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第二二話 スーパーマッチョ
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「じゃ、今回はプロのヒーローを読んでの講習だ……今回の講師は……」
「マッチョ! 初めて見る顔もあるな……俺は一級ヒーローやってるスーパーマッチョだ、今回は臨時講師としてきたぞ……マッチョ先生と呼んでくれ!」
スーパーマッチョ……元超級ヒーローの一人で、数年前にマッチョの衰えを感じて自ら超級を降り、一介の一級ヒーローとして活動している古参ヒーロー……だったかな。
日焼けした褐色の肌と、普通にしていてもボディビルダーのような凄まじい筋肉、そして爽やかに光る白い歯が魅力……とか名鑑には書いてあった。実際に会ってみると確かに……歯が白い!
自分のヒーロー事務所を持っており、候補となる若者の教育なども行っているそうだ……とはいえトレーニングは相当に厳しいともっぱらの噂だ。
全盛期はブーメランパンツとド派手なサングラスだけでビルから飛び降りて登場するなど、肉体の見事さよりもその際どい格好のほうが話題になっていた、そんなヒーローの一人だ。
そんなことを考えていると一歩前に出た鬼灯さんが、先生に丁寧にお辞儀をして話しかける。
「マッチョ先生お久しぶりです」
「おお、鬼灯くん、筋肉は鍛えているか?」
「はいー、先生に言われた通りのトレーニングは毎日欠かしていませんよ」
「そりゃよかった! 筋肉は全てを解決する、これを忘れないようにな! はっはっは!」
鬼灯さんは入学当時、少し非力なところがあったそうでマッチョ先生にお願いをしてトレーニングメニューを作ってもらったのだとか……彼女の才能である剣客は凄まじい破壊力を生み出すが、再使用時のインターバルが長く、その間身を守ることができないということで、肉体を鍛え格闘戦の訓練を行なっていったのだという。
その結果、彼女は二年生に進級する頃には接近戦において比類するものがないくらいの実力を発揮するに至った……ぱっと見大人しそうな女性なのに、見た目だけじゃ能力は全然わからないな。
「そこの少年、君はライトニングレディの推薦だったね、こっちへ来たまえ……」
「え? ぼ、僕ですか?」
マッチョ先生に手招きされて僕は彼の前へと小走りで近づいていく……彼の前に立つと、僕の顔だけでなくやはり体つきなどを興味深そうに眺めていくマッチョ先生。
軽く肩や腕……脚などを触ると何かに納得したかのように頷き、僕の腕を上に伸ばすように指で合図をしたため、僕はなんだろうと思って両手を上に伸ばすとマッチョ先生は突然僕の上着を一気に上へと引っ張り、僕は腕を固定された状態になる。
「うーん……マッチョ!」
「うわあああっ! せ、先生何を!」
「ストップ! そのまま! 今君の肉体を見てどういうマッチョにするか考える」
突然上半身を裸にされて僕は慌てるが、マッチョ先生は念入りに僕の胸や腹、そして背中をぺたぺたと触り、そして軽く撫でたりしながら頷いている……同級生は……と思うと一人を除いてみんな慣れたものでニコニコ笑っている。
どうやら男子は全てこれをされていたのか、木瓜くんと捩木くんは顔を見合わせて笑っている……だがそんな中、一人だけ全く違う反応を見せる女性が一人……海棠さんだ。
慌てて顔を両手で隠しているが、伊吹さんはそんな彼女に何やってんだ? と言わんばかりの顔で話しかける。
「あれ? 伊万里ちゃん何してるの?」
「え?! だって! 男子の裸なんか! ……え? なんで平気なの?!」
「……ははーん、そっかー、そういうことかー……そっかそっか、私は応援するよ?」
「え? ちょ……ちが……お、応援とか違うっ! そんなこと違うし、ないから!」
伊吹さんは何かを理解した、と言わんばかりの悪そうな顔で海棠さんの肩に手を当てて頷くが、海棠さんは顔を真っ赤にしながら必死に否定している。
何してんだろうか……僕はされるがままになっているとマッチョ先生は僕の胸をぽん、と叩くと何度か頷いてから僕の上着を元に戻す。
「うむ、ライトニングレディも君をよく鍛えてるな……だが、まだマッチョ成分が足りない、今の秋楡君は急いで建てられた家屋のようなものだ、確かに試験まではそれでよかっただろう……しかしヒーローとなるには芯の部分をきちんと鍛えねばならん……よし訓練は私が直接指導をする、海棠くんも一緒に参加するといい」
「さて、君たちは転入試験を通過して勇武へと入学したわけだが、そこで終わりというわけではない……ヒーローとなってからも終わりのない競争と、訓練、そして戦いが待っている。私が教えるのはそんな時に君たちの芯となる部分を作り上げる作業だと思ってもらっていい」
マッチョ先生は僕と海棠さんを前にポージングを決めながらそう告げる……いっていることは至極まともなのに、どうしてポージングが必要なんだろうか……僕は疑問をめちゃくちゃ感じるものの、先生の言いたいことはわかる気がする。
僕は元々普通の高校生だった……試験に合格するために千景さんによって急造で鍛えたようなもので、試験の後にどっと体の疲労を感じたのだ。
「……確かに僕は試験の後熱が出るくらい疲労が強かったです……」
「才能をフル活用するには肉体の強化は必須だ、市井において多少能力を使う程度なら気にならんがな……ヒーローは常日頃その能力の研鑽を磨かねばならん。少しの油断が自分の命を危険に、それ以上に他人を犠牲にしてしまうことを考えよ」
「はい!」
「はいっ!」
僕も海棠さんも背筋が伸びる思いだ……マッチョ先生は確かに古参のヒーローとはいえ、その実力は未だに一級ヒーローとして活動するには不足のない能力だ。
長年活動してきた先生がそういうのだ……僕は自分の腕を眺めてまだ足りない、と思った……千景さんもどれだけの研鑽を積んであれだけの肉体を手に入れているのだろうか……。
「では、まず二人でストレッチをするといい」
「は?! そんなの一人でできますよね?!」
「身体を伸ばしたりするには二人一組の方が効率がいいが……秋楡君のことが嫌なのか?」
「……触るのすら嫌ですッ! 私こいつに負けてるんですよ?! ライバルみたいなもんなんですから……」
海棠さんがめちゃくちゃ嫌そうな顔で僕を見る……ええ? そんな顔しなくても……僕は流石に彼女のとても嫌そうな顔に少しだけ傷つくものの、海棠さんは腕を組んで頬を膨らませると顔を背けてしまう。
マッチョ先生はちょっと困った顔になって僕を見るが……僕だってこんな反応されるとは思っても見ませんでした……。
「海棠さん……授業だし少しは……」
「嫌! どうしてもっていうならあんたが私にストレッチに協力してくださいってお願いしなさいよ」
「ええ……? お願いって……なんで同級生に……」
僕は困り果ててマッチョ先生を見るが……先生は困ったなあという顔で苦笑いを浮かべている。
仕方ないか……僕は海棠さんに頭を下げると、右手を伸ばす……その行動に気がついたのか海棠さんはちょっとびっくりした顔で僕を見ているが、構わずに続けることにした。
僕はまだ強くなりたい……少しでも強くなれることがあるのであれば、頭なんかいくらでも下げる気でいるからだ。
「……海棠さん、僕と訓練してください」
だがその言葉に海棠さんの頬が少しだけ桜色になりつつも、すぐにため息をつくと、僕の差し出した右手をそっと掴んで笑う……だが心なしかその手が少しだけ震えているような気がして僕は眉を顰めるが、海棠さんは僕の表情に気がつくとすぐに手をバシッと叩いて続ける。
「し、仕方ないわね……私と訓練することを許してあげるわ……一緒に訓練するんだから、ちゃんとしてよね」
「マッチョ! 初めて見る顔もあるな……俺は一級ヒーローやってるスーパーマッチョだ、今回は臨時講師としてきたぞ……マッチョ先生と呼んでくれ!」
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日焼けした褐色の肌と、普通にしていてもボディビルダーのような凄まじい筋肉、そして爽やかに光る白い歯が魅力……とか名鑑には書いてあった。実際に会ってみると確かに……歯が白い!
自分のヒーロー事務所を持っており、候補となる若者の教育なども行っているそうだ……とはいえトレーニングは相当に厳しいともっぱらの噂だ。
全盛期はブーメランパンツとド派手なサングラスだけでビルから飛び降りて登場するなど、肉体の見事さよりもその際どい格好のほうが話題になっていた、そんなヒーローの一人だ。
そんなことを考えていると一歩前に出た鬼灯さんが、先生に丁寧にお辞儀をして話しかける。
「マッチョ先生お久しぶりです」
「おお、鬼灯くん、筋肉は鍛えているか?」
「はいー、先生に言われた通りのトレーニングは毎日欠かしていませんよ」
「そりゃよかった! 筋肉は全てを解決する、これを忘れないようにな! はっはっは!」
鬼灯さんは入学当時、少し非力なところがあったそうでマッチョ先生にお願いをしてトレーニングメニューを作ってもらったのだとか……彼女の才能である剣客は凄まじい破壊力を生み出すが、再使用時のインターバルが長く、その間身を守ることができないということで、肉体を鍛え格闘戦の訓練を行なっていったのだという。
その結果、彼女は二年生に進級する頃には接近戦において比類するものがないくらいの実力を発揮するに至った……ぱっと見大人しそうな女性なのに、見た目だけじゃ能力は全然わからないな。
「そこの少年、君はライトニングレディの推薦だったね、こっちへ来たまえ……」
「え? ぼ、僕ですか?」
マッチョ先生に手招きされて僕は彼の前へと小走りで近づいていく……彼の前に立つと、僕の顔だけでなくやはり体つきなどを興味深そうに眺めていくマッチョ先生。
軽く肩や腕……脚などを触ると何かに納得したかのように頷き、僕の腕を上に伸ばすように指で合図をしたため、僕はなんだろうと思って両手を上に伸ばすとマッチョ先生は突然僕の上着を一気に上へと引っ張り、僕は腕を固定された状態になる。
「うーん……マッチョ!」
「うわあああっ! せ、先生何を!」
「ストップ! そのまま! 今君の肉体を見てどういうマッチョにするか考える」
突然上半身を裸にされて僕は慌てるが、マッチョ先生は念入りに僕の胸や腹、そして背中をぺたぺたと触り、そして軽く撫でたりしながら頷いている……同級生は……と思うと一人を除いてみんな慣れたものでニコニコ笑っている。
どうやら男子は全てこれをされていたのか、木瓜くんと捩木くんは顔を見合わせて笑っている……だがそんな中、一人だけ全く違う反応を見せる女性が一人……海棠さんだ。
慌てて顔を両手で隠しているが、伊吹さんはそんな彼女に何やってんだ? と言わんばかりの顔で話しかける。
「あれ? 伊万里ちゃん何してるの?」
「え?! だって! 男子の裸なんか! ……え? なんで平気なの?!」
「……ははーん、そっかー、そういうことかー……そっかそっか、私は応援するよ?」
「え? ちょ……ちが……お、応援とか違うっ! そんなこと違うし、ないから!」
伊吹さんは何かを理解した、と言わんばかりの悪そうな顔で海棠さんの肩に手を当てて頷くが、海棠さんは顔を真っ赤にしながら必死に否定している。
何してんだろうか……僕はされるがままになっているとマッチョ先生は僕の胸をぽん、と叩くと何度か頷いてから僕の上着を元に戻す。
「うむ、ライトニングレディも君をよく鍛えてるな……だが、まだマッチョ成分が足りない、今の秋楡君は急いで建てられた家屋のようなものだ、確かに試験まではそれでよかっただろう……しかしヒーローとなるには芯の部分をきちんと鍛えねばならん……よし訓練は私が直接指導をする、海棠くんも一緒に参加するといい」
「さて、君たちは転入試験を通過して勇武へと入学したわけだが、そこで終わりというわけではない……ヒーローとなってからも終わりのない競争と、訓練、そして戦いが待っている。私が教えるのはそんな時に君たちの芯となる部分を作り上げる作業だと思ってもらっていい」
マッチョ先生は僕と海棠さんを前にポージングを決めながらそう告げる……いっていることは至極まともなのに、どうしてポージングが必要なんだろうか……僕は疑問をめちゃくちゃ感じるものの、先生の言いたいことはわかる気がする。
僕は元々普通の高校生だった……試験に合格するために千景さんによって急造で鍛えたようなもので、試験の後にどっと体の疲労を感じたのだ。
「……確かに僕は試験の後熱が出るくらい疲労が強かったです……」
「才能をフル活用するには肉体の強化は必須だ、市井において多少能力を使う程度なら気にならんがな……ヒーローは常日頃その能力の研鑽を磨かねばならん。少しの油断が自分の命を危険に、それ以上に他人を犠牲にしてしまうことを考えよ」
「はい!」
「はいっ!」
僕も海棠さんも背筋が伸びる思いだ……マッチョ先生は確かに古参のヒーローとはいえ、その実力は未だに一級ヒーローとして活動するには不足のない能力だ。
長年活動してきた先生がそういうのだ……僕は自分の腕を眺めてまだ足りない、と思った……千景さんもどれだけの研鑽を積んであれだけの肉体を手に入れているのだろうか……。
「では、まず二人でストレッチをするといい」
「は?! そんなの一人でできますよね?!」
「身体を伸ばしたりするには二人一組の方が効率がいいが……秋楡君のことが嫌なのか?」
「……触るのすら嫌ですッ! 私こいつに負けてるんですよ?! ライバルみたいなもんなんですから……」
海棠さんがめちゃくちゃ嫌そうな顔で僕を見る……ええ? そんな顔しなくても……僕は流石に彼女のとても嫌そうな顔に少しだけ傷つくものの、海棠さんは腕を組んで頬を膨らませると顔を背けてしまう。
マッチョ先生はちょっと困った顔になって僕を見るが……僕だってこんな反応されるとは思っても見ませんでした……。
「海棠さん……授業だし少しは……」
「嫌! どうしてもっていうならあんたが私にストレッチに協力してくださいってお願いしなさいよ」
「ええ……? お願いって……なんで同級生に……」
僕は困り果ててマッチョ先生を見るが……先生は困ったなあという顔で苦笑いを浮かべている。
仕方ないか……僕は海棠さんに頭を下げると、右手を伸ばす……その行動に気がついたのか海棠さんはちょっとびっくりした顔で僕を見ているが、構わずに続けることにした。
僕はまだ強くなりたい……少しでも強くなれることがあるのであれば、頭なんかいくらでも下げる気でいるからだ。
「……海棠さん、僕と訓練してください」
だがその言葉に海棠さんの頬が少しだけ桜色になりつつも、すぐにため息をつくと、僕の差し出した右手をそっと掴んで笑う……だが心なしかその手が少しだけ震えているような気がして僕は眉を顰めるが、海棠さんは僕の表情に気がつくとすぐに手をバシッと叩いて続ける。
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