34 / 45
第三四話 禁断のラヴってやつ?
しおりを挟む
「さて、今回のアルバイトの説明をするぞ」
「はいっ! よろしくお願いします!」
「へーい、ばっちこい!」
僕と七緒さんが元気よく挨拶を……というか七緒さんの返事はそれどーなんだよ、と思うものだがまあいいや。
イグニスさんは目の前にあるモニターへと付近の地図を表示させると、手元のスマートフォンを使ってモニター上へと周辺の地図と文字情報を表示させていく。
「さて、勇武の授業でも学んでいると思うが改めて説明するぞ……通常ヒーローが経営する事務所におけるヒーロー活動は事務所が設置されている駅の周囲に限定されている」
モニター上に事務所を中心とした一〇キロメートル四方の円が描かれる……都内の小さな私鉄沿線ということもあってこの付近はほぼ住宅街と小さな繁華街などが広がっているが、だいたいこの一〇キロメートルという活動範囲が通常のヒーローによる治安維持活動の範囲として認められている。
イグニスさんがもう一度スマートフォンを操作すると、今僕らがきている事務所のある場所を中心に区内全域に広がるいくつかの青い点が表示され、先ほどの円が大きく広がる。
「この範囲を超えての活動は原則許可が必要だ、まあウチは周囲にある別のヒーロー事務所と連携しているので、区内全域での活動を許可されていて、この新しい円が我々の活動範囲として設定している」
「ずいぶん広いですね……」
「活動の許可は相互に行なっているので、小さな事件などでは別の事務所のヒーローにも同時に依頼がいくんだ、共同で活動をすることもできる。だから昔のヒーローみたいに小さな縄張りを巡って……みたいな事故が起きないようになっているよ」
子供の頃に聞いた話だが、ヒーロー事務所同士の活動範囲が厳密に設定されている頃は、活動許可範囲内で起きた犯罪を追って別の事務所の活動範囲へと入ってしまったヒーローが、その地域のヒーローと揉めたりなど様々な問題が発生したらしい。
そのお陰で法整備など含め様々な運用に関する規制緩和があったとか授業で教えてもらったが、当時のヒーローの中にも割と血気盛ん、乱暴者なども多く存在していて、民間人への被害なども相当に発生していたという。
少し年上の世代だとヒーローに被害を受けた人も存在していて、割と当たりが厳しいのだとか……確かに民間人に被害を出すヒーローはヴィランと何も変わりがないからな。
「今回にイグニスさん以外の他事務所の一級ヒーローが出てくることはありますか?」
「うちの事務所と提携している事務所は基本的に二級、三級のヒーローが所属する個人事務所が多い、うちがこの駅前にあるお陰で他の大規模事務所などは寄り付かないからな、割と活動としては楽させてもらっているよ」
「千裕っちは心配性だなあ……ウチは地域でも大手だよ、大手」
僕の質問にイグニスさんは首を振って理由を説明してくれたが、なぜか僕の隣で七緒さんのドヤ顔での補足が入る……うう、このまま放置していると完全に七緒さんペースにされてしまいそうだ。
イグニスさんはさらにモニターへと一人の人物のデータと顔写真を表示させる……それは二〇代くらい、僕らよりも年上の男性で、少し目つきの鋭い赤い髪が特徴の人物の写真だった。
「今回一緒に手伝ってほしいのはこの男性……ヴィラン、ポイズンクローの捜索だ」
「ポイズンクロー? 毒に関する才能の持ち主ですか?」
僕の疑問にイグニスさんは黙って頷く……一般的に僕ら勇武生だけでなく、民間人がヴィランの情報を手に入れることは難しい。
過去に逮捕、勾留されたことがあるヴィランだと能力が判明していることもあるが、一般的にはそのヴィランネームなどから推測するしかないが、現代社会において所持する才能と関係ない名前をつけるヒーロー、ヴィランは存在しない……ヒーローからするとそれは抑止力、ヴィランとしては自己顕示欲に起因する問題だからだ。
「ポイズンクローは文字通り毒を使用するヴィランと言われている、これは下っ端のチンピラがそう話していたから間違いない、どれだけの能力を持っているかは全くわからんが、現状この区内に潜伏していて、ウチに発見と捕縛の依頼が来たんだ」
「で、でもそれが準四級扱いの僕らを使う理由にはならないですよね?」
「そりゃそうだ、私が手伝ってほしいのは発見まで、捕縛というか戦闘は私や事務所所属のヒーローがやるし君らに戦えなんて言わないよ、そりゃ無茶だからね」
イグニスさんの説明によると、他の事務所のヒーローを使うことも考えたが、この捜索に全ての事務所を総動員してしまうと、別の犯罪発生時に対応が遅れることと、イグニス・ヒーロー事務所に所属しているヒーローの数では区内全域を抑えるには至らない、と判断したのだとか。
発見までなら、準四級の勇武生でも問題ないと才能協会からもお墨付きをもらっているのだという。
「危ない場所に行けなどとは言わないよ、繁華街や大通りなどを中心に君らは捜索をしてくれればいい、見つからなければそれはそれで仕方ないからね、それと戦闘は絶対に避けろ、いいな」
「……そういうことであれば、頑張ります」
イグニスさんが僕の返答に満足そうに頷く……僕は、戦闘はできればしたくない、と本音では思っている。僕の才能では人を殴るという行為は避けることができないし、本気で殴りつけた時に僕は人を殺さずに倒すことができるかどうか、わかっていないからだ。
龍使いの力はそんなもんじゃない、と千景さんがいうのもわかる……僕の中に眠っている凶暴とも言える濁流は、油断すると簡単に僕をヴィランへと堕としてしまうであろう力を秘めていると感じる。
「ライトニングレディが言ってたよ、秋楡くんは優しいから相手を倒すことを躊躇うってね、だから戦闘はさせないでくれって」
「……千景さん、あ、いやライトニングレディが?」
「ああ、そのまま言葉を伝えるなら『千裕は優しいままでいい、それもヒーローとしての強さの一つだ』ってね、愛されてるね」
イグニスさんが僕に微笑むが、なんだか恥ずかしいな……照れて少しこそばゆい気分になって苦笑いを浮かべてしまう。
千景さんに愛されてる……って表現はちょっと違う気がするな、どちらかというと弟か何かみたいな扱いな気がするし、千景さんからすると龍使いとして育て上げるのが目的だろうしね。
だがしかし、その言葉を別の意味で捉えている人物が僕の横には存在しており、僕の方へそっと手をのせるとものすごい顔で僕を見つめる七緒さんと目が合う。
「ライトニングレディを千景さん呼ばわり? 千裕っちってライトニングレディのヒモかなんか?」
「違います……ライトニングレディは先生です……」
「私よくレディコミみるからさ……あれっしょ? 禁断のラヴってやつ? ど、どこまで行ったの? ねえ!」
めちゃくちゃ目を輝かせながら僕を見つめて、鼻息荒く僕の胸ぐらを掴んでぐいぐいと揺らす七緒さん……どうしてこの人はこんな恋愛話とか、ちょっとそっち系の話になると食いつくんだ……。
僕が完全に困り果ててイグニスさんをみると、彼女は軽く咳払いをすると手元のスマートフォンを操作してモニターに写っている情報を閉じた後、僕たちへと声をかけてきた。
「よし、そろそろ遊ぶのはやめて巡回に出るぞ……最初の一時間は私も一緒に歩くから、そこで巡回の方法などを教えていくよ、ほら早く出るぞ着替えな」
「はいっ! よろしくお願いします!」
「へーい、ばっちこい!」
僕と七緒さんが元気よく挨拶を……というか七緒さんの返事はそれどーなんだよ、と思うものだがまあいいや。
イグニスさんは目の前にあるモニターへと付近の地図を表示させると、手元のスマートフォンを使ってモニター上へと周辺の地図と文字情報を表示させていく。
「さて、勇武の授業でも学んでいると思うが改めて説明するぞ……通常ヒーローが経営する事務所におけるヒーロー活動は事務所が設置されている駅の周囲に限定されている」
モニター上に事務所を中心とした一〇キロメートル四方の円が描かれる……都内の小さな私鉄沿線ということもあってこの付近はほぼ住宅街と小さな繁華街などが広がっているが、だいたいこの一〇キロメートルという活動範囲が通常のヒーローによる治安維持活動の範囲として認められている。
イグニスさんがもう一度スマートフォンを操作すると、今僕らがきている事務所のある場所を中心に区内全域に広がるいくつかの青い点が表示され、先ほどの円が大きく広がる。
「この範囲を超えての活動は原則許可が必要だ、まあウチは周囲にある別のヒーロー事務所と連携しているので、区内全域での活動を許可されていて、この新しい円が我々の活動範囲として設定している」
「ずいぶん広いですね……」
「活動の許可は相互に行なっているので、小さな事件などでは別の事務所のヒーローにも同時に依頼がいくんだ、共同で活動をすることもできる。だから昔のヒーローみたいに小さな縄張りを巡って……みたいな事故が起きないようになっているよ」
子供の頃に聞いた話だが、ヒーロー事務所同士の活動範囲が厳密に設定されている頃は、活動許可範囲内で起きた犯罪を追って別の事務所の活動範囲へと入ってしまったヒーローが、その地域のヒーローと揉めたりなど様々な問題が発生したらしい。
そのお陰で法整備など含め様々な運用に関する規制緩和があったとか授業で教えてもらったが、当時のヒーローの中にも割と血気盛ん、乱暴者なども多く存在していて、民間人への被害なども相当に発生していたという。
少し年上の世代だとヒーローに被害を受けた人も存在していて、割と当たりが厳しいのだとか……確かに民間人に被害を出すヒーローはヴィランと何も変わりがないからな。
「今回にイグニスさん以外の他事務所の一級ヒーローが出てくることはありますか?」
「うちの事務所と提携している事務所は基本的に二級、三級のヒーローが所属する個人事務所が多い、うちがこの駅前にあるお陰で他の大規模事務所などは寄り付かないからな、割と活動としては楽させてもらっているよ」
「千裕っちは心配性だなあ……ウチは地域でも大手だよ、大手」
僕の質問にイグニスさんは首を振って理由を説明してくれたが、なぜか僕の隣で七緒さんのドヤ顔での補足が入る……うう、このまま放置していると完全に七緒さんペースにされてしまいそうだ。
イグニスさんはさらにモニターへと一人の人物のデータと顔写真を表示させる……それは二〇代くらい、僕らよりも年上の男性で、少し目つきの鋭い赤い髪が特徴の人物の写真だった。
「今回一緒に手伝ってほしいのはこの男性……ヴィラン、ポイズンクローの捜索だ」
「ポイズンクロー? 毒に関する才能の持ち主ですか?」
僕の疑問にイグニスさんは黙って頷く……一般的に僕ら勇武生だけでなく、民間人がヴィランの情報を手に入れることは難しい。
過去に逮捕、勾留されたことがあるヴィランだと能力が判明していることもあるが、一般的にはそのヴィランネームなどから推測するしかないが、現代社会において所持する才能と関係ない名前をつけるヒーロー、ヴィランは存在しない……ヒーローからするとそれは抑止力、ヴィランとしては自己顕示欲に起因する問題だからだ。
「ポイズンクローは文字通り毒を使用するヴィランと言われている、これは下っ端のチンピラがそう話していたから間違いない、どれだけの能力を持っているかは全くわからんが、現状この区内に潜伏していて、ウチに発見と捕縛の依頼が来たんだ」
「で、でもそれが準四級扱いの僕らを使う理由にはならないですよね?」
「そりゃそうだ、私が手伝ってほしいのは発見まで、捕縛というか戦闘は私や事務所所属のヒーローがやるし君らに戦えなんて言わないよ、そりゃ無茶だからね」
イグニスさんの説明によると、他の事務所のヒーローを使うことも考えたが、この捜索に全ての事務所を総動員してしまうと、別の犯罪発生時に対応が遅れることと、イグニス・ヒーロー事務所に所属しているヒーローの数では区内全域を抑えるには至らない、と判断したのだとか。
発見までなら、準四級の勇武生でも問題ないと才能協会からもお墨付きをもらっているのだという。
「危ない場所に行けなどとは言わないよ、繁華街や大通りなどを中心に君らは捜索をしてくれればいい、見つからなければそれはそれで仕方ないからね、それと戦闘は絶対に避けろ、いいな」
「……そういうことであれば、頑張ります」
イグニスさんが僕の返答に満足そうに頷く……僕は、戦闘はできればしたくない、と本音では思っている。僕の才能では人を殴るという行為は避けることができないし、本気で殴りつけた時に僕は人を殺さずに倒すことができるかどうか、わかっていないからだ。
龍使いの力はそんなもんじゃない、と千景さんがいうのもわかる……僕の中に眠っている凶暴とも言える濁流は、油断すると簡単に僕をヴィランへと堕としてしまうであろう力を秘めていると感じる。
「ライトニングレディが言ってたよ、秋楡くんは優しいから相手を倒すことを躊躇うってね、だから戦闘はさせないでくれって」
「……千景さん、あ、いやライトニングレディが?」
「ああ、そのまま言葉を伝えるなら『千裕は優しいままでいい、それもヒーローとしての強さの一つだ』ってね、愛されてるね」
イグニスさんが僕に微笑むが、なんだか恥ずかしいな……照れて少しこそばゆい気分になって苦笑いを浮かべてしまう。
千景さんに愛されてる……って表現はちょっと違う気がするな、どちらかというと弟か何かみたいな扱いな気がするし、千景さんからすると龍使いとして育て上げるのが目的だろうしね。
だがしかし、その言葉を別の意味で捉えている人物が僕の横には存在しており、僕の方へそっと手をのせるとものすごい顔で僕を見つめる七緒さんと目が合う。
「ライトニングレディを千景さん呼ばわり? 千裕っちってライトニングレディのヒモかなんか?」
「違います……ライトニングレディは先生です……」
「私よくレディコミみるからさ……あれっしょ? 禁断のラヴってやつ? ど、どこまで行ったの? ねえ!」
めちゃくちゃ目を輝かせながら僕を見つめて、鼻息荒く僕の胸ぐらを掴んでぐいぐいと揺らす七緒さん……どうしてこの人はこんな恋愛話とか、ちょっとそっち系の話になると食いつくんだ……。
僕が完全に困り果ててイグニスさんをみると、彼女は軽く咳払いをすると手元のスマートフォンを操作してモニターに写っている情報を閉じた後、僕たちへと声をかけてきた。
「よし、そろそろ遊ぶのはやめて巡回に出るぞ……最初の一時間は私も一緒に歩くから、そこで巡回の方法などを教えていくよ、ほら早く出るぞ着替えな」
0
お気に入りに追加
121
あなたにおすすめの小説

学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる