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第一二四話 シャルロッタ 一五歳 蒼き森 〇五
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「君たち……いやその少女……なんにせよ、長旅で疲れているようですね……歓迎しますよ」
「ありがとうございます、私たちの主人は今疲れ切っておりまして代わりに自分がお礼を申し上げます」
美しい黄金に光る髪をもつ、深い青色の瞳を持った絶世の美女……エルフ達の長である広葉樹の盾は「赤竜の息吹」を見て微笑むと、ユルの隣でエルフ特製の担架に乗せられ眠ったままのシャルロッタへと視線を向けるが、少しだけ驚いたように目を見開き、そしてすぐに平静を取り繕うように笑顔を浮かべた。
その表情の変化を見て、エルネットはこの美しい女エルフが何かに気がついて、すぐにそれを隠したことに違和感を覚えるが、流石に公の場でそれに対して何かを伝えるのは無作法だな、と考えて何も言わずに頭を下げた。
「その方がシャルロッタ・インテリペリ嬢ですか……」
広葉樹の盾は改めてエルネットへと尋ねる……アスターより事前に話をしてもらっているが、イングウェイ王国の貴族達はエルフとの関係性が極めて薄い。
相互不可侵という契約を建国時に交わしていて、政治的な影響をお互い持たないという取り決めがなされている……それ故に王国にはエルフが住んでいることは周知の事実でありながらも、これまで一切交流をしようとしなかったのはその契約があるからだと説明されている。
「はるか過去に私は一人の男性と出会いました……今でもその方のことを思い出すことがあります」
いきなり広葉樹の盾が話し始めたことで、その場にいた全員がポカン、とした顔になる……それはアスター達エルフにとっても驚くような出来事だ。
政治的な象徴、そしてエルフ全体を指揮する長として広葉樹の盾は正確な判断を行う人物ではあるが、その決定や方針にまるで感情というものを載せることがないからだ。
だが彼女は椅子から立ち上がると、担架に乗せられたシャルロッタの側までゆっくりと歩いてくるが、その顔にはそれまで見なかったかのような自然な表情が浮かんでいる。
「……この少女から懐かしいその人の匂いがするわ、顔立ちも全く似ていないのに本当に懐かしいと思ってしまう……この方はアンスラックスの血縁者なのかしら?」
アンスラックス……! エルネットや「赤竜の息吹」のメンバーはその名前を聞いて驚く……その名前はすでに王国から駆逐された貴族家の一つで、一〇〇〇年前に建国の立役者として名声を得た勇者アンスラックスそのものだったからだ。
そして王国の長い歴史の中で反逆者として名前を消された貴族家としても知られている……どうしてその名前を女エルフが知っているのだ? と混乱する。
だが、広葉樹の盾はそんな彼らの顔を見て不思議そうな表情を浮かべて首を傾げる。
「アンスラックス様はイングウェイ王国の功臣ではなくて? 今でもその子孫が王国の中心にいるのだと思っていましたが……」
「あ、あの……言い難いことなのですがアンスラックス子爵家は一〇〇年ほど前に王国に叛逆を企てたとして……」
「まあ! なんということでしょう……スコットの子孫がそんなことをするわけがありませんわ、あの方ほど正義感に溢れ高潔な騎士様はおりませんでしたのに……」
「あー、発言よろしいですかな?」
エルネットの返答に、広葉樹の盾が驚きのあまり目を見開くとそれまでじっと黙っていたユルが前足を上げて発言の許可を求める。
単なる黒い獣と思われていたユルが口を開いたことで、ガーベラやその他のエルフがその事実に驚いて口々に「しゃべった!」とか「あれは狼ではないのか!」とか囁いている。
マーサはそれまでのことの経緯を理解してないため心ここに在らず、といった表情だったがそれまで黙っていたユルが口を開いたことで少し意外なものを見た気分になった。
「……幻獣ガルムですわね、何か知っていることがありますか?」
「その、今まで黙っていたことはお許しを……シャル、じゃなかった主人と我はそのアンスラックス殿本人と出会っております」
「「「「はああッ!?」」」」
思わぬ発言にその場にいた全員が叫ぶ……ユルは少し困ったような顔でことの経緯を説明し始める。
冒険者として登録したシャルロッタがとある屋敷を調査した時に、スコット・アンスラックスが不慮の事故から不死の王となって生き延びていて出会ったこと。
彼は永遠の眠りを求めており、シャルロッタと戦って名誉ある死を迎えたこと、その際に彼が所持していた剣不滅はシャルロッタに受け継がれていること。
だがスコットは女神の使徒として先日もシャルロッタの前に姿を現し、警告を伝えていることなど……普通の神経をした人間ならこんな与太話を信じないだろう、と思いながらもユルは今まで見てきたことを伝えた。
「スコット殿は強く、そして誇り高かった……だが我が愛する主人はそれ以上に強い、それゆえ愛剣を託す気になったのでしょうな」
「そうですかスコットが……もし叶うならもう一度彼の顔を見たかった……」
広葉樹の盾の瞳から大粒の涙が溢れる……彼女にとってはるか昔の甘酸っぱい思い出、スコット・アンスラックスという高潔な騎士へ抱いた想いを思い返させられたのだろう。
彼女とスコットの間には愛情があったかもしれないが、種族の壁と国の重責が結果的には彼らを結びつけることはなかった、それがわかるが故に彼女の流した涙には多くの想いが詰まっているのだ、とエルネット達は理解した。
しばらくの間彼女は目元を拭ってから、目を閉じたまま寝息を立てているシャルロッタの頬にそっと手を這わせる……彼から愛剣を託されたことがきっかけで、アンスラックスのような何かを纏っているのだろうと広葉樹の盾は理解した。
「……愛する民へと命令します、我ら蒼き森はシャルロッタ・インテリペリを守り抜くことを……これは私がアンスラックスの後継者へと返せる精一杯のお礼でもあります」
「「「はっ!」」」
彼女の宣言に敬礼を持ってその場にいたエルフ達は応える……彼らの長が人間に対してそういう気持ちを持っていた、ということに納得のいかない者もいるかもしれないが、それでも一〇〇〇年の間この蒼き森を守ってきたエルフ最強の英雄がそう命令するのだ。
彼らにとって広葉樹の盾の言葉は絶対的なものだ……アスターもエルネットへと恭しく頭を下げるとにっこりと笑顔を浮かべて笑う。
「……安心してください、我らエルフがシャルロッタ様含め皆様の身の安全を保証いたします」
「とわーっ! ……いや違う、ちょわーっ! かな? お……でた!」
謎の掛け声と共にポーズを決めたわたくしの前にぽん! という間抜けな音と共に小さなカップがどこからともなく出現する……うん、まあ無詠唱で収納魔法かつ繊細で壊れやすいものを出現させるという実験が成功した。
いや、何をしているのかというと意識はフツーにこの光り輝く空間にいるんだけど、いつまで経っても目が覚めないので、手持無沙汰になって収納魔法の精度を上げる練習をしていたのだ。
女神様も今はいないし、わたくしこの空間でぼーっとしてるのもおかしいかなって思って練習をしているが、この空間恐ろしいことにわたくしが本気の拳戦闘術をブチかましても破壊できなかったのだ。
「次は何をしようかなあ……もう考えられる大抵のことはしたつもりなんだけど……」
そのうち目が覚めますよ、と言い残して女神様がどっかへ行ってしまってから、体感で二日間位だと思うが時間も何もかもが静止したこの世界の中でわたくしは閉じ込められている。
お腹も空かないし、眠くもない、そんな空間に二日もいれば飽きちゃうのは仕方がないと思うんだ、うん。
ついでに上下感覚もイマイチなんだよね……わたくしが転生してから淑女として教育されたために絶対にやらないあぐらをかいて座り込んでみるが、気がつくとわたくしは逆さまに座り込んでいることになっていたりと、とにかくグチャグチャな状態であることがわかる。
「うーん、ヒマ」
上下感覚のない空間をふわふわと漂いながら、どうしたら目が覚めるのかをずっと考えている。
知恵ある者は本当に倒せたのだろうか……いや、あの一撃で倒せてなかったとしたら自分が思うよりも遥かに訓戒者は強いことになる。
まあ、それでも次戦ったところでわたくしが勝つだろうが……虎の子のオモチャでもあの程度なのだ、むしろ強力な魔法を連発された方がわたくしとしては厄介だなと感じたろうに。
手のひらに炎を集約して天井であろう方へと撃ち放つと、空間を歪ませながら炎は超高速で見えなくなっていき……そして遠くの方で大爆発を起こして辺りを震動させる。
うん、かなり調子が戻ってきてるな……あと少し、もう少し待てばわたくしは現実へと帰ることができるだろう。
「ま、別の訓戒者が出てきてもあのくらいなら……余裕ね」
「ありがとうございます、私たちの主人は今疲れ切っておりまして代わりに自分がお礼を申し上げます」
美しい黄金に光る髪をもつ、深い青色の瞳を持った絶世の美女……エルフ達の長である広葉樹の盾は「赤竜の息吹」を見て微笑むと、ユルの隣でエルフ特製の担架に乗せられ眠ったままのシャルロッタへと視線を向けるが、少しだけ驚いたように目を見開き、そしてすぐに平静を取り繕うように笑顔を浮かべた。
その表情の変化を見て、エルネットはこの美しい女エルフが何かに気がついて、すぐにそれを隠したことに違和感を覚えるが、流石に公の場でそれに対して何かを伝えるのは無作法だな、と考えて何も言わずに頭を下げた。
「その方がシャルロッタ・インテリペリ嬢ですか……」
広葉樹の盾は改めてエルネットへと尋ねる……アスターより事前に話をしてもらっているが、イングウェイ王国の貴族達はエルフとの関係性が極めて薄い。
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「はるか過去に私は一人の男性と出会いました……今でもその方のことを思い出すことがあります」
いきなり広葉樹の盾が話し始めたことで、その場にいた全員がポカン、とした顔になる……それはアスター達エルフにとっても驚くような出来事だ。
政治的な象徴、そしてエルフ全体を指揮する長として広葉樹の盾は正確な判断を行う人物ではあるが、その決定や方針にまるで感情というものを載せることがないからだ。
だが彼女は椅子から立ち上がると、担架に乗せられたシャルロッタの側までゆっくりと歩いてくるが、その顔にはそれまで見なかったかのような自然な表情が浮かんでいる。
「……この少女から懐かしいその人の匂いがするわ、顔立ちも全く似ていないのに本当に懐かしいと思ってしまう……この方はアンスラックスの血縁者なのかしら?」
アンスラックス……! エルネットや「赤竜の息吹」のメンバーはその名前を聞いて驚く……その名前はすでに王国から駆逐された貴族家の一つで、一〇〇〇年前に建国の立役者として名声を得た勇者アンスラックスそのものだったからだ。
そして王国の長い歴史の中で反逆者として名前を消された貴族家としても知られている……どうしてその名前を女エルフが知っているのだ? と混乱する。
だが、広葉樹の盾はそんな彼らの顔を見て不思議そうな表情を浮かべて首を傾げる。
「アンスラックス様はイングウェイ王国の功臣ではなくて? 今でもその子孫が王国の中心にいるのだと思っていましたが……」
「あ、あの……言い難いことなのですがアンスラックス子爵家は一〇〇年ほど前に王国に叛逆を企てたとして……」
「まあ! なんということでしょう……スコットの子孫がそんなことをするわけがありませんわ、あの方ほど正義感に溢れ高潔な騎士様はおりませんでしたのに……」
「あー、発言よろしいですかな?」
エルネットの返答に、広葉樹の盾が驚きのあまり目を見開くとそれまでじっと黙っていたユルが前足を上げて発言の許可を求める。
単なる黒い獣と思われていたユルが口を開いたことで、ガーベラやその他のエルフがその事実に驚いて口々に「しゃべった!」とか「あれは狼ではないのか!」とか囁いている。
マーサはそれまでのことの経緯を理解してないため心ここに在らず、といった表情だったがそれまで黙っていたユルが口を開いたことで少し意外なものを見た気分になった。
「……幻獣ガルムですわね、何か知っていることがありますか?」
「その、今まで黙っていたことはお許しを……シャル、じゃなかった主人と我はそのアンスラックス殿本人と出会っております」
「「「「はああッ!?」」」」
思わぬ発言にその場にいた全員が叫ぶ……ユルは少し困ったような顔でことの経緯を説明し始める。
冒険者として登録したシャルロッタがとある屋敷を調査した時に、スコット・アンスラックスが不慮の事故から不死の王となって生き延びていて出会ったこと。
彼は永遠の眠りを求めており、シャルロッタと戦って名誉ある死を迎えたこと、その際に彼が所持していた剣不滅はシャルロッタに受け継がれていること。
だがスコットは女神の使徒として先日もシャルロッタの前に姿を現し、警告を伝えていることなど……普通の神経をした人間ならこんな与太話を信じないだろう、と思いながらもユルは今まで見てきたことを伝えた。
「スコット殿は強く、そして誇り高かった……だが我が愛する主人はそれ以上に強い、それゆえ愛剣を託す気になったのでしょうな」
「そうですかスコットが……もし叶うならもう一度彼の顔を見たかった……」
広葉樹の盾の瞳から大粒の涙が溢れる……彼女にとってはるか昔の甘酸っぱい思い出、スコット・アンスラックスという高潔な騎士へ抱いた想いを思い返させられたのだろう。
彼女とスコットの間には愛情があったかもしれないが、種族の壁と国の重責が結果的には彼らを結びつけることはなかった、それがわかるが故に彼女の流した涙には多くの想いが詰まっているのだ、とエルネット達は理解した。
しばらくの間彼女は目元を拭ってから、目を閉じたまま寝息を立てているシャルロッタの頬にそっと手を這わせる……彼から愛剣を託されたことがきっかけで、アンスラックスのような何かを纏っているのだろうと広葉樹の盾は理解した。
「……愛する民へと命令します、我ら蒼き森はシャルロッタ・インテリペリを守り抜くことを……これは私がアンスラックスの後継者へと返せる精一杯のお礼でもあります」
「「「はっ!」」」
彼女の宣言に敬礼を持ってその場にいたエルフ達は応える……彼らの長が人間に対してそういう気持ちを持っていた、ということに納得のいかない者もいるかもしれないが、それでも一〇〇〇年の間この蒼き森を守ってきたエルフ最強の英雄がそう命令するのだ。
彼らにとって広葉樹の盾の言葉は絶対的なものだ……アスターもエルネットへと恭しく頭を下げるとにっこりと笑顔を浮かべて笑う。
「……安心してください、我らエルフがシャルロッタ様含め皆様の身の安全を保証いたします」
「とわーっ! ……いや違う、ちょわーっ! かな? お……でた!」
謎の掛け声と共にポーズを決めたわたくしの前にぽん! という間抜けな音と共に小さなカップがどこからともなく出現する……うん、まあ無詠唱で収納魔法かつ繊細で壊れやすいものを出現させるという実験が成功した。
いや、何をしているのかというと意識はフツーにこの光り輝く空間にいるんだけど、いつまで経っても目が覚めないので、手持無沙汰になって収納魔法の精度を上げる練習をしていたのだ。
女神様も今はいないし、わたくしこの空間でぼーっとしてるのもおかしいかなって思って練習をしているが、この空間恐ろしいことにわたくしが本気の拳戦闘術をブチかましても破壊できなかったのだ。
「次は何をしようかなあ……もう考えられる大抵のことはしたつもりなんだけど……」
そのうち目が覚めますよ、と言い残して女神様がどっかへ行ってしまってから、体感で二日間位だと思うが時間も何もかもが静止したこの世界の中でわたくしは閉じ込められている。
お腹も空かないし、眠くもない、そんな空間に二日もいれば飽きちゃうのは仕方がないと思うんだ、うん。
ついでに上下感覚もイマイチなんだよね……わたくしが転生してから淑女として教育されたために絶対にやらないあぐらをかいて座り込んでみるが、気がつくとわたくしは逆さまに座り込んでいることになっていたりと、とにかくグチャグチャな状態であることがわかる。
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上下感覚のない空間をふわふわと漂いながら、どうしたら目が覚めるのかをずっと考えている。
知恵ある者は本当に倒せたのだろうか……いや、あの一撃で倒せてなかったとしたら自分が思うよりも遥かに訓戒者は強いことになる。
まあ、それでも次戦ったところでわたくしが勝つだろうが……虎の子のオモチャでもあの程度なのだ、むしろ強力な魔法を連発された方がわたくしとしては厄介だなと感じたろうに。
手のひらに炎を集約して天井であろう方へと撃ち放つと、空間を歪ませながら炎は超高速で見えなくなっていき……そして遠くの方で大爆発を起こして辺りを震動させる。
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