236 / 430
第二〇一話 シャルロッタ 一六歳 暴風の邪神 〇一
しおりを挟む
——今年の冬は恐ろしく寒かった、これはまるで内戦による衝突を国父であるマルムスティーン一世が、国民同士で争うなと言っているかのように、恐ろしく寒く厳しいものになっていた。
「……行きましたよ!」
雪原の中を黒い幻獣ガルムのユルが凄まじい速度で走っていく……追い立てているのは野太い声をあげて逃げ惑う巨大なタスクボアーである。
タスクボアーは巨大な牙を持つ猪の姿をしており、イングウェイ王国でも非常にメジャーな魔獣の一種である……猪の特性を引き継いでおり、気性は非常に荒くその牙は金属の鎧を容易く貫くほどの破壊力を誇る。
初級冒険者の死因の一つとされており、狩りをするには危険が伴う魔獣でもあるのだ……なおその肉は脂が乗ってジューシーな味わいのため、貴族による狩猟依頼が定期的に出ることでも知られている。
「……さてさて、今日の晩御飯にタスクボアーステーキが出るのを楽しみにしてね」
「ゴアアアアアアアアッ!」
白い雪を巻き上げながらタスクボアーは進路に立ち塞がる冬服姿のわたくしを見て、こちらへと一直線に走ってくる。
その速度は並ではなくそうだな、時速にすると一〇〇キロ近い速度が出てるだろうか……この速度で質量にして三トン近い巨体が動くのだから恐ろしいよなあ。
わたくしは不滅を空間より引き抜くと、軽く柄を握る手に力を込める……タスクボアーの牙は綺麗な状態であれば結構な金額で売却できるし、毛皮は防寒具の材料に使える。
肉は全部美味しいし、なんなら内臓も食料になるし……骨は建材にも使えたりもするので本当に捨てるところがないわけだ。
「……戦争するにもお金や食料は必要だからね、悪いけど狩らせてもらうわ」
タスクボアーがわたくしを踏み潰すように見えた瞬間、ふわりと空中に身を踊らせると……魔獣の首の付け根に軽く刃を沿わせるように振り抜く。
ふむ……打ち砕く者との戦闘で修復した肉体に何か異常がないかと思ってたけど、それほど影響はなかったな。
わたくしが雪原へと着地すると同時にタスクボアーの首が血を流す間もなく地面へと落ち、勢いがついたままの肉体はドゴオオオッ! という轟音をあげて地面へと突っ込んでいく。
わたくしは不滅を空間へと仕舞い込むと、どくどくと血を流しているタスクボアーの首へと近寄る……まだ自分が死にかけていることすら理解できていないのか、巨大な瞳がギョロリとわたくしを睨みつけるように動くが……すぐにその光が失われていく。
「……ごめんね、わたくし達も生きねばならないの無駄にはしないわ」
その言葉に反応してゆっくりと目を閉じていくタスクボアー……雪原に広がっていく血液が氷点下に近い気温のため、次第に固まってくる。
わたくしは片手でその首をひょい、と持ち上げると近くに置いていた荷車へと向かう……ユルは体の大きさを変えて、タスクボアーの体をズルズルと引っ張っている。
わたくしが荷車に首を乗せてからすぐにユルのそばへと歩み寄ると、同じようにタスクボアーをひょいと持ち上げてから荷車に放るのを見てやれやれというふうに首を振った。
「シャル……令嬢は片手で魔獣を持ち上げたりしませんよ」
「いやでも、ユルに任せてたら毛皮に傷がつくじゃない……それにわたくし達しかいないから大丈夫よ」
「そうやって普通じゃないことやってるといつか婚約者どのに嫌われますよ」
ユルの言葉にクリスの顔を思い浮かべる……あの戦い以降彼はインテリペリ辺境伯家の食客としてだけでなく、勇気ある王子としても認められたようでこの冬の間は寄子貴族の夜会に引っ張り凧になっている。
さらに近隣の敵対派閥第一王子派の貴族傘下にいた貴族からも陣営の乗り換えを図ろうとする動きなどもあり、調略に忙しいという。
わたくしは夜会には同席するが、調略にはまるで役に立たないということに彼らが気がついてからほとんど駆り出されておらず、暇を持て余しているのが実情だ。
「第一王子派もこの雪と寒さではなかなか攻め込んで来れないでしょうしね」
「あのまま内戦が続いても財政破綻が目に見えてたし、この小康状態はお互いにとってメリットがあったのよ」
笑える話だが……第一王子派と第二王子派は春先までの休戦を締結した……これはウゴリーノ兄様と、第一王子派のレクター・キッス伯爵による交渉がうまく行ったことにもよるのだが、キッス伯爵家が初代聖女の家系であったことから流石にその発言を無視できなくなっていることにも起因している。
ただ……キッス伯爵はウゴリーノ兄様に少し気になることを伝えてきたのだという。
『あまり大声で言えないが、アーヴィング・イイルクーン宰相が行方不明になっている……もし見つけたら保護してほしい』
第一王子派や第二王子派の垣根をこえて王国の重鎮たる彼が行方不明となったことで、国政に大きな乱れが生じている。
その不在を埋めるために政治の中枢には第一王子派の貴族が要職へとつき、次第にイングウェイ王国自体の乗っ取りが進んできているという気がしている。
春先には戦争再開だろうな……軽くため息をつくと、わたくしは荷車につけられたベルトをユルの体に巻きつけた装具へと付け直し、彼の体をポンポンと叩く。
ユルははあっ……とため息をつくと、軋む荷車を引いて歩き始めた……暇を持て余して狩りなどしてみたけど、このタスクボアー一頭でそれなりに厳しい我が家の財政の足しにはなるだろう。
「じゃ、帰りましょうか……今日はステーキを楽しんでもらいましょう」
「……では冬の間は戦闘は起こせないということか……人は不便だな」
暗い暗い部屋の中にある椅子に座りながら、人ではない怪物にして混沌神の訓戒者である闇征く者は書類を整理する手を休める。
彼の前には二人の人物、いや怪物が首を垂れているのが見える……三叉のような頭を持ち細長い手足を持つ不気味な姿を持つ使役する者、そして黒髪に驚くほどグラマラスなスタイルをドレスに押し込んでいる絶世の美女にして妖しい雰囲気を漂わせる欲する者。
すでに三人の訓戒者がシャルロッタ・インテリペリの手によって滅ぼされた……本来彼らは混沌神によるこの世の終わりの時に動くべく遣わされた最終兵器であるにもかかわらず、だ。
「すでにあの売女によって三人が滅ぼされた」
「一人は筆頭がお食べになったでしょう?」
「……クハッ! そうだったな……残る二人も回収するべきだったが、それは叶わなかった」
欲する者がぐにゃりと歪んだ笑いを浮かべながら闇征く者へと語りかけると、鳥を模した仮面の下で彼は引き攣った笑いを浮かべる。
知恵ある者は敗北したが、その力と肉体は闇征く者が吸収しその糧としている。
だが打ち砕く者と這い寄る者はそれができなかった、さらに後者は封印による弱体化の影響を受けすぎており、単なる金級冒険者によって討ち取られるという失態を犯している。
ひどい恥だな、と内心で憎々しげな感情を抱える使役する者だが、それ以上にシャルロッタの戦闘能力が高すぎるという事実にも驚きを隠せない。
「……シャルロッタ何某……何者なのでしょうか?」
「打ち砕く者の死の間際、彼のものは発言している「魔王を倒した本物の勇者」であると」
「「勇者!? バカな!」」
闇征く者の言葉に二人の訓戒者は表情を変えるが……本来クリストフェル・マルムスティーンが勇者の器であるのにも関わらず、二人目のしかも魔王を倒した本物の勇者と名乗るものが現れるなど、狂気の沙汰でしかない。
だが二人の動揺をよそに、引き攣るような笑い声をあげた闇征く者は手で彼らに落ち着くように促す。
その仕草を見た二人の訓戒者は内心はどうあれ、再び姿勢を正して首を垂れた。
「クハハ……魔王様はこれより復活する、シャルロッタ・インテリペリがなんであれ復活さえしてしまえばこの世界は終わることが予言されているのだ、心配をする必要はない」
「では第一王子派と足並みを揃えて春に攻撃を?」
「人間ではないもので侵攻すればよかろう……我らが神より強き魂抹殺のための素晴らしい供物が届いたのでな……」
闇征く者は引き出しを開けると何かを探すかのように、ガサガサと音を立てるがその手の動きに合わせて、悲鳴のような声や怒り狂う声などが部屋に響いている。
何が入っているのか普通の人間では想像すらつかないだろう……とそれを見ていた使役する者は思うが、彼からしても闇征く者はよくわからない人物の一人だった。
筆頭となったのも最も古くから存在しているからだけなのだが、そこ知れぬ闇と混沌神の寵愛を受ける彼のことは全くもって理解できない。
手を止めた闇征く者は机の上に鹿の頭蓋骨のようにも見える奇妙な物体を取り出すと、そっと撫でる。
二人の訓戒者が不思議そうな表情でそれを見ていると、仮面の下に光る赤い目がニヤリと笑った気がした。
「……冬にうってつけの怪物がいるのでな……この際シャルロッタ・インテリペリに疲弊をさせるためのコマとして扱おう、久しぶりに呼び出す故楽しみではあるがな……」
「……行きましたよ!」
雪原の中を黒い幻獣ガルムのユルが凄まじい速度で走っていく……追い立てているのは野太い声をあげて逃げ惑う巨大なタスクボアーである。
タスクボアーは巨大な牙を持つ猪の姿をしており、イングウェイ王国でも非常にメジャーな魔獣の一種である……猪の特性を引き継いでおり、気性は非常に荒くその牙は金属の鎧を容易く貫くほどの破壊力を誇る。
初級冒険者の死因の一つとされており、狩りをするには危険が伴う魔獣でもあるのだ……なおその肉は脂が乗ってジューシーな味わいのため、貴族による狩猟依頼が定期的に出ることでも知られている。
「……さてさて、今日の晩御飯にタスクボアーステーキが出るのを楽しみにしてね」
「ゴアアアアアアアアッ!」
白い雪を巻き上げながらタスクボアーは進路に立ち塞がる冬服姿のわたくしを見て、こちらへと一直線に走ってくる。
その速度は並ではなくそうだな、時速にすると一〇〇キロ近い速度が出てるだろうか……この速度で質量にして三トン近い巨体が動くのだから恐ろしいよなあ。
わたくしは不滅を空間より引き抜くと、軽く柄を握る手に力を込める……タスクボアーの牙は綺麗な状態であれば結構な金額で売却できるし、毛皮は防寒具の材料に使える。
肉は全部美味しいし、なんなら内臓も食料になるし……骨は建材にも使えたりもするので本当に捨てるところがないわけだ。
「……戦争するにもお金や食料は必要だからね、悪いけど狩らせてもらうわ」
タスクボアーがわたくしを踏み潰すように見えた瞬間、ふわりと空中に身を踊らせると……魔獣の首の付け根に軽く刃を沿わせるように振り抜く。
ふむ……打ち砕く者との戦闘で修復した肉体に何か異常がないかと思ってたけど、それほど影響はなかったな。
わたくしが雪原へと着地すると同時にタスクボアーの首が血を流す間もなく地面へと落ち、勢いがついたままの肉体はドゴオオオッ! という轟音をあげて地面へと突っ込んでいく。
わたくしは不滅を空間へと仕舞い込むと、どくどくと血を流しているタスクボアーの首へと近寄る……まだ自分が死にかけていることすら理解できていないのか、巨大な瞳がギョロリとわたくしを睨みつけるように動くが……すぐにその光が失われていく。
「……ごめんね、わたくし達も生きねばならないの無駄にはしないわ」
その言葉に反応してゆっくりと目を閉じていくタスクボアー……雪原に広がっていく血液が氷点下に近い気温のため、次第に固まってくる。
わたくしは片手でその首をひょい、と持ち上げると近くに置いていた荷車へと向かう……ユルは体の大きさを変えて、タスクボアーの体をズルズルと引っ張っている。
わたくしが荷車に首を乗せてからすぐにユルのそばへと歩み寄ると、同じようにタスクボアーをひょいと持ち上げてから荷車に放るのを見てやれやれというふうに首を振った。
「シャル……令嬢は片手で魔獣を持ち上げたりしませんよ」
「いやでも、ユルに任せてたら毛皮に傷がつくじゃない……それにわたくし達しかいないから大丈夫よ」
「そうやって普通じゃないことやってるといつか婚約者どのに嫌われますよ」
ユルの言葉にクリスの顔を思い浮かべる……あの戦い以降彼はインテリペリ辺境伯家の食客としてだけでなく、勇気ある王子としても認められたようでこの冬の間は寄子貴族の夜会に引っ張り凧になっている。
さらに近隣の敵対派閥第一王子派の貴族傘下にいた貴族からも陣営の乗り換えを図ろうとする動きなどもあり、調略に忙しいという。
わたくしは夜会には同席するが、調略にはまるで役に立たないということに彼らが気がついてからほとんど駆り出されておらず、暇を持て余しているのが実情だ。
「第一王子派もこの雪と寒さではなかなか攻め込んで来れないでしょうしね」
「あのまま内戦が続いても財政破綻が目に見えてたし、この小康状態はお互いにとってメリットがあったのよ」
笑える話だが……第一王子派と第二王子派は春先までの休戦を締結した……これはウゴリーノ兄様と、第一王子派のレクター・キッス伯爵による交渉がうまく行ったことにもよるのだが、キッス伯爵家が初代聖女の家系であったことから流石にその発言を無視できなくなっていることにも起因している。
ただ……キッス伯爵はウゴリーノ兄様に少し気になることを伝えてきたのだという。
『あまり大声で言えないが、アーヴィング・イイルクーン宰相が行方不明になっている……もし見つけたら保護してほしい』
第一王子派や第二王子派の垣根をこえて王国の重鎮たる彼が行方不明となったことで、国政に大きな乱れが生じている。
その不在を埋めるために政治の中枢には第一王子派の貴族が要職へとつき、次第にイングウェイ王国自体の乗っ取りが進んできているという気がしている。
春先には戦争再開だろうな……軽くため息をつくと、わたくしは荷車につけられたベルトをユルの体に巻きつけた装具へと付け直し、彼の体をポンポンと叩く。
ユルははあっ……とため息をつくと、軋む荷車を引いて歩き始めた……暇を持て余して狩りなどしてみたけど、このタスクボアー一頭でそれなりに厳しい我が家の財政の足しにはなるだろう。
「じゃ、帰りましょうか……今日はステーキを楽しんでもらいましょう」
「……では冬の間は戦闘は起こせないということか……人は不便だな」
暗い暗い部屋の中にある椅子に座りながら、人ではない怪物にして混沌神の訓戒者である闇征く者は書類を整理する手を休める。
彼の前には二人の人物、いや怪物が首を垂れているのが見える……三叉のような頭を持ち細長い手足を持つ不気味な姿を持つ使役する者、そして黒髪に驚くほどグラマラスなスタイルをドレスに押し込んでいる絶世の美女にして妖しい雰囲気を漂わせる欲する者。
すでに三人の訓戒者がシャルロッタ・インテリペリの手によって滅ぼされた……本来彼らは混沌神によるこの世の終わりの時に動くべく遣わされた最終兵器であるにもかかわらず、だ。
「すでにあの売女によって三人が滅ぼされた」
「一人は筆頭がお食べになったでしょう?」
「……クハッ! そうだったな……残る二人も回収するべきだったが、それは叶わなかった」
欲する者がぐにゃりと歪んだ笑いを浮かべながら闇征く者へと語りかけると、鳥を模した仮面の下で彼は引き攣った笑いを浮かべる。
知恵ある者は敗北したが、その力と肉体は闇征く者が吸収しその糧としている。
だが打ち砕く者と這い寄る者はそれができなかった、さらに後者は封印による弱体化の影響を受けすぎており、単なる金級冒険者によって討ち取られるという失態を犯している。
ひどい恥だな、と内心で憎々しげな感情を抱える使役する者だが、それ以上にシャルロッタの戦闘能力が高すぎるという事実にも驚きを隠せない。
「……シャルロッタ何某……何者なのでしょうか?」
「打ち砕く者の死の間際、彼のものは発言している「魔王を倒した本物の勇者」であると」
「「勇者!? バカな!」」
闇征く者の言葉に二人の訓戒者は表情を変えるが……本来クリストフェル・マルムスティーンが勇者の器であるのにも関わらず、二人目のしかも魔王を倒した本物の勇者と名乗るものが現れるなど、狂気の沙汰でしかない。
だが二人の動揺をよそに、引き攣るような笑い声をあげた闇征く者は手で彼らに落ち着くように促す。
その仕草を見た二人の訓戒者は内心はどうあれ、再び姿勢を正して首を垂れた。
「クハハ……魔王様はこれより復活する、シャルロッタ・インテリペリがなんであれ復活さえしてしまえばこの世界は終わることが予言されているのだ、心配をする必要はない」
「では第一王子派と足並みを揃えて春に攻撃を?」
「人間ではないもので侵攻すればよかろう……我らが神より強き魂抹殺のための素晴らしい供物が届いたのでな……」
闇征く者は引き出しを開けると何かを探すかのように、ガサガサと音を立てるがその手の動きに合わせて、悲鳴のような声や怒り狂う声などが部屋に響いている。
何が入っているのか普通の人間では想像すらつかないだろう……とそれを見ていた使役する者は思うが、彼からしても闇征く者はよくわからない人物の一人だった。
筆頭となったのも最も古くから存在しているからだけなのだが、そこ知れぬ闇と混沌神の寵愛を受ける彼のことは全くもって理解できない。
手を止めた闇征く者は机の上に鹿の頭蓋骨のようにも見える奇妙な物体を取り出すと、そっと撫でる。
二人の訓戒者が不思議そうな表情でそれを見ていると、仮面の下に光る赤い目がニヤリと笑った気がした。
「……冬にうってつけの怪物がいるのでな……この際シャルロッタ・インテリペリに疲弊をさせるためのコマとして扱おう、久しぶりに呼び出す故楽しみではあるがな……」
7
お気に入りに追加
851
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜
みおな
ファンタジー
私の名前は、瀬尾あかり。
37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。
そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。
今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。
それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。
そして、目覚めた時ー
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる