57 / 430
第五〇話 シャルロッタ・インテリペリ 一五歳 二〇
しおりを挟む
「やあロッテちゃんだっけ? 今日は同じ場所なんだね」
「あ、えっと……エルネットさんでしたっけ、お久しぶりです」
王都の外れ、貧民街を超えた先にある小さな迷宮の入り口でいきなり声をかけられてわたくしが振り返ると、そこには見知った顔が並んでおりわたくしは内心驚く。
まさかわたくしのことをちゃんと覚えているなんて思いもしなかったからだ……何で覚えてんだこの人。
フードを下ろしたわたくしに話しかけてきた栗色の髪が魅力的な男性を見てから慌てたように軽く頭を下げ……彼の後ろにいる仲間リリーナさんに、デヴィットさんに、あとエミリオさんにも何度か頭を下げる。
彼らは銀級冒険者パーティ「赤竜の息吹」だということを後で聞いた……この「赤竜の息吹」というパーティ、実はインテリペリ辺境伯領に来たこともあるし、なんなら彼らを表彰する式典にわたくしも出たことがあるらしい。
全然知らねーけど……式典自体を思い出せなくてそんなのあったけなあ、と悩んでしまったくらいなんだけどさ。
「エルネットがごめんねー……あら? この間と剣が違うね?」
「リリーナさんこんにちは……はい実は依頼の中でこの剣を入手しまして……良い剣だったのでそのまま使っています」
リリーナさんが目ざとくわたくしの腰に下げられている不滅に気が付き指を差す……まあ前に使ってた既製品とは装飾がまるで違うからな。
不滅の装飾はさすが勇者様の使った魔剣だけあって柄だけでなく鍔の部分にも金で装飾が施されていて、しかもご丁寧にアンスラックス家の紋章だった五芒星、この世界にもこれあるんだなと感心した紋章が入っているのだけどね。
「珍しい装飾だね……元々は貴族の持ち物だったのかもね~」
「そうなんですかねえ……わたくしはそういうことには疎くて……」
「疎いね……そういうことにしておくよ」
リリーナさんが薄く笑ったのを見たけど、わたくしはあえてそれにはツッコミを入れることはしない……というかツッコんだら負け、そういう世界であることは確かなのだ。
あー、こりゃ気がついてるな、わたくしがある程度地位のある貴族の令嬢であること……だがそれを問いただすことは彼らの疑惑を裏打ちしてしまうわけなのであえて黙ってフードの下でニコニコと笑顔を浮かべておく。
というかエルネットさんは下位貴族の出身ぽかったけど、リリーナさんもそういった家柄もしくは知識を有しているのだろう……ぱっと見はそういう雰囲気をしてなかったので油断してた。
「……ロッテちゃん一人で迷宮探索は危ないよ?」
「あ、えっと……そんなに奥には潜る気は無いんですよ」
割と普通に心配もされているようで、リリーナさんだけでなくてエルネットさんも心配そうな顔でわたくしを見ているが……正直いうのであれば事前にこの迷宮の情報は仕入れてあるので大した危険もないというのは理解している。
まあ王都の付近にあるというだけで、今わたくしがいる「ビヘイビア」は散々探索し尽くされており、いわゆる枯れた迷宮に相当している場所に相当する。
ただ迷宮の特性上魔物が定期的に出現するため枯れたとはいえ定期的に内部の探索と魔物の討伐が必要になるため、冒険者に人気の依頼が発生するのだ。
「ふーん……?」
「それにわたくしには味方もいますので……シャドウウルフを従属させているのでいざという時は助けてもらうつもりです」
笑顔で答えるわたくしの顔を見て、エルネットさんとリリーナさんは何かに気がついたかのように驚いた表情を浮かべて、それからマジマジとわたくしを上から下までじっと見つめる。
どうやら冒険者組合での一件、女性冒険者が従属させていたシャドウウルフを使ってチンピラを鎮圧したという事件はそこそこ有名になっており、その対象が目の前に立っていたというのに驚いたようだった。
「ああ……ロッテちゃんがあの話の……」
「まあ……なので危ない時はすぐに脱出するつもりです」
まあ本音を言うのであればユルを使う気は全然ない……この程度の迷宮であれば最深部まで鼻歌まじりで向かってなんなら無傷で帰って来られるくらいの自信はあるからだ。
それにこのビヘイビアへきた理由は別にあるのでお願いだからわたくしに構ってくれるな、という内心の焦りをずっと隠しながら話している。
エルネットさんは少し考えた後、とても爽やかな笑顔でにこりと笑うと……軽く手を振って歩き出す。
「そっか、でもまあ無理しないでね。中で会ったらまた話でもしようよ」
「よかった……無理な言い訳なんかできないからな」
「赤竜の息吹」が先にビヘイビアの中へと向かうのを見送ると、わたくしはそっとフードの下で大きなため息をつく。
と言うのも今回この迷宮の駆除依頼を受けたのにはちょっとした理由があって、学園の図書室で過去の文献を漁っていて思いついたことを試したい、と言うことがあったからだ。
普通迷宮は魔物の討伐と探索くらいしか使わないのでこんな使い方を思いつくのはわたくしだけではないだろうか。
迷宮は何故定期的に魔物が湧き出すのか……と言うこの疑問、前世のレーヴェンティオラでわたくしはふと考えたことがある。
現地の人たちは全然疑問に思ってなかった……と言うかこのマルヴァースの人も同じだと思うけど、自然に湧き出すためそう言うものなのだ、と言う常識が完全に刷り込まれているのだろう。
この辺りユルにも聞いてみたが「よくわからない」と言う答えしか返ってこなかったので、本当にその辺りを研究したり知識として得ているものはいないのだろう。
前世においても同じ作りであった迷宮であれば、わたくしのやりたいこと……異世界と繋がる場所にて、わたくしをこの世界へと送り込んだ女神様とコンタクトをとってみる。
彼女の本音や目的を知りたい……とにかく一五年この世界で生きてても全く音沙汰がない、というのが不気味すぎるしどういう目的で私をこの世界へと送り込んだのか、真意を尋ねないといけないと考えているからだ。
本音を言うならあまり会いたくない顔を見なきゃいけないかと思うと……今からとても気が重いのだけど、それは後回しにするか。
「さ、行きましょうか……魔物を狩りつつ最深部にある迷宮核で目的を達成しましょう」
「心配だなあ……ぐへっ!」
隣で心配そうな顔を浮かべるエルネットを見上げて、内心こいつ色ボケしてんじゃねえか? と呆れた表情を浮かべるリリーナは軽く彼の脇腹を肘で突く。
ビヘイビアは探索され尽くした枯れた迷宮だが、出現する魔物はそれなりに強力なものが多い……この迷宮は七階層に別れており、その階層ごとに特徴的な魔物が湧くことになる。
第一階層であればゴブリンやコボルトなどの低級冒険者でも対処可能な魔物が湧くが、第七階層まで潜るとこの世界でも強力な魔物として知られているオーガなどが出現するとても危険な迷宮へと変貌する。
「なんだよぉ……女の子だぞ? しかもどうみても貴族の令嬢で訳アリ……守りたくなるのは騎士として当たり前じゃないか」
「騎士ってもアンタの父上が、でしょ? それも世襲できない一代限りの騎士なんだからアンタは単なる冒険者でしかないわよ」
「えー……なんだよリリーナ、妬いてんのか?」
「あ?! 誰が子供相手に妬くってのよ?!」
二人が言い争いを始めたことでデヴィットとエミリオはやれやれ……という表情を浮かべて肩をすくめて顔を見合わせている。
「赤竜の息吹」はこのビヘイビアの第六階層に湧き出す魔物の間引きを依頼として受けており、そのために迷宮を進んでいる。
まだ第二階層のため出現している魔物も大したものではなく、彼らとしても緊張感などは感じることはない、何せ何度もこのビヘイビアで探索を繰り返していて地図も必要としないくらい全ての間取りは頭の中に入っている。
「おっと……油断するなよリリーナ」
エルネットが抜く手も見せずに剣を抜くと斬撃を繰り出す……悲鳴とともに暗闇からこちらの様子を窺っていたホブゴブリンが両断され地面へと倒れ伏す。
リリーナも短弓を使ってこちらの様子を見ている別のホブゴブリンを射ると、軽く頬を膨らませて不満そうな表情を浮かべる。
襲撃を考えていたホブゴブリンの集団はものの数分で全滅し、地面に屍を晒していく……それだけで「赤竜の息吹」が持つ実力の高さがよくわかる。
「油断なんかしないわよ! 全く……」
「しかし数が多いですな、こんな数が出る迷宮でしたか?」
エミリオが短剣を片手に殴り倒したホブゴブリンの耳を切り取っている……これは間引きした魔物の証明として冒険者組合に提出される証明のようなもので、魔物によっては魔石や角、牙なども回収されることがある。
死体は一定時間が経過すると迷宮から姿を消すため処理されることは少ない、これは迷宮ならではの作法となり、野外ではきちんと処理をすることが冒険者組合では推奨されている。
ちなみになぜ魔物の死体が消滅するのか、は謎のまま放置されておりそれについて疑問を持つものはいないが……エルネットは少しだけ顎に手を当てると不安そうな顔をしている仲間たちへと疑念を伝える。
「もしかしたら大暴走の可能性も視野に入れた方がいいかもなあ……なんか不安だよ」
「あ、えっと……エルネットさんでしたっけ、お久しぶりです」
王都の外れ、貧民街を超えた先にある小さな迷宮の入り口でいきなり声をかけられてわたくしが振り返ると、そこには見知った顔が並んでおりわたくしは内心驚く。
まさかわたくしのことをちゃんと覚えているなんて思いもしなかったからだ……何で覚えてんだこの人。
フードを下ろしたわたくしに話しかけてきた栗色の髪が魅力的な男性を見てから慌てたように軽く頭を下げ……彼の後ろにいる仲間リリーナさんに、デヴィットさんに、あとエミリオさんにも何度か頭を下げる。
彼らは銀級冒険者パーティ「赤竜の息吹」だということを後で聞いた……この「赤竜の息吹」というパーティ、実はインテリペリ辺境伯領に来たこともあるし、なんなら彼らを表彰する式典にわたくしも出たことがあるらしい。
全然知らねーけど……式典自体を思い出せなくてそんなのあったけなあ、と悩んでしまったくらいなんだけどさ。
「エルネットがごめんねー……あら? この間と剣が違うね?」
「リリーナさんこんにちは……はい実は依頼の中でこの剣を入手しまして……良い剣だったのでそのまま使っています」
リリーナさんが目ざとくわたくしの腰に下げられている不滅に気が付き指を差す……まあ前に使ってた既製品とは装飾がまるで違うからな。
不滅の装飾はさすが勇者様の使った魔剣だけあって柄だけでなく鍔の部分にも金で装飾が施されていて、しかもご丁寧にアンスラックス家の紋章だった五芒星、この世界にもこれあるんだなと感心した紋章が入っているのだけどね。
「珍しい装飾だね……元々は貴族の持ち物だったのかもね~」
「そうなんですかねえ……わたくしはそういうことには疎くて……」
「疎いね……そういうことにしておくよ」
リリーナさんが薄く笑ったのを見たけど、わたくしはあえてそれにはツッコミを入れることはしない……というかツッコんだら負け、そういう世界であることは確かなのだ。
あー、こりゃ気がついてるな、わたくしがある程度地位のある貴族の令嬢であること……だがそれを問いただすことは彼らの疑惑を裏打ちしてしまうわけなのであえて黙ってフードの下でニコニコと笑顔を浮かべておく。
というかエルネットさんは下位貴族の出身ぽかったけど、リリーナさんもそういった家柄もしくは知識を有しているのだろう……ぱっと見はそういう雰囲気をしてなかったので油断してた。
「……ロッテちゃん一人で迷宮探索は危ないよ?」
「あ、えっと……そんなに奥には潜る気は無いんですよ」
割と普通に心配もされているようで、リリーナさんだけでなくてエルネットさんも心配そうな顔でわたくしを見ているが……正直いうのであれば事前にこの迷宮の情報は仕入れてあるので大した危険もないというのは理解している。
まあ王都の付近にあるというだけで、今わたくしがいる「ビヘイビア」は散々探索し尽くされており、いわゆる枯れた迷宮に相当している場所に相当する。
ただ迷宮の特性上魔物が定期的に出現するため枯れたとはいえ定期的に内部の探索と魔物の討伐が必要になるため、冒険者に人気の依頼が発生するのだ。
「ふーん……?」
「それにわたくしには味方もいますので……シャドウウルフを従属させているのでいざという時は助けてもらうつもりです」
笑顔で答えるわたくしの顔を見て、エルネットさんとリリーナさんは何かに気がついたかのように驚いた表情を浮かべて、それからマジマジとわたくしを上から下までじっと見つめる。
どうやら冒険者組合での一件、女性冒険者が従属させていたシャドウウルフを使ってチンピラを鎮圧したという事件はそこそこ有名になっており、その対象が目の前に立っていたというのに驚いたようだった。
「ああ……ロッテちゃんがあの話の……」
「まあ……なので危ない時はすぐに脱出するつもりです」
まあ本音を言うのであればユルを使う気は全然ない……この程度の迷宮であれば最深部まで鼻歌まじりで向かってなんなら無傷で帰って来られるくらいの自信はあるからだ。
それにこのビヘイビアへきた理由は別にあるのでお願いだからわたくしに構ってくれるな、という内心の焦りをずっと隠しながら話している。
エルネットさんは少し考えた後、とても爽やかな笑顔でにこりと笑うと……軽く手を振って歩き出す。
「そっか、でもまあ無理しないでね。中で会ったらまた話でもしようよ」
「よかった……無理な言い訳なんかできないからな」
「赤竜の息吹」が先にビヘイビアの中へと向かうのを見送ると、わたくしはそっとフードの下で大きなため息をつく。
と言うのも今回この迷宮の駆除依頼を受けたのにはちょっとした理由があって、学園の図書室で過去の文献を漁っていて思いついたことを試したい、と言うことがあったからだ。
普通迷宮は魔物の討伐と探索くらいしか使わないのでこんな使い方を思いつくのはわたくしだけではないだろうか。
迷宮は何故定期的に魔物が湧き出すのか……と言うこの疑問、前世のレーヴェンティオラでわたくしはふと考えたことがある。
現地の人たちは全然疑問に思ってなかった……と言うかこのマルヴァースの人も同じだと思うけど、自然に湧き出すためそう言うものなのだ、と言う常識が完全に刷り込まれているのだろう。
この辺りユルにも聞いてみたが「よくわからない」と言う答えしか返ってこなかったので、本当にその辺りを研究したり知識として得ているものはいないのだろう。
前世においても同じ作りであった迷宮であれば、わたくしのやりたいこと……異世界と繋がる場所にて、わたくしをこの世界へと送り込んだ女神様とコンタクトをとってみる。
彼女の本音や目的を知りたい……とにかく一五年この世界で生きてても全く音沙汰がない、というのが不気味すぎるしどういう目的で私をこの世界へと送り込んだのか、真意を尋ねないといけないと考えているからだ。
本音を言うならあまり会いたくない顔を見なきゃいけないかと思うと……今からとても気が重いのだけど、それは後回しにするか。
「さ、行きましょうか……魔物を狩りつつ最深部にある迷宮核で目的を達成しましょう」
「心配だなあ……ぐへっ!」
隣で心配そうな顔を浮かべるエルネットを見上げて、内心こいつ色ボケしてんじゃねえか? と呆れた表情を浮かべるリリーナは軽く彼の脇腹を肘で突く。
ビヘイビアは探索され尽くした枯れた迷宮だが、出現する魔物はそれなりに強力なものが多い……この迷宮は七階層に別れており、その階層ごとに特徴的な魔物が湧くことになる。
第一階層であればゴブリンやコボルトなどの低級冒険者でも対処可能な魔物が湧くが、第七階層まで潜るとこの世界でも強力な魔物として知られているオーガなどが出現するとても危険な迷宮へと変貌する。
「なんだよぉ……女の子だぞ? しかもどうみても貴族の令嬢で訳アリ……守りたくなるのは騎士として当たり前じゃないか」
「騎士ってもアンタの父上が、でしょ? それも世襲できない一代限りの騎士なんだからアンタは単なる冒険者でしかないわよ」
「えー……なんだよリリーナ、妬いてんのか?」
「あ?! 誰が子供相手に妬くってのよ?!」
二人が言い争いを始めたことでデヴィットとエミリオはやれやれ……という表情を浮かべて肩をすくめて顔を見合わせている。
「赤竜の息吹」はこのビヘイビアの第六階層に湧き出す魔物の間引きを依頼として受けており、そのために迷宮を進んでいる。
まだ第二階層のため出現している魔物も大したものではなく、彼らとしても緊張感などは感じることはない、何せ何度もこのビヘイビアで探索を繰り返していて地図も必要としないくらい全ての間取りは頭の中に入っている。
「おっと……油断するなよリリーナ」
エルネットが抜く手も見せずに剣を抜くと斬撃を繰り出す……悲鳴とともに暗闇からこちらの様子を窺っていたホブゴブリンが両断され地面へと倒れ伏す。
リリーナも短弓を使ってこちらの様子を見ている別のホブゴブリンを射ると、軽く頬を膨らませて不満そうな表情を浮かべる。
襲撃を考えていたホブゴブリンの集団はものの数分で全滅し、地面に屍を晒していく……それだけで「赤竜の息吹」が持つ実力の高さがよくわかる。
「油断なんかしないわよ! 全く……」
「しかし数が多いですな、こんな数が出る迷宮でしたか?」
エミリオが短剣を片手に殴り倒したホブゴブリンの耳を切り取っている……これは間引きした魔物の証明として冒険者組合に提出される証明のようなもので、魔物によっては魔石や角、牙なども回収されることがある。
死体は一定時間が経過すると迷宮から姿を消すため処理されることは少ない、これは迷宮ならではの作法となり、野外ではきちんと処理をすることが冒険者組合では推奨されている。
ちなみになぜ魔物の死体が消滅するのか、は謎のまま放置されておりそれについて疑問を持つものはいないが……エルネットは少しだけ顎に手を当てると不安そうな顔をしている仲間たちへと疑念を伝える。
「もしかしたら大暴走の可能性も視野に入れた方がいいかもなあ……なんか不安だよ」
3
お気に入りに追加
851
あなたにおすすめの小説

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる