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第一八四話 シャルロッタ 一六歳 侵攻作戦 一四
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「ハーガンディ隊長がやられた! まずいぞ!」
「くそ……やってられるか! 逃げるぞ!」
本来優勢だったはずのハーガンディ隊は隊長である騎士ハーガンディを失い大混乱に陥っていた。
突進の勢いを失ったところに、クリストフェル達が飛び込んできたことも予想を超えており、統制が取れなくなった兵士たちは、一方的に攻撃を受け続け崩壊しつつある。
クリストフェルの剣技も凄まじい……第二王子という立場でありながら、臆せず危険へと飛び込んでいく姿はまさに英雄と言っても過言ではなかった。
「……深追いするな! 勢いで優ったとはいえ僕たちは小勢……すぐにハーティへと下がるぞ」
「「「「はっ!」」」」
金髪の王子に付き従う兵士たちは彼の言葉に興奮を隠しきれない様子を見せている……これがほぼ初陣であるとは思えないほど、クリストフェルは見事な指揮とそして勇気を示した。
勇者の器である、という予言や王国に流布した噂が本物であったのだとクリストフェル自身が行動でそれを示したことで、インテリペリ辺境伯家の兵士たちは自分たちが何者に付き従っているのかを理解したのだろう。
エミリオが意気揚々と陣へと戻る兵士達を見ながら、クリストフェルに近づくと他の者に聞かれないようにそっと囁く。
「負傷者はそれほどでもないのですが、一九名が命を落としました、敵兵は少なく見積もっても四〇名程度が負傷もしくは行動不能になっていますが……」
「そうですか……遺体を回収できそうですかね」
「戦が終わってからになるかと思います」
エミリオもすぐに味方だけでなく、侯爵軍の死者を弔いたいとは思っているのか少し悔しそうな表情を浮かべている……本来であれば殺し合う必要のない味方同士の激突だ。
内戦が長引けばそれだけ死傷者も増える……さらには殺し合いの連鎖が王国の再統合を阻む可能性すらあり、本当は死者など増えてほしくないのが本音だ。
クリストフェルの足元に転がる敵兵の死体……ふとその驚いたように目を見開いたまま死んでいる彼らの表情を見て、彼は背筋が寒くなるような気がした。
「……すまない、恨み辛みはそっちに行ったら聞くよ」
「何かおっしゃいました?」
「いや、なんでもない……初陣だからね、いろいろ考えることが多いんだよ」
クリストフェルはすぐに気持ちを入れ替える……王族として時には犠牲を強いることもある、と教えられてきた、多くを救うために少数を犠牲にすることも、全てを救うことなどできないという現実的な話を聞くたびに、自分はそうなりたくないと思ってもいた。
だけど、現実はこんなもんだ……自分の身を、仲間を守るために同じ国の人間を切る……それは必要だからしていることで、やらなければ殺されていたのだから仕方ない。
軽く首を横に何度か振ると、クリストフェルはまっすぐ前を向いて自らに付き従う兵士たちへと命令を下した。
「いくぞ、まずは味方の陣営まで無事に戻ることを優先する……ついてこいっ!」
「「「はっ!」」」
クリストフェルに付き従う兵士たちは彼の後へと付き従い、ハーティへの帰路へと移る。
侯爵軍との初戦、本格的な衝突ではなかったもののクリストフェルの指揮能力、個人の武勇を証明する戦いとなったことは間違いがない。
多少の犠牲は出たとはいえ、それ以上の損害を敵軍に与えたことには違いなく、インテリペリ辺境伯軍の士気は否応なく上がっている。
侯爵軍の方が数で勝るため無理な攻勢には出れないが、それでも目の前で馬を走らせている金髪の王子にはそれをなんとかしてくれるかもしれないという期待感を感じずにはいられないのだ。
——そしてその淡い希望のようなものが現実へと育っていくのを、彼らはその目で見ることになるのだ……本物の勇者の目覚めを、内戦という悲劇の中ではっきりと目撃することになる。
「やってくれる……成長途中とはいえよほど良い師がついているのだな」
打ち砕く者は傍に立つ這い寄る者へと肩をすくめるような仕草を見せる……金髪の王子、クリストフェル・マルムスティーンは未完成の器、勇者としての力には程遠い存在……そう第一王子派の貴族は信じているだろう。
王都でクリストフェルを見ていたものからすると、あれほどの剣技、覇気、そして勇敢さを示せる人物だとは思われていなかったのだから。
謎の病魔に冒されていた時期もある、弱った姿を見ていたものも多い……だが実際には彼は英雄としての階段を着実に登りはじめている。
「このまま放置すると、アンスラックス並の存在になるかもな……」
『……それほどの人物ですか?』
這い寄る者が緑色の巨人を見上げるように尋ねるが、彼が発する言葉は他の者には摩擦音にしか聞こえていない。
その言葉に打ち砕く者は頷くと、記憶の中にある勇者アンスラックスを思い返していく……彼がその存在と立ち会ったのは、勇者の晩年といってもいい時期だった。
すでに戦いに辟易していた時期の彼ですら、混沌の一眷属でしかなかった打ち砕く者は圧倒され、這々の体で逃げ出す羽目になった。
鋭すぎる剣速、細身の肉体でありながら他を圧倒する膂力……魔法すら切り裂くその剣は、まだ訓戒者ではなかった彼の心に深く深く刻み込まれていた。
「あの剣、あの斬撃……未だ道半ば故、我の破壊はまだ終わらぬ……シャルロッタ・インテリペリはあれよりも強いのだろう? 楽しめそうだ」
『シャルロッタ・インテリペリはまだ出てきておりませぬね』
「もっと混戦を作り出す方がよかろう、侯爵軍と辺境伯軍を乱戦に持ち込ませねばな」
訓戒者達の作戦……侯爵軍と辺境伯軍の乱戦に乗じて、シャルロッタ・インテリペリを戦場へと引き出し、混乱の中攻撃を仕掛ける作戦。
侯爵の慎重さと辺境伯軍側の大胆さが面白いように噛み合ってしまい、衝突は最小限かつ侯爵軍が一方的にやられるだけの展開となってしまっている。
だが……まだ戦いは始まったばかり、必ずその機会は訪れる……それがわかっているが故に打ち砕く者の顔に焦りの色は全くない。
「……小規模な攻防が続いたのち、侯爵軍と辺境伯軍は決定的な結果を求めて全面的に衝突をしなければいけない、そのタイミングをいつに持ってくるか……侯爵の臆病さは予想外だ、何かきっかけを作らねば」
『混沌の軍勢を呼び寄せますか?』
「そうだな……強すぎず弱すぎず……ムーシカあたりが適任か」
打ち砕く者は思案するように顎に手を当てて、現状で動かせる戦力に思案を巡らせる。
混沌の軍勢は強力な戦力ではあるが外見が特徴的すぎる……訓戒者ですら目立つ状況で、異形たる軍勢を呼び寄せてしまうと第一王子派の貴族や軍勢に悪影響を与えるということで今まで呼び寄せることはしていなかった。
だが……この後に及んではそうもいっていられない、無理矢理にでも軍勢同士を衝突させる必要があるだろう。
「……メルドルメル」
「わえは控えております」
訓戒者の言葉に彼の影から不気味な生物が姿を現す……白い毛皮に覆われ、頭には一対の見事な銀色の角を生やした直立するネズミのような外見の生物は、まるで人であるかのように優雅な礼を見せると、打ち砕く者の言葉を待つように跪いた。
ムーシカ……混沌の軍勢に所属する直立歩行をするように進化したネズミとして知られるれっきとした知的生命体の一種ではあるが、この世界では一〇〇〇年前に姿を見せて以降、人間の前に姿を現すことは珍しい生物である。
「お前の部下を使って近隣で揉め事を起こしシャルロッタ・インテリペリをハーティから引き摺り出せ」
「仰せのまま動く」
「その間に我らは辺境伯軍へと全面攻勢を仕掛け、否応なく乱戦へと持ち込む」
メルドルメルは少し考えるように目を瞬かせると、軽く喉を鳴らすと理解をしたのか再び頭を下げた。
ムーシカ自体は知性があるが、それは混沌神の気まぐれによって与えられたものでしかなく、平均的な知性として人間のそれに劣る。
また、人間が見ていて不快になるような習性や風俗、そしてしきたりに従っており一般的には魔獣や魔物と扱いが変わることはない。
しかし悪意を持って行動するというその一点に関しては人間のそれを凌駕しており、命令と知性がうまく噛み合った時の残虐さは、世界でも有数の存在となり得るのだ。
「わえは問いかける……近隣の人間を生贄に捧げてもよろしいか? 繁殖のために使ってもよろしいか?」
「好きなように傷つけよ、好きなように犯せ、好きなように殺せ、本能のままに動くといい」
打ち砕く者はメルドルメルへと視線を向けると、歪んだ笑みを浮かべて笑う。
彼はムーシカの扱い方をよく理解している、混沌の軍勢では最も力弱き存在であるムーシカであり、他の存在の方が戦闘能力は高く、信頼はできる。
だが今回捨て駒に近い使い方をするにはムーシカが最も適任であると彼は理解していた……それ故にメルドルメルのように種族の中でも知性の高い個体を呼び出したのだから。
その笑顔を見た白い毛皮のムーシカは、口元を大きく歪めて笑うと再び影の中へと溶けるように姿を消していく。
「……喜びがわえを動かす、大いなる存在の言葉にわえは喜ぶ」
「くそ……やってられるか! 逃げるぞ!」
本来優勢だったはずのハーガンディ隊は隊長である騎士ハーガンディを失い大混乱に陥っていた。
突進の勢いを失ったところに、クリストフェル達が飛び込んできたことも予想を超えており、統制が取れなくなった兵士たちは、一方的に攻撃を受け続け崩壊しつつある。
クリストフェルの剣技も凄まじい……第二王子という立場でありながら、臆せず危険へと飛び込んでいく姿はまさに英雄と言っても過言ではなかった。
「……深追いするな! 勢いで優ったとはいえ僕たちは小勢……すぐにハーティへと下がるぞ」
「「「「はっ!」」」」
金髪の王子に付き従う兵士たちは彼の言葉に興奮を隠しきれない様子を見せている……これがほぼ初陣であるとは思えないほど、クリストフェルは見事な指揮とそして勇気を示した。
勇者の器である、という予言や王国に流布した噂が本物であったのだとクリストフェル自身が行動でそれを示したことで、インテリペリ辺境伯家の兵士たちは自分たちが何者に付き従っているのかを理解したのだろう。
エミリオが意気揚々と陣へと戻る兵士達を見ながら、クリストフェルに近づくと他の者に聞かれないようにそっと囁く。
「負傷者はそれほどでもないのですが、一九名が命を落としました、敵兵は少なく見積もっても四〇名程度が負傷もしくは行動不能になっていますが……」
「そうですか……遺体を回収できそうですかね」
「戦が終わってからになるかと思います」
エミリオもすぐに味方だけでなく、侯爵軍の死者を弔いたいとは思っているのか少し悔しそうな表情を浮かべている……本来であれば殺し合う必要のない味方同士の激突だ。
内戦が長引けばそれだけ死傷者も増える……さらには殺し合いの連鎖が王国の再統合を阻む可能性すらあり、本当は死者など増えてほしくないのが本音だ。
クリストフェルの足元に転がる敵兵の死体……ふとその驚いたように目を見開いたまま死んでいる彼らの表情を見て、彼は背筋が寒くなるような気がした。
「……すまない、恨み辛みはそっちに行ったら聞くよ」
「何かおっしゃいました?」
「いや、なんでもない……初陣だからね、いろいろ考えることが多いんだよ」
クリストフェルはすぐに気持ちを入れ替える……王族として時には犠牲を強いることもある、と教えられてきた、多くを救うために少数を犠牲にすることも、全てを救うことなどできないという現実的な話を聞くたびに、自分はそうなりたくないと思ってもいた。
だけど、現実はこんなもんだ……自分の身を、仲間を守るために同じ国の人間を切る……それは必要だからしていることで、やらなければ殺されていたのだから仕方ない。
軽く首を横に何度か振ると、クリストフェルはまっすぐ前を向いて自らに付き従う兵士たちへと命令を下した。
「いくぞ、まずは味方の陣営まで無事に戻ることを優先する……ついてこいっ!」
「「「はっ!」」」
クリストフェルに付き従う兵士たちは彼の後へと付き従い、ハーティへの帰路へと移る。
侯爵軍との初戦、本格的な衝突ではなかったもののクリストフェルの指揮能力、個人の武勇を証明する戦いとなったことは間違いがない。
多少の犠牲は出たとはいえ、それ以上の損害を敵軍に与えたことには違いなく、インテリペリ辺境伯軍の士気は否応なく上がっている。
侯爵軍の方が数で勝るため無理な攻勢には出れないが、それでも目の前で馬を走らせている金髪の王子にはそれをなんとかしてくれるかもしれないという期待感を感じずにはいられないのだ。
——そしてその淡い希望のようなものが現実へと育っていくのを、彼らはその目で見ることになるのだ……本物の勇者の目覚めを、内戦という悲劇の中ではっきりと目撃することになる。
「やってくれる……成長途中とはいえよほど良い師がついているのだな」
打ち砕く者は傍に立つ這い寄る者へと肩をすくめるような仕草を見せる……金髪の王子、クリストフェル・マルムスティーンは未完成の器、勇者としての力には程遠い存在……そう第一王子派の貴族は信じているだろう。
王都でクリストフェルを見ていたものからすると、あれほどの剣技、覇気、そして勇敢さを示せる人物だとは思われていなかったのだから。
謎の病魔に冒されていた時期もある、弱った姿を見ていたものも多い……だが実際には彼は英雄としての階段を着実に登りはじめている。
「このまま放置すると、アンスラックス並の存在になるかもな……」
『……それほどの人物ですか?』
這い寄る者が緑色の巨人を見上げるように尋ねるが、彼が発する言葉は他の者には摩擦音にしか聞こえていない。
その言葉に打ち砕く者は頷くと、記憶の中にある勇者アンスラックスを思い返していく……彼がその存在と立ち会ったのは、勇者の晩年といってもいい時期だった。
すでに戦いに辟易していた時期の彼ですら、混沌の一眷属でしかなかった打ち砕く者は圧倒され、這々の体で逃げ出す羽目になった。
鋭すぎる剣速、細身の肉体でありながら他を圧倒する膂力……魔法すら切り裂くその剣は、まだ訓戒者ではなかった彼の心に深く深く刻み込まれていた。
「あの剣、あの斬撃……未だ道半ば故、我の破壊はまだ終わらぬ……シャルロッタ・インテリペリはあれよりも強いのだろう? 楽しめそうだ」
『シャルロッタ・インテリペリはまだ出てきておりませぬね』
「もっと混戦を作り出す方がよかろう、侯爵軍と辺境伯軍を乱戦に持ち込ませねばな」
訓戒者達の作戦……侯爵軍と辺境伯軍の乱戦に乗じて、シャルロッタ・インテリペリを戦場へと引き出し、混乱の中攻撃を仕掛ける作戦。
侯爵の慎重さと辺境伯軍側の大胆さが面白いように噛み合ってしまい、衝突は最小限かつ侯爵軍が一方的にやられるだけの展開となってしまっている。
だが……まだ戦いは始まったばかり、必ずその機会は訪れる……それがわかっているが故に打ち砕く者の顔に焦りの色は全くない。
「……小規模な攻防が続いたのち、侯爵軍と辺境伯軍は決定的な結果を求めて全面的に衝突をしなければいけない、そのタイミングをいつに持ってくるか……侯爵の臆病さは予想外だ、何かきっかけを作らねば」
『混沌の軍勢を呼び寄せますか?』
「そうだな……強すぎず弱すぎず……ムーシカあたりが適任か」
打ち砕く者は思案するように顎に手を当てて、現状で動かせる戦力に思案を巡らせる。
混沌の軍勢は強力な戦力ではあるが外見が特徴的すぎる……訓戒者ですら目立つ状況で、異形たる軍勢を呼び寄せてしまうと第一王子派の貴族や軍勢に悪影響を与えるということで今まで呼び寄せることはしていなかった。
だが……この後に及んではそうもいっていられない、無理矢理にでも軍勢同士を衝突させる必要があるだろう。
「……メルドルメル」
「わえは控えております」
訓戒者の言葉に彼の影から不気味な生物が姿を現す……白い毛皮に覆われ、頭には一対の見事な銀色の角を生やした直立するネズミのような外見の生物は、まるで人であるかのように優雅な礼を見せると、打ち砕く者の言葉を待つように跪いた。
ムーシカ……混沌の軍勢に所属する直立歩行をするように進化したネズミとして知られるれっきとした知的生命体の一種ではあるが、この世界では一〇〇〇年前に姿を見せて以降、人間の前に姿を現すことは珍しい生物である。
「お前の部下を使って近隣で揉め事を起こしシャルロッタ・インテリペリをハーティから引き摺り出せ」
「仰せのまま動く」
「その間に我らは辺境伯軍へと全面攻勢を仕掛け、否応なく乱戦へと持ち込む」
メルドルメルは少し考えるように目を瞬かせると、軽く喉を鳴らすと理解をしたのか再び頭を下げた。
ムーシカ自体は知性があるが、それは混沌神の気まぐれによって与えられたものでしかなく、平均的な知性として人間のそれに劣る。
また、人間が見ていて不快になるような習性や風俗、そしてしきたりに従っており一般的には魔獣や魔物と扱いが変わることはない。
しかし悪意を持って行動するというその一点に関しては人間のそれを凌駕しており、命令と知性がうまく噛み合った時の残虐さは、世界でも有数の存在となり得るのだ。
「わえは問いかける……近隣の人間を生贄に捧げてもよろしいか? 繁殖のために使ってもよろしいか?」
「好きなように傷つけよ、好きなように犯せ、好きなように殺せ、本能のままに動くといい」
打ち砕く者はメルドルメルへと視線を向けると、歪んだ笑みを浮かべて笑う。
彼はムーシカの扱い方をよく理解している、混沌の軍勢では最も力弱き存在であるムーシカであり、他の存在の方が戦闘能力は高く、信頼はできる。
だが今回捨て駒に近い使い方をするにはムーシカが最も適任であると彼は理解していた……それ故にメルドルメルのように種族の中でも知性の高い個体を呼び出したのだから。
その笑顔を見た白い毛皮のムーシカは、口元を大きく歪めて笑うと再び影の中へと溶けるように姿を消していく。
「……喜びがわえを動かす、大いなる存在の言葉にわえは喜ぶ」
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