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無能と呼ばれる女勇者だけの勇者パーティー(パーティーじゃない)
副委員長だった男
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今までの階とは違い、俺達が進もうとしている進路の前には、大きな扉があった。
俺達が扉の前に立つと、自動ドアのように扉が開く。
「うっ……この臭いは……」
「これって……人間の死体の臭いだよね……外じゃなくて、室内だから臭いがこもって余計気分が悪くなるね……」
扉が開いた瞬間、人間の死体特有の臭い……いわゆる死臭と、死体が腐った腐敗臭が俺達を襲う。
今まで何回もこの臭いは嗅いだことがあるが、やはり慣れない。
「ううっ……これ使いたく無かったけど……この臭い無理……センス・ディソーダー!」
麗翠が、臭いに耐えきれなくなったのか、何らかの魔法を使う。
センス……感覚か?
ディソーダーは……不調とか障害……だった気がする。
「今の魔法は?」
「あっ、ごめん……この臭いは流石に耐えられなくて、魔法で嗅覚に障害を起こして、臭いを感じなくしたの。仁は大丈夫?」
「俺は五感関係の女神の加護あるから大丈夫。この臭いにも多分そのうち平気になる」
「何それ……良いなあ……私も五感関係の女神の加護、欲しかったなあ……この魔法、一回使うと半日くらい感覚が消えちゃうから使い勝手悪いんだよね……」
「……そりゃまた、凄い魔法だな」
……随分と、恐ろしい魔法使えるじゃねえか麗翠。
多分、麗翠のことだから、敵には使ってないんだろうけど、五感を半日奪えるって中々凄い魔法だと思うし、戦闘にも十分役に立ちそう。
しかし、麗翠は首を振りながら、否定をする。
「凄いって言ってくれるのは嬉しいけど……この魔法、一日に二回しか使えないの。しかも、私を含めて誰かの五感を奪っている間も使えないし、私より強い人や人間以外には、効果が無いの」
「……あーなるほど」
……よく考えたら、そんな魔法が制限なく使えていたら、麗翠がアルレイユ公国であんな状態になるわけが無いからな。
使いたく無かったけど……ってのも、半日の間感覚が消えるし、この魔法が使えなくなるから……ってことだったわけだな。
まあ……あの強烈な死臭と腐敗臭のせいで使わざるを得なかったようだが。
俺も五感関係の女神の加護無かったら、多分吐いてた。
それぐらい、今までとは比べ物にならないくらい臭かった。
数分後、五感関係の女神の加護のおかげで、俺がこの臭いに慣れてきたので、トラップや障害物がないことを確認し、俺達は強烈な死臭を放つ扉の向こう側へと進む。
ネグレリアの待つ十階へとたどり着くためには、この先を真っ直ぐ進まないといけないので仕方がない。
「……そりゃ、臭い訳だ。この大広間にどんだけ死体を詰め込んでるんだよ? 街に山積みされていた死体よりも多いじゃねえか」
「……ひ、酷い。まるで、ゴミみたいに山積みにして」
扉の先の光景に、俺達はドン引きしていた。
九階は、今までの階のように迷路みたいにはなっておらず、ただの大広間だった。
だが、死体の数が多過ぎる。
……五万……は言い過ぎか? ……いや、でもこの数……四万は下らねえぞ絶対。
後から聞いた話だが、フィスフェレム討伐の際に、ジェノニアで発見された死体は、兵士と住民を合わせて、数千人分だったそうだ。
そして、ネグレリアがいるこの街で俺達が見た死体の数は、ぱっと見だが、一万五千から二万体といった所だろう。
まあ……あの街の規模からすると、これでも大分多いんだが。
……だが、この大広間に転がっている死体の数は、この街で見た死体の数の倍以上は余裕である。
いくら大広間だからって、一つの街レベルに広いわけじゃない。
なのに、この死体の多さはなんなんだよ。
「!? ね、ねえ仁! ここにある死体、アルレイユ公国に住んでいた人達だけじゃない! ロールクワイフ共和国の人もいる! あの、青の鎧……ロールクワイフの兵士だよ! 私、見たことあるから間違いない! 他にも私が見たことない色の鎧を着ている人や、違う国の民族衣装を着ているような人の死体がある!」
「……は? ……お、おい……う、嘘だろ? 紫に……藍色の鎧……何で、ボルチオール王国とセトロベイーナ王国の兵士の死体がこんな所にあんだよ!? どうなってんだ一体!?」
麗翠の言葉を聞いて、積み上がっている死体の山をよく見ると、他の国……俺が今まで行ったことがある国の兵士の死体が、紛れていた。
どういうことだ……一体何故この部屋にこんなにも死体が集まっている?
俺達二人は、戸惑いを隠せない。
一体何故? 考えても答えは出ない。
だが、そんな俺達に追い打ちをかけるように、元クラスメイト……すなわち女神の加護持ち……いや、この城の九階にいる唯一の敵が現れた。
禍々しい剣……裏切り者の証拠である……魔王の剣を持って。
あれは……俺達のクラスの副委員長だった……佐藤隼だ。
「ちょっ!? アレって!? 副委員長じゃない!? あのヒョロっとしていて、落ち着いている感じ……この階にいる敵って副委員長だったの!?」
「……麗翠、お前が使える強化魔法の中で……最大の魔法を俺にかけろ。その後は、俺から距離を取って、防御魔法で自分を守れ」
「え……で、でも……」
「良いから早くしろ!!!」
「わ、分かった! ク、クアドラプル!」
思わず麗翠にイライラをぶつけてしまった。
後で謝ろう。
麗翠には申し訳ないが、それほどまでに、俺は目の前の男に猛烈にイラついていた。
お前は何故、そんなに落ち着いていられる?
人がこんなにも死んでいるんだぞ?
お前が裏切って、今仕えている魔王軍のせいで。
何だその興味無さ気な顔は?
言いたいことや聞きたいことは色々あった。
だが、かつて俺達のクラスの副委員長という立場だった目の前の男には何を言っても、何を聞いても無駄だろう。
現に、既に魔王の剣を抜いて、俺達を殺す気満々なんだから。
……後悔しろ、隼。
人間を裏切って魔王軍に寝返ったことを。
俺はこっちもお前を殺す気だと言わんばかりに、女神の剣を抜いた。
俺達が扉の前に立つと、自動ドアのように扉が開く。
「うっ……この臭いは……」
「これって……人間の死体の臭いだよね……外じゃなくて、室内だから臭いがこもって余計気分が悪くなるね……」
扉が開いた瞬間、人間の死体特有の臭い……いわゆる死臭と、死体が腐った腐敗臭が俺達を襲う。
今まで何回もこの臭いは嗅いだことがあるが、やはり慣れない。
「ううっ……これ使いたく無かったけど……この臭い無理……センス・ディソーダー!」
麗翠が、臭いに耐えきれなくなったのか、何らかの魔法を使う。
センス……感覚か?
ディソーダーは……不調とか障害……だった気がする。
「今の魔法は?」
「あっ、ごめん……この臭いは流石に耐えられなくて、魔法で嗅覚に障害を起こして、臭いを感じなくしたの。仁は大丈夫?」
「俺は五感関係の女神の加護あるから大丈夫。この臭いにも多分そのうち平気になる」
「何それ……良いなあ……私も五感関係の女神の加護、欲しかったなあ……この魔法、一回使うと半日くらい感覚が消えちゃうから使い勝手悪いんだよね……」
「……そりゃまた、凄い魔法だな」
……随分と、恐ろしい魔法使えるじゃねえか麗翠。
多分、麗翠のことだから、敵には使ってないんだろうけど、五感を半日奪えるって中々凄い魔法だと思うし、戦闘にも十分役に立ちそう。
しかし、麗翠は首を振りながら、否定をする。
「凄いって言ってくれるのは嬉しいけど……この魔法、一日に二回しか使えないの。しかも、私を含めて誰かの五感を奪っている間も使えないし、私より強い人や人間以外には、効果が無いの」
「……あーなるほど」
……よく考えたら、そんな魔法が制限なく使えていたら、麗翠がアルレイユ公国であんな状態になるわけが無いからな。
使いたく無かったけど……ってのも、半日の間感覚が消えるし、この魔法が使えなくなるから……ってことだったわけだな。
まあ……あの強烈な死臭と腐敗臭のせいで使わざるを得なかったようだが。
俺も五感関係の女神の加護無かったら、多分吐いてた。
それぐらい、今までとは比べ物にならないくらい臭かった。
数分後、五感関係の女神の加護のおかげで、俺がこの臭いに慣れてきたので、トラップや障害物がないことを確認し、俺達は強烈な死臭を放つ扉の向こう側へと進む。
ネグレリアの待つ十階へとたどり着くためには、この先を真っ直ぐ進まないといけないので仕方がない。
「……そりゃ、臭い訳だ。この大広間にどんだけ死体を詰め込んでるんだよ? 街に山積みされていた死体よりも多いじゃねえか」
「……ひ、酷い。まるで、ゴミみたいに山積みにして」
扉の先の光景に、俺達はドン引きしていた。
九階は、今までの階のように迷路みたいにはなっておらず、ただの大広間だった。
だが、死体の数が多過ぎる。
……五万……は言い過ぎか? ……いや、でもこの数……四万は下らねえぞ絶対。
後から聞いた話だが、フィスフェレム討伐の際に、ジェノニアで発見された死体は、兵士と住民を合わせて、数千人分だったそうだ。
そして、ネグレリアがいるこの街で俺達が見た死体の数は、ぱっと見だが、一万五千から二万体といった所だろう。
まあ……あの街の規模からすると、これでも大分多いんだが。
……だが、この大広間に転がっている死体の数は、この街で見た死体の数の倍以上は余裕である。
いくら大広間だからって、一つの街レベルに広いわけじゃない。
なのに、この死体の多さはなんなんだよ。
「!? ね、ねえ仁! ここにある死体、アルレイユ公国に住んでいた人達だけじゃない! ロールクワイフ共和国の人もいる! あの、青の鎧……ロールクワイフの兵士だよ! 私、見たことあるから間違いない! 他にも私が見たことない色の鎧を着ている人や、違う国の民族衣装を着ているような人の死体がある!」
「……は? ……お、おい……う、嘘だろ? 紫に……藍色の鎧……何で、ボルチオール王国とセトロベイーナ王国の兵士の死体がこんな所にあんだよ!? どうなってんだ一体!?」
麗翠の言葉を聞いて、積み上がっている死体の山をよく見ると、他の国……俺が今まで行ったことがある国の兵士の死体が、紛れていた。
どういうことだ……一体何故この部屋にこんなにも死体が集まっている?
俺達二人は、戸惑いを隠せない。
一体何故? 考えても答えは出ない。
だが、そんな俺達に追い打ちをかけるように、元クラスメイト……すなわち女神の加護持ち……いや、この城の九階にいる唯一の敵が現れた。
禍々しい剣……裏切り者の証拠である……魔王の剣を持って。
あれは……俺達のクラスの副委員長だった……佐藤隼だ。
「ちょっ!? アレって!? 副委員長じゃない!? あのヒョロっとしていて、落ち着いている感じ……この階にいる敵って副委員長だったの!?」
「……麗翠、お前が使える強化魔法の中で……最大の魔法を俺にかけろ。その後は、俺から距離を取って、防御魔法で自分を守れ」
「え……で、でも……」
「良いから早くしろ!!!」
「わ、分かった! ク、クアドラプル!」
思わず麗翠にイライラをぶつけてしまった。
後で謝ろう。
麗翠には申し訳ないが、それほどまでに、俺は目の前の男に猛烈にイラついていた。
お前は何故、そんなに落ち着いていられる?
人がこんなにも死んでいるんだぞ?
お前が裏切って、今仕えている魔王軍のせいで。
何だその興味無さ気な顔は?
言いたいことや聞きたいことは色々あった。
だが、かつて俺達のクラスの副委員長という立場だった目の前の男には何を言っても、何を聞いても無駄だろう。
現に、既に魔王の剣を抜いて、俺達を殺す気満々なんだから。
……後悔しろ、隼。
人間を裏切って魔王軍に寝返ったことを。
俺はこっちもお前を殺す気だと言わんばかりに、女神の剣を抜いた。
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