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第一八話 シャルロッタ・インテリペリ 一三歳 〇八
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「閣下……カーカス子爵が先に動いたようです、妹君を拉致していったと部下より報告がありました、犯行に及んだのは革新派の連中かと」
「なん……だと?! シャルが普通に攫われた……?!」
盗賊組合セアード支部伝統派を指揮するトゥールと秘密裏に会談を行っていたウゴリーノ・インテリペリは報告を受けて表情を曇らせる。
彼の隣には平服姿のスラッシュ・ヴィー・リヴォルヴァー男爵もおり、思わず立ちあがろうとするがトゥールは手振りで落ち着いて欲しいと示すと、彼の隣に膝をついているカミラに何事かを伝えて下がらせる。
カミラはウゴリーノとリヴォルヴァー男爵に一度お辞儀するとそのまま姿を消そうとするが、ふとウゴリーノとリヴォルヴァー男爵の表情が少し微妙なもののように感じて違和感を覚え、その場に留まる。
「シャルロッタ様の居場所はわかっております、伝統派はこれよりお嬢様の救出に動こうと思いますがよろしいでしょうか?」
「その……私がいく、ではダメかな? 色々と面倒なことになりそうなんだが……」
「ウゴリーノ様とリヴォルヴァー男爵閣下はカーカス子爵の身柄を確保してください、それと残念ながらこの街の衛兵はそれほど練度が高くありません、キマイラが街に迫ってきた場合は男爵のお力添えが必要になります」
トゥールは冷静にテーブルの上に広げられた街の全体図を指さしながら話を進めていく……すでにカーカス子爵の悪事はインテリペリ辺境伯家には伝わっていて、今回シャルロッタが誘拐されなくてもカーカス子爵の屋敷を急襲して身柄を抑えることを予定していた。
革新派側の戦力把握やカーカス子爵の動きに注意を払ってはいたが……予想よりも全然早く子爵側が動いたのは意外だった……しかもその矛先がシャルロッタとは……命知らずにも程がある。
そしてさらに意外だったのがシャルロッタを護衛している幻獣ガルムであるユルが相手を襲わなかったのが理解できていない、なぜユルが護衛を放棄しているのか?
「男爵、シャルがユルを使わなかったのはなぜだと思う?」
「タイミングを測っている可能性はありますね、もしくは大した脅威ではないと考えたか……ユルが本気を出せば一〇人やそこらでは抑えることはできますまい」
「あ、あの? その……お話に出ているユルとやらはなんでしょうか?」
「そうか……これは秘匿して欲しい情報なのだが……」
トゥールが不思議そうな顔でウゴリーノと男爵の会話に出てきたユル、という言葉を尋ねるが、ウゴリーノは軽く手招きをしてトゥールの耳に囁くように話しかける……シャルロッタには護衛がすでについているということと、それは神話にも出てくる黒き幻獣ガルムであり、たかが盗賊程度ではシャルロッタを傷つけることなどはできないという事実を。
その話を聞いて、トゥールは驚いたように目を見開く……あれほど美しくか弱そうな令嬢がまともな護衛をつけずに歩き回っているのは、そのユルと名付けられたガルムがいるからだということを理解させられ流石に思考が止まりかける。
地方によっても扱いは違うが、ガルムは比較的恐ろしい方の魔獣扱いであり、普通は人間に従うことなどほぼない……。
「……監視についていた者の話では、お嬢様は無抵抗だったそうですが……」
「であればユルが脅威を感じてないということだな……余計に君の部下を投入するよりは、私か男爵がシャルを迎えにいく方がいい気がしている……下手に刺激してユルが暴れ出したら、そこら辺の衛兵などでは手がつけられん」
ウゴリーノはシャルロッタが初めてユルを家族へと紹介した時の驚きをいまだに覚えている……赤い眼に漆黒の毛皮を纏った幻獣ガルム。
物語などで語られるよりも遥かに威圧感を感じる不気味な姿をしていたが、シャルロッタが「お手! おかわり!」と命令するとまるで巨大な犬のように従順な姿を見せていた。
最近ではシャルロッタお付きの侍女のマーサが干し肉を餌にまるで飼い犬のような扱いをしていて、はっきり言えばインテリペリ辺境伯家では頭を抱えたくなるような光景を眼にしている。
少し考え込んでいたウゴリーノが意を決したように次に放った言葉で、テーブル越しに座ってたトゥールとカミラは思わず目を見開いて驚いた。
「いや……本当に危ない時はユルが助けに入るだろう……この際面倒だしシャルは放っておいても良いかもしれないな……ユルがいればあの子は安全だ」
「う……うん……もう食べられないよぉ……えへへ……ね、ネズミ……あれ?!」
わたくしが意識を取り戻し、目を開けるとそこは暗い牢屋のような場所で、目の前を丸々と太ったネズミがわたくしをじっと見つめていたのを見て、飛び起きる。
ネズミはいきなり目を覚ましたわたくしに相当に驚いたのだろう、飛び上がるような動作を見せてからものすごい勢いで壁に開いた小さな穴へと向かって逃げ込んでいく。
頭が割れそうに痛い……こんな感覚は久しぶりだな、二日酔いに似た症状を感じて少し気分が悪いが、あの睡眠薬のせいか。
軽く体をチェックするが、縄は解かれていて着用しているドレスはあちこちに汚れが付着しているものの、下着を脱がされたりなどの痕跡はないため、まずはほっと息を吐く。
エロゲーみたいに寝てる間に……色々されたら正直泣くにも泣けないし、まあそこはユルがいるから本当に危ない場合は出てくれるだろうけど。
わたくしが起きたことに気がついたのか、ずるりと影の中からサイズを調整して大型犬サイズのユルが抜け出してくる……本来はもう少し大きいが、屋内では大きすぎるからな。
「そうですな、見た目によらず比較的紳士的ではありましたよ、イタズラされるかと思ってましたが、何もしなかったですね。残念です」
「ユルにそう言わせるくらいだからまあマシってレベルね……ところでここはどこかしら?」
「屋敷の地下だって話してました……周囲に人間はいません、見張りも置かないのはシャルが少女の姿で出られるわけがない、と思っているからでしょうね」
まあ、それは大きな間違いでわたくしはこの牢に使われている鉄格子なら飴細工のように曲げる力や、壁はワンパンでぶち抜けるだけの能力は持っている。
とはいえそれを見せる気はないけどな……わたくしは睡眠薬の効果を受け入れるために解除していた防御結界を張り直すと、周りを見るが、随分不衛生で陰鬱な場所だな。
カーカス子爵家の屋敷の下にこんな場所があるとは……牢屋というよりは、悪趣味な拷問部屋のようにも見えるけどね、わたくしが寝かされていた場所は簡易的なベッドになっていて、脇にあるテーブルには何かの薬剤のようなものが置かれている。
うーん……そしてどう見ても鞭とかチェーンとか、そして何やらコケシのような木製の物体が置かれていたため、興味本位で手にとってみるが、なんかほのかに生臭い気がしてすぐにテーブルに戻す……うーん悪趣味だ……。
「さて、どうしましょうか? 影の中から聞いておりましたが郊外にキマイラが出ているとのことで……」
「キマイラか……」
キマイラは比較的強い魔獣の一種だが、インテリペリ辺境伯領では過去に数回の出没事例があるためこの街に冒険者がいれば集団でかかればなんとかなるだろう。
ちなみによくロールプレイングゲームなどで出現するキマイラと同じく獅子の頭と体、背中に魔法を扱う山羊の頭部そして尾は即死級の猛毒を持つ蛇という非常にスタンダードな姿をしているのが特徴で、それほど高位の魔法を行使するわけではないけども知能はかなり高いとされている。
この街の衛兵はそこまで練度が高くなさそうだが、いざという時はリヴォルヴァー男爵も街に入っているだろうし彼に任せればなんとかなるのではないだろうか。
しかしわたくしが街中で攫われたってのに、伝統派側の接触がなかったことが気になる……わたくしが散歩に出かけた時は監視のような目を感じていたが気のせいだったのかな。
「どうしますか? ここから出るのはさほど難しいことではないのですが……」
「動きがないのが気になるわね……もう少し騒ぎになるのを待ってからでも遅くない気が……」
次の瞬間、屋敷全体がブルブルっと振動したのを感じて、この部屋の天井からパラパラと小石が落ちてきたのを見て、どうやら何か動きがあったと理解した。
どうやらカーカス子爵の屋敷にインテリペリ辺境伯の手の者が突入を開始したか、伝統派の盗賊たちが攻撃を仕掛けたのかもな……一応リディルは助けてあげないと可哀想な気がしている。
軽くドレスについた埃を払うと、わたくしは背後に控えているユルに軽く微笑む……その微笑みを見て、ユルが口元を歪めて軽く頷き、それまでの大きさからじわじわと姿を大きく変化させていく。
漆黒の毛皮、そして美しく長い尾の先がバチバチと音を立てて発火し、地獄の炎とも称される魔力を帯びた炎がまとわりついたことで少し薄暗い部屋の中が明るく照らされていく。
「では……幻獣ガルムの真の力を不逞な輩に思い知らせると致しますかシャル、いや我が愛する主人よ……堂々と我の後ろを歩いてください、我があなたの歩み道を全て露払いをいたしましょう」
「なん……だと?! シャルが普通に攫われた……?!」
盗賊組合セアード支部伝統派を指揮するトゥールと秘密裏に会談を行っていたウゴリーノ・インテリペリは報告を受けて表情を曇らせる。
彼の隣には平服姿のスラッシュ・ヴィー・リヴォルヴァー男爵もおり、思わず立ちあがろうとするがトゥールは手振りで落ち着いて欲しいと示すと、彼の隣に膝をついているカミラに何事かを伝えて下がらせる。
カミラはウゴリーノとリヴォルヴァー男爵に一度お辞儀するとそのまま姿を消そうとするが、ふとウゴリーノとリヴォルヴァー男爵の表情が少し微妙なもののように感じて違和感を覚え、その場に留まる。
「シャルロッタ様の居場所はわかっております、伝統派はこれよりお嬢様の救出に動こうと思いますがよろしいでしょうか?」
「その……私がいく、ではダメかな? 色々と面倒なことになりそうなんだが……」
「ウゴリーノ様とリヴォルヴァー男爵閣下はカーカス子爵の身柄を確保してください、それと残念ながらこの街の衛兵はそれほど練度が高くありません、キマイラが街に迫ってきた場合は男爵のお力添えが必要になります」
トゥールは冷静にテーブルの上に広げられた街の全体図を指さしながら話を進めていく……すでにカーカス子爵の悪事はインテリペリ辺境伯家には伝わっていて、今回シャルロッタが誘拐されなくてもカーカス子爵の屋敷を急襲して身柄を抑えることを予定していた。
革新派側の戦力把握やカーカス子爵の動きに注意を払ってはいたが……予想よりも全然早く子爵側が動いたのは意外だった……しかもその矛先がシャルロッタとは……命知らずにも程がある。
そしてさらに意外だったのがシャルロッタを護衛している幻獣ガルムであるユルが相手を襲わなかったのが理解できていない、なぜユルが護衛を放棄しているのか?
「男爵、シャルがユルを使わなかったのはなぜだと思う?」
「タイミングを測っている可能性はありますね、もしくは大した脅威ではないと考えたか……ユルが本気を出せば一〇人やそこらでは抑えることはできますまい」
「あ、あの? その……お話に出ているユルとやらはなんでしょうか?」
「そうか……これは秘匿して欲しい情報なのだが……」
トゥールが不思議そうな顔でウゴリーノと男爵の会話に出てきたユル、という言葉を尋ねるが、ウゴリーノは軽く手招きをしてトゥールの耳に囁くように話しかける……シャルロッタには護衛がすでについているということと、それは神話にも出てくる黒き幻獣ガルムであり、たかが盗賊程度ではシャルロッタを傷つけることなどはできないという事実を。
その話を聞いて、トゥールは驚いたように目を見開く……あれほど美しくか弱そうな令嬢がまともな護衛をつけずに歩き回っているのは、そのユルと名付けられたガルムがいるからだということを理解させられ流石に思考が止まりかける。
地方によっても扱いは違うが、ガルムは比較的恐ろしい方の魔獣扱いであり、普通は人間に従うことなどほぼない……。
「……監視についていた者の話では、お嬢様は無抵抗だったそうですが……」
「であればユルが脅威を感じてないということだな……余計に君の部下を投入するよりは、私か男爵がシャルを迎えにいく方がいい気がしている……下手に刺激してユルが暴れ出したら、そこら辺の衛兵などでは手がつけられん」
ウゴリーノはシャルロッタが初めてユルを家族へと紹介した時の驚きをいまだに覚えている……赤い眼に漆黒の毛皮を纏った幻獣ガルム。
物語などで語られるよりも遥かに威圧感を感じる不気味な姿をしていたが、シャルロッタが「お手! おかわり!」と命令するとまるで巨大な犬のように従順な姿を見せていた。
最近ではシャルロッタお付きの侍女のマーサが干し肉を餌にまるで飼い犬のような扱いをしていて、はっきり言えばインテリペリ辺境伯家では頭を抱えたくなるような光景を眼にしている。
少し考え込んでいたウゴリーノが意を決したように次に放った言葉で、テーブル越しに座ってたトゥールとカミラは思わず目を見開いて驚いた。
「いや……本当に危ない時はユルが助けに入るだろう……この際面倒だしシャルは放っておいても良いかもしれないな……ユルがいればあの子は安全だ」
「う……うん……もう食べられないよぉ……えへへ……ね、ネズミ……あれ?!」
わたくしが意識を取り戻し、目を開けるとそこは暗い牢屋のような場所で、目の前を丸々と太ったネズミがわたくしをじっと見つめていたのを見て、飛び起きる。
ネズミはいきなり目を覚ましたわたくしに相当に驚いたのだろう、飛び上がるような動作を見せてからものすごい勢いで壁に開いた小さな穴へと向かって逃げ込んでいく。
頭が割れそうに痛い……こんな感覚は久しぶりだな、二日酔いに似た症状を感じて少し気分が悪いが、あの睡眠薬のせいか。
軽く体をチェックするが、縄は解かれていて着用しているドレスはあちこちに汚れが付着しているものの、下着を脱がされたりなどの痕跡はないため、まずはほっと息を吐く。
エロゲーみたいに寝てる間に……色々されたら正直泣くにも泣けないし、まあそこはユルがいるから本当に危ない場合は出てくれるだろうけど。
わたくしが起きたことに気がついたのか、ずるりと影の中からサイズを調整して大型犬サイズのユルが抜け出してくる……本来はもう少し大きいが、屋内では大きすぎるからな。
「そうですな、見た目によらず比較的紳士的ではありましたよ、イタズラされるかと思ってましたが、何もしなかったですね。残念です」
「ユルにそう言わせるくらいだからまあマシってレベルね……ところでここはどこかしら?」
「屋敷の地下だって話してました……周囲に人間はいません、見張りも置かないのはシャルが少女の姿で出られるわけがない、と思っているからでしょうね」
まあ、それは大きな間違いでわたくしはこの牢に使われている鉄格子なら飴細工のように曲げる力や、壁はワンパンでぶち抜けるだけの能力は持っている。
とはいえそれを見せる気はないけどな……わたくしは睡眠薬の効果を受け入れるために解除していた防御結界を張り直すと、周りを見るが、随分不衛生で陰鬱な場所だな。
カーカス子爵家の屋敷の下にこんな場所があるとは……牢屋というよりは、悪趣味な拷問部屋のようにも見えるけどね、わたくしが寝かされていた場所は簡易的なベッドになっていて、脇にあるテーブルには何かの薬剤のようなものが置かれている。
うーん……そしてどう見ても鞭とかチェーンとか、そして何やらコケシのような木製の物体が置かれていたため、興味本位で手にとってみるが、なんかほのかに生臭い気がしてすぐにテーブルに戻す……うーん悪趣味だ……。
「さて、どうしましょうか? 影の中から聞いておりましたが郊外にキマイラが出ているとのことで……」
「キマイラか……」
キマイラは比較的強い魔獣の一種だが、インテリペリ辺境伯領では過去に数回の出没事例があるためこの街に冒険者がいれば集団でかかればなんとかなるだろう。
ちなみによくロールプレイングゲームなどで出現するキマイラと同じく獅子の頭と体、背中に魔法を扱う山羊の頭部そして尾は即死級の猛毒を持つ蛇という非常にスタンダードな姿をしているのが特徴で、それほど高位の魔法を行使するわけではないけども知能はかなり高いとされている。
この街の衛兵はそこまで練度が高くなさそうだが、いざという時はリヴォルヴァー男爵も街に入っているだろうし彼に任せればなんとかなるのではないだろうか。
しかしわたくしが街中で攫われたってのに、伝統派側の接触がなかったことが気になる……わたくしが散歩に出かけた時は監視のような目を感じていたが気のせいだったのかな。
「どうしますか? ここから出るのはさほど難しいことではないのですが……」
「動きがないのが気になるわね……もう少し騒ぎになるのを待ってからでも遅くない気が……」
次の瞬間、屋敷全体がブルブルっと振動したのを感じて、この部屋の天井からパラパラと小石が落ちてきたのを見て、どうやら何か動きがあったと理解した。
どうやらカーカス子爵の屋敷にインテリペリ辺境伯の手の者が突入を開始したか、伝統派の盗賊たちが攻撃を仕掛けたのかもな……一応リディルは助けてあげないと可哀想な気がしている。
軽くドレスについた埃を払うと、わたくしは背後に控えているユルに軽く微笑む……その微笑みを見て、ユルが口元を歪めて軽く頷き、それまでの大きさからじわじわと姿を大きく変化させていく。
漆黒の毛皮、そして美しく長い尾の先がバチバチと音を立てて発火し、地獄の炎とも称される魔力を帯びた炎がまとわりついたことで少し薄暗い部屋の中が明るく照らされていく。
「では……幻獣ガルムの真の力を不逞な輩に思い知らせると致しますかシャル、いや我が愛する主人よ……堂々と我の後ろを歩いてください、我があなたの歩み道を全て露払いをいたしましょう」
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