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第四四話 シャルロッタ・インテリペリ 一五歳 一四
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「……お、美味しい……ぬう……」
「これでもキャトルのおかげで当時のお茶会では評判だったのだよ」
キャトルが淹れたお茶はごく普通のこの王国内でも貴族に嗜まれている紅茶だったが、不思議なほど香りが芳醇で少し強めの渋みがアクセントとなっており、こんな紅茶飲まされたら普段のお茶会なんか参加してられないかもな。
カップもまるで新品かのように磨き上げられており、とてもではないけど数百年という時間の経過を感じさせるようなものではない……そこまで考えてハタと気がついた。
「そ、そうか……異空間だから……時間の経過がないのですわね」
「そうだ、この空間はマルヴァースとは違う場所、ほんの少しだけズレた空間に位置している」
スコットは頷くと手元のカップから紅茶を啜るが、非常に丁寧な所作で見てるこっちも驚くレベルだった。
そして彼のファミリーネーム……アンスラックスにはわたくしも少しだけ覚えがある、とは言っても歴史書の片隅にほんの少しだけ書いてあっただけなのだけど。
アンスラックス子爵家というのが昔イングウェイ王国に存在していた……アンスラックス家はイングウェイ王国の中でも騎士の家系として戦争などで活躍した名家の一つだ。
「……アンスラックス子爵家はかなり前にお取りつぶしになった、と聞いてますけど……」
「……ふむ、私はこの場所から基本的に離れていなくてキャトルが屋敷に住む人間の会話を聞いてある程度の情報を仕入れている。当然私の一族がもう王国にはいないことも理解している」
そう、今から一〇〇年以上前、アンスラックス子爵家はイングウェイ王国への叛逆を企てた罪とかで、一族郎党が全て処刑されている。
まあ、その後濡れ衣だったことが発覚して確か三〇年位前にアンスラックス子爵家の名誉は形だけでも回復することになったが、アンスラックス家自体は完全に断絶してしまっており、その血筋はすでにないとかなんとか。
この辺りは歴史書を繙くと出てくる話ではあるが、正直あんまり関係ないかなあと思って、割と子供の頃に学んだことを、ずっとそのままにしていた気がする。
「……それでわたくしの家もご存知と?」
「ああ、私の生きた時代インテリペリは確か騎士相当の家系だったはずだ、優秀な男で……王の護衛を務めていたよ」
懐かしそうな表情で笑顔を浮かべるスコットを見ながら正直感心してしまう……わたくしの記憶とも合致している話だ。
インテリペリ家は確かに王国建国当初は騎士の家系であり、その何度かあった戦争での功績を讃えられて準男爵家へと陞爵されたことがきっかけで辺境の村を統治する権利を得たとかそんな話を聞いたことがある。
で、その村があったところが今辺境伯領の領都であるエスタデルだったりして割と歴史はずっと紡がれているのが面白い。
「それで……元勇者ということですが、なぜ不死者に?」
「長い話だ……未練があれば不死者にもなる……もう古い時代になるが、私は勇者としての使命に目覚めこの大陸を脅かす魔王との戦いに挑んでいた……」
——約一〇〇〇年前、この大陸には二つの勢力が存在していた、混沌とそれ以外の二つの勢力。
混沌は魔王を頂点とした圧倒的な戦力で人類とそれに近しい種族への攻撃を強めており、大陸の大半は混沌の支配地と化していたが、ある日スコットは戦いの中で女神の啓示を受けて勇者の道を歩き始めることになった。
それまで一介の兵士だったスコットにとってその戦いは辛く激しいものだったが、彼は頭角を表し成長を続けていったことで混沌の勢力圏を押し戻すことに成功した。
「当時混沌は組織化されていたが、我々は全く組織化などされてなくてね……まあ国という単位も崩壊しつつあったから仕方のないことなのだが」
「……今では考えられない状況ですわね……」
何度かの戦いに勝利し、人類は団結の必要性に駆られ小さな国を作り上げる……後世マルムスティーン一世と呼ばれた王国を建国した偉大なる王、元々別の大陸で冒険者として活躍していた彼がこの大陸へと赴き、混沌との戦いの指揮を取ることとなったのだ。
スコットもその片腕として、混沌との戦争に赴き武勲を重ねていったことでその能力は成長の一途を辿った……そして魔王との最終決戦、スコットは魔王との一騎打ちに勝利し大陸から混沌の影は消え失せた。
「一〇〇〇年前とはいえ、私からすると昨日のような出来事だ、その後の国は栄え拡大の一途を辿った……だがそれと同時に大陸には様々な思惑を持った人たちが国を起こし始めていた」
平和を手に入れた当時の大陸には国とも呼べない小国家、都市国家が乱立し始めた。
その中でイングウェイ王国はいち早く軍事力を結集し、大陸中央に領土を拡張していったが、その中で対外戦争など、結果的には人類同士で争う「大戦乱」の時代が訪れてしまった。
皮肉なことに本当に平和な時代は一〇年しか続かず……それ以降は国同士の領土拡大による戦乱が大陸を包み込んでいったのだ。
「王国は確かに強かったが、当時の大陸には二〇近い国が乱立していたな……拡大するに従って様々な場所で戦ったよ」
「えーと、今はもう少し国が減っていますね……わたくしが教えてもらっている内容ですと……」
現在の大陸は複数の国が統治している。
最大版図を誇るこのイングウェイ王国、そして王国最大のライバルと言えるエクソダス帝国……小国家ながら巧みな海運事業で経済的に裕福なパンテラ公国、魔法使い達が支配階級となったオズボーン王国、インテリペリ辺境伯領に隣接するマカパイン王国、誇り高い騎士達の自治によるガンマ・レイ騎士領など。
昔はもっと国が多数存在していたらしいが、現在ではこの数に収まっている……まあ各国も拡大して戦争を続けた結果一〇〇年くらい前に現在の勢力図に収まったと言ってもいいかもしれないな。
「エクソダスの国は帝国になったのか……当時から皇帝と名乗っていたからな……それでもまだ残ってるのは素晴らしいな」
「まあ、少し前までは戦争されてたらしいのですが、今では文化交流だとか言って互いの学生を交換留学しているような間柄ですわよ」
「学習を共にするのか……それは随分と興味深い文化だな、当時では考えられない」
戦争に次ぐ戦争、次第にスコットは戦いに飽きてしまい、イングウェイ王国の首脳部との溝ができ始める……だがその時のアンスラックス家は戦争には欠かせない人材、彼の兄弟や息子達も戦いへと駆り出される。
彼自身は戦いに負けることはなかったが、それでも心がどんどん疲弊していった、それは共通の目的を持って人のために戦い続けることではなく、国を大きくするために必要なだけの作業。
「私は本当に飽きていた、マルムスティーンも王となって変わってしまっており、私自身も勇者としてこれでいいのかと自問自答する日々を送っていたしな……」
で、彼は最終的に行動に出た……割とわかりやすい形で爵位を息子に譲って失踪という道を選んだのだ。
元々貴族などという地位にこだわりもなく、混沌との戦いのためにその身を捧げていた彼だからこそできた決断……だが王国だけでなく様々な国からの干渉は絶えなかった。
とある村で魔物を倒して村人を救ったことがあったらしいが、そこで彼が勇者であることに気がついた村人達によって、国に売り飛ばされそうになった……慢心もあったろうが油断していた彼は、本当に普通の村人からの一撃を喰らってしまい致命的な傷を負ってしまった。
「この首についている傷……これは私が不死者になっても消えることはなかったよ」
そう言って苦笑いを浮かべる彼の首元には確かに何かに掻き切られたような傷痕が残っている……何が彼を油断させたのか、どうして普通の人間に一撃を喰らったのか本人もよくわかっていないらしい。
ただ、その事実は確かに勇者も人である、ということを如実に感じさせる出来事だったに違いない……確かにわたくしも前世の世界でちゃんと死んでるわけだしな……強いけど決して無敵ではないのが勇者だ。
「……その傷が元でお亡くなりになったんですか?」
「ああ、死んだと思った……だけど死ななかった……」
目が覚めると、彼は武具ごと土の中に埋められていた……何とか這い出して辺りを見ると、そこは一面焼け野原と崩壊した建物だけが見える荒地になっていたそうだ。
彼自身も想像でしかないらしいが、本来無事に送り届けるはずの勇者を事故とはいえ殺してしまった村は、報復のために皆殺しにでもされたのだろうということ、そして彼は生き返ったのではなく不死者……それも超高位レベルの不死の王として復活したことは何らかの罰ではないかということ。
「罰だろうな……本来勇者として人類のために戦うべき戦士が、同じ同胞との戦いに興じたのだから……仕方ないことだ」
しかしそこまで聞いてふと悩む……何もないのに不死の王なんてなれるものか? と。
あれは僧侶や魔法使いが死霊魔術の研鑽を経てなお、永遠の命を求めるが故に堕ちる存在……死んだからってはい、そうですかとなれるものじゃない。
何か作為的なものを感じざるを得ないが、わたくしはこれ以上の情報がない以上ツッコミも入れられないし、わたくしもそこまで詳しいわけじゃないからな。
スコットはにっこりと笑うと、驚くべき一言をわたくしに告げてきた。
「……ということで私と戦ってくれないか? 美しい少女……いや勇者よ」
「これでもキャトルのおかげで当時のお茶会では評判だったのだよ」
キャトルが淹れたお茶はごく普通のこの王国内でも貴族に嗜まれている紅茶だったが、不思議なほど香りが芳醇で少し強めの渋みがアクセントとなっており、こんな紅茶飲まされたら普段のお茶会なんか参加してられないかもな。
カップもまるで新品かのように磨き上げられており、とてもではないけど数百年という時間の経過を感じさせるようなものではない……そこまで考えてハタと気がついた。
「そ、そうか……異空間だから……時間の経過がないのですわね」
「そうだ、この空間はマルヴァースとは違う場所、ほんの少しだけズレた空間に位置している」
スコットは頷くと手元のカップから紅茶を啜るが、非常に丁寧な所作で見てるこっちも驚くレベルだった。
そして彼のファミリーネーム……アンスラックスにはわたくしも少しだけ覚えがある、とは言っても歴史書の片隅にほんの少しだけ書いてあっただけなのだけど。
アンスラックス子爵家というのが昔イングウェイ王国に存在していた……アンスラックス家はイングウェイ王国の中でも騎士の家系として戦争などで活躍した名家の一つだ。
「……アンスラックス子爵家はかなり前にお取りつぶしになった、と聞いてますけど……」
「……ふむ、私はこの場所から基本的に離れていなくてキャトルが屋敷に住む人間の会話を聞いてある程度の情報を仕入れている。当然私の一族がもう王国にはいないことも理解している」
そう、今から一〇〇年以上前、アンスラックス子爵家はイングウェイ王国への叛逆を企てた罪とかで、一族郎党が全て処刑されている。
まあ、その後濡れ衣だったことが発覚して確か三〇年位前にアンスラックス子爵家の名誉は形だけでも回復することになったが、アンスラックス家自体は完全に断絶してしまっており、その血筋はすでにないとかなんとか。
この辺りは歴史書を繙くと出てくる話ではあるが、正直あんまり関係ないかなあと思って、割と子供の頃に学んだことを、ずっとそのままにしていた気がする。
「……それでわたくしの家もご存知と?」
「ああ、私の生きた時代インテリペリは確か騎士相当の家系だったはずだ、優秀な男で……王の護衛を務めていたよ」
懐かしそうな表情で笑顔を浮かべるスコットを見ながら正直感心してしまう……わたくしの記憶とも合致している話だ。
インテリペリ家は確かに王国建国当初は騎士の家系であり、その何度かあった戦争での功績を讃えられて準男爵家へと陞爵されたことがきっかけで辺境の村を統治する権利を得たとかそんな話を聞いたことがある。
で、その村があったところが今辺境伯領の領都であるエスタデルだったりして割と歴史はずっと紡がれているのが面白い。
「それで……元勇者ということですが、なぜ不死者に?」
「長い話だ……未練があれば不死者にもなる……もう古い時代になるが、私は勇者としての使命に目覚めこの大陸を脅かす魔王との戦いに挑んでいた……」
——約一〇〇〇年前、この大陸には二つの勢力が存在していた、混沌とそれ以外の二つの勢力。
混沌は魔王を頂点とした圧倒的な戦力で人類とそれに近しい種族への攻撃を強めており、大陸の大半は混沌の支配地と化していたが、ある日スコットは戦いの中で女神の啓示を受けて勇者の道を歩き始めることになった。
それまで一介の兵士だったスコットにとってその戦いは辛く激しいものだったが、彼は頭角を表し成長を続けていったことで混沌の勢力圏を押し戻すことに成功した。
「当時混沌は組織化されていたが、我々は全く組織化などされてなくてね……まあ国という単位も崩壊しつつあったから仕方のないことなのだが」
「……今では考えられない状況ですわね……」
何度かの戦いに勝利し、人類は団結の必要性に駆られ小さな国を作り上げる……後世マルムスティーン一世と呼ばれた王国を建国した偉大なる王、元々別の大陸で冒険者として活躍していた彼がこの大陸へと赴き、混沌との戦いの指揮を取ることとなったのだ。
スコットもその片腕として、混沌との戦争に赴き武勲を重ねていったことでその能力は成長の一途を辿った……そして魔王との最終決戦、スコットは魔王との一騎打ちに勝利し大陸から混沌の影は消え失せた。
「一〇〇〇年前とはいえ、私からすると昨日のような出来事だ、その後の国は栄え拡大の一途を辿った……だがそれと同時に大陸には様々な思惑を持った人たちが国を起こし始めていた」
平和を手に入れた当時の大陸には国とも呼べない小国家、都市国家が乱立し始めた。
その中でイングウェイ王国はいち早く軍事力を結集し、大陸中央に領土を拡張していったが、その中で対外戦争など、結果的には人類同士で争う「大戦乱」の時代が訪れてしまった。
皮肉なことに本当に平和な時代は一〇年しか続かず……それ以降は国同士の領土拡大による戦乱が大陸を包み込んでいったのだ。
「王国は確かに強かったが、当時の大陸には二〇近い国が乱立していたな……拡大するに従って様々な場所で戦ったよ」
「えーと、今はもう少し国が減っていますね……わたくしが教えてもらっている内容ですと……」
現在の大陸は複数の国が統治している。
最大版図を誇るこのイングウェイ王国、そして王国最大のライバルと言えるエクソダス帝国……小国家ながら巧みな海運事業で経済的に裕福なパンテラ公国、魔法使い達が支配階級となったオズボーン王国、インテリペリ辺境伯領に隣接するマカパイン王国、誇り高い騎士達の自治によるガンマ・レイ騎士領など。
昔はもっと国が多数存在していたらしいが、現在ではこの数に収まっている……まあ各国も拡大して戦争を続けた結果一〇〇年くらい前に現在の勢力図に収まったと言ってもいいかもしれないな。
「エクソダスの国は帝国になったのか……当時から皇帝と名乗っていたからな……それでもまだ残ってるのは素晴らしいな」
「まあ、少し前までは戦争されてたらしいのですが、今では文化交流だとか言って互いの学生を交換留学しているような間柄ですわよ」
「学習を共にするのか……それは随分と興味深い文化だな、当時では考えられない」
戦争に次ぐ戦争、次第にスコットは戦いに飽きてしまい、イングウェイ王国の首脳部との溝ができ始める……だがその時のアンスラックス家は戦争には欠かせない人材、彼の兄弟や息子達も戦いへと駆り出される。
彼自身は戦いに負けることはなかったが、それでも心がどんどん疲弊していった、それは共通の目的を持って人のために戦い続けることではなく、国を大きくするために必要なだけの作業。
「私は本当に飽きていた、マルムスティーンも王となって変わってしまっており、私自身も勇者としてこれでいいのかと自問自答する日々を送っていたしな……」
で、彼は最終的に行動に出た……割とわかりやすい形で爵位を息子に譲って失踪という道を選んだのだ。
元々貴族などという地位にこだわりもなく、混沌との戦いのためにその身を捧げていた彼だからこそできた決断……だが王国だけでなく様々な国からの干渉は絶えなかった。
とある村で魔物を倒して村人を救ったことがあったらしいが、そこで彼が勇者であることに気がついた村人達によって、国に売り飛ばされそうになった……慢心もあったろうが油断していた彼は、本当に普通の村人からの一撃を喰らってしまい致命的な傷を負ってしまった。
「この首についている傷……これは私が不死者になっても消えることはなかったよ」
そう言って苦笑いを浮かべる彼の首元には確かに何かに掻き切られたような傷痕が残っている……何が彼を油断させたのか、どうして普通の人間に一撃を喰らったのか本人もよくわかっていないらしい。
ただ、その事実は確かに勇者も人である、ということを如実に感じさせる出来事だったに違いない……確かにわたくしも前世の世界でちゃんと死んでるわけだしな……強いけど決して無敵ではないのが勇者だ。
「……その傷が元でお亡くなりになったんですか?」
「ああ、死んだと思った……だけど死ななかった……」
目が覚めると、彼は武具ごと土の中に埋められていた……何とか這い出して辺りを見ると、そこは一面焼け野原と崩壊した建物だけが見える荒地になっていたそうだ。
彼自身も想像でしかないらしいが、本来無事に送り届けるはずの勇者を事故とはいえ殺してしまった村は、報復のために皆殺しにでもされたのだろうということ、そして彼は生き返ったのではなく不死者……それも超高位レベルの不死の王として復活したことは何らかの罰ではないかということ。
「罰だろうな……本来勇者として人類のために戦うべき戦士が、同じ同胞との戦いに興じたのだから……仕方ないことだ」
しかしそこまで聞いてふと悩む……何もないのに不死の王なんてなれるものか? と。
あれは僧侶や魔法使いが死霊魔術の研鑽を経てなお、永遠の命を求めるが故に堕ちる存在……死んだからってはい、そうですかとなれるものじゃない。
何か作為的なものを感じざるを得ないが、わたくしはこれ以上の情報がない以上ツッコミも入れられないし、わたくしもそこまで詳しいわけじゃないからな。
スコットはにっこりと笑うと、驚くべき一言をわたくしに告げてきた。
「……ということで私と戦ってくれないか? 美しい少女……いや勇者よ」
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