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ぽっちゃり女勇者と後三人誰だよ…の勇者パーティー(壊滅状態)
女神の藍
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「オーゼキ達だけじゃなく、セトロベイーナ軍と国の東側が壊滅状態ってそんなにフィスフェレムは強いんですか?」
動揺を隠せずに、そんなにフィスフェレムが強いのか思わず聞いちゃったよ。
これはちょっと誤算だぞ?
た、倒せるかな?
女神の黒と女神の紫と数人分の女神の加護だけで。
「フィスフェレムの強さは分かりませんが、フィスフェレムの部下であるサキュバスとインキュバスはそれほど強くはありません。現に数千体はいたサキュバスとインキュバスを我々の手で、ほぼ全滅させる事には成功しました。今は百体もいないと思います」
「おいおい、強くないとか軽々しく言うな。勇者オーゼキが持つ女神の剣のお陰だろ。誘惑を無効化して貰ったから簡単に俺達がサキュバスやインキュバスを倒せたんだぞ?」
「全くだ。全て我々の手柄かのように話すのは辞めろ。サキュバスに至っては、誘惑だけじゃなく、魔力強化も無効化して貰ったんだ」
おお……リベッネからはボロクソ言われていた大関が騎士達から称賛されてる。
どこぞの役立たずとは大違いだな。
しかも、誘惑や魔力強化を無効化するって、中々良さげな女神の剣を持っているんだな。
後、数千体はいたフィスフェレムの部下を百体以下にまでするなんて、セトロベイーナ軍もやるなあ。
どっかの国の兵士達とは大違いだよ。
じゃあなんでセトロベイーナの勇者パーティーも、セトロベイーナ軍も、国の東側が壊滅状態なんだって話だけど。
後、大関以外の勇者パーティーのメンバーの話が出ないのが気になる。
大関以外の三人は役に立たなかったのか?
この三人もリベッネからボロッカスに言われていたし。
一つ一つ聞いていくか。
「誘惑や魔力強化を無効化する女神の剣を持っているんですかオーゼキは。俺が持っている女神の剣とまた違った能力ですね」
「我々が無効化と言っているだけなんですけどね。オーゼキ様曰く、何も無かったように戻すだけだと」
「誘惑や魔力強化だけじゃありません! 味方の異常も、敵の能力上昇も、とにかくこちらに不都合な事は何も無かったように戻すんですから!」
……は?
何も無かったように戻す?
意味が分からんぞ?
騎士の一人が俺が全く分かっていないのを察したのか、大関の凄さを興奮して話している二人の騎士を黙らせて話し始める。
「すいません、分かりにくかったですよね。ちょっと凄さを説明するには足りないですけど、簡単に勇者オーゼキの持っている女神の藍の凄さを説明すると全ての補助魔法が無効化出来るって事です」
「な、なるほど……」
なるほどとか言ったけど、あんまり凄さが分かってないぞ、俺。
魔法、全く使えないんで。
後、さらっとイーリス・インディゴって言われたんだけど。
インディゴって、確か日本語にすると藍だったよな?
となると、大関の持つ女神の剣は藍色なのか。
えーっと、虹は上から赤、橙、黄、緑、青、藍色、紫だから……大関は六番目か。
イーリスに選ばれた勇者パーティーの六番目+セトロベイーナ軍VSイーリス曰く魔王軍七幹部の中では最弱のフィスフェレム。
これでフィスフェレムが勝ったんだから、やっぱり魔王軍七幹部の中で三番目の強さのヴェルディアはケント達だけじゃ倒せねーわ。
というか、俺もヴェルディアに一人で挑もうとしなくて良かったな。
イーリス殺せたんだから余裕だろとかイキってたけど、無理っすわ。
危うく、犬死にするところだったぜ。
「……でも、負けたんだ」
セトロベイーナの騎士達が大関の凄さを語るので、場の空気は盛り上がりつつあったのだが、サンドラさんがポツリと言った言葉でまた場の空気が凍り付く。
そうだ。
どんなに大関が凄くても、フィスフェレムには勝てず、そしてセトロベイーナは現在危機的な状況にある。
これが、現実なんだ。
「お前らのせいだろうが! ボルチオールがもっと早く協力してくれれば、負けなかったんだ! 今更協力……」
「辞めたら? 見苦しいよ? 事実でしょ?」
「何だと!?」
騎士の一人がサンドラさんの言葉が気に食わなかったのか、フィスフェレムに負けたのは協力しなかったボルチオールのせいだと言ってきたが、リベッネは認めろと言わんばかりに止める。
笑いながら、リベッネは続ける。
「だから言ったんだって、勇者オーゼキとセトロベイーナ軍だけじゃフィスフェレムは倒せないって。確かに勇者オーゼキの持つ女神の藍は凄い。でも、肝心の攻撃力はあった?」
「そ、それは……」
「確かに……」
「おいおい! 認めるなよ! それじゃ、死んだ奴らは犬死にだって言ってるようなもんだぞ! 攻撃力はセトロベイーナ軍がサポートすれば何とかなるって言ってフィスフェレム討伐を決めたんじゃねえか! なあ!? 女王様!」
「はあ!? アンタらがイケるって女王ちゃんを押し切ったんでしょ!? 何、女王ちゃんのせいにしてんの!?」
「うるせえ! 西側にいた奴が偉そうにするんじゃねえ!」
「アンタらがアタシの手は借りないって、西側に行かせたんでしょ!? バカなの!?」
「け、喧嘩は辞めて……喧嘩は辞めてよぉ……」
あーあ、長くなりそうだ。
リベッネと騎士の一人が今にも殴り合いの喧嘩に発展しそうじゃねえかよ。
他の騎士達はこの二人を止めるのに必死だし。
泣き止みつつあった女王様は、また泣き始めるし。
……フィスフェレムに負けたのも少し分かる気がしてきた。
いくらセトロベイーナ軍の個人個人が強くても、セトロベイーナ軍は組織として一枚岩になってねえだろ、これ。
リベッネの話を聞く限り、フィスフェレム討伐にはもっと準備すべきだって思ってた人達も少なく無かったっぽいしさ。
大関もケントよりマシって程度だったか……女神の剣を持っていて攻撃力不足はダメだろ。
ま、所詮は六番目か。
あー後、騎士サトー、剣士イトー、回復術士スズキだっけ?
ここまで名前が出てこないって事は使えなかったんだろうな。
気にしなくても良いや。
とりあえず、この喧嘩が収まるまで待っていよう。
「少し、待ちましょうか。どうやら、ボルチオール王国にも非がありそうですし」
「ボルチオールがセトロベイーナの協力要請を無視したというのも本当みたいですね。関所で言われましたよね?」
「あーそうそう。メリサ、よく覚えてるね。うわー面倒臭っ、帰りたい……」
止めるに止められないよなあ……。
ボルチオールの王が、セトロベイーナ王国の協力要請を無視したのも原因の一つだろ。
サンドラさんの言う通り、面倒臭そうだ。
黙って、収まるのを待とう。
……この時の俺は気付いていなかった。
喧嘩が収まるのを待っていた事で、聞くべき質問を聞かなかった事に。
この質問を聞かなかったせいで、ある事実に気付く事が遅れて、後々目の前の喧嘩を止める事よりも面倒臭い事になるという事を。
動揺を隠せずに、そんなにフィスフェレムが強いのか思わず聞いちゃったよ。
これはちょっと誤算だぞ?
た、倒せるかな?
女神の黒と女神の紫と数人分の女神の加護だけで。
「フィスフェレムの強さは分かりませんが、フィスフェレムの部下であるサキュバスとインキュバスはそれほど強くはありません。現に数千体はいたサキュバスとインキュバスを我々の手で、ほぼ全滅させる事には成功しました。今は百体もいないと思います」
「おいおい、強くないとか軽々しく言うな。勇者オーゼキが持つ女神の剣のお陰だろ。誘惑を無効化して貰ったから簡単に俺達がサキュバスやインキュバスを倒せたんだぞ?」
「全くだ。全て我々の手柄かのように話すのは辞めろ。サキュバスに至っては、誘惑だけじゃなく、魔力強化も無効化して貰ったんだ」
おお……リベッネからはボロクソ言われていた大関が騎士達から称賛されてる。
どこぞの役立たずとは大違いだな。
しかも、誘惑や魔力強化を無効化するって、中々良さげな女神の剣を持っているんだな。
後、数千体はいたフィスフェレムの部下を百体以下にまでするなんて、セトロベイーナ軍もやるなあ。
どっかの国の兵士達とは大違いだよ。
じゃあなんでセトロベイーナの勇者パーティーも、セトロベイーナ軍も、国の東側が壊滅状態なんだって話だけど。
後、大関以外の勇者パーティーのメンバーの話が出ないのが気になる。
大関以外の三人は役に立たなかったのか?
この三人もリベッネからボロッカスに言われていたし。
一つ一つ聞いていくか。
「誘惑や魔力強化を無効化する女神の剣を持っているんですかオーゼキは。俺が持っている女神の剣とまた違った能力ですね」
「我々が無効化と言っているだけなんですけどね。オーゼキ様曰く、何も無かったように戻すだけだと」
「誘惑や魔力強化だけじゃありません! 味方の異常も、敵の能力上昇も、とにかくこちらに不都合な事は何も無かったように戻すんですから!」
……は?
何も無かったように戻す?
意味が分からんぞ?
騎士の一人が俺が全く分かっていないのを察したのか、大関の凄さを興奮して話している二人の騎士を黙らせて話し始める。
「すいません、分かりにくかったですよね。ちょっと凄さを説明するには足りないですけど、簡単に勇者オーゼキの持っている女神の藍の凄さを説明すると全ての補助魔法が無効化出来るって事です」
「な、なるほど……」
なるほどとか言ったけど、あんまり凄さが分かってないぞ、俺。
魔法、全く使えないんで。
後、さらっとイーリス・インディゴって言われたんだけど。
インディゴって、確か日本語にすると藍だったよな?
となると、大関の持つ女神の剣は藍色なのか。
えーっと、虹は上から赤、橙、黄、緑、青、藍色、紫だから……大関は六番目か。
イーリスに選ばれた勇者パーティーの六番目+セトロベイーナ軍VSイーリス曰く魔王軍七幹部の中では最弱のフィスフェレム。
これでフィスフェレムが勝ったんだから、やっぱり魔王軍七幹部の中で三番目の強さのヴェルディアはケント達だけじゃ倒せねーわ。
というか、俺もヴェルディアに一人で挑もうとしなくて良かったな。
イーリス殺せたんだから余裕だろとかイキってたけど、無理っすわ。
危うく、犬死にするところだったぜ。
「……でも、負けたんだ」
セトロベイーナの騎士達が大関の凄さを語るので、場の空気は盛り上がりつつあったのだが、サンドラさんがポツリと言った言葉でまた場の空気が凍り付く。
そうだ。
どんなに大関が凄くても、フィスフェレムには勝てず、そしてセトロベイーナは現在危機的な状況にある。
これが、現実なんだ。
「お前らのせいだろうが! ボルチオールがもっと早く協力してくれれば、負けなかったんだ! 今更協力……」
「辞めたら? 見苦しいよ? 事実でしょ?」
「何だと!?」
騎士の一人がサンドラさんの言葉が気に食わなかったのか、フィスフェレムに負けたのは協力しなかったボルチオールのせいだと言ってきたが、リベッネは認めろと言わんばかりに止める。
笑いながら、リベッネは続ける。
「だから言ったんだって、勇者オーゼキとセトロベイーナ軍だけじゃフィスフェレムは倒せないって。確かに勇者オーゼキの持つ女神の藍は凄い。でも、肝心の攻撃力はあった?」
「そ、それは……」
「確かに……」
「おいおい! 認めるなよ! それじゃ、死んだ奴らは犬死にだって言ってるようなもんだぞ! 攻撃力はセトロベイーナ軍がサポートすれば何とかなるって言ってフィスフェレム討伐を決めたんじゃねえか! なあ!? 女王様!」
「はあ!? アンタらがイケるって女王ちゃんを押し切ったんでしょ!? 何、女王ちゃんのせいにしてんの!?」
「うるせえ! 西側にいた奴が偉そうにするんじゃねえ!」
「アンタらがアタシの手は借りないって、西側に行かせたんでしょ!? バカなの!?」
「け、喧嘩は辞めて……喧嘩は辞めてよぉ……」
あーあ、長くなりそうだ。
リベッネと騎士の一人が今にも殴り合いの喧嘩に発展しそうじゃねえかよ。
他の騎士達はこの二人を止めるのに必死だし。
泣き止みつつあった女王様は、また泣き始めるし。
……フィスフェレムに負けたのも少し分かる気がしてきた。
いくらセトロベイーナ軍の個人個人が強くても、セトロベイーナ軍は組織として一枚岩になってねえだろ、これ。
リベッネの話を聞く限り、フィスフェレム討伐にはもっと準備すべきだって思ってた人達も少なく無かったっぽいしさ。
大関もケントよりマシって程度だったか……女神の剣を持っていて攻撃力不足はダメだろ。
ま、所詮は六番目か。
あー後、騎士サトー、剣士イトー、回復術士スズキだっけ?
ここまで名前が出てこないって事は使えなかったんだろうな。
気にしなくても良いや。
とりあえず、この喧嘩が収まるまで待っていよう。
「少し、待ちましょうか。どうやら、ボルチオール王国にも非がありそうですし」
「ボルチオールがセトロベイーナの協力要請を無視したというのも本当みたいですね。関所で言われましたよね?」
「あーそうそう。メリサ、よく覚えてるね。うわー面倒臭っ、帰りたい……」
止めるに止められないよなあ……。
ボルチオールの王が、セトロベイーナ王国の協力要請を無視したのも原因の一つだろ。
サンドラさんの言う通り、面倒臭そうだ。
黙って、収まるのを待とう。
……この時の俺は気付いていなかった。
喧嘩が収まるのを待っていた事で、聞くべき質問を聞かなかった事に。
この質問を聞かなかったせいで、ある事実に気付く事が遅れて、後々目の前の喧嘩を止める事よりも面倒臭い事になるという事を。
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