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第一三話 勇武転入試験 〇三
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「ここが試験場……あ、もう海棠さん到着してるのか……」
「……秋楡候補生、急いで上がってください」
審判を務める男性職員に諭されて、僕は慌てて一段高い試験場に走っていく……そこはまるで広めの球場のような作りをしており、すでに海棠さんはその試験場の真ん中に立ってじっと目を閉じている。僕は慌てて彼女の前に立つと、審判と海棠さんに頭を下げて挨拶を行う。
彼女は青い試験用のヒーロースーツを着ており、腰のベルトには数本の水の入ったペットボトルが掛けられていて、やはり水の補給は必要なのだ、と理解できる。
「秋楡です、今日はよろしくお願いします」
「……海棠です」
お互いの挨拶が終わると、審判から軽く注意事項が伝達される……基本的に相手に大怪我、命に関わるような攻撃と判断した段階で才能使用を一時的に制限する装置が働くこと。
どちらかが降参した段階で試験は終了する、ただし気絶しても終了、場外があるためそこへ落ちても終了、結果については勝ち負けではなくそれまでの才能の使用を考慮することなど……。
審判から最後にもう一度だけ注意が伝えられるが、僕は普通に答えているが、海棠さんはクールに目を閉じたまま軽く頷いた。
「いいかい、勝負をつける場ではないからね、その辺りを間違えないように」
「は、ハイっ!」
「……善処します」
会場にブザーが鳴り響くと僕と海棠さんは一気に距離を取る……僕は千景さん仕込みの格闘戦の構えを……海棠さんは軽く両手を広げると僕の様子を軽く伺っている。
水流の放射……おそらくだが、ある程度の質量がある水を口もしくは手から放射できるのだと予測し、僕は先手必勝とばかりに一気に突進する。
「いくぞッ!」
「いけえええ! 千裕! 容赦なくぶん殴れ!」
千景さんの声が会場に響くなか、僕は一気に距離を詰める……まだ龍使い発動時のようなスピードは出ないが、それでも一気に突進すると海棠さんに向かって横凪の拳、ボクシングで言うところのフックに近いパンチを繰り出す。
彼女の腹部に拳が入る……と思った瞬間、パァアンッ! という音とともに僕の顔面にまるで拳を喰らったかのような強烈な衝撃が走り、勢い余って僕の体が軽く宙に浮く……な、なんだ? 頬には何かの液体が当たったかのように水が付着している。
「……所詮格闘系ですね……話になりません」
「う、うわっ……!」
海棠さんの構えが微妙に変わっている? なんとか顔を下げて彼女へと肉薄しようとした次の瞬間、彼女がまるで僕を指し示すような二本の指先から、機関銃のように水の弾丸が打ち出される……凄まじい速度で放射される水の弾丸を避けきれず数発僕の体に衝撃が走り、思わず僕は悶絶する。
一発一発は皮膚を突き破るような威力はないが、衝突時の衝撃が凄まじい……僕は転がりながらなんとか距離を取ろうとするが、そこへ追い討ちの水の弾丸が叩き込まれ、僕は被弾しつつも飛び退ってその追撃を回避する。
「これは弾丸……これでもあなたが死なないように手加減してるの」
「……くっ……」
僕はなんとか態勢を少し低く保ちながら、左右に移動しつつ弾丸を回避していく……接近しなければ彼女の手の動きで着弾点は予想できる……予測と先周りの動きで攻撃を回避しつつ、試験場をの中心に居座る海棠さんを中心に回転するように走っていく。
彼女はムダ撃ちを避けるために、弾丸を連射することをやめ、僕の動きを注視しつつ、接近されないように指先から牽制の射撃を行いつつ、片手でペットボトルから補給を行う。
それでも……それでも補充している量と打ち出せる水量が全然違う! もしかして補充している量と放射できる量に差があるのか?!
思考が混乱し、動きが鈍った瞬間、数発の弾丸が頭や、肩に直撃する……威力を抑えていると言っていたが流石に何発も喰らっているとダメージが蓄積されてしまう。
近づこうとすると避けきれない弾丸の衝撃が体に加わり僕は歯を食いしばりつつその猛攻になんとか耐えている。
「く、くそっ……! それでも近づかなきゃ……!」
「な、何やってんだ千裕ッ! 距離とれ! 掻き回すんだよ!」
千景が立ち上がって大声で怒鳴り始めるのと対照的に、茅萱は座ったまま模擬戦の様子を見ている……雄蛭木はその戦いを観戦しつつ、海棠の才能に内心驚いていた。
単なる水流の才能では説明のつかない能力……体内の水を高圧で弾丸のように放射する才能は過去に例のない能力だ。
何度かの逡巡の後、思い切って雄蛭木は隣に座る茅萱へと自分の意見を伝える。
「……これ、水流ではないですね……確かに系統としては水流ではありますが……もっと別の……」
「そうだね、彼女が受けた才能検査ではそう判定されているが……俺は彼女のために大渦と名付けた……今の才能検査という既存の枠組みでは説明のつかない逸脱した才能だよ」
茅萱は腕を組んだまま、弾丸に撃たれるがままになっている秋楡を見て、少しだけ口元を歪める……才能検査では被験者の系統を調査し、過去に存在していた才能に照らし合わせてその名称を決定している。
海棠 伊万里は硬直した才能検査の最大の被害者と言っても良い……彼女の才能は系統としては水流になるがさらに新世代の進化したものなのだから。
そして既存の常識では推し量れないレベルの凄まじい能力であるのにも関わらず、彼女は才能検査で戦闘適性の低い水流の烙印を押されてしまっているのだ。
「今の才能検査は硬直化し過ぎている……新世代の新しい才能が生まれているのに、窮屈な枠組み中に押し込めようとする……それが新たな才能や、希望を潰してきているとなぜ皆気が付かないのだ」
茅萱自身も衝撃波という特殊な才能を持っているが故の苦悩……ただ彼自身は前例が一度だけ存在していたために認識はされた、だが海棠 伊万里は既存の枠組みには収まらない他を圧倒する能力を持ちつつも、既存の枠組みの中ではヒーロー適性が低い才能と判定されてしまう。
それは……ヒーロー全体のレベルを下げてしまうことにはならないだろうか? 逸脱した能力の持ち主が真の実力を発揮できない社会……それは変えなくてはいけないのだ。
「俺は彼女の才能を見た時、硬直化した現状を打破しようと思った……彼女は野に埋もれていい人材ではない、そしてその価値を、才能をヒーローである俺たちが育て、認めなければならんのだ」
茅萱の言葉に雄蛭木は驚きつつも、確かに昨今勇武への入学者、転入生の傾向が才能検査で戦闘向きと判断されたものに偏りつつあることを薄々感じている自分にも気がつく。
推薦される人間はほんの一握り……そこに残れなかった新世代の才能は一体どこへ行ってしまうのか? 一般人として能力を隠しながら生きるもの、力を制御する理性を失った時にはヴィランへと……? ゾッとするような考えに思わず口元を抑えてしまう。
「安心しろ、俺が変えてみせる……こんな大器をみすみす失うような才能検査などしなくたっていい。本当に心からヒーローを目指すものが入学できる学園へと俺たちが変えればいいんだ」
「イケすかねえ野郎だけど、お前いいこと言うじゃねえか……アタシもそれに賛成だよ」
茅萱と雄蛭木が千景の言葉に驚いて彼女を見ると、目の前で自分の推薦者がめった撃ちにされていると言うのに、千景は口元に笑みを浮かべてその様子を眺めている。
彼女も雷光の才能……そして女性ということで、超級ヒーローとしての評価、格付けについては苦渋を舐めさせられてきた過去がある。
それ故に海棠 伊万里の置かれた状況に共感できる部分があるのだろう……だが、千景は二人を見ると、自信に満ち溢れた顔で今なおめった撃ちにされている千裕を指差して笑う。
「お前んところの娘がすげーのは理解したよ、でも千裕も負けてねえ……見てろ、戦いはこれからだ」
「……秋楡候補生、急いで上がってください」
審判を務める男性職員に諭されて、僕は慌てて一段高い試験場に走っていく……そこはまるで広めの球場のような作りをしており、すでに海棠さんはその試験場の真ん中に立ってじっと目を閉じている。僕は慌てて彼女の前に立つと、審判と海棠さんに頭を下げて挨拶を行う。
彼女は青い試験用のヒーロースーツを着ており、腰のベルトには数本の水の入ったペットボトルが掛けられていて、やはり水の補給は必要なのだ、と理解できる。
「秋楡です、今日はよろしくお願いします」
「……海棠です」
お互いの挨拶が終わると、審判から軽く注意事項が伝達される……基本的に相手に大怪我、命に関わるような攻撃と判断した段階で才能使用を一時的に制限する装置が働くこと。
どちらかが降参した段階で試験は終了する、ただし気絶しても終了、場外があるためそこへ落ちても終了、結果については勝ち負けではなくそれまでの才能の使用を考慮することなど……。
審判から最後にもう一度だけ注意が伝えられるが、僕は普通に答えているが、海棠さんはクールに目を閉じたまま軽く頷いた。
「いいかい、勝負をつける場ではないからね、その辺りを間違えないように」
「は、ハイっ!」
「……善処します」
会場にブザーが鳴り響くと僕と海棠さんは一気に距離を取る……僕は千景さん仕込みの格闘戦の構えを……海棠さんは軽く両手を広げると僕の様子を軽く伺っている。
水流の放射……おそらくだが、ある程度の質量がある水を口もしくは手から放射できるのだと予測し、僕は先手必勝とばかりに一気に突進する。
「いくぞッ!」
「いけえええ! 千裕! 容赦なくぶん殴れ!」
千景さんの声が会場に響くなか、僕は一気に距離を詰める……まだ龍使い発動時のようなスピードは出ないが、それでも一気に突進すると海棠さんに向かって横凪の拳、ボクシングで言うところのフックに近いパンチを繰り出す。
彼女の腹部に拳が入る……と思った瞬間、パァアンッ! という音とともに僕の顔面にまるで拳を喰らったかのような強烈な衝撃が走り、勢い余って僕の体が軽く宙に浮く……な、なんだ? 頬には何かの液体が当たったかのように水が付着している。
「……所詮格闘系ですね……話になりません」
「う、うわっ……!」
海棠さんの構えが微妙に変わっている? なんとか顔を下げて彼女へと肉薄しようとした次の瞬間、彼女がまるで僕を指し示すような二本の指先から、機関銃のように水の弾丸が打ち出される……凄まじい速度で放射される水の弾丸を避けきれず数発僕の体に衝撃が走り、思わず僕は悶絶する。
一発一発は皮膚を突き破るような威力はないが、衝突時の衝撃が凄まじい……僕は転がりながらなんとか距離を取ろうとするが、そこへ追い討ちの水の弾丸が叩き込まれ、僕は被弾しつつも飛び退ってその追撃を回避する。
「これは弾丸……これでもあなたが死なないように手加減してるの」
「……くっ……」
僕はなんとか態勢を少し低く保ちながら、左右に移動しつつ弾丸を回避していく……接近しなければ彼女の手の動きで着弾点は予想できる……予測と先周りの動きで攻撃を回避しつつ、試験場をの中心に居座る海棠さんを中心に回転するように走っていく。
彼女はムダ撃ちを避けるために、弾丸を連射することをやめ、僕の動きを注視しつつ、接近されないように指先から牽制の射撃を行いつつ、片手でペットボトルから補給を行う。
それでも……それでも補充している量と打ち出せる水量が全然違う! もしかして補充している量と放射できる量に差があるのか?!
思考が混乱し、動きが鈍った瞬間、数発の弾丸が頭や、肩に直撃する……威力を抑えていると言っていたが流石に何発も喰らっているとダメージが蓄積されてしまう。
近づこうとすると避けきれない弾丸の衝撃が体に加わり僕は歯を食いしばりつつその猛攻になんとか耐えている。
「く、くそっ……! それでも近づかなきゃ……!」
「な、何やってんだ千裕ッ! 距離とれ! 掻き回すんだよ!」
千景が立ち上がって大声で怒鳴り始めるのと対照的に、茅萱は座ったまま模擬戦の様子を見ている……雄蛭木はその戦いを観戦しつつ、海棠の才能に内心驚いていた。
単なる水流の才能では説明のつかない能力……体内の水を高圧で弾丸のように放射する才能は過去に例のない能力だ。
何度かの逡巡の後、思い切って雄蛭木は隣に座る茅萱へと自分の意見を伝える。
「……これ、水流ではないですね……確かに系統としては水流ではありますが……もっと別の……」
「そうだね、彼女が受けた才能検査ではそう判定されているが……俺は彼女のために大渦と名付けた……今の才能検査という既存の枠組みでは説明のつかない逸脱した才能だよ」
茅萱は腕を組んだまま、弾丸に撃たれるがままになっている秋楡を見て、少しだけ口元を歪める……才能検査では被験者の系統を調査し、過去に存在していた才能に照らし合わせてその名称を決定している。
海棠 伊万里は硬直した才能検査の最大の被害者と言っても良い……彼女の才能は系統としては水流になるがさらに新世代の進化したものなのだから。
そして既存の常識では推し量れないレベルの凄まじい能力であるのにも関わらず、彼女は才能検査で戦闘適性の低い水流の烙印を押されてしまっているのだ。
「今の才能検査は硬直化し過ぎている……新世代の新しい才能が生まれているのに、窮屈な枠組み中に押し込めようとする……それが新たな才能や、希望を潰してきているとなぜ皆気が付かないのだ」
茅萱自身も衝撃波という特殊な才能を持っているが故の苦悩……ただ彼自身は前例が一度だけ存在していたために認識はされた、だが海棠 伊万里は既存の枠組みには収まらない他を圧倒する能力を持ちつつも、既存の枠組みの中ではヒーロー適性が低い才能と判定されてしまう。
それは……ヒーロー全体のレベルを下げてしまうことにはならないだろうか? 逸脱した能力の持ち主が真の実力を発揮できない社会……それは変えなくてはいけないのだ。
「俺は彼女の才能を見た時、硬直化した現状を打破しようと思った……彼女は野に埋もれていい人材ではない、そしてその価値を、才能をヒーローである俺たちが育て、認めなければならんのだ」
茅萱の言葉に雄蛭木は驚きつつも、確かに昨今勇武への入学者、転入生の傾向が才能検査で戦闘向きと判断されたものに偏りつつあることを薄々感じている自分にも気がつく。
推薦される人間はほんの一握り……そこに残れなかった新世代の才能は一体どこへ行ってしまうのか? 一般人として能力を隠しながら生きるもの、力を制御する理性を失った時にはヴィランへと……? ゾッとするような考えに思わず口元を抑えてしまう。
「安心しろ、俺が変えてみせる……こんな大器をみすみす失うような才能検査などしなくたっていい。本当に心からヒーローを目指すものが入学できる学園へと俺たちが変えればいいんだ」
「イケすかねえ野郎だけど、お前いいこと言うじゃねえか……アタシもそれに賛成だよ」
茅萱と雄蛭木が千景の言葉に驚いて彼女を見ると、目の前で自分の推薦者がめった撃ちにされていると言うのに、千景は口元に笑みを浮かべてその様子を眺めている。
彼女も雷光の才能……そして女性ということで、超級ヒーローとしての評価、格付けについては苦渋を舐めさせられてきた過去がある。
それ故に海棠 伊万里の置かれた状況に共感できる部分があるのだろう……だが、千景は二人を見ると、自信に満ち溢れた顔で今なおめった撃ちにされている千裕を指差して笑う。
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