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え、やだってば!

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 ルイの家に行くのは、暁人は二回目だった。
 でもやっぱり慣れない。


 嫌がっても無理なわけだから、暁人は黙ってルイの後に続いて歩く。

 「いらっしゃい、暁人」
 ルイが満面の笑みで暁人を迎え入れる。

 その笑顔に若干、身の危険を感じたが、暁人は気のせいだと思い込むことにした。
 ——な、なんか……怖いんですが……
 「あ、りがと…………」
 暁人は無理やり笑顔を顔に貼り付ける。
 でも少しだけ引きつっている気がした。
 「さ、上がって」
 ルイが暁人の手を握って部屋に上がらせる。

 また、必要最低限の物しかないリビングに行くと、ルイが暁人の腰を抱き寄せた。
 「っ……ちょっ……!」
 「あー……我慢出来ないわ……」
 暁人の肩に顔を埋めたルイがポツリと呟く。
 「は……?」



 「我慢出来ないから、もう抱いていい?」



 ——ん? 何を言っているのかな?

 よく聞こえなかったな。
 何って?


 「抱かせて、暁人」


 ——心の声でも聞こえるのか、コイツ
 『抱かせて』って、アレか……。
 なんとなくだが、暁人でも理解は出来る。

 「で…………も……」

 「大丈夫。男同士でのヤリ方、知ってるから」


 なんだコイツ。


 「安心して、俺に全部ゆだねて」


 安心もクソもないと思うが……。
 心の中で悪態を吐きまくる暁人。
 「だから…………」
 ルイが暁人の左耳に顔を寄せて、ゾクゾクするような低音イケボで誘う。


 「——ベッド、行こう」


 ゾクゾクっとして、暁人は思わず身体を震わせて、頬を真っ赤に染めた。

 「ふふっ、かわいい……」

 ちゅっと暁人の頬にキスをしたルイは、彼の手を引いてベッドルームに連れ込む。
 まだ心の準備とやらが出来ていない暁人は、しどろもどろだった。
 ——どうなるんだ……?
 そういった経験が全くない暁人にとって、何もかもが心配だった。


 「っ……待って、ちょっ……、んぅ……!」
 ベッドに暁人の身体が沈む。
 暁人の上にルイが覆い被さって、暁人の視界はルイでいっぱいになる。
 間髪入れずに、ルイがディープキスをしてくる。

 暁人の唇をルイが舌で開ける。ぬるり、とルイの厚ぼったい舌が暁人の口内を舐め回す。
 「ん……ふぁっ……ふ……んん…………っ」
 ルイは暁人の歯列を辿ったり、奥の方で引っ込んでいる暁人の舌を引っ張り出して、舌でキスをする。
 暁人の舌を強弱を付けて吸ったりすると、暁人はビクビクと震えた。
 「や…………んんぁ……」
 「ふっ……ん…………」
 ルイも呼吸が苦しいのか、少しだけ声を漏らす。
 ちゅっと、リップ音をさせて、ルイの唇が暁人から離れる。
 その際、また銀色の糸が引いた。

 「はぁ…………ん……はぁはあ……」
 「は……は、…………暁人、服脱いで」
 「え…………?」
 「自分で脱いで。俺が脱がしてもいいけど、暴走しそ…………」

 「はい、脱ぎます!」

 ルイの言葉を先読みして、暁人は手を挙げて服を脱ぎ始める。
 「えー?」
 「だ、だってルイ……暴走しそうなんでしょ……?」
 「まぁ、そうだねー」
 なぜ暴走しそうなのかは分からないが、ルイに脱がせたらヤバい気がする。
 急いで制服のボタンを外して、シャツを脱ぐ。
 暁人の上半身があらわになると、ルイがゴクリ、と唾を飲み込んだ気がした。
 暁人はズボンも脱ごうと下半身に手を伸ばす。

 その手を、ルイが掴んだ。

 「下は俺が脱がしたいから」
 カァーっと暁人の頬が赤くなる。

 「んんぅ……はぁ……っ!」

 ルイが暁人の身体に手を這わせて、唇を近づける。
 何をするのか、と思っているとルイが暁人の胸の突起を舐め始めた。
 突然の衝撃に、暁人の喉は、ヒクつく。
 「ゃ…………あぁあ……っ」
 暁人はベッドシーツを強く握って、ルイがもたらす快楽に耐える。
 「ふっ。気持ちいいんだね、暁人」
 「な……なんで…………」


 「乳首、硬くなったから」


 「言う…………なぁ…………やぁあ……っ!」
 ルイがふっと笑って、また暁人の左乳首に口を付ける。
 舌先で暁人の乳首をつついたり、時々強く吸い上げてみる。
 右の乳首が物欲しそうにしていたから、ルイは指でいじる。
 するとまた、暁人の身体がビクビクと震える。
 暁人は、無意識に胸をルイに突き出す。
 ルイは爪を立てて、右の乳首をカリカリと弄る。

 「やああぁぁ……っ!」

 どぷっ、と暁人の下半身が重たくなる。


 「ふ、はぁぁああぁ………………っ」


 顔を真っ赤にさせて、口の端からよだれを垂らして、目に涙を溜めてルイを見つめる暁人は、エロい。
 ルイが暁人の下半身に目を向けると、彼の中心部にはシミができていた。
 ——イったか
 ニンマリ、とルイは笑う。

 「暁人、乳首だけでイけたね」

 「ふ、あ…………ぁあ……」
 そう伝えると、暁人はプルプルと震えて、首を横に振る。
 自分はイっていないと言いたいらしいが、どう見てもイってる。
 「暁人、見て。ほら」
 ルイは暁人の細い腕を掴んで、起き上がらせる。
 「や、だ…………見たくな……っ!」
 「ほら、見てごらん?」
 ルイは暁人の頭を掴んで、彼の中心部を見せる。
 嫌でも暁人は、自分の中心部を見ることになった。
 「やぁあ…………っ、やだぁ…………っ!」


 「暁人は乳首で、イったんだよ?」


 もう一度ルイは暁人に伝えると、観念したのか暁人は抵抗することをやめた。
 「かわいいね、暁人」
 「かわいい…………言うなぁ…………っ」
 涙を流して、暁人はルイの腕を掴む。

 「暁人、下も触っていい?」

 眉を下げて、声を震わせてルイは暁人に聞く。
 そうやってされると、暁人は頷くことしか出来ない。

 「……………………ぅ、ん…………」

 コクリ、と頷いた暁人に、ルイはまたニヤける。
 ——素直……かわいいなぁ……
 ツンデレな暁人もかわいいけど、素直な暁人もかわいい。
 ルイは暁人の頭を撫でて、暁人のお腹に手を這わしていく。
 「ふふっ……気持ち?」
 「や、め……て…………っ、ルイ…………」
 「やめてもいいの?」
 ルイは時々、暁人の白い肌にちゅぅっ、と赤い跡を付けていく。
 「それ……やめ…………て、……んぅ」
 暁人の身体には、幾つもの赤い跡が付いた。
 それがなかなか、ルイの興奮をあおるものだった。

 暁人の下半身にルイの手が到着すると、ズボンのチャックに手を掛けてジーッと下げた。
 「っ…………」
 「怖い?」
 「こわ…………ぃ…………っ」
 暁人はプルプルと震えて、ルイの手を掴む。
 でもその手も、力が入っていない。
 「大丈夫。優しくするから」
 ルイの言っている意味が分からないのか、暁人は首を傾げる。

 「気持ちよく……してあげる」
 
 ルイは暁人に顔を寄せて、ちゅっとキスを落とす。
 「ん……ふっ……」
 暁人のズボンとボクサーパンツを一気に下げて、脱がす。
 ぶるんっ、と暁人の勃った中心部が飛び出してきた。
 「見ない…………で……っ」
 「それは無理かなぁ?」
 見ないで、と言われると、逆にもっと見たくなる。
 ルイが暁人の申し出を完全否定すると、暁人は大粒の涙を流し始めた。
 「触るからね」
 ルイの大きなゴツゴツした手が、暁人のをしごく。
 くちゅくちゅ、と中心部が卑猥ひわいな音を立て出した。
 その音は暁人の鼓膜を刺激した。
 「やぁぁあ…………っ、あっあっ、あぁう……っ!」
 「気持ちいい?」
 「ふぁあ……っ! あっ、ダメ、ダメぇ……っ、る、い……!」
 ルイの手は、そのまま加速していき、暁人からは先走りの汁が溢れ出てくる。
 パンパンに張り詰めて、爆発してしまいそうなくらい、暁人のは大きくなった。
 「あっ、出る…………ぅっ! 出る、かりゃ……あ……っ!!」
 暁人の中心部がプルプル震え出す。甘ったるい匂いが部屋を充満し出す。
 でもルイは、暁人がイくことを許さなかった。

 「暁人……教えただろ?」

 低い声で、暁人を扱くスピードをほんの少し減速させる。
 「んぇ…………?」
 何のこと、と思っているのか、暁人はルイの言葉にピンとこない。


 「なんて、言うんだった?」


 「ふあぁぁぁあっ!!?」

 ぐちぐち、と鈴口を押され、暁人は悶える。
 ルイの指は、鈴口をくすぐったり、尿道口を刺激する。
 つつかれたりすると、暁人の身体がビクビクと痙攣を起こす。
 先っぽを弄るたび、先走りの汁が溢れ出て、ルイの手を濡らしていく。

 「思い出して、暁人」

 消え入りそうな声。

 暁人はもう溶け出している脳をフル回転させて、思い出そうと努力をする。
 ——なんだ、っけ……ぁん……っ
 思い出そうとしても、ルイがくれる快楽で、正常に脳が働かない。
 ——確か……………っ、んんぁ……っ
 「あっ、あっああぁん……!!」
 「どう?」
 ルイからその言葉は出てこない。

 暁人は、なんとかそれらしい言葉を記憶から引きづり出すことが出来た。


 「っ、イキた……! イきたい…………ぃっ!!」


 その言葉を待っていたルイは、優しく笑って扱くスピードを早めた。
 「やぁあ……っ、あっ、ダメ……っ、ルイ、ぼく……イっちゃうっ!」
 「イって。ほら、イってよ」
 ルイは両手で暁人のを包み込んで、扱いていく。
 左手は、変わらず暁人の幹や鈴口、尿道口を攻め、右手は陰嚢や裏スジを器用に攻めている。

 全てを弄られて、暁人はもうすぐにでもイきそうだった。


 「あ、あんっ……あぁあんっ!! イく、イ、ぐっ……ぅぅぁっ!!」


 暁人が卑猥な言葉を連呼して、欲を吐き出す。
 白い白濁液が、暁人の腹部を汚す。

 どぴゅっ、どぷっ、とまだイき続けている暁人の中心部は、まだ元気だ。


 「は、あぁあぁぁぁあ…………っ」
 

 「かわいい。よく覚えてたね」

 ルイが暁人に教えた言葉をまだ覚えててくれたことに、ルイは喜びを隠せていない。
 ——忘れ……られるか…………バカ……っ
 暁人は朦朧もうろうとする頭で、ルイに文句を言う。


 「暁人、もうトロトロじゃん」


 ルイはどこを見てそう言ったんだろう。
 暁人の顔を見たのだろうか。


 それとも、違う場所を見て言ったのだろうか。

 「やらぁ…………………………っ」

 呂律ろれつも回っていない暁人を、ルイは優しく抱きしめる。


 「暁人……後ろも触るからね…………?」



 ——ルイが指を這わせたのは、暁人のお尻だった。
 

 
 
 
 

 




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