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第二〇八話 シャルロッタ 一六歳 暴風の邪神 〇八
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——その巨人の左腕は本当にゆっくりゆっくりと白い煙を上げながら修復されていくが、最初に切り裂いた時と比べて明らかに修復速度は遅くなっている気がする。
「……もう少し削れば神滅魔法を跳ね返すだけの力もなくなるでしょ」
わたくしの見立てでは後もう少し戦闘術か強力な魔法でも叩き込めば相当に回復速度は落ちるだろうな……そこまで考えたわたくしの膝がカクン、と落ちる……だが倒れはしない。
ギリギリで踏ん張ると、わたくしは思っていたよりも自分が消耗し切っていることにそこでようやく気がついた……膝が笑っているのか。
軽く腿のあたりを二、三度叩くと震えが止まる……魔力がかなり枯渇しかかっている、回復はするけど一瞬で回復するほど便利なものではない。
「……グフフッ!」
「気がつかれたか……」
見れば暴風の邪神はわたくしの膝が笑っていたのをきちんと目撃したのだろう、いやらしいとすら感じる視線で口元を歪ませて咲っている。
だがわたくしもちゃんと理解している……お前の能力も底が見え始めてるってことにな! わたくしはパキパキと指を鳴らして身構えた。
ぜってーブッ殺す……前世では神殺しは成せなかったわけだが、今世でその偉業を達成する機会が生まれるとは思わなかったな。
『……わたくしが合図したら魔法をブチ込みなさい、それまでは回避』
『承知』
ユルへとを念話を飛ばすと、こちらの意図を察したのかすぐに彼は速度を上げて回避行動へと移っていく……だが、暴風の邪神の意識は完全にこちらへと向いており、確実にわたくしを殺してやろうという意志を感じた。
いいね、いいね……わたくしもよそ見してるやつをブン殴ってそれでよしとするわけじゃない。
正面から正々堂々と相手をねじ伏せてこそ勇者の証明……ッ! わたくしが一気に前に出るのと同時に、暴風の邪神の巨体が地響きをあげて突進を始める。
両拳に魔力を込めていく……それに合わせて巨人も右腕を振り上げ、掬い上げるような拳をわたくしへと振り下ろしてきた。
「ハハッ! ガチンコ勝負ってわけね……やってやんよッ!」
「グオオオオオッ!」
眼前まで迫った巨大な拳に向かってわたくしは本気の右拳を叩きつける……ドゴオオオオッ! という凄まじい爆音と共にお互いの拳が衝突する。
大きさとしてははるかに小さいわたくしの拳が自ら振り抜こうとした拳を正面から受け止めたことに驚いたのか、暴風の邪神の目が驚きで見開かれる。
だが……絶対的な質量に乏しいわたくしの立っている地面がゴオン! という鈍い音を立てて陥没し、雪煙をまるで爆風のように巻き上げる。
そのままわたくしは神速の左拳を全く同じ位置へと叩き込む……ドゴオオッ! という音を立ててほんの少しだが巨人の拳による圧力が浮いた気がした。
「グ、グオおっ?!」
「オラアアアアアアアッ!」
そのまま嵐のような左右の連打を叩きつけていく……それまで地面にめり込む勢いだった暴風の邪神の拳をどんどん押し戻していく。
数十発の左右の連打を叩きつけた巨人の拳は耐えきれなかったのか、メキャアアッ! というすごく嫌な音を立てて粉砕される……拳を破壊された暴風の邪神は悲鳴をあげて後退する。
ガチンコの殴り合いで下がったな?! わたくしはそのまま空間から不滅を引き抜くと、相手の頭部に向かって腕の上を走ってから一気に跳躍する。
狙いはあのねじくれた角……放電攻撃の起点となっている場所、そこを切り落とせれば確実に相手の攻撃を一時的にでも弱体化させられる!
——我が白刃、切り裂けぬものなし……!
「雷鳴乃太刀ッ!」
まさに稲妻のような神速で、雷鳴のような音を立てながら空中で加速したわたくしが振り抜いた斬撃で、暴風の邪神の左頭頂部に生えていた角を一撃の元に切り落とした。
はっはーっ! わたくしは口元を歪めて笑いながら宙を舞うと、そのまま展開した魔法陣の上へと着地し、相手の様子を観察するが……どうやら角に魔力を集中させていたのか、次の瞬間切り落とされた角が周囲に凄まじい電流を放出しながら大爆発を起こした。
あたりに響く大音響と共に、左頭部の大半を失った暴風の邪神は青白い血液を撒き散らしながら、ぐらりと姿勢を崩す。
「ユルッ!」
「おまかせを……紅の爆光ッ!」
ユルの口内に集中させた紅の魔力がキュイイイイイッ! という甲高い音を上げ、そのまま巨人を包み込むように爆炎が放射される。
彼の使用できる魔法の中でも最大級の破壊力を持つ紅の爆光の炎が、大きなダメージを受けた暴風の邪神の全身へと巻き付くように燃え上がり、白い水蒸気と確実に肉体を焦がす焦げ臭い匂いをあげていく。
流石に連続した大技の連打にダメージを受けているのか、肉体を再生させつつも苦しむ暴風の邪神……さあ、ここからがフィナーレだ。
「それは冬をもたらす、見るもの全てを暗闇に引き摺り込む……」
わたくしが複雑な手の動きと共に魔力を集中させていく……この魔法は神滅魔法として開発され、一度戯れに放ってみて二度と使わないと決めたとんでも無い魔法の一つだ。
魔法を発動していくと、暴風の邪神のちょうど胸あたりに黒色に鈍く光る魔力の球体が生み出され、その球体は周囲の光を捻じ曲げ、まるで巨人の肉体がレンズを通して歪んでいるかのようにも見える。
暴風の邪神はその魔法が本当に危険だと思ったのだろう、振り払おうと大きく左腕を振り下ろすが、振り下ろしたはずの左腕が球体に近づくにつれて次第にゆっくりとした動きへと変化していく……そりゃそうだ、その球体は時間すらも減速させるのだから。
「ウゴアアアア?!」
「死せる舞踏を終わらせるため、我らの世界を黒化させる……神滅魔法真なる黒化ッ!」
詠唱完了とともに、球体が凄まじい勢いで縮小していく……それは周囲の地面を、森を、空気を、そしてあらゆるものを巻き込んでいく。
視界の端でユルが必死に近くにあった太い巨木にしがみついているが、空間ごと飲み込もうとする真なる黒化があらゆるものを巻き込み縮小させていく。
その様子はまるで小型の銀河が渦を巻くように、中心となる真なる黒化に向かって流れていく凄まじい光景が映し出されている。
魔法で結界を展開しているはずのわたくしですら、ジリジリとその空間へと引き摺り込まれるかのように引っ張られている……だが最も近くにいた暴風の邪神は悲鳴をあげながら、凄まじい勢いで球体へと巻き込まれどんどん形を変えて小さく、限りなく小さく縮小されていく。
「もう少し……もう少し……!」
「シャ、シャル! 死んじゃう! 死んでしまいます!」
「もう少しだから……あと少し……!」
ユルのしがみついている巨木が地面から引き抜かれるようにじわじわと根を見せ始めている……バキバキという音と共に、もはや相棒であるユルすらも魔法の効果範囲に巻き込まれるかと思った瞬間。
わたくしの魔力が尽きて真なる黒化がキャアアアアアン! という甲高い音を立てて崩壊していく……わたくしの足元にあった魔法陣が消滅し、バランスを崩して空中に投げ出された。
くそ……完全消滅までできなかったか?! わたくしは落下しながら暴風の邪神の様子を見るが、そこにはすでに何もなくただ魔法の消滅と共に巻き上げられた雪煙だけがもうもうと立ち上っている。
流石にこの魔法には耐えきれなかったのだろう、暴風の邪神の気配も全くしない……神滅魔法によりついに神殺しを達成したのだ。
「……やったか?!」
「グオアアアアアッ!」
だが、わたくしがほんの少し油断した瞬間を狙っていたのか、撒き散らされた雪煙の中から巨大な右腕が空中を落下していたわたくしをガシッ! と掴み取った。
マジかよ!? この魔法はあらゆる存在を巻き込み縮小させ、さらには時間の流れすら鈍化させて別次元へと叩き落とすものだ。
途中で魔力が尽きたとはいえ、あれだけの近距離と時間真なる黒化にさらされて無事なわけが……と巨大な手に握られたままわたくしが呆然としていると、雪煙の向こうから巨人の姿が現れる。
しかし……その姿が凄まじかった、左半身が何かに食いちぎられたかのようにぽっかりと失われており顔面もほぼ半分しか残っていない満身創痍と言っても過言ではない暴風の邪神の姿がそこにはあった。
「……でも生きてる……やられたわ……」
「……」
「……どうしたの、わたくしはこれ以上魔力を集中できない……ったくここまで消耗するとはね……」
わたくしは諦めもあって自嘲気味に苦笑いを浮かべると、そのまま目を閉じる……残念だ、でも全部出し切った感もあるし、ここで肉体を破壊されても時間をかければ修復は可能だろう。
それに、あともう少し我慢しなければ戦えるだけの魔力を捻出するのは難しい……だが、その隙を狙って暴風の邪神は防御結界を展開できないわたくしの肉体を容易に粉砕できるはずだった。
だが……なぜかそのまま少しだけ時間が経過したことで、わたくしは顔を上げるが暴風の邪神はそんなわたくしをみてニヤリと笑うと、ゆっくりと地面に膝をつくと腹の底から響く声でわたくしへと話しかけてきた。
「……貴様強い……お前は我を倒した……恐ろしい人間だ……」
「……もう少し削れば神滅魔法を跳ね返すだけの力もなくなるでしょ」
わたくしの見立てでは後もう少し戦闘術か強力な魔法でも叩き込めば相当に回復速度は落ちるだろうな……そこまで考えたわたくしの膝がカクン、と落ちる……だが倒れはしない。
ギリギリで踏ん張ると、わたくしは思っていたよりも自分が消耗し切っていることにそこでようやく気がついた……膝が笑っているのか。
軽く腿のあたりを二、三度叩くと震えが止まる……魔力がかなり枯渇しかかっている、回復はするけど一瞬で回復するほど便利なものではない。
「……グフフッ!」
「気がつかれたか……」
見れば暴風の邪神はわたくしの膝が笑っていたのをきちんと目撃したのだろう、いやらしいとすら感じる視線で口元を歪ませて咲っている。
だがわたくしもちゃんと理解している……お前の能力も底が見え始めてるってことにな! わたくしはパキパキと指を鳴らして身構えた。
ぜってーブッ殺す……前世では神殺しは成せなかったわけだが、今世でその偉業を達成する機会が生まれるとは思わなかったな。
『……わたくしが合図したら魔法をブチ込みなさい、それまでは回避』
『承知』
ユルへとを念話を飛ばすと、こちらの意図を察したのかすぐに彼は速度を上げて回避行動へと移っていく……だが、暴風の邪神の意識は完全にこちらへと向いており、確実にわたくしを殺してやろうという意志を感じた。
いいね、いいね……わたくしもよそ見してるやつをブン殴ってそれでよしとするわけじゃない。
正面から正々堂々と相手をねじ伏せてこそ勇者の証明……ッ! わたくしが一気に前に出るのと同時に、暴風の邪神の巨体が地響きをあげて突進を始める。
両拳に魔力を込めていく……それに合わせて巨人も右腕を振り上げ、掬い上げるような拳をわたくしへと振り下ろしてきた。
「ハハッ! ガチンコ勝負ってわけね……やってやんよッ!」
「グオオオオオッ!」
眼前まで迫った巨大な拳に向かってわたくしは本気の右拳を叩きつける……ドゴオオオオッ! という凄まじい爆音と共にお互いの拳が衝突する。
大きさとしてははるかに小さいわたくしの拳が自ら振り抜こうとした拳を正面から受け止めたことに驚いたのか、暴風の邪神の目が驚きで見開かれる。
だが……絶対的な質量に乏しいわたくしの立っている地面がゴオン! という鈍い音を立てて陥没し、雪煙をまるで爆風のように巻き上げる。
そのままわたくしは神速の左拳を全く同じ位置へと叩き込む……ドゴオオッ! という音を立ててほんの少しだが巨人の拳による圧力が浮いた気がした。
「グ、グオおっ?!」
「オラアアアアアアアッ!」
そのまま嵐のような左右の連打を叩きつけていく……それまで地面にめり込む勢いだった暴風の邪神の拳をどんどん押し戻していく。
数十発の左右の連打を叩きつけた巨人の拳は耐えきれなかったのか、メキャアアッ! というすごく嫌な音を立てて粉砕される……拳を破壊された暴風の邪神は悲鳴をあげて後退する。
ガチンコの殴り合いで下がったな?! わたくしはそのまま空間から不滅を引き抜くと、相手の頭部に向かって腕の上を走ってから一気に跳躍する。
狙いはあのねじくれた角……放電攻撃の起点となっている場所、そこを切り落とせれば確実に相手の攻撃を一時的にでも弱体化させられる!
——我が白刃、切り裂けぬものなし……!
「雷鳴乃太刀ッ!」
まさに稲妻のような神速で、雷鳴のような音を立てながら空中で加速したわたくしが振り抜いた斬撃で、暴風の邪神の左頭頂部に生えていた角を一撃の元に切り落とした。
はっはーっ! わたくしは口元を歪めて笑いながら宙を舞うと、そのまま展開した魔法陣の上へと着地し、相手の様子を観察するが……どうやら角に魔力を集中させていたのか、次の瞬間切り落とされた角が周囲に凄まじい電流を放出しながら大爆発を起こした。
あたりに響く大音響と共に、左頭部の大半を失った暴風の邪神は青白い血液を撒き散らしながら、ぐらりと姿勢を崩す。
「ユルッ!」
「おまかせを……紅の爆光ッ!」
ユルの口内に集中させた紅の魔力がキュイイイイイッ! という甲高い音を上げ、そのまま巨人を包み込むように爆炎が放射される。
彼の使用できる魔法の中でも最大級の破壊力を持つ紅の爆光の炎が、大きなダメージを受けた暴風の邪神の全身へと巻き付くように燃え上がり、白い水蒸気と確実に肉体を焦がす焦げ臭い匂いをあげていく。
流石に連続した大技の連打にダメージを受けているのか、肉体を再生させつつも苦しむ暴風の邪神……さあ、ここからがフィナーレだ。
「それは冬をもたらす、見るもの全てを暗闇に引き摺り込む……」
わたくしが複雑な手の動きと共に魔力を集中させていく……この魔法は神滅魔法として開発され、一度戯れに放ってみて二度と使わないと決めたとんでも無い魔法の一つだ。
魔法を発動していくと、暴風の邪神のちょうど胸あたりに黒色に鈍く光る魔力の球体が生み出され、その球体は周囲の光を捻じ曲げ、まるで巨人の肉体がレンズを通して歪んでいるかのようにも見える。
暴風の邪神はその魔法が本当に危険だと思ったのだろう、振り払おうと大きく左腕を振り下ろすが、振り下ろしたはずの左腕が球体に近づくにつれて次第にゆっくりとした動きへと変化していく……そりゃそうだ、その球体は時間すらも減速させるのだから。
「ウゴアアアア?!」
「死せる舞踏を終わらせるため、我らの世界を黒化させる……神滅魔法真なる黒化ッ!」
詠唱完了とともに、球体が凄まじい勢いで縮小していく……それは周囲の地面を、森を、空気を、そしてあらゆるものを巻き込んでいく。
視界の端でユルが必死に近くにあった太い巨木にしがみついているが、空間ごと飲み込もうとする真なる黒化があらゆるものを巻き込み縮小させていく。
その様子はまるで小型の銀河が渦を巻くように、中心となる真なる黒化に向かって流れていく凄まじい光景が映し出されている。
魔法で結界を展開しているはずのわたくしですら、ジリジリとその空間へと引き摺り込まれるかのように引っ張られている……だが最も近くにいた暴風の邪神は悲鳴をあげながら、凄まじい勢いで球体へと巻き込まれどんどん形を変えて小さく、限りなく小さく縮小されていく。
「もう少し……もう少し……!」
「シャ、シャル! 死んじゃう! 死んでしまいます!」
「もう少しだから……あと少し……!」
ユルのしがみついている巨木が地面から引き抜かれるようにじわじわと根を見せ始めている……バキバキという音と共に、もはや相棒であるユルすらも魔法の効果範囲に巻き込まれるかと思った瞬間。
わたくしの魔力が尽きて真なる黒化がキャアアアアアン! という甲高い音を立てて崩壊していく……わたくしの足元にあった魔法陣が消滅し、バランスを崩して空中に投げ出された。
くそ……完全消滅までできなかったか?! わたくしは落下しながら暴風の邪神の様子を見るが、そこにはすでに何もなくただ魔法の消滅と共に巻き上げられた雪煙だけがもうもうと立ち上っている。
流石にこの魔法には耐えきれなかったのだろう、暴風の邪神の気配も全くしない……神滅魔法によりついに神殺しを達成したのだ。
「……やったか?!」
「グオアアアアアッ!」
だが、わたくしがほんの少し油断した瞬間を狙っていたのか、撒き散らされた雪煙の中から巨大な右腕が空中を落下していたわたくしをガシッ! と掴み取った。
マジかよ!? この魔法はあらゆる存在を巻き込み縮小させ、さらには時間の流れすら鈍化させて別次元へと叩き落とすものだ。
途中で魔力が尽きたとはいえ、あれだけの近距離と時間真なる黒化にさらされて無事なわけが……と巨大な手に握られたままわたくしが呆然としていると、雪煙の向こうから巨人の姿が現れる。
しかし……その姿が凄まじかった、左半身が何かに食いちぎられたかのようにぽっかりと失われており顔面もほぼ半分しか残っていない満身創痍と言っても過言ではない暴風の邪神の姿がそこにはあった。
「……でも生きてる……やられたわ……」
「……」
「……どうしたの、わたくしはこれ以上魔力を集中できない……ったくここまで消耗するとはね……」
わたくしは諦めもあって自嘲気味に苦笑いを浮かべると、そのまま目を閉じる……残念だ、でも全部出し切った感もあるし、ここで肉体を破壊されても時間をかければ修復は可能だろう。
それに、あともう少し我慢しなければ戦えるだけの魔力を捻出するのは難しい……だが、その隙を狙って暴風の邪神は防御結界を展開できないわたくしの肉体を容易に粉砕できるはずだった。
だが……なぜかそのまま少しだけ時間が経過したことで、わたくしは顔を上げるが暴風の邪神はそんなわたくしをみてニヤリと笑うと、ゆっくりと地面に膝をつくと腹の底から響く声でわたくしへと話しかけてきた。
「……貴様強い……お前は我を倒した……恐ろしい人間だ……」
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