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第一五六話 シャルロッタ 一六歳 ハーティ防衛 〇六
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——ハーティの中心地に程近い、守備隊むけの武器庫でわたくしとリディルは少し古い武具を引っ張り出していた。
「……本当に使われていないものばかりですわね……」
わたくしが引っ張り出した革の鎧の表面は手入れがきちんとされていなかったのか、埃が積もっておりハーティ自体がここ最近は大きな戦火に見舞われていなかったことがわかる。
まあ普段兵士が使っているものとは別に、保管されている武器庫なんかこんなもんだろうな、という気もするしこれは仕方ないと思う。
ちなみにわたくしは別に鎧を着なくても戦えるのだけど、流石に先日這い寄る者の攻撃が肉体を貫通した、ということもあって多少なりとも防御能力のある何かを着用しないとまずい気がしているのだ。
「……あのレベルの敵だと防具なんか紙切れみたいなもんでしょうけど……」
「シャルロッタ、この鎧は使えそうだよ」
リディルの手には金属製の胸当て……過去にこの街にいたのであろう女性兵士向けに作られたのか、少し膨らんだ曲線を描く形状をしているものが握られている。
ん? と思って目を細めてその胸当てをじっと見つめるが、ほのかに魔力を感じる……リディルのそばに歩み寄ると、その胸当てを受け取り軽く埃を払ってみるが、鈍く光る銀色の表面はまるで手入れをされていなかったのに新品同然の輝きを放っていた。
「魔法の武具ですわね……なんでこれがこんな場所に……」
「……ずいぶん美しい武具だよね、前の所有者の名前が裏にあるね……ええと、グウェン……? って兵士だったみたいだね」
リディルが指さす場所には、確かに名前が刻まれているが……歴史上においてもこの名前は登場することがなかったので、本当に名も無き一人の女戦士がこの街にいたことがあったのだろうな。
その場で胸当てを着用してみて、各部の寸法などを確認するがまるでわたくしに合わせて設えたかのように、鎧自体が有機的な動きを見せて体に合うようにその形状を変化させたのがわかった。
これは思ってもみなかったが相当な掘り出し物だな……わたくしは各部の寸法を確認していくが違和感すら感じることのない完璧な着心地、一体感のようなものを感じた。
「着用者に合わせて形が変わるのですね、珍しい魔法のようにも感じますけど……」
「鎧自体も君に着用して欲しかったのかもね」
「……偶然ですわよ、それに別に鎧がなくてもこれまでは困らなかったのですわ」
なお前世の勇者ライン時代はちゃんと魔法銀でできた板金鎧を着用していたりする……それでも超強力な魔物の攻撃を受けて大怪我を負ったりしたこともあるし、なんなら腕ごと吹き飛んだとか足が捥げたなんてことは多くあった。
先日の戦いでも起きた肉体を強制的に治癒する自己治癒能力のおかげで致命傷に近い怪我でも死なずに済んだりもしてたんだけど……魔王との戦いでは魔力が完全に枯渇していたために働かず、それが影響してわたくしは死んでいるわけで……今世でも似たようなことが起きた場合普通に死ぬんだろうなあと思っている。
「君が戦えるというのは今でも信じられないけど……でも今の僕がみてもシャルロッタの纏う雰囲気は前と少し違うね」
「……隠していたのは謝りますわ……あの時わたくしは郊外にいたキマイラを倒しました、公式にはいつの間にか倒されていたことになってましたけど……」
「……でも隠さなければいけなかったんでしょ? なら仕方ないよ」
リディルはある程度わたくしがなんらかの理由を持って自分の能力を隠していた、ということには納得感を覚えているのだろう。
彼の目にどう映っているのかわからないけど、見て相手の能力が推測できるもしくは朧げながら感じるというのは、それなりの力を彼が得ていることに他ならない。
昔会った時はもっと貴族の子息らしい印象も強かった彼だが、今はきちんとした大人の騎士……しかもそれなりに鍛えられた戦士であることがそこからもわかる。
「本音を言うなら……今すぐハーティから離れて欲しい、君が戦えるとわかっていてもやはり僕は……」
「わたくし、殿方に守られるだけの貴族令嬢じゃなくてよ? それにおじ様だけではなく貴方にも死んでほしくないのですわ」
これはわたくしの本心……リディルは小さな頃に友達となった一人、確かに色々カーカス子爵の件で彼は失点を積み重ねたし、一度は裏切りに近いことも行なっている。
それでも彼はちゃんと改心し、インテリペリ辺境伯家のために動いている……時折彼のことはお父様だけでなく、お兄様たちにも頼んで状況を確認してもらっていた。
彼の父親はどうしようもなかったが、彼自身は騎士として模範的な言動や行動を心がけていることがわかったし、爵位を下げられてもそれに腐ることもなく、さらには同僚の悪意ある言葉にも負けずに努力する人物へと生まれ変わっている。
こういう人間は嫌いじゃない、むしろ好きな方だ……顔も好みに近いこともあって、彼の横顔を見ているとなんていうか不思議な気分になる。
「ありがとうシャルロッタ……昔のような呼び名を許してくれて、僕はあの時よりかは少しだけ強くなったつもりだよ」
「努力する人は好きですよ、それにリディルはあの時お友達になったじゃないですか」
微笑むわたくしをみてほんの少し頬を染めるリディルだが、あんな事件がなければもっと仲の良い友人に成れたことは確かだし、婚約発表以降疎遠になってしまっていたけど友人であるという認識はずっともっていたのだから。
彼はわたくしの顔をじっと見てなにかを言いだそうと口ごもっていたが、意を決して本当に恥ずかしそうな表情を浮かべながらわたくしの前に膝をついた。
「シャルロッタ・インテリペリ辺境伯令嬢……私は貴女に救われたことで生まれ変わりました、どうか心の底よりお慕いする貴女のためにこの命捧げさせてください」
「王国の影たる黒烏……御身の前に」
「ふむ、ご苦労……聖女様あたりのご依頼かな?」
「はい、直接ご依頼を頂きましたので……」
レーサークロス子爵が率いる第八軍団、その中心に設置された子爵専用の天幕に黒衣をまとった男たちが膝をついている。
彼らはイングウェイ王国の高位貴族たちの間でもごくわずかなものにしか知られていない盗賊組合が抱える暗殺者集団黒烏、革新派が持つ最大の戦力である。
その中でも胸に銀色の羽ばたく烏の紋章をつけた男性がレーサークロス子爵へと話しかけた。
「子爵閣下、ハーティへと潜入し現地の状況を確認してまいりました」
「ほう?」
「街を守る兵士は三〇〇名弱、気をつけねばいけないのはレイジー男爵本人、カーカス騎士爵、そして冒険者「赤竜の息吹」です……目標となるシャルロッタ嬢には侍女が一人ついていますが、戦闘能力は皆無ですね」
黒烏の報告では、「赤竜の息吹」程ではないがカーカス騎士爵は近年稀にみる成長を遂げており、第一王子派でも取り込み工作が行われたこともあったという。
だが、彼は「インテリペリ辺境伯家に恩返しをしなければいけないので」と申し出を固辞し、今に至るのだという。
王国がこのようなことになっていなければ、あと半年程度で男爵位へ陞爵が決まるところだったという話もあるため、相当に筋がよいのだろう。
「……シャルロッタ嬢は?」
「自ら戦うと言って古い武器や防具を持ち出しているそうですよ」
黒烏はクスクスと笑うと、少し馬鹿にしたかのように口元を隠した後「失礼しました」と子爵へと詫びた。
戦う女性はイングウェイ王国でもそれほど珍しいものではない、古くは初代聖女も武器をもって前線に出たという記録があり、他国との戦場に女騎士が出陣することもあったのだから。
ただ貴族令嬢が騎士になったり、前線へと赴くというのはかなり珍しいことであり、特にそれまで箱入りのように育てられた女性が戦場に出てきてどうするのだ? という侮蔑も含まれてはいる。
「……インテリペリ辺境伯家は武器の扱いを令嬢にも覚えさせているのだろう、油断をする必要はない、常に全力で獲物を刈り取るのが戦士の役目だ」
「それはもちろん……獅子は全力をもって獲物を狩るとも言いますしね」
冗談の通じないレーサークロス子爵の言葉にどうこたえるか黒烏たちは悩んだようで、それ以上の言葉を発することなくただ黙って頭を下げた。
慇懃無礼な黒烏達だが第一王子派の貴族の間でも彼らの恐ろしさはよく知られており、確実に相手を仕留める凄腕のものが多いと聞いている。
一説にはインテリペリ辺境伯を襲ったエンカシェ信徒も彼らとの抗争は避けているのだという、そういったうわさが流れることで黒烏を雇うための金額はかなり高額なものとなっている。
「作戦だが……軍団は予定通りハーティを包囲し攻撃を仕掛ける、おそらくだがお前らの排除する相手は「赤竜の息吹」、そしてシャルロッタ嬢の捕縛を任せたい」
「多少乱暴なやり口でもよろしいので? ……ああ、もちろん聖女様からはそうしてよい、と言われておりますが……」
黒烏達の顔に下卑た表情が浮かぶ、美しい女性であることは知られている、その身体を弄ぶことすら契約に含まれているのだろう。
そしてレーサークロス子爵としてはハーティを陥落してしまえば、ほかの人間などはどうでもいいことなのだと彼らは最初から分かっているのだ。
その笑みを見ながら軽く舌打ちをした後、レーサークロス子爵は興味が無くなったかのように軽く手を振って彼らを下がらせる。
「勝手にしろ、ただし彼女は生かしてこちらに引き渡せ……腕の一本や二本無くなったところで構わないがな」
「……本当に使われていないものばかりですわね……」
わたくしが引っ張り出した革の鎧の表面は手入れがきちんとされていなかったのか、埃が積もっておりハーティ自体がここ最近は大きな戦火に見舞われていなかったことがわかる。
まあ普段兵士が使っているものとは別に、保管されている武器庫なんかこんなもんだろうな、という気もするしこれは仕方ないと思う。
ちなみにわたくしは別に鎧を着なくても戦えるのだけど、流石に先日這い寄る者の攻撃が肉体を貫通した、ということもあって多少なりとも防御能力のある何かを着用しないとまずい気がしているのだ。
「……あのレベルの敵だと防具なんか紙切れみたいなもんでしょうけど……」
「シャルロッタ、この鎧は使えそうだよ」
リディルの手には金属製の胸当て……過去にこの街にいたのであろう女性兵士向けに作られたのか、少し膨らんだ曲線を描く形状をしているものが握られている。
ん? と思って目を細めてその胸当てをじっと見つめるが、ほのかに魔力を感じる……リディルのそばに歩み寄ると、その胸当てを受け取り軽く埃を払ってみるが、鈍く光る銀色の表面はまるで手入れをされていなかったのに新品同然の輝きを放っていた。
「魔法の武具ですわね……なんでこれがこんな場所に……」
「……ずいぶん美しい武具だよね、前の所有者の名前が裏にあるね……ええと、グウェン……? って兵士だったみたいだね」
リディルが指さす場所には、確かに名前が刻まれているが……歴史上においてもこの名前は登場することがなかったので、本当に名も無き一人の女戦士がこの街にいたことがあったのだろうな。
その場で胸当てを着用してみて、各部の寸法などを確認するがまるでわたくしに合わせて設えたかのように、鎧自体が有機的な動きを見せて体に合うようにその形状を変化させたのがわかった。
これは思ってもみなかったが相当な掘り出し物だな……わたくしは各部の寸法を確認していくが違和感すら感じることのない完璧な着心地、一体感のようなものを感じた。
「着用者に合わせて形が変わるのですね、珍しい魔法のようにも感じますけど……」
「鎧自体も君に着用して欲しかったのかもね」
「……偶然ですわよ、それに別に鎧がなくてもこれまでは困らなかったのですわ」
なお前世の勇者ライン時代はちゃんと魔法銀でできた板金鎧を着用していたりする……それでも超強力な魔物の攻撃を受けて大怪我を負ったりしたこともあるし、なんなら腕ごと吹き飛んだとか足が捥げたなんてことは多くあった。
先日の戦いでも起きた肉体を強制的に治癒する自己治癒能力のおかげで致命傷に近い怪我でも死なずに済んだりもしてたんだけど……魔王との戦いでは魔力が完全に枯渇していたために働かず、それが影響してわたくしは死んでいるわけで……今世でも似たようなことが起きた場合普通に死ぬんだろうなあと思っている。
「君が戦えるというのは今でも信じられないけど……でも今の僕がみてもシャルロッタの纏う雰囲気は前と少し違うね」
「……隠していたのは謝りますわ……あの時わたくしは郊外にいたキマイラを倒しました、公式にはいつの間にか倒されていたことになってましたけど……」
「……でも隠さなければいけなかったんでしょ? なら仕方ないよ」
リディルはある程度わたくしがなんらかの理由を持って自分の能力を隠していた、ということには納得感を覚えているのだろう。
彼の目にどう映っているのかわからないけど、見て相手の能力が推測できるもしくは朧げながら感じるというのは、それなりの力を彼が得ていることに他ならない。
昔会った時はもっと貴族の子息らしい印象も強かった彼だが、今はきちんとした大人の騎士……しかもそれなりに鍛えられた戦士であることがそこからもわかる。
「本音を言うなら……今すぐハーティから離れて欲しい、君が戦えるとわかっていてもやはり僕は……」
「わたくし、殿方に守られるだけの貴族令嬢じゃなくてよ? それにおじ様だけではなく貴方にも死んでほしくないのですわ」
これはわたくしの本心……リディルは小さな頃に友達となった一人、確かに色々カーカス子爵の件で彼は失点を積み重ねたし、一度は裏切りに近いことも行なっている。
それでも彼はちゃんと改心し、インテリペリ辺境伯家のために動いている……時折彼のことはお父様だけでなく、お兄様たちにも頼んで状況を確認してもらっていた。
彼の父親はどうしようもなかったが、彼自身は騎士として模範的な言動や行動を心がけていることがわかったし、爵位を下げられてもそれに腐ることもなく、さらには同僚の悪意ある言葉にも負けずに努力する人物へと生まれ変わっている。
こういう人間は嫌いじゃない、むしろ好きな方だ……顔も好みに近いこともあって、彼の横顔を見ているとなんていうか不思議な気分になる。
「ありがとうシャルロッタ……昔のような呼び名を許してくれて、僕はあの時よりかは少しだけ強くなったつもりだよ」
「努力する人は好きですよ、それにリディルはあの時お友達になったじゃないですか」
微笑むわたくしをみてほんの少し頬を染めるリディルだが、あんな事件がなければもっと仲の良い友人に成れたことは確かだし、婚約発表以降疎遠になってしまっていたけど友人であるという認識はずっともっていたのだから。
彼はわたくしの顔をじっと見てなにかを言いだそうと口ごもっていたが、意を決して本当に恥ずかしそうな表情を浮かべながらわたくしの前に膝をついた。
「シャルロッタ・インテリペリ辺境伯令嬢……私は貴女に救われたことで生まれ変わりました、どうか心の底よりお慕いする貴女のためにこの命捧げさせてください」
「王国の影たる黒烏……御身の前に」
「ふむ、ご苦労……聖女様あたりのご依頼かな?」
「はい、直接ご依頼を頂きましたので……」
レーサークロス子爵が率いる第八軍団、その中心に設置された子爵専用の天幕に黒衣をまとった男たちが膝をついている。
彼らはイングウェイ王国の高位貴族たちの間でもごくわずかなものにしか知られていない盗賊組合が抱える暗殺者集団黒烏、革新派が持つ最大の戦力である。
その中でも胸に銀色の羽ばたく烏の紋章をつけた男性がレーサークロス子爵へと話しかけた。
「子爵閣下、ハーティへと潜入し現地の状況を確認してまいりました」
「ほう?」
「街を守る兵士は三〇〇名弱、気をつけねばいけないのはレイジー男爵本人、カーカス騎士爵、そして冒険者「赤竜の息吹」です……目標となるシャルロッタ嬢には侍女が一人ついていますが、戦闘能力は皆無ですね」
黒烏の報告では、「赤竜の息吹」程ではないがカーカス騎士爵は近年稀にみる成長を遂げており、第一王子派でも取り込み工作が行われたこともあったという。
だが、彼は「インテリペリ辺境伯家に恩返しをしなければいけないので」と申し出を固辞し、今に至るのだという。
王国がこのようなことになっていなければ、あと半年程度で男爵位へ陞爵が決まるところだったという話もあるため、相当に筋がよいのだろう。
「……シャルロッタ嬢は?」
「自ら戦うと言って古い武器や防具を持ち出しているそうですよ」
黒烏はクスクスと笑うと、少し馬鹿にしたかのように口元を隠した後「失礼しました」と子爵へと詫びた。
戦う女性はイングウェイ王国でもそれほど珍しいものではない、古くは初代聖女も武器をもって前線に出たという記録があり、他国との戦場に女騎士が出陣することもあったのだから。
ただ貴族令嬢が騎士になったり、前線へと赴くというのはかなり珍しいことであり、特にそれまで箱入りのように育てられた女性が戦場に出てきてどうするのだ? という侮蔑も含まれてはいる。
「……インテリペリ辺境伯家は武器の扱いを令嬢にも覚えさせているのだろう、油断をする必要はない、常に全力で獲物を刈り取るのが戦士の役目だ」
「それはもちろん……獅子は全力をもって獲物を狩るとも言いますしね」
冗談の通じないレーサークロス子爵の言葉にどうこたえるか黒烏たちは悩んだようで、それ以上の言葉を発することなくただ黙って頭を下げた。
慇懃無礼な黒烏達だが第一王子派の貴族の間でも彼らの恐ろしさはよく知られており、確実に相手を仕留める凄腕のものが多いと聞いている。
一説にはインテリペリ辺境伯を襲ったエンカシェ信徒も彼らとの抗争は避けているのだという、そういったうわさが流れることで黒烏を雇うための金額はかなり高額なものとなっている。
「作戦だが……軍団は予定通りハーティを包囲し攻撃を仕掛ける、おそらくだがお前らの排除する相手は「赤竜の息吹」、そしてシャルロッタ嬢の捕縛を任せたい」
「多少乱暴なやり口でもよろしいので? ……ああ、もちろん聖女様からはそうしてよい、と言われておりますが……」
黒烏達の顔に下卑た表情が浮かぶ、美しい女性であることは知られている、その身体を弄ぶことすら契約に含まれているのだろう。
そしてレーサークロス子爵としてはハーティを陥落してしまえば、ほかの人間などはどうでもいいことなのだと彼らは最初から分かっているのだ。
その笑みを見ながら軽く舌打ちをした後、レーサークロス子爵は興味が無くなったかのように軽く手を振って彼らを下がらせる。
「勝手にしろ、ただし彼女は生かしてこちらに引き渡せ……腕の一本や二本無くなったところで構わないがな」
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