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4 思わぬ再会
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ガシャーン!
皿が大理石の床に大きな音を立てて砕けた。
多くの視線がいっせいにめぐってくる。アレクセイはうっかり女性とぶつかり、彼女の手にあった皿を落としてしまったのだ。
「申し訳ない。お怪我はありませんか?」
「いえ、大丈夫です」
あわてて、割れた皿を拾おうと屈んだ。
「あっ、危ないから触らないで。ボーイさんが片づけてくださいますわ」
「そうですね」
「あの。わたし、失礼してもかまいませんか。ドレスが汚れてしまいましたので…」
「ああっ、ほんとうに申し訳ありません」
アレクセイは立ち上がって深々と頭を下げた。
「気になさらないで」
女性は声をかけて離れていった。
失態に舌打ちをし、目立たぬように場を離れようとした、その時。
大理石の床に響く足音が止まり、背後から声がかけられた。
「アーシャ?」
アレクセイが弾かれたように振り返ると、レイモンドがゆっくりとサングラスをはずした。
ギャラリーから思わず感嘆の声がもれる。アレクセイだけでも十分に観賞に値するのに、サングラスを取った男は、あまりにも美しい容貌をしていた。
「久しぶり、だね」
忘れられない男の懐かしい声。少し首を傾げて、しかも顔にはとろけるようにやさしい笑みが浮かんでいる。アレクセイは声をなくして立ちすくんでしまった。
その沈黙に男が不審そうに問う。
「俺のこと、忘れちゃった?」
なっ、なんてことを。誰が、レイモンドのような男を忘れられるというのだ。しかも僕はあなたに、今でもこんなに惹かれているのに。
「…、ご無沙汰しております」
なんとかポーカーフェイスを崩さずに平静な声を出した。
「よかった。アーシャがあんまりカッコよくて声をかけるのをためらっちゃった。それにその無表情だろう、忘れられたか、無視されるのかと思ったよ。
気づいてる? さっきの女性と話してる間中、ここにいる女性はみんなおまえに釘付けだった」
レイモンドが軽い口調で言う。
「何の冗談ですか。あなたがサングラスをはずしたときのどよめきを、聞いてなかったのですか」
「ふふっ。それじゃあ、女性たちの賞賛の目は、半分はおまえで、半分は俺ってことにしとこう」
レイモンドは通りかかったボーイからシャンパングラスをふたつ受け取ると、ひとつをアレクセイに手渡した。
「久しぶりの再会に乾杯!」
かちんとグラスをあわせ、レイモンドが泡立つ琥珀色の液体に口を付ける。どうぞ、というレイモンドの仕草に、アレクセイも冷たいシャンパンを口に含んだ。
「似合ってるね、その連合宇宙軍の礼服」
何か含みがあるのだろうか。
「ありがとうございます」
アレクセイは緊張していた。何を話せばいいのかわからない。口を開けば、何を口走ってしまうか…、自信がない。それなのに、レイモンドは平気で会話を続ける。
「アーシャの噂は聞いてたよ。華々しい手柄をいくつも立てているって。自分の目で見るまで信じられなかったけど、立派に連合宇宙軍の将校だ。もう気軽に話しかけられない雲の上の人だね」
アレクセイは唖然とした。レイモンドはいったい何を言っているのだ。ほんの2年の間に、宇宙でも最大規模と言われたラジン鉱脈の開発を成功させ、さらに、宇宙全域でいくつもの有望な鉱山を発見した。
コスモ・メタル社を押しも押されもせぬ惑星開発企業として認めさせたのは誰なのだ。
阿刀野レイと言えば、企業や政財界でその名を知らぬものはいない。ただ、前面に出てこないために、その顔はあまり知られておらず、名前だけが一人歩きしている。
宇宙一、ミステリアスな男と言われるのはそれゆえ。
「アーシャが活躍してくれていて、うれしいよ」
嫌みか? にこりと笑んだ顔にアレクセイは思わず表情がきつくなる。
どんな思いでこの2年間を過ごしてきたか、レイモンドは少しもわかっていないとアレクセイは思った。
「なにをおっしゃるんですか。僕の方こそ、どれほどあなたのニュースを聞かされたか知っていますか。いつもトップ扱いだった。ラジン鉱脈の開発はもちろん、宝探しの方も順調そうですね。コスモ・メタル社はもちろん、コスモ・サンダーの将来はこれで安泰でしょう」
聞かれてはまずいと判断して声を潜めた。だが、自分が関われなかったのが悔しくて、厳しい口調になるのは止められない。
なのに、レイモンドがうれしそうに答える。
「ん。基礎はできたと思っている。寝る間を惜しんで働いた甲斐があったよ」
おまえがいたら、もう少し楽だったろうけど、とレイモンドは心の中でだけ付け加えていた。
一方、アレクセイは、自分の実績をひけらかすでもなく事実を事実としてあっさり認めたレイモンドの態度をさすがだと思った。
やはり、自分は必要なかったのだ。
レイモンドはコスモ・サンダーをまっとうな組織にするために、マリオン様との約束を守るために、きっと必死で働いたのだ。この人は、やると決めたら、どんな努力も厭わない。そうでなければ、いくら才能あふれる男だと言え、わずか2年の間に、これだけの成果は上げられない。もちろん、運にも恵まれたようだが、運も才能のうちだ。
アレクセイは自分を振り返る。自分も一生懸命に働いてきたと思う。それなりの成果を上げ、昇進もした。
だが、堂々と胸を張ることはできない。レイモンドを忘れたいがために忙しさの中に身を置いてきただけ、流されていただけだ。そこに自分の意志はない。明確なビジョンのあるレイモンドとは違う。
「ねえ、アーシャ…」
レイモンドが問いかける。
「なんですか?」
「アーシャは後悔したことある?」
後悔など、数限りなくある。
「どういう意味で、ですか?」
「うん、あの時、ああしてたら、大切なひとを失わなくてすんだとか。どうして、あんなことを言ってしまったんだろうとか…。アーシャみたいな男には、ないんだろうね」
「……! あなたこそ、後悔することがあるのですか?」
「まるっきり何にも考えないほど馬鹿じゃないからね。……でも、いくら後悔しても、その瞬間は取り返せないし、その行動は取り消せないんだよね」
レイモンドは何を言いたいのだろう。
「マリオンによく叱られたよ。おまえは後先を考えないって。それに、ことが終わってしまったなら、後悔している暇にやったことの尻ぬぐいをしろって教えられた…。だけどね、アーシャ…」
「はい…?」
レイモンドはアーシャがいてくれたら、これから選ぼうとしているのとは違う結末が迎えられるかもしれないと思ったのだが、おまえを連れ戻さなかったことを悔やんでいると言いたかったのだが、それを口にするのは反則だと思った。
連合宇宙軍で確固たる地位を築きつつある男の邪魔をするわけにはいかない。もう、アレクセイは自分とは違う世界で生きているのだと。
アレクセイには、そんなレイモンドの胸の内は伝わらない。この人は何を言いたいのだろうと続きを待ったが、レイモンドの言葉は途切れたままだった。
沈黙に気詰まりになって、アレクセイが話題を変える。
「それで、今夜はどうしてこちらに?」
「あっ、俺が招待もされていないのにもぐりこんだって、バレてた?」
レイモンドがとんでもないことを言う。確かに、チェックした招待者リストに阿刀野レイの名前はなかった。あれば絶対に気が付いている。
「もぐりこんだのですか?」
「あっ、知らなかったんだ。まいったな、言うんじゃなかった。……まあ、いいじゃない」
「よくないです。このパーティはわれわれ宇宙軍が警備を任されている…、どうやって入ったんですか?」
「アーシャは真面目だしなあ。ここから放り出さないって約束してくれるなら、教えてもいいけど」
「変なことは、考えていませんね」
「変なことって? 俺が何をするって言うの。そもそも、あやしいこと考えてたら、アーシャに声なんかかけないよ。
……ミスター・ラダーに会いに来た。忙しい人だから、なかなかつかまらなくて…」
「それで…、どうやって入ったんですか?」
「ん~、ごまかされてくれないか。わかったよ。言えばいいんでしょ。言えば! 惑星統治者のお嬢さんに声をかけて、婚約者のフリをしてもらった。受付で名乗るのも気が引けたから…」
はあ、とアレクセイは脱力した。宇宙軍のチェックが甘いことには変わりがないが…。
「相変わらずですね、あまり僕を困らせないでください」
軽く睨んだのを見て、レイモンドがいたずらっぽく笑った。
「あっ、ようやくアーシャらしくなった」
アレクセイは愕然とした。知らないうちに乗せられて、つい昔と同じようにレイモンドの無茶な行動にため息をついてしまったのだ。
懐かしいレイモンドとのやりとりに、肩の力が知らないうちに抜けていた。
レイモンドといると、どうしてこんなに軽やかな気分になれるのだろう。仕事に関しては少しの妥協も許されないけれど、自分一人が責任を負う必要はなかった。困ったときには何とかしてもらえると思っていた。
いまは。
アレクセイはここしばらく、上に立つ者の孤独を、一人で決断しなければならない者のプレッシャーをいやというほど感じさせられていた。
レイモンドだって…、強い男ではあるが肩の力を抜きたいこともあるだろう。誰かに愚痴ったり、甘えたり…。マリオン様が亡くなった後、アレクセイは少しでもレイモンドを支えられたらと思っていた。この人を守りたいとも。結局は、頼ってばかりだったけれど…。
それでも。できるものなら帰りたい。この人のところへ…。
皿が大理石の床に大きな音を立てて砕けた。
多くの視線がいっせいにめぐってくる。アレクセイはうっかり女性とぶつかり、彼女の手にあった皿を落としてしまったのだ。
「申し訳ない。お怪我はありませんか?」
「いえ、大丈夫です」
あわてて、割れた皿を拾おうと屈んだ。
「あっ、危ないから触らないで。ボーイさんが片づけてくださいますわ」
「そうですね」
「あの。わたし、失礼してもかまいませんか。ドレスが汚れてしまいましたので…」
「ああっ、ほんとうに申し訳ありません」
アレクセイは立ち上がって深々と頭を下げた。
「気になさらないで」
女性は声をかけて離れていった。
失態に舌打ちをし、目立たぬように場を離れようとした、その時。
大理石の床に響く足音が止まり、背後から声がかけられた。
「アーシャ?」
アレクセイが弾かれたように振り返ると、レイモンドがゆっくりとサングラスをはずした。
ギャラリーから思わず感嘆の声がもれる。アレクセイだけでも十分に観賞に値するのに、サングラスを取った男は、あまりにも美しい容貌をしていた。
「久しぶり、だね」
忘れられない男の懐かしい声。少し首を傾げて、しかも顔にはとろけるようにやさしい笑みが浮かんでいる。アレクセイは声をなくして立ちすくんでしまった。
その沈黙に男が不審そうに問う。
「俺のこと、忘れちゃった?」
なっ、なんてことを。誰が、レイモンドのような男を忘れられるというのだ。しかも僕はあなたに、今でもこんなに惹かれているのに。
「…、ご無沙汰しております」
なんとかポーカーフェイスを崩さずに平静な声を出した。
「よかった。アーシャがあんまりカッコよくて声をかけるのをためらっちゃった。それにその無表情だろう、忘れられたか、無視されるのかと思ったよ。
気づいてる? さっきの女性と話してる間中、ここにいる女性はみんなおまえに釘付けだった」
レイモンドが軽い口調で言う。
「何の冗談ですか。あなたがサングラスをはずしたときのどよめきを、聞いてなかったのですか」
「ふふっ。それじゃあ、女性たちの賞賛の目は、半分はおまえで、半分は俺ってことにしとこう」
レイモンドは通りかかったボーイからシャンパングラスをふたつ受け取ると、ひとつをアレクセイに手渡した。
「久しぶりの再会に乾杯!」
かちんとグラスをあわせ、レイモンドが泡立つ琥珀色の液体に口を付ける。どうぞ、というレイモンドの仕草に、アレクセイも冷たいシャンパンを口に含んだ。
「似合ってるね、その連合宇宙軍の礼服」
何か含みがあるのだろうか。
「ありがとうございます」
アレクセイは緊張していた。何を話せばいいのかわからない。口を開けば、何を口走ってしまうか…、自信がない。それなのに、レイモンドは平気で会話を続ける。
「アーシャの噂は聞いてたよ。華々しい手柄をいくつも立てているって。自分の目で見るまで信じられなかったけど、立派に連合宇宙軍の将校だ。もう気軽に話しかけられない雲の上の人だね」
アレクセイは唖然とした。レイモンドはいったい何を言っているのだ。ほんの2年の間に、宇宙でも最大規模と言われたラジン鉱脈の開発を成功させ、さらに、宇宙全域でいくつもの有望な鉱山を発見した。
コスモ・メタル社を押しも押されもせぬ惑星開発企業として認めさせたのは誰なのだ。
阿刀野レイと言えば、企業や政財界でその名を知らぬものはいない。ただ、前面に出てこないために、その顔はあまり知られておらず、名前だけが一人歩きしている。
宇宙一、ミステリアスな男と言われるのはそれゆえ。
「アーシャが活躍してくれていて、うれしいよ」
嫌みか? にこりと笑んだ顔にアレクセイは思わず表情がきつくなる。
どんな思いでこの2年間を過ごしてきたか、レイモンドは少しもわかっていないとアレクセイは思った。
「なにをおっしゃるんですか。僕の方こそ、どれほどあなたのニュースを聞かされたか知っていますか。いつもトップ扱いだった。ラジン鉱脈の開発はもちろん、宝探しの方も順調そうですね。コスモ・メタル社はもちろん、コスモ・サンダーの将来はこれで安泰でしょう」
聞かれてはまずいと判断して声を潜めた。だが、自分が関われなかったのが悔しくて、厳しい口調になるのは止められない。
なのに、レイモンドがうれしそうに答える。
「ん。基礎はできたと思っている。寝る間を惜しんで働いた甲斐があったよ」
おまえがいたら、もう少し楽だったろうけど、とレイモンドは心の中でだけ付け加えていた。
一方、アレクセイは、自分の実績をひけらかすでもなく事実を事実としてあっさり認めたレイモンドの態度をさすがだと思った。
やはり、自分は必要なかったのだ。
レイモンドはコスモ・サンダーをまっとうな組織にするために、マリオン様との約束を守るために、きっと必死で働いたのだ。この人は、やると決めたら、どんな努力も厭わない。そうでなければ、いくら才能あふれる男だと言え、わずか2年の間に、これだけの成果は上げられない。もちろん、運にも恵まれたようだが、運も才能のうちだ。
アレクセイは自分を振り返る。自分も一生懸命に働いてきたと思う。それなりの成果を上げ、昇進もした。
だが、堂々と胸を張ることはできない。レイモンドを忘れたいがために忙しさの中に身を置いてきただけ、流されていただけだ。そこに自分の意志はない。明確なビジョンのあるレイモンドとは違う。
「ねえ、アーシャ…」
レイモンドが問いかける。
「なんですか?」
「アーシャは後悔したことある?」
後悔など、数限りなくある。
「どういう意味で、ですか?」
「うん、あの時、ああしてたら、大切なひとを失わなくてすんだとか。どうして、あんなことを言ってしまったんだろうとか…。アーシャみたいな男には、ないんだろうね」
「……! あなたこそ、後悔することがあるのですか?」
「まるっきり何にも考えないほど馬鹿じゃないからね。……でも、いくら後悔しても、その瞬間は取り返せないし、その行動は取り消せないんだよね」
レイモンドは何を言いたいのだろう。
「マリオンによく叱られたよ。おまえは後先を考えないって。それに、ことが終わってしまったなら、後悔している暇にやったことの尻ぬぐいをしろって教えられた…。だけどね、アーシャ…」
「はい…?」
レイモンドはアーシャがいてくれたら、これから選ぼうとしているのとは違う結末が迎えられるかもしれないと思ったのだが、おまえを連れ戻さなかったことを悔やんでいると言いたかったのだが、それを口にするのは反則だと思った。
連合宇宙軍で確固たる地位を築きつつある男の邪魔をするわけにはいかない。もう、アレクセイは自分とは違う世界で生きているのだと。
アレクセイには、そんなレイモンドの胸の内は伝わらない。この人は何を言いたいのだろうと続きを待ったが、レイモンドの言葉は途切れたままだった。
沈黙に気詰まりになって、アレクセイが話題を変える。
「それで、今夜はどうしてこちらに?」
「あっ、俺が招待もされていないのにもぐりこんだって、バレてた?」
レイモンドがとんでもないことを言う。確かに、チェックした招待者リストに阿刀野レイの名前はなかった。あれば絶対に気が付いている。
「もぐりこんだのですか?」
「あっ、知らなかったんだ。まいったな、言うんじゃなかった。……まあ、いいじゃない」
「よくないです。このパーティはわれわれ宇宙軍が警備を任されている…、どうやって入ったんですか?」
「アーシャは真面目だしなあ。ここから放り出さないって約束してくれるなら、教えてもいいけど」
「変なことは、考えていませんね」
「変なことって? 俺が何をするって言うの。そもそも、あやしいこと考えてたら、アーシャに声なんかかけないよ。
……ミスター・ラダーに会いに来た。忙しい人だから、なかなかつかまらなくて…」
「それで…、どうやって入ったんですか?」
「ん~、ごまかされてくれないか。わかったよ。言えばいいんでしょ。言えば! 惑星統治者のお嬢さんに声をかけて、婚約者のフリをしてもらった。受付で名乗るのも気が引けたから…」
はあ、とアレクセイは脱力した。宇宙軍のチェックが甘いことには変わりがないが…。
「相変わらずですね、あまり僕を困らせないでください」
軽く睨んだのを見て、レイモンドがいたずらっぽく笑った。
「あっ、ようやくアーシャらしくなった」
アレクセイは愕然とした。知らないうちに乗せられて、つい昔と同じようにレイモンドの無茶な行動にため息をついてしまったのだ。
懐かしいレイモンドとのやりとりに、肩の力が知らないうちに抜けていた。
レイモンドといると、どうしてこんなに軽やかな気分になれるのだろう。仕事に関しては少しの妥協も許されないけれど、自分一人が責任を負う必要はなかった。困ったときには何とかしてもらえると思っていた。
いまは。
アレクセイはここしばらく、上に立つ者の孤独を、一人で決断しなければならない者のプレッシャーをいやというほど感じさせられていた。
レイモンドだって…、強い男ではあるが肩の力を抜きたいこともあるだろう。誰かに愚痴ったり、甘えたり…。マリオン様が亡くなった後、アレクセイは少しでもレイモンドを支えられたらと思っていた。この人を守りたいとも。結局は、頼ってばかりだったけれど…。
それでも。できるものなら帰りたい。この人のところへ…。
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