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4 見捨てられて
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それから、夢うつつのまま何日か過ごした。
目を開くと必ずマリオンがいた。だから、目覚めるたびにその姿を探すようになってしまった。
もう、最初の時のように抱きしめてはくれなかったけれど、いてくれるだけで十分だった。十分に安心できた。
それなのに。ある時目覚めたら、マリオンがいなかった。誰もいない。
「マリオン…、マリオン!」
しばらく呼んでも、誰も部屋にはこない。出せる限りの声で呼んでみる。
すると、カチャリと部屋のドアが開いて見知らぬ若者が入ってきた。
「目が覚めたんですか。何か食べられそうですか」
「マリオンは?」
「ゼクスター様は総督に呼ばれて、しばらく留守にされます。その間、僕があなたの世話を任されました。
ゼクスター様からの伝言ですが、『しっかり食べて、ゆっくり休むこと。帰ってくるまでに治しておくように』とおっしゃっていましたよ」
マリオンがいなくてがっかりした自分に驚く。
あれほど恐かったのに。逃げ出したかったのに。心細くて、心にぽっかり穴が空いたみたいだ。が、そんな心のうちをこの男に見せるわけにはいかない。鷹揚にうなずく。
「白粥を用意しています。少しでも食べてください」
そう言って男は俺を抱き起こし、口に粥を運んでくれる。食べ物を受け付けようとしない胃をなだめながら、顔をしかめて少しずつ飲みくだす。
マリオンが伝言まで残していったなら、帰ってくるまでに治しておかないと。帰ってくるなりいつものトレーニングを再開されたら、ついていけないに決まっている。
寝てばかりだから、身体に力が入らないのだ。点滴だけでは力がもどらない。自分で食べて、早く動けるようにならなくては…。
いやいや粥を飲みくだしていると、若者はふふっと笑って
「我慢強い、いい子だ」と。
この若者にそんなことを言われる筋合いはない。カチンときて、ぎっと睨みあげる。
「恐いですね、そんなに目で睨まないでください。ゼクスター様がそうおっしゃっていたんですよ。あなたの面倒を見るのは楽だからと」
マリオンの言葉なら仕方がない、か。でも…
「どうして、ゼクスター様と呼ぶんだ?」
「どういうことですか」
「いや、マリオンのことをゼクスター様と」
若者は驚いたように俺を見た。
「総督の補佐官のおひとりですから敬うのは当然です。ゼクスター様はコスモ・サンダーの中でも高い地位にいらっしゃる。戦闘部隊を率いるゼクスター様も憧れでしたが、今では、本部でも影響力をお持ちで…。
僕なんかが呼び捨てにしたら、たとえ本人がおられない場所ででも、すぐに下働きに戻されますよ」
知らなかった。マリオンは総督補佐の一人として雑用をこなしているだけと言っていたけれど。そういえば、いつも忙しそうだった…。
「総督の補佐ってたくさんいるんだろう? マリオンは、キャプテンよりえらいのか?」
「さあ、僕にはどちらも雲の上の世界ですから。でも、総督から直々にあなたの教育係を任されていると聞いています。ですから、ゼクスター様は総督にもかなり信頼されているんじゃないですか」
俺の教育係がどうして重要なのかわからなかった。聞こうとしたが、質問をやわらかく遮られる。
「ほらほら、僕を質問責めにしたりせずに、ゆっくり休んでください。あれこれ考えてばかりいると、治る病も治らなくなります。
いやですからね。ゼクスター様が帰ってこられた時に、ちゃんとあなたの世話をしなかったと叱られるのは」
この男も、マリオンに叱られるのがいやなんだ…。
俺はいま、食事をするために起きあがるだけで、疲労困憊するような身体だ。ゆっくり休む必要がある。わかったとうなずいて、おとなしくベッドに身体を沈めた。
幾日も過ぎた。少しずつではあるが身体が快復してきた。ベッドから起き出して歩けるようになった頃、マリオンが戻ってきた。
「だいぶ、よくなったようですね」
久しぶりに見るマリオンが、眩しそうな表情でこちらを見下ろしていた。
「お帰りなさい、マリオン。もう少ししたら、普通の生活に戻れると医者に言われました。養成所にも復帰できるし、トレーニングを再開してもいいそうです」
弾んだ声で挨拶を返した俺に、マリオンは一瞬言葉に詰まった、ようだった。
それでも、尋ねられた時以外、話しかけてはいけないと教えられていたから、黙ってマリオンの言葉を待つ。ベッドからおりて、ピシッと立った。もう大丈夫だ、とわかってもらいたかったから。
これまで、マリオンと一緒にいるときには、いや、立場が上のものと同席したときには座っていいと言われるまで立っているように躾られた。食事をするとき以外、マリオンの前で座ったことなど一度もない。なのに、
「そこに座りなさい、レイモンド。話があります」
ベッドに座るよう促される。
「はい」
「実は、わたしには、おまえの面倒を見ているヒマがなくなりました」
えっ。
「どういうこと、ですか。養成所を卒業してキャプテンになるまでいやでも頑張ってもらうって、マリオンが言ったのに! 俺を放り出すんですか」
思わず立ち上がった俺をマリオンは穏やかにベッドに押し戻す。
「たいしたトレーニングもさせていないのに、ついてこられなかったのはおまえの方でしょう。身体を壊すほどの訓練を、それも、もう少しで命がなくなるほどの訓練を、わたしがやらせましたか」
「いつも…、死にそうなくらい、キツかった」
正直に告げる。
「そうですか、それは申し訳なかったですね。でも、おまえはできないと言ったことなどなかった…」
「そんなこと…、恐ろしくて言えるわけがありません」
「……、それなら尚更。おまえにはわたしのメニューは無理だということ、です」
突き放すような言い方。それからマリオンは視線を遠くに定めて、
「今度、極東地域を束ねる立場になりました。自分の艦隊を率いる司令官として。ずっとやりたかったんです。ようやく任せてもらえました」と。
知っている。マリオンが艦隊にもどりたがっていたのは。でも…。
「俺は用済みだということですか。俺なんかどうでもいいと!」
マリオンの前だということを忘れて怒鳴った俺に、静かな言葉がかけられる。
「違います。よく聞きなさい。総督は、おまえほど才能があるものを放り出したりしませんよ。安心しなさい、ちゃんと次の教育係が決まっています。わたしより経験も実力もある中央艦隊の司令官補佐がおまえの面倒をみてくれるそうです」
なだめられて。
だけど、いやだ。いやなのだ。コスモ・サンダーに放り出されるより、マリオンに見捨てられる方がいやなのだ。マリオンに落伍者としての烙印を押されたままだなんて!
「いやだ。マリオン。お願いです、俺を見捨てないで…」
「おかしなことを言う。知っていますよ、レイモンド。おまえはわたしから逃げ出したがっていたでしょう。よかったじゃありませんか?」
「俺は、マリオンに、鍛えてもらいたいんです!」
必死で食いさがるのに、マリオンの表情は冷めたまま。冷たい眼差しをくれ、
「もう決まったことです。わたしは明日、極東へ出発します。おまえがトレーニングを再開できるようになったら、新しい教育係がきます。よく言うことを聞いて、可愛がってもらうんですよ」
呆然としている俺を振り返りもせず、マリオンは部屋を出ていった。これで話は終わったと言うように。
「うそ、だろっ」
あっけない別れ。涙が頬を伝っていく。
あなたはいつも公正だった。誉める時も、罰を与える時も毅然としていた。厳しくて恐かったけれど、いやというほどトレーニングをさせられたけれど、それでも。俺はあなたを尊敬していた。
操縦や宇宙船についてはもちろん、どこへ出ても恥ずかしくないようにとマナーをたたき込まれた。それだけじゃない。政治や経済の手ほどきをしてくれた。本を読む楽しさを教えてくれた。
俺の生活はすべてマリオンと共にあったのに。そのマリオンが、俺を捨てて行った。
追っていってすがりつきたかった。でも、マリオンがダメだと言ったら、何を言っても無駄なのだと俺は知り尽くしていた。
温かい巣の中から放り出されたヒナのように、たまらなく寒かった。頼りなかった。
俺はまったく途方にくれてしまった。
これから、どうすればいいんだ。教えてよ、マリオン。
「…行かない、で。マリオン…。俺を見捨て、ないで」
目を開くと必ずマリオンがいた。だから、目覚めるたびにその姿を探すようになってしまった。
もう、最初の時のように抱きしめてはくれなかったけれど、いてくれるだけで十分だった。十分に安心できた。
それなのに。ある時目覚めたら、マリオンがいなかった。誰もいない。
「マリオン…、マリオン!」
しばらく呼んでも、誰も部屋にはこない。出せる限りの声で呼んでみる。
すると、カチャリと部屋のドアが開いて見知らぬ若者が入ってきた。
「目が覚めたんですか。何か食べられそうですか」
「マリオンは?」
「ゼクスター様は総督に呼ばれて、しばらく留守にされます。その間、僕があなたの世話を任されました。
ゼクスター様からの伝言ですが、『しっかり食べて、ゆっくり休むこと。帰ってくるまでに治しておくように』とおっしゃっていましたよ」
マリオンがいなくてがっかりした自分に驚く。
あれほど恐かったのに。逃げ出したかったのに。心細くて、心にぽっかり穴が空いたみたいだ。が、そんな心のうちをこの男に見せるわけにはいかない。鷹揚にうなずく。
「白粥を用意しています。少しでも食べてください」
そう言って男は俺を抱き起こし、口に粥を運んでくれる。食べ物を受け付けようとしない胃をなだめながら、顔をしかめて少しずつ飲みくだす。
マリオンが伝言まで残していったなら、帰ってくるまでに治しておかないと。帰ってくるなりいつものトレーニングを再開されたら、ついていけないに決まっている。
寝てばかりだから、身体に力が入らないのだ。点滴だけでは力がもどらない。自分で食べて、早く動けるようにならなくては…。
いやいや粥を飲みくだしていると、若者はふふっと笑って
「我慢強い、いい子だ」と。
この若者にそんなことを言われる筋合いはない。カチンときて、ぎっと睨みあげる。
「恐いですね、そんなに目で睨まないでください。ゼクスター様がそうおっしゃっていたんですよ。あなたの面倒を見るのは楽だからと」
マリオンの言葉なら仕方がない、か。でも…
「どうして、ゼクスター様と呼ぶんだ?」
「どういうことですか」
「いや、マリオンのことをゼクスター様と」
若者は驚いたように俺を見た。
「総督の補佐官のおひとりですから敬うのは当然です。ゼクスター様はコスモ・サンダーの中でも高い地位にいらっしゃる。戦闘部隊を率いるゼクスター様も憧れでしたが、今では、本部でも影響力をお持ちで…。
僕なんかが呼び捨てにしたら、たとえ本人がおられない場所ででも、すぐに下働きに戻されますよ」
知らなかった。マリオンは総督補佐の一人として雑用をこなしているだけと言っていたけれど。そういえば、いつも忙しそうだった…。
「総督の補佐ってたくさんいるんだろう? マリオンは、キャプテンよりえらいのか?」
「さあ、僕にはどちらも雲の上の世界ですから。でも、総督から直々にあなたの教育係を任されていると聞いています。ですから、ゼクスター様は総督にもかなり信頼されているんじゃないですか」
俺の教育係がどうして重要なのかわからなかった。聞こうとしたが、質問をやわらかく遮られる。
「ほらほら、僕を質問責めにしたりせずに、ゆっくり休んでください。あれこれ考えてばかりいると、治る病も治らなくなります。
いやですからね。ゼクスター様が帰ってこられた時に、ちゃんとあなたの世話をしなかったと叱られるのは」
この男も、マリオンに叱られるのがいやなんだ…。
俺はいま、食事をするために起きあがるだけで、疲労困憊するような身体だ。ゆっくり休む必要がある。わかったとうなずいて、おとなしくベッドに身体を沈めた。
幾日も過ぎた。少しずつではあるが身体が快復してきた。ベッドから起き出して歩けるようになった頃、マリオンが戻ってきた。
「だいぶ、よくなったようですね」
久しぶりに見るマリオンが、眩しそうな表情でこちらを見下ろしていた。
「お帰りなさい、マリオン。もう少ししたら、普通の生活に戻れると医者に言われました。養成所にも復帰できるし、トレーニングを再開してもいいそうです」
弾んだ声で挨拶を返した俺に、マリオンは一瞬言葉に詰まった、ようだった。
それでも、尋ねられた時以外、話しかけてはいけないと教えられていたから、黙ってマリオンの言葉を待つ。ベッドからおりて、ピシッと立った。もう大丈夫だ、とわかってもらいたかったから。
これまで、マリオンと一緒にいるときには、いや、立場が上のものと同席したときには座っていいと言われるまで立っているように躾られた。食事をするとき以外、マリオンの前で座ったことなど一度もない。なのに、
「そこに座りなさい、レイモンド。話があります」
ベッドに座るよう促される。
「はい」
「実は、わたしには、おまえの面倒を見ているヒマがなくなりました」
えっ。
「どういうこと、ですか。養成所を卒業してキャプテンになるまでいやでも頑張ってもらうって、マリオンが言ったのに! 俺を放り出すんですか」
思わず立ち上がった俺をマリオンは穏やかにベッドに押し戻す。
「たいしたトレーニングもさせていないのに、ついてこられなかったのはおまえの方でしょう。身体を壊すほどの訓練を、それも、もう少しで命がなくなるほどの訓練を、わたしがやらせましたか」
「いつも…、死にそうなくらい、キツかった」
正直に告げる。
「そうですか、それは申し訳なかったですね。でも、おまえはできないと言ったことなどなかった…」
「そんなこと…、恐ろしくて言えるわけがありません」
「……、それなら尚更。おまえにはわたしのメニューは無理だということ、です」
突き放すような言い方。それからマリオンは視線を遠くに定めて、
「今度、極東地域を束ねる立場になりました。自分の艦隊を率いる司令官として。ずっとやりたかったんです。ようやく任せてもらえました」と。
知っている。マリオンが艦隊にもどりたがっていたのは。でも…。
「俺は用済みだということですか。俺なんかどうでもいいと!」
マリオンの前だということを忘れて怒鳴った俺に、静かな言葉がかけられる。
「違います。よく聞きなさい。総督は、おまえほど才能があるものを放り出したりしませんよ。安心しなさい、ちゃんと次の教育係が決まっています。わたしより経験も実力もある中央艦隊の司令官補佐がおまえの面倒をみてくれるそうです」
なだめられて。
だけど、いやだ。いやなのだ。コスモ・サンダーに放り出されるより、マリオンに見捨てられる方がいやなのだ。マリオンに落伍者としての烙印を押されたままだなんて!
「いやだ。マリオン。お願いです、俺を見捨てないで…」
「おかしなことを言う。知っていますよ、レイモンド。おまえはわたしから逃げ出したがっていたでしょう。よかったじゃありませんか?」
「俺は、マリオンに、鍛えてもらいたいんです!」
必死で食いさがるのに、マリオンの表情は冷めたまま。冷たい眼差しをくれ、
「もう決まったことです。わたしは明日、極東へ出発します。おまえがトレーニングを再開できるようになったら、新しい教育係がきます。よく言うことを聞いて、可愛がってもらうんですよ」
呆然としている俺を振り返りもせず、マリオンは部屋を出ていった。これで話は終わったと言うように。
「うそ、だろっ」
あっけない別れ。涙が頬を伝っていく。
あなたはいつも公正だった。誉める時も、罰を与える時も毅然としていた。厳しくて恐かったけれど、いやというほどトレーニングをさせられたけれど、それでも。俺はあなたを尊敬していた。
操縦や宇宙船についてはもちろん、どこへ出ても恥ずかしくないようにとマナーをたたき込まれた。それだけじゃない。政治や経済の手ほどきをしてくれた。本を読む楽しさを教えてくれた。
俺の生活はすべてマリオンと共にあったのに。そのマリオンが、俺を捨てて行った。
追っていってすがりつきたかった。でも、マリオンがダメだと言ったら、何を言っても無駄なのだと俺は知り尽くしていた。
温かい巣の中から放り出されたヒナのように、たまらなく寒かった。頼りなかった。
俺はまったく途方にくれてしまった。
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