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勇者となった女友達と元カノもいる勇者パーティー(有象無象)
黒騎士ヴェルディア
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「おい、ヴェブナック! どういうことだ! 話が違うじゃないか!」
ボルチオール王国の某所で、アルラギア帝国の勇者である岸田とボルチオール王国国王パーク・ボルチオールの側近であるバルガスが密会している頃。
魔王軍幹部ヴェルディアの城では、ボルチオール王国の勇者である渡辺健人が、ヴェルディアの右腕であるヴェブナックに激怒していた。
「はて? 話が違うとは?」
「とぼけるな! なんで、アルラギア帝国軍と一緒にアイツが行動してるんだよ!?」
「アイツとは……? 一体誰のことだ? 私は知らないな?」
「勇者キシダだよ! キシダ・ユウスケだ! 知らないわけが無いだろ! アイツは女神の橙を持っている! つまり、女神に選ばれた七人の勇者の中で、二番目の強さの奴だぞ!? 俺が勝てるとでも思っているのか!?」
「ハハハ……自分が一番分かっているだろう? ケント? 私に聞かなくても?」
焦る健人を嘲笑うヴェブナック。
元々は、女神の紫を持っていた人間。
つまり、女神に選ばれた七人の勇者の中で七番目の強さと評された人間だというのは、自分が一番分かっているはず。
では、そんな人間が岸田に勝てるのか?
答えは、勝てないだ。
「笑いごとじゃない! どうするんだ!? アルラギア帝国軍は俺が倒すって宣言しちゃったんだぞ!? なんでキシダが……アルラギア帝国の近くにも魔王軍幹部がいるはずなんだから、魔王軍の襲撃に備えて勇者は他国への侵略行為……つまり、この世界の人間同士の戦いには参加しないのがセオリーだろ!? どうしてアイツまでこの国に……」
「……フッ、流石役立たずと呼ばれ、バカにされていた勇者なだけはある。自分の犯した失敗から、何も学んでいないのだからな?」
「はあ!? 俺がいつ失敗したんだよ! それに、お前だって勇者が魔王軍の襲撃に備えるのがセオリーだって言っていただろ! というか、そもそも勇者である俺が魔王軍に寝返れば、ボルチオール王国は魔王軍の襲撃に備える必要が無くなるから、俺がこの世界の人間同士の戦いに参加出来るアドバンテージを得られるって言ってたじゃないか! そう言ってお前らが俺を魔王軍に引き入れたんだろうが!」
「……ああ、そうだったな。すまない。では、勇者キシダ対策を考えるか?」
俺がいつ失敗したんだよ。
健人のその言葉を聞いたヴェブナックは、もはや嘲笑する笑みすら浮かべられなかった。
仮にも、女神イーリスに選ばれた七人の勇者の一人だった人間がここまで役立たずで、無能だとは思わなかったからだろう。
自分達のミスで、ファウンテンという一つの街を壊滅状態に追い込んでしまったという反省もしていない。
そのミスから学ぼうとするどころか、覚えてすらいないのか。
はたまた、ファウンテンが壊滅状態になったのは自分のせいではないと本気で思っているのか。
ヴェブナックは、健人のセリフから色々なことを考えたが、結局一つの結論に至る。
いずれにせよ、ワタナベ・ケントは無能であることに変わりはないと。
「キシダ対策って言ったって……どうすれば良いんだよ? この世界の人間を相手にするのとは、ワケが違う。キシダと戦えば、俺は死ぬかもしれないんだぞ?」
「……アルラギア帝国軍、約二万人の兵士を殺した人間のセリフとは思えんほどの弱気だな?」
「と、とにかく! キシダの相手はお前がしろよ! ヴェブナック! 俺は嫌だぞ! 絶対に勝てるわけでも無いのに、やってられるか!」
「……ならば、ヴェルディア様から頂いた魔王の剣を返せ。私にキシダと戦えというのならな」
「……ぐっ」
ヴェブナックから詰められた健人は、言い返すことが出来なかった。
何故なら、魔王の剣を返すという選択肢を選ぶことは出来ないから。
幼馴染である仁に女神の紫だけではなく、自分が与えられていた全ての女神の加護も奪われてしまったため、魔王の剣の力が無ければ健人はこの世界の人間と意思疎通すら出来ない。
しかも、自らの怒りの感情に任せて、この世界の人間との意思疎通役として使っていた元クラスメイト、いわゆる同じパーティーメンバーだったアンリこと西坂杏里とニーナこと川村新菜を殺してしまったため、ここで魔王の剣を失ってしまえば、健人は終わりなのだ。
虹の教団という、自らをサポートし続ける巨大な宗教団体が、いくらこれからも自らをずっと支えてくれるといっても、意思疎通が出来ないのでは、同じように仁から女神の加護を奪われてしまったサラこと山口沙羅のような悲惨な扱いを受けることになる。
「ケント、ヴェブナック。どちらかが戦う、ではなくどちらも一緒に勇者キシダと戦え。これは命令だ」
「我々のやり取りをお聞きになっていたのですか……ヴェルディア様」
「ヴェ……ヴェルディア様」
突然の命令にヴェブナックは跪くが、健人は怯えながら立ち尽くす。
それは何故か。
健人の目の前には、かつてイーリスに仕えた四騎士でありながら、魔王軍に寝返り魔王軍幹部の三番目となった黒騎士、ヴェルディアが立っていたからだった。
ボルチオール王国の某所で、アルラギア帝国の勇者である岸田とボルチオール王国国王パーク・ボルチオールの側近であるバルガスが密会している頃。
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「はて? 話が違うとは?」
「とぼけるな! なんで、アルラギア帝国軍と一緒にアイツが行動してるんだよ!?」
「アイツとは……? 一体誰のことだ? 私は知らないな?」
「勇者キシダだよ! キシダ・ユウスケだ! 知らないわけが無いだろ! アイツは女神の橙を持っている! つまり、女神に選ばれた七人の勇者の中で、二番目の強さの奴だぞ!? 俺が勝てるとでも思っているのか!?」
「ハハハ……自分が一番分かっているだろう? ケント? 私に聞かなくても?」
焦る健人を嘲笑うヴェブナック。
元々は、女神の紫を持っていた人間。
つまり、女神に選ばれた七人の勇者の中で七番目の強さと評された人間だというのは、自分が一番分かっているはず。
では、そんな人間が岸田に勝てるのか?
答えは、勝てないだ。
「笑いごとじゃない! どうするんだ!? アルラギア帝国軍は俺が倒すって宣言しちゃったんだぞ!? なんでキシダが……アルラギア帝国の近くにも魔王軍幹部がいるはずなんだから、魔王軍の襲撃に備えて勇者は他国への侵略行為……つまり、この世界の人間同士の戦いには参加しないのがセオリーだろ!? どうしてアイツまでこの国に……」
「……フッ、流石役立たずと呼ばれ、バカにされていた勇者なだけはある。自分の犯した失敗から、何も学んでいないのだからな?」
「はあ!? 俺がいつ失敗したんだよ! それに、お前だって勇者が魔王軍の襲撃に備えるのがセオリーだって言っていただろ! というか、そもそも勇者である俺が魔王軍に寝返れば、ボルチオール王国は魔王軍の襲撃に備える必要が無くなるから、俺がこの世界の人間同士の戦いに参加出来るアドバンテージを得られるって言ってたじゃないか! そう言ってお前らが俺を魔王軍に引き入れたんだろうが!」
「……ああ、そうだったな。すまない。では、勇者キシダ対策を考えるか?」
俺がいつ失敗したんだよ。
健人のその言葉を聞いたヴェブナックは、もはや嘲笑する笑みすら浮かべられなかった。
仮にも、女神イーリスに選ばれた七人の勇者の一人だった人間がここまで役立たずで、無能だとは思わなかったからだろう。
自分達のミスで、ファウンテンという一つの街を壊滅状態に追い込んでしまったという反省もしていない。
そのミスから学ぼうとするどころか、覚えてすらいないのか。
はたまた、ファウンテンが壊滅状態になったのは自分のせいではないと本気で思っているのか。
ヴェブナックは、健人のセリフから色々なことを考えたが、結局一つの結論に至る。
いずれにせよ、ワタナベ・ケントは無能であることに変わりはないと。
「キシダ対策って言ったって……どうすれば良いんだよ? この世界の人間を相手にするのとは、ワケが違う。キシダと戦えば、俺は死ぬかもしれないんだぞ?」
「……アルラギア帝国軍、約二万人の兵士を殺した人間のセリフとは思えんほどの弱気だな?」
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「……ならば、ヴェルディア様から頂いた魔王の剣を返せ。私にキシダと戦えというのならな」
「……ぐっ」
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何故なら、魔王の剣を返すという選択肢を選ぶことは出来ないから。
幼馴染である仁に女神の紫だけではなく、自分が与えられていた全ての女神の加護も奪われてしまったため、魔王の剣の力が無ければ健人はこの世界の人間と意思疎通すら出来ない。
しかも、自らの怒りの感情に任せて、この世界の人間との意思疎通役として使っていた元クラスメイト、いわゆる同じパーティーメンバーだったアンリこと西坂杏里とニーナこと川村新菜を殺してしまったため、ここで魔王の剣を失ってしまえば、健人は終わりなのだ。
虹の教団という、自らをサポートし続ける巨大な宗教団体が、いくらこれからも自らをずっと支えてくれるといっても、意思疎通が出来ないのでは、同じように仁から女神の加護を奪われてしまったサラこと山口沙羅のような悲惨な扱いを受けることになる。
「ケント、ヴェブナック。どちらかが戦う、ではなくどちらも一緒に勇者キシダと戦え。これは命令だ」
「我々のやり取りをお聞きになっていたのですか……ヴェルディア様」
「ヴェ……ヴェルディア様」
突然の命令にヴェブナックは跪くが、健人は怯えながら立ち尽くす。
それは何故か。
健人の目の前には、かつてイーリスに仕えた四騎士でありながら、魔王軍に寝返り魔王軍幹部の三番目となった黒騎士、ヴェルディアが立っていたからだった。
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