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あぁ、そうか……。

自分の気持ちが分かった途端、俺の頬はカァーっと赤くなっていく。
深く壁にもたれかかって、頬に手を当てる。

……熱い……。


やば、このままここにいたら、バレてしまう。
……色々と……。

そう思って、俺は無言でその場を立ち去った。
後で南波斗にグチグチ言われそうだが、関係ない。
今は早く、ここからいなくなりたかった。


——俺が立ち去る時、南波斗がじっと見ていたのを、俺は気付かなかった——。


✩.*˚✩.*˚✩.*˚


自室へ戻り、机に突っ伏していた俺は、ひたすら考えていた。
「はぁ…………」
ため息が重い。
いつまで経っても、頬の熱が収まらない。

耳まで赤い気がする。


……南波斗がここに一緒にいないことが、幸いだ。

きっと一緒にいたら、からかわれたり、たくさん……キスもされていたはずだ。


……南波斗とのキスは、腰に熱が溜まる。

あと、……すげぇ……気持ちいい。

「っ……」
してもいないキスを頭の中で想像すると、下半身が疼いてしまった。
「っ……ぅ、う……?」

モゾモゾ、と内股を擦り合わせて、疼きを抑え込もうとしてみた。
「ぅー…………っ、う……」
唇をキュッ、と引き締めて、そろそろ……と右手を下半身に伸ばす。
「っ…………!」

男の象徴である中心部を、優しく包み込んでみた。
ピクッ、と肩が震えた。
そのまま、揉み込むようにゆっくりと、円を描くように触る。
「っ……んっ……」
あぁ、やっぱり……。

南波斗が触ってくれる方が、もっとイイのに……。

けれど、一人で勝手に『嫉妬』して、ここにいない南波斗を想像して自分で扱いている、なんて知られたら……。

「んぅ……!」 


ビュクッ……。 


掌が一気に温かくなる。
……っあ、やば……。ズボン……汚れた……。
ガッツリ白濁液を下着の中に出してしまった。

恐る恐るズボンを持ち上げて、下着を見てみる。
「……終わった……」


「なにが?」


「なにがって……した…………。……は?」


ハッ、として俺は声がした方へ、身体ごと顔を向けた。

「っ……南、波斗……」


真後ろでめちゃくちゃニコニコしながら、立っていたのは、南波斗だった。



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