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ぽっちゃり女勇者と後三人誰だよ…の勇者パーティー(壊滅状態)
悪いな、寺原
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外は既に真っ暗の夜。
神堂との再会(これは想定外)、裏切り者の始末、そして大関の葬儀への参加を終えた俺は、セトロベイーナ王国の東の隣国、これからアルレイユ公国へと向かう。
女王様達には元々、伊東の始末と大関の葬儀への参加をしたら、魔王軍幹部ネグレリアの討伐をするために、アルレイユ公国へすぐに向かうと伝え、了承を得ていたので、礼服を脱いでいつもの防具にも着替え済なので、出発する準備は出来ている。
「あ! いたいた上野くん! ちょっと待ってよ! サツキも連れて行って!」
……何だよ。
俺をセトロベイーナ王国とアルレイユ公国の国境まで送ってくれる馬車の御者に、準備が出来たので行きましょうと呼ばれたのかと思ったら、寺原かよ。
手錠と足枷……いかにも自分は犯罪者ですみたいな格好をして、俺を探さないで欲しいし、自分も連れて行ってなんて言うな。
「ちょっと!? 露骨に嫌そうな顔しないでよ!?」
「……いや寺原、お前って宮殿のどこかに軟禁状態にされていたはずだろ? こんな所見られたらお前の逃亡を手助けしたみたいじゃん? どうやって逃げ出したか知らないけど、さっさと部屋戻れよ」
「嫌! だってあの人達、サツキに滅茶苦茶冷たいもん!」
滅茶苦茶冷たいねえ……。
それはそうだろう。
元々アルラギア帝国の勇者パーティーの一員だった寺原に対して、セトロベイーナ王国の人達はあまり良いイメージを持ってなかったどころか、明確に嫌いだと言ってたからな。
むしろ軟禁で済んで良かったかも知れん。
まあ、寺原を軟禁するように、女王様達に勧めたのは俺なんですけどね。
一応、寺原は女神の加護の一つである忌避の力を持っているので、魔物やモンスター避けには使えるから、脱走出来ないように宮殿のどこかへ閉じ込めておけば、捕虜としても使えるし、一石二鳥ですよってな。
これは、寺原に内緒である。
そんな事を俺が言っていたと知らないから、こうして寺原は俺に助けを求めているんだろうけど……寺原を連れて行っても、俺の足を引っ張る気しかしないし、足手まといになる未来しか見えないんだよな……。
それに、セトロベイーナ王国から、忌避の力を持っている人間が一人もいなくなったら、西側の隣国ボルチオール王国にいる魔王軍幹部のヴェルディア、その部下のヴェブナック、そいつらが操っているサタン達が攻めてくる危険もあるしなあ……。
「うーん……やっぱ一緒に連れて行くのは無理だな。お前弱いし、俺には必要ない」
「酷いっ!? よ、弱いのは自覚しているけど……本当、お願いだって……なんでもするから……今日なんて特に兵士達から当たりが酷かったんだよ? 何があったか知らないけど」
「あー……」
流石に少し寺原が可哀想かもしれん。
寺原への当たりがいつもより強いのは、リベッネを含めたセトロベイーナ軍の兵士数十人が伊東に虐殺されるという事件が今日、起きてしまったからだと思う。
お陰で俺も最後、女王様に挨拶してから出発……という事が出来なかったし。
……逆に俺が聞きてえよ。
俺と同じ世界から来た人間……いや流石に他人面は出来ねえか。
同じ高校の元クラスメイトなんだから。
今の現状を現実世界で例えるならば、俺とは全く仲が良く無いとはいえ、自分の高校時代の元クラスメイトが、俺の知り合いの大切な部下や仲間を大量に虐殺したので、その知り合いの人は、酷く悲しんでいるという状態。
そんな時に、お世話になりました。
ここでお仕事は終わったので、隣国行きますね~なんて挨拶が出来る訳が無いし、もっと本音を言うとリベッネを失った女王様達になんて声を掛けていいか分からない。
……まあ、寺原には説明しておくか。
どうして寺原が、今日は特に酷く当たられているのかと、この状態がもうしばらく続くであろうということを。
「……お前、伊東って覚えてるか?」
「え? 突然何……? ……バスケ部だったよね?」
「それは、藤の方の伊藤だろ。そいつじゃなくて、東の方の伊東だよ」
「……えっ? ちょっとサツキ、その人のことは覚えてないかも……喋ったことないからかな?」
「…………」
寺原も俺と同じかよ。
伊藤の事は覚えているけど、伊東とは喋ったことが無いから全く覚えてないって。
……まあ、伊東は伊藤と違って、女子に全くモテなそうな奴だったから、当然と言えば当然なのか。
「まあいいや、その伊東も元クラスメイトなんだけど、そいつが今日、セトロベイーナ軍の兵士を虐殺したんだよ。……だから、お前に対しての当たりが強いのかもな」
「そ、そんな……ひ、酷い……サツキ全く関係ないのに……」
寺原は絶望して、地面に膝をつく。
「おーい、ジンさん! 出発の準備出来ましたぜい! 乗ってくだせい!」
うわ、凄いタイミング悪く御者から呼ばれちゃったよ。
……仕方ねえ、伝えるだけ伝えるか。
「悪い、寺原もう俺行くわ。アルレイユ公国に行ってくるって兵士に伝えておいてくれ。それと、アルレイユ公国から女神の加護を持った人間を引き抜いて、すぐに戻って来る。だから、少し待っててくれ」
「……グスッ、終わり……もうサツキ終わりだよぉ……」
「そこで泣いてたら、見つかった時にもっと酷い目に遭うぞ。見つからない内に元いた場所に戻っておけよ? じゃあな」
「えっ……ちょっ……」
酷いかもしれないが、俺は寺原を置いて馬車に乗り込み、宮殿を後にした。
悪いな寺原……まあまあ急がなきゃいけねえんだよ。
ジェノニアでのあの惨状を見る限り、アルレイユ公国の西側は、既にネグレリアの手で壊滅状態になっているだろうからな。
神堂との再会(これは想定外)、裏切り者の始末、そして大関の葬儀への参加を終えた俺は、セトロベイーナ王国の東の隣国、これからアルレイユ公国へと向かう。
女王様達には元々、伊東の始末と大関の葬儀への参加をしたら、魔王軍幹部ネグレリアの討伐をするために、アルレイユ公国へすぐに向かうと伝え、了承を得ていたので、礼服を脱いでいつもの防具にも着替え済なので、出発する準備は出来ている。
「あ! いたいた上野くん! ちょっと待ってよ! サツキも連れて行って!」
……何だよ。
俺をセトロベイーナ王国とアルレイユ公国の国境まで送ってくれる馬車の御者に、準備が出来たので行きましょうと呼ばれたのかと思ったら、寺原かよ。
手錠と足枷……いかにも自分は犯罪者ですみたいな格好をして、俺を探さないで欲しいし、自分も連れて行ってなんて言うな。
「ちょっと!? 露骨に嫌そうな顔しないでよ!?」
「……いや寺原、お前って宮殿のどこかに軟禁状態にされていたはずだろ? こんな所見られたらお前の逃亡を手助けしたみたいじゃん? どうやって逃げ出したか知らないけど、さっさと部屋戻れよ」
「嫌! だってあの人達、サツキに滅茶苦茶冷たいもん!」
滅茶苦茶冷たいねえ……。
それはそうだろう。
元々アルラギア帝国の勇者パーティーの一員だった寺原に対して、セトロベイーナ王国の人達はあまり良いイメージを持ってなかったどころか、明確に嫌いだと言ってたからな。
むしろ軟禁で済んで良かったかも知れん。
まあ、寺原を軟禁するように、女王様達に勧めたのは俺なんですけどね。
一応、寺原は女神の加護の一つである忌避の力を持っているので、魔物やモンスター避けには使えるから、脱走出来ないように宮殿のどこかへ閉じ込めておけば、捕虜としても使えるし、一石二鳥ですよってな。
これは、寺原に内緒である。
そんな事を俺が言っていたと知らないから、こうして寺原は俺に助けを求めているんだろうけど……寺原を連れて行っても、俺の足を引っ張る気しかしないし、足手まといになる未来しか見えないんだよな……。
それに、セトロベイーナ王国から、忌避の力を持っている人間が一人もいなくなったら、西側の隣国ボルチオール王国にいる魔王軍幹部のヴェルディア、その部下のヴェブナック、そいつらが操っているサタン達が攻めてくる危険もあるしなあ……。
「うーん……やっぱ一緒に連れて行くのは無理だな。お前弱いし、俺には必要ない」
「酷いっ!? よ、弱いのは自覚しているけど……本当、お願いだって……なんでもするから……今日なんて特に兵士達から当たりが酷かったんだよ? 何があったか知らないけど」
「あー……」
流石に少し寺原が可哀想かもしれん。
寺原への当たりがいつもより強いのは、リベッネを含めたセトロベイーナ軍の兵士数十人が伊東に虐殺されるという事件が今日、起きてしまったからだと思う。
お陰で俺も最後、女王様に挨拶してから出発……という事が出来なかったし。
……逆に俺が聞きてえよ。
俺と同じ世界から来た人間……いや流石に他人面は出来ねえか。
同じ高校の元クラスメイトなんだから。
今の現状を現実世界で例えるならば、俺とは全く仲が良く無いとはいえ、自分の高校時代の元クラスメイトが、俺の知り合いの大切な部下や仲間を大量に虐殺したので、その知り合いの人は、酷く悲しんでいるという状態。
そんな時に、お世話になりました。
ここでお仕事は終わったので、隣国行きますね~なんて挨拶が出来る訳が無いし、もっと本音を言うとリベッネを失った女王様達になんて声を掛けていいか分からない。
……まあ、寺原には説明しておくか。
どうして寺原が、今日は特に酷く当たられているのかと、この状態がもうしばらく続くであろうということを。
「……お前、伊東って覚えてるか?」
「え? 突然何……? ……バスケ部だったよね?」
「それは、藤の方の伊藤だろ。そいつじゃなくて、東の方の伊東だよ」
「……えっ? ちょっとサツキ、その人のことは覚えてないかも……喋ったことないからかな?」
「…………」
寺原も俺と同じかよ。
伊藤の事は覚えているけど、伊東とは喋ったことが無いから全く覚えてないって。
……まあ、伊東は伊藤と違って、女子に全くモテなそうな奴だったから、当然と言えば当然なのか。
「まあいいや、その伊東も元クラスメイトなんだけど、そいつが今日、セトロベイーナ軍の兵士を虐殺したんだよ。……だから、お前に対しての当たりが強いのかもな」
「そ、そんな……ひ、酷い……サツキ全く関係ないのに……」
寺原は絶望して、地面に膝をつく。
「おーい、ジンさん! 出発の準備出来ましたぜい! 乗ってくだせい!」
うわ、凄いタイミング悪く御者から呼ばれちゃったよ。
……仕方ねえ、伝えるだけ伝えるか。
「悪い、寺原もう俺行くわ。アルレイユ公国に行ってくるって兵士に伝えておいてくれ。それと、アルレイユ公国から女神の加護を持った人間を引き抜いて、すぐに戻って来る。だから、少し待っててくれ」
「……グスッ、終わり……もうサツキ終わりだよぉ……」
「そこで泣いてたら、見つかった時にもっと酷い目に遭うぞ。見つからない内に元いた場所に戻っておけよ? じゃあな」
「えっ……ちょっ……」
酷いかもしれないが、俺は寺原を置いて馬車に乗り込み、宮殿を後にした。
悪いな寺原……まあまあ急がなきゃいけねえんだよ。
ジェノニアでのあの惨状を見る限り、アルレイユ公国の西側は、既にネグレリアの手で壊滅状態になっているだろうからな。
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