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トントンと軽いノックの音に続いて、ドアが開いた。
「阿刀野、か?」
ルーインの呼びかけに応えたのは、
「阿刀野は阿刀野だけど、ざ~ん念! リュウじゃないよ」と、軽~いお言葉。
「レイさん! いったい、どうしたんですか。阿刀野は?」
「リュウはグラウンドへね、朝の日課をこなしに行ったよ」
「そうですか。戻ってきたんですね」
よかったと続きそうな言葉をレイは心に刻み込む。やはり、ルーインの目にもリュウは危なっかしく写っていたのだ。
「リュウのせいで怪我をしたって聞いたよ。ごめんね、ルーイン。山岳演習をクリアできたのはキミのおかげだ、ってリュウが言ってた。ほんと、世話を焼かせたね」
ルーインは静かにかぶりを振る。
「兵士に囲まれたときに、阿刀野を引っ張って川に飛び込んだのは僕ですけど…。確かにあの時の阿刀野は何もできずに固まっていたけど。これまで誰かに銃を向けたことがなかったんでしょう? 紛争地域へでも放り込まれればいやでも慣れますよ。
……それより僕が驚いたのは、その後です。阿刀野は自分は軍には向いてないと考えていたようです。繊細な神経を持ち合わせてるんですね。あいつはもっと図太いのかと思っていた。僕は初めて阿刀野の脆い面を見て、ここへ戻ってくるかどうかちょっと心配してたんです」
レイがふふっと笑った。
「そう。でも、泣いてふっきれたみたいだよ」
「泣いて…!」
ルーインはリュウがうらやましくなった。この人に泣きついてなぐさめてもらったのだ。
ところが。
「2日間、泣くまでしごきぬいて余計なこと考えてるひまなくしといたからね」と、とんでもないことを言う。
「え~っ! しごいたんですか?」
う~ん。それは阿刀野にはキツい休日だったろうと思いながら、ルーインは端正な顔を笑ませた。
「僕も、何も考えられなくなるくらいしごいてもらいたかった。泣きたかったんです」
「うん。リュウがあんなだったから、キミもダメージを受けてるだろうと思ってた。でも、怪我してちゃどうしようもないから、また今度ね」
僕のことも考えてくれていたのか! それは、うれしいような、恐いような…。
「はい、お願いします。自信をなくしてしまって」
どうしてこの人には、こんなに素直な台詞が吐けるのだろう。家族や仲間には口が裂けても言えない台詞を。
ん、と目だけで問うレイにルーインは胸の中にあった重い固まりをぶつけていた。
「川に飛び込んだ後、追っ手が迫っていたからしばらく隠れていたんですけど、寒いし、時間は気になるし…。それで、夕闇にまぎれて崖を上ることにしたんです。そこで、足を滑らせて。怪我は阿刀野のせいではなく、単に僕の注意が足りなかっただけ。阿刀野は自分のせいだと思ったみたいですけど。
……僕は阿刀野に、敵と闘えないくらいなら、軍にもレイさんのそばにもいられないぞと酷いことを言ってしまった。あいつには一番こたえる台詞だとわかっていて。それなのに、満足に歩けない僕に肩を貸してゴールまでつれていってくれた。ひとりでも大変なのに、すごいと思いました。基礎体力の差を見せつけられましたよ。
それに…、土日の間に考えついたんですけど、あれから僕らは敵にぶつからなかった。2日半も、本当にうまく敵をさけたんです。中隊だから結構な数なのに、闘わずにゴールまでたどり着いた。道なき道というか、すごいところを通りましたけど。
その時はラッキーだったなと思ったんですが、多分、違う。阿刀野は闘いたくなかったから、必死でルートを考えたんでしょう。闘えないのには問題があるけれど、闘わずにすむならそれに越したことはない。で気づいたんです。敵の包囲網を読んでその裏をかいたんだって! 阿刀野はもしかしたら相手の戦術を読むというすごい能力があるかもしれない。兵士というより将の器なのかもしれない」
「それに比べて僕はって、リュウと自分を比較したの?」
ルーインは小さくうなずいた。
「そんなことで自信なくすなんて無意味だよ。俺は誰かと自分を比べるなんてことはしない。自分の欠点ばかりが気になって、間違いなく生きているのがいやになるからね。
リュウはすごいところもあるけど、ダメなところもいっぱいある。きっとこれから何度も失敗するし、落ち込むことも多いと思うよ。
キミにはキミのいいところがあって、それはリュウとは別の面だ。人はそれぞれ違うんだ。得意なことも不得意なこともある。それぞれがいいところを伸ばして、劣るところは補いあえばいい。各人の適性を見極めてうまく使ってやるのは、上のものの仕事だよ」
ルーインは頭の中で、レイなら誰と比べても劣る点などないと関係ないことを考えていた…。
「俺はね、できないことがあるのはかまわないと思ってる。誰だって弱点はあるから。だけど、できないことから逃げるのは卑怯だと思うんだ。自分の弱点を知ったなら、それをいかに克服するかを考えてほしい。
例えば、敵を殺せないっていうのは、兵士としては致命的な弱点かもしれない。でも俺は、リュウの美点でもあると思うよ。何があってもそれを貫き通すのもひとつの生き方だ。
でも…。もしかすると、自分のためにはできなくても、誰かのためになら敵に立ち向かえるかもしれない。大切な誰かのためなら…。だから、自分の中で折り合いがつくまで考えもせずに逃げださないでほしい。……あいつはやさしいから、難しいだろうけどね。
できるなら、俺がずっとリュウの盾になって、周りの危険なことすべてを排除してやりたい。だけどそんなこと不可能だし、するべきじゃないと思うんだ。あいつはもう大人なんだし、ひとりで生き抜けるようにならなくちゃね」
レイは珍しく饒舌だった。そして、少し寂しそうだった。
阿刀野はずっとこの人に守られてきたのだとルーインは改めて思う。でも、今、阿刀野はこの人から離れてここにいる。そして、レイさんはそれを応援している。大切な弟が独りでも強く生きていけるようになるならば…と。
阿刀野は、この人の腕の中から出て、この人を守れるようになるために頑張っている…。
……この間、この人は阿刀野と一緒に働くことはないと言い切った。僕は、阿刀野と同じ士官訓練センターにいる僕は、阿刀野と補い合いながら働くことができる。生きることができる。
それはものすごく大きな特権に思えた。
「ねえ、ルーイン。さっきも言ったけど、リュウはこれから何度も失敗すると思うんだ。そんな時、世話焼けるけど、よろしくね。あいつはまだまだ成長途上だけど、根本的には俺なんかよりずっと強い。純粋でやさしいから。それは、ほんとうは強さなんだよ」
「僕も阿刀野は強いと思います。でも、挫けそうになったときに僕にできることがあれば…」
「抱いて慰める必要はないんだよ。ビシビシ叱ってやった方がいいこともある。リュウは人の思いをまっすぐ受け止めことができるから、キミがリュウのことを考えてさえいてくれれば、どんな言い方をしても、どんな関わり方をしても伝わると思う」
「はい」
レイが微笑んだ。この人が自分にリュウのことを託してくれた、そう思うとうれしかった。不思議なことに自信がもどってきた。
ルーインが、リュウを支えることで自分も強くなれると知るのはレイがいなくなってからだったが…。
「阿刀野、か?」
ルーインの呼びかけに応えたのは、
「阿刀野は阿刀野だけど、ざ~ん念! リュウじゃないよ」と、軽~いお言葉。
「レイさん! いったい、どうしたんですか。阿刀野は?」
「リュウはグラウンドへね、朝の日課をこなしに行ったよ」
「そうですか。戻ってきたんですね」
よかったと続きそうな言葉をレイは心に刻み込む。やはり、ルーインの目にもリュウは危なっかしく写っていたのだ。
「リュウのせいで怪我をしたって聞いたよ。ごめんね、ルーイン。山岳演習をクリアできたのはキミのおかげだ、ってリュウが言ってた。ほんと、世話を焼かせたね」
ルーインは静かにかぶりを振る。
「兵士に囲まれたときに、阿刀野を引っ張って川に飛び込んだのは僕ですけど…。確かにあの時の阿刀野は何もできずに固まっていたけど。これまで誰かに銃を向けたことがなかったんでしょう? 紛争地域へでも放り込まれればいやでも慣れますよ。
……それより僕が驚いたのは、その後です。阿刀野は自分は軍には向いてないと考えていたようです。繊細な神経を持ち合わせてるんですね。あいつはもっと図太いのかと思っていた。僕は初めて阿刀野の脆い面を見て、ここへ戻ってくるかどうかちょっと心配してたんです」
レイがふふっと笑った。
「そう。でも、泣いてふっきれたみたいだよ」
「泣いて…!」
ルーインはリュウがうらやましくなった。この人に泣きついてなぐさめてもらったのだ。
ところが。
「2日間、泣くまでしごきぬいて余計なこと考えてるひまなくしといたからね」と、とんでもないことを言う。
「え~っ! しごいたんですか?」
う~ん。それは阿刀野にはキツい休日だったろうと思いながら、ルーインは端正な顔を笑ませた。
「僕も、何も考えられなくなるくらいしごいてもらいたかった。泣きたかったんです」
「うん。リュウがあんなだったから、キミもダメージを受けてるだろうと思ってた。でも、怪我してちゃどうしようもないから、また今度ね」
僕のことも考えてくれていたのか! それは、うれしいような、恐いような…。
「はい、お願いします。自信をなくしてしまって」
どうしてこの人には、こんなに素直な台詞が吐けるのだろう。家族や仲間には口が裂けても言えない台詞を。
ん、と目だけで問うレイにルーインは胸の中にあった重い固まりをぶつけていた。
「川に飛び込んだ後、追っ手が迫っていたからしばらく隠れていたんですけど、寒いし、時間は気になるし…。それで、夕闇にまぎれて崖を上ることにしたんです。そこで、足を滑らせて。怪我は阿刀野のせいではなく、単に僕の注意が足りなかっただけ。阿刀野は自分のせいだと思ったみたいですけど。
……僕は阿刀野に、敵と闘えないくらいなら、軍にもレイさんのそばにもいられないぞと酷いことを言ってしまった。あいつには一番こたえる台詞だとわかっていて。それなのに、満足に歩けない僕に肩を貸してゴールまでつれていってくれた。ひとりでも大変なのに、すごいと思いました。基礎体力の差を見せつけられましたよ。
それに…、土日の間に考えついたんですけど、あれから僕らは敵にぶつからなかった。2日半も、本当にうまく敵をさけたんです。中隊だから結構な数なのに、闘わずにゴールまでたどり着いた。道なき道というか、すごいところを通りましたけど。
その時はラッキーだったなと思ったんですが、多分、違う。阿刀野は闘いたくなかったから、必死でルートを考えたんでしょう。闘えないのには問題があるけれど、闘わずにすむならそれに越したことはない。で気づいたんです。敵の包囲網を読んでその裏をかいたんだって! 阿刀野はもしかしたら相手の戦術を読むというすごい能力があるかもしれない。兵士というより将の器なのかもしれない」
「それに比べて僕はって、リュウと自分を比較したの?」
ルーインは小さくうなずいた。
「そんなことで自信なくすなんて無意味だよ。俺は誰かと自分を比べるなんてことはしない。自分の欠点ばかりが気になって、間違いなく生きているのがいやになるからね。
リュウはすごいところもあるけど、ダメなところもいっぱいある。きっとこれから何度も失敗するし、落ち込むことも多いと思うよ。
キミにはキミのいいところがあって、それはリュウとは別の面だ。人はそれぞれ違うんだ。得意なことも不得意なこともある。それぞれがいいところを伸ばして、劣るところは補いあえばいい。各人の適性を見極めてうまく使ってやるのは、上のものの仕事だよ」
ルーインは頭の中で、レイなら誰と比べても劣る点などないと関係ないことを考えていた…。
「俺はね、できないことがあるのはかまわないと思ってる。誰だって弱点はあるから。だけど、できないことから逃げるのは卑怯だと思うんだ。自分の弱点を知ったなら、それをいかに克服するかを考えてほしい。
例えば、敵を殺せないっていうのは、兵士としては致命的な弱点かもしれない。でも俺は、リュウの美点でもあると思うよ。何があってもそれを貫き通すのもひとつの生き方だ。
でも…。もしかすると、自分のためにはできなくても、誰かのためになら敵に立ち向かえるかもしれない。大切な誰かのためなら…。だから、自分の中で折り合いがつくまで考えもせずに逃げださないでほしい。……あいつはやさしいから、難しいだろうけどね。
できるなら、俺がずっとリュウの盾になって、周りの危険なことすべてを排除してやりたい。だけどそんなこと不可能だし、するべきじゃないと思うんだ。あいつはもう大人なんだし、ひとりで生き抜けるようにならなくちゃね」
レイは珍しく饒舌だった。そして、少し寂しそうだった。
阿刀野はずっとこの人に守られてきたのだとルーインは改めて思う。でも、今、阿刀野はこの人から離れてここにいる。そして、レイさんはそれを応援している。大切な弟が独りでも強く生きていけるようになるならば…と。
阿刀野は、この人の腕の中から出て、この人を守れるようになるために頑張っている…。
……この間、この人は阿刀野と一緒に働くことはないと言い切った。僕は、阿刀野と同じ士官訓練センターにいる僕は、阿刀野と補い合いながら働くことができる。生きることができる。
それはものすごく大きな特権に思えた。
「ねえ、ルーイン。さっきも言ったけど、リュウはこれから何度も失敗すると思うんだ。そんな時、世話焼けるけど、よろしくね。あいつはまだまだ成長途上だけど、根本的には俺なんかよりずっと強い。純粋でやさしいから。それは、ほんとうは強さなんだよ」
「僕も阿刀野は強いと思います。でも、挫けそうになったときに僕にできることがあれば…」
「抱いて慰める必要はないんだよ。ビシビシ叱ってやった方がいいこともある。リュウは人の思いをまっすぐ受け止めことができるから、キミがリュウのことを考えてさえいてくれれば、どんな言い方をしても、どんな関わり方をしても伝わると思う」
「はい」
レイが微笑んだ。この人が自分にリュウのことを託してくれた、そう思うとうれしかった。不思議なことに自信がもどってきた。
ルーインが、リュウを支えることで自分も強くなれると知るのはレイがいなくなってからだったが…。
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