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第三一話 お嫁に行けなくなっちゃう
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——心を鎮める、深く体の奥底へと呼吸により力を込める。
目の前にはヒーロー向けに販売されている有名メーカーブランドの自立式のサンドバックが置かれており、今僕はその前に立って呼吸を整え身構えている。
勇武学園の放課後は割と自由に学校の設備を使っていいことになっており、最近帰宅前に武道場にきて龍使いの息吹を習得するべく練習をするのが日課でもあるからだ。
リフレクターとの戦闘で何かコツを掴んだ気がするのだ……気のせいかもしれないけど。
次の瞬間、僕はサンドバッグへと両手で掌底による連打を叩き込む……相手の急所を的確に貫く、と千景さんに口酸っぱく言われており彼女との訓練時に教えてもらった動きを繰り返す。
ドンッ! ドンッ! と重い音が武道場に響くが、目の前のサンドバックは流石にプロのヒーロー向けに販売されている製品らしく、僕の掌底による衝撃を柔軟に受け止めている。
自宅では格闘訓練がなかなかできず、ファイアスターターの一件から公園で練習をしていると通報されるという状況が続いているため、僕はここで動きの確認をしてから帰るようになっている。
「ふぁあ……疲れた……もう終わるか……」
思い切り汗を流してサンドバックをタコ殴りにした後、心地よい疲労を感じて僕は武道場の畳の上に大の字になって寝そべる……勉強もつまらないわけではないけど、やはり体を思い切り動かせる時間というのは心地よい疲労感があって好きだ。
少し前までは体を動かしてこんな心地よい気分になることなんかなかったのだから不思議なものだな……目を瞑って僕はこれまでのことを思い出しつつ呟く。
僕はまだ弱い……リフレクターとの戦いの際、下手をすると伊万里さんを守ることなんかできなかった可能性すらある、鬼灯さんが来なければ多分、動けなくなった僕はそのまま殺されていた可能性すらあるからだ。
「はあ……少しは強くなってるかなあ……」
「なってんじゃない?」
いきなり声をかけられて、僕はギョッとして声の方向を向いて目を開けるとそこには黒い少し派手目の下着と素足が見えている……? 一瞬何が見えてるのか理解ができず固まるが、そんな僕を見てニヤニヤと笑いながら伊吹さんが僕の顔を覗き込む。
え? もしかしてさっき見えていたのは伊吹さんの……そこまで考えて僕は慌てて起き上がると正座して身を正してしまう……なんだ、なんでいつの間に武道場に……ってかこの人えらいド派手な下着を履いて……思わずゴクリを喉を鳴らしてしまう。
「秋楡っち、案外エッチな男の子っすね~、まじまじと乙女の下着を覗き込むなんて」
「え? ええええっ?! い、いや……これは不可抗力じゃ……」
「もー、見られたからにはお嫁に行けなくなっちゃう……秋楡っちのお詫びが必要っすねえ、だから行くっしょ! お茶に!」
伊吹さんは泣き真似をしながら、ニヤニヤと笑って僕の肩をポンポンと叩く……僕がポカンと口を開けていると、彼女はサムズアップすると親指を出口の方へと向けて振る。
これは、奢らないと絶対に明日有る事無い事言われる流れだ……転入からそれなりに時間が経っており僕は同級生の性格をある程度把握できるようになってきた。
ヒーロー候補生と言っても素顔は普通の高校生であり、僕と同年代なんだと思えば溶け込むことは難しくなかった。
例えば伊万里さんは初めて会った時よりも表情が柔らかくなったし、木瓜くんは変わらず明るく、捩木くんはいつもぼーっとしてるし、鬼灯さんはお淑やかだ。
その中でも伊吹さんは掴みどころのない性格と言っていいのだろうか……とても性格は明るく、いつも笑顔を絶やさないし、伊万里さんや鬼灯さんとも仲良く話している。
ただスカートの長さが女性陣の中で最も短く改造されており、健康的な素足が見えており目のやりどころに困るというだけで……。
「お、お茶……お、奢らせていただきますね……」
「うむ、よろしい……君は判っているね。もし奢ってくれないって言ったら明日伊万里っちに有る事無い事言おうかと思ってたんだ」
「……それだけは本当にやめて……僕着替えてきますね」
ぶっちゃけ伊吹さんは本当に言い出しかねないので、そんなことを言われたら伊万里さんに何を言われるか判ったものではない……伊万里さんはかなり潔癖なので伊吹さんの下着を見た、ってだけで怒り狂うだろうし、なんなら訓練の時にどさくさ紛れに攻撃を仕掛けてきそうな雰囲気すらあるからだ。
ヒーロー候補生って本当に怪我と隣り合わせだからな……僕は急いでサンドバックを脇に動かし、軽くタオルで床を拭くと更衣室へ向かう。
伊吹さんは武道場の入り口付近へと移動してスマートフォンを取り出して何かを調べているが、何してるんだ……? ただ今は考えても仕方ないので僕は急いで更衣室へと入るとロッカーから荷物を取り出して、軽く汗をタオルで拭うと運動用の服装から制服に着替える。
しかし伊吹さんがこういう形でお茶に行こうって誘ってくるのは相当珍しい、転入生である僕と違って彼女は入学当初からこの学園に通っているいわゆるエリートだ。
将来は確実にヒーローとして大活躍をする……と見込まれている存在なわけで、彼女が割と自由に制服を改造したり奔放な言動をしていても許されているのはこの学校ならではの特色とも言える。
『将来有望なヒーローを自由に、そしてのびのびと育てる』
って言葉が入学パンフレットには書かれていたっけ……まあ伊吹さんの場合は別の意味でフリーダムではあるのだけどね。
着替え終わった僕が武道場を出ると、小走りに走ってきた伊吹さんが嬉しそうに僕の隣に並ぶと、軽く僕の腕に手を絡ませてニヒヒ、とイタズラっぽい笑顔を浮かべて笑う。
「さあ行こうか! お茶という名の二人のデートへ!」
「ええ?! な、なんで伊吹さんと僕がデートするの?」
「おいおい、健全な男子と乙女が一緒にお茶をするって言ったら、それはもうデートだろうが」
伊吹さんは笑顔のまま僕を見上げている……彼女の背丈は小柄で一六〇センチメートルないくらいの背丈なので、一七一センチメートルある僕からすると少し見下ろす格好になるのだが、その格好だと少し開いた彼女の胸元が見えていることに今更気がつき、僕は急いで前を向く。
だがその視線に気がついていたのか、少し僕の腕にしがみつくような格好で体を押し付けた伊吹さんの柔らかい感触に僕は思わず顔を赤らめる。
「おい、今見たな? やっぱ秋楡っちはエッチな子だなあ……ほれ、女の子の体だよぉ?」
「い、いきましょうっ、す、少し離れてくださいっ!」
完全に裏返った声で正面を向いている僕が相当に面白かったのか、クスクス笑いながら伊吹さんは先ほどまで絡めていた手を話すと僕の前に出て歩き出す。
全く調子が狂うな……伊吹さんは僕からすると割と苦手なタイプの女子なので、二人きりでお茶とか何話せばいいんだろう。
だが僕のそんな内心などお構いなく、伊吹さんは僕の左手を軽く握ると引っ張りながら歩き出す……う、生まれて初めて女の子の手を握ってしまった。
「さあ、行くぞぅ……! 最近有名なカフェがあるんだわ、そこ行こうぜ!」
「ここだぜ! 今日のデートに使うカフェは!」
「ほお……フツーに女子力高そうなカフェですね」
なぜかテンション高めの伊吹さんが指を指している目的地のカフェ……はごく普通のオープンテラスなどもあるオシャレな雰囲気の場所だった。
ドアを開けるとふわりと心地よいコーヒーの香りが広がり、僕はその匂いだけでもこの店がとても良い雰囲気であることを理解した。
伊吹さんは得意げな顔で僕を見上げてくるのだが、やたら距離が近い……そして相変わらず柔らかい。
「ふっふっふ……七緒チョイスを舐めてもらっていはいかんな、でも今日は目的があってきてるんだわ」
「……目的?」
「勇武生……こっちだ」
急に店の奥の方から声をかけられて僕がそちらへと目をやると、奥まった場所にあるテーブルに一人の女性が座っている……緋色の女性用スーツに身を包んだまるで女性実業家のような印象を持った人がコーヒーを片手に椅子に座っている。
その顔を見て僕は正直驚いた……そのスーツ姿の女性は、一級ヒーローとして活躍中の女性ヒーローであるイグニスその人だったからだ。
「え? イグニス? 本物……?」
「こんにちは、勇武の転入生……私はイグニス、一級ヒーローだ。七緒は私の事務所のバイトでね……君の話を聞いて一度話をしたかったんだ」
目の前にはヒーロー向けに販売されている有名メーカーブランドの自立式のサンドバックが置かれており、今僕はその前に立って呼吸を整え身構えている。
勇武学園の放課後は割と自由に学校の設備を使っていいことになっており、最近帰宅前に武道場にきて龍使いの息吹を習得するべく練習をするのが日課でもあるからだ。
リフレクターとの戦闘で何かコツを掴んだ気がするのだ……気のせいかもしれないけど。
次の瞬間、僕はサンドバッグへと両手で掌底による連打を叩き込む……相手の急所を的確に貫く、と千景さんに口酸っぱく言われており彼女との訓練時に教えてもらった動きを繰り返す。
ドンッ! ドンッ! と重い音が武道場に響くが、目の前のサンドバックは流石にプロのヒーロー向けに販売されている製品らしく、僕の掌底による衝撃を柔軟に受け止めている。
自宅では格闘訓練がなかなかできず、ファイアスターターの一件から公園で練習をしていると通報されるという状況が続いているため、僕はここで動きの確認をしてから帰るようになっている。
「ふぁあ……疲れた……もう終わるか……」
思い切り汗を流してサンドバックをタコ殴りにした後、心地よい疲労を感じて僕は武道場の畳の上に大の字になって寝そべる……勉強もつまらないわけではないけど、やはり体を思い切り動かせる時間というのは心地よい疲労感があって好きだ。
少し前までは体を動かしてこんな心地よい気分になることなんかなかったのだから不思議なものだな……目を瞑って僕はこれまでのことを思い出しつつ呟く。
僕はまだ弱い……リフレクターとの戦いの際、下手をすると伊万里さんを守ることなんかできなかった可能性すらある、鬼灯さんが来なければ多分、動けなくなった僕はそのまま殺されていた可能性すらあるからだ。
「はあ……少しは強くなってるかなあ……」
「なってんじゃない?」
いきなり声をかけられて、僕はギョッとして声の方向を向いて目を開けるとそこには黒い少し派手目の下着と素足が見えている……? 一瞬何が見えてるのか理解ができず固まるが、そんな僕を見てニヤニヤと笑いながら伊吹さんが僕の顔を覗き込む。
え? もしかしてさっき見えていたのは伊吹さんの……そこまで考えて僕は慌てて起き上がると正座して身を正してしまう……なんだ、なんでいつの間に武道場に……ってかこの人えらいド派手な下着を履いて……思わずゴクリを喉を鳴らしてしまう。
「秋楡っち、案外エッチな男の子っすね~、まじまじと乙女の下着を覗き込むなんて」
「え? ええええっ?! い、いや……これは不可抗力じゃ……」
「もー、見られたからにはお嫁に行けなくなっちゃう……秋楡っちのお詫びが必要っすねえ、だから行くっしょ! お茶に!」
伊吹さんは泣き真似をしながら、ニヤニヤと笑って僕の肩をポンポンと叩く……僕がポカンと口を開けていると、彼女はサムズアップすると親指を出口の方へと向けて振る。
これは、奢らないと絶対に明日有る事無い事言われる流れだ……転入からそれなりに時間が経っており僕は同級生の性格をある程度把握できるようになってきた。
ヒーロー候補生と言っても素顔は普通の高校生であり、僕と同年代なんだと思えば溶け込むことは難しくなかった。
例えば伊万里さんは初めて会った時よりも表情が柔らかくなったし、木瓜くんは変わらず明るく、捩木くんはいつもぼーっとしてるし、鬼灯さんはお淑やかだ。
その中でも伊吹さんは掴みどころのない性格と言っていいのだろうか……とても性格は明るく、いつも笑顔を絶やさないし、伊万里さんや鬼灯さんとも仲良く話している。
ただスカートの長さが女性陣の中で最も短く改造されており、健康的な素足が見えており目のやりどころに困るというだけで……。
「お、お茶……お、奢らせていただきますね……」
「うむ、よろしい……君は判っているね。もし奢ってくれないって言ったら明日伊万里っちに有る事無い事言おうかと思ってたんだ」
「……それだけは本当にやめて……僕着替えてきますね」
ぶっちゃけ伊吹さんは本当に言い出しかねないので、そんなことを言われたら伊万里さんに何を言われるか判ったものではない……伊万里さんはかなり潔癖なので伊吹さんの下着を見た、ってだけで怒り狂うだろうし、なんなら訓練の時にどさくさ紛れに攻撃を仕掛けてきそうな雰囲気すらあるからだ。
ヒーロー候補生って本当に怪我と隣り合わせだからな……僕は急いでサンドバックを脇に動かし、軽くタオルで床を拭くと更衣室へ向かう。
伊吹さんは武道場の入り口付近へと移動してスマートフォンを取り出して何かを調べているが、何してるんだ……? ただ今は考えても仕方ないので僕は急いで更衣室へと入るとロッカーから荷物を取り出して、軽く汗をタオルで拭うと運動用の服装から制服に着替える。
しかし伊吹さんがこういう形でお茶に行こうって誘ってくるのは相当珍しい、転入生である僕と違って彼女は入学当初からこの学園に通っているいわゆるエリートだ。
将来は確実にヒーローとして大活躍をする……と見込まれている存在なわけで、彼女が割と自由に制服を改造したり奔放な言動をしていても許されているのはこの学校ならではの特色とも言える。
『将来有望なヒーローを自由に、そしてのびのびと育てる』
って言葉が入学パンフレットには書かれていたっけ……まあ伊吹さんの場合は別の意味でフリーダムではあるのだけどね。
着替え終わった僕が武道場を出ると、小走りに走ってきた伊吹さんが嬉しそうに僕の隣に並ぶと、軽く僕の腕に手を絡ませてニヒヒ、とイタズラっぽい笑顔を浮かべて笑う。
「さあ行こうか! お茶という名の二人のデートへ!」
「ええ?! な、なんで伊吹さんと僕がデートするの?」
「おいおい、健全な男子と乙女が一緒にお茶をするって言ったら、それはもうデートだろうが」
伊吹さんは笑顔のまま僕を見上げている……彼女の背丈は小柄で一六〇センチメートルないくらいの背丈なので、一七一センチメートルある僕からすると少し見下ろす格好になるのだが、その格好だと少し開いた彼女の胸元が見えていることに今更気がつき、僕は急いで前を向く。
だがその視線に気がついていたのか、少し僕の腕にしがみつくような格好で体を押し付けた伊吹さんの柔らかい感触に僕は思わず顔を赤らめる。
「おい、今見たな? やっぱ秋楡っちはエッチな子だなあ……ほれ、女の子の体だよぉ?」
「い、いきましょうっ、す、少し離れてくださいっ!」
完全に裏返った声で正面を向いている僕が相当に面白かったのか、クスクス笑いながら伊吹さんは先ほどまで絡めていた手を話すと僕の前に出て歩き出す。
全く調子が狂うな……伊吹さんは僕からすると割と苦手なタイプの女子なので、二人きりでお茶とか何話せばいいんだろう。
だが僕のそんな内心などお構いなく、伊吹さんは僕の左手を軽く握ると引っ張りながら歩き出す……う、生まれて初めて女の子の手を握ってしまった。
「さあ、行くぞぅ……! 最近有名なカフェがあるんだわ、そこ行こうぜ!」
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ドアを開けるとふわりと心地よいコーヒーの香りが広がり、僕はその匂いだけでもこの店がとても良い雰囲気であることを理解した。
伊吹さんは得意げな顔で僕を見上げてくるのだが、やたら距離が近い……そして相変わらず柔らかい。
「ふっふっふ……七緒チョイスを舐めてもらっていはいかんな、でも今日は目的があってきてるんだわ」
「……目的?」
「勇武生……こっちだ」
急に店の奥の方から声をかけられて僕がそちらへと目をやると、奥まった場所にあるテーブルに一人の女性が座っている……緋色の女性用スーツに身を包んだまるで女性実業家のような印象を持った人がコーヒーを片手に椅子に座っている。
その顔を見て僕は正直驚いた……そのスーツ姿の女性は、一級ヒーローとして活躍中の女性ヒーローであるイグニスその人だったからだ。
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