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74(竜王城紹介)

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竜王城は一階から四階で構成されている建物だ。

出入口は、東西南北それぞれ一つずつ設置されてある。


一階には、主に第一大広間、訓練所スレッドアーノ、出入口がある。
第一大広間には、大きなダイニングテーブルと食器棚などが置いてある。

そこで四龍やケルラとルメアで、同じ食事を取っている。

訓練所は、主に四龍たちが使用している。
常日頃から鍛錬を怠らず、身体を動かしている。
ルメアに何かあった時に護れるようにしているらしい。

毎日訓練しなくても、十分強いのに。


二階には、四龍たちの個人部屋、特殊会議室、大浴槽、バルコニーがある。

黒龍と白龍の部屋は、隣に並んでいるが距離は離れている。
南側に部屋がある。
黄龍と緑龍は、互いに向き合うような部屋割になっている。
北側に部屋がある。

大浴槽は、二階右の突き当たりに設置してある。

そこはルメアとケルラ、四龍のみが使える場所だった。
無論、南波斗が加わる。

だから大浴槽使用可能者は、ルメア、ケルラ、四龍、南波斗、となる。


『特殊会議室』はルメアとケルラが使う会議室だ。
四龍たちからの報告書や、女神の動向などを確認し、判断を下す部屋——と言っても過言ではない。

バルコニーは誰でも使用出来る。
が、気を付けないと落ちてしまう。


三階には、ルメアとケルラ、南波斗の部屋、執務室、書庫、秘密部屋がある。

ケルラの部屋は左の突き当たりから少し手前にある。
ルメアとはかなり離れている。

新しく作られた南波斗の部屋は、壁一枚隔てたルメアの隣にしてもらった。


執務室は、ルメアが『竜王』として仕事をする時にだけ使われている。
普段は補佐官のケルラが、常にルメアの傍で仕事をしている。
これからは、特例で南波斗も入って良いことになった。

書庫は、西に位置している。
古びた両扉を押し開けると、部屋一面にズラリと並べられた本が目に飛び込む。

初代竜王から現竜王の時代に書かれた本や、巻物などが存在している。
よく白龍とケルラが、ここに篭って読書や調べ物をしているのを見かける。

きっと、全て読むには、恐ろしいほどの時間が必要だろう。
ルメアには、読む気にもならない。

秘密部屋は、ルメアしか行き方をしらない特別な場所だ。
その部屋は、幼い頃ルメア自身が造り上げた部屋なのだ。
けれど、行き方は簡単。
ルメアの部屋にある暖炉——普段は固定されていて動かない——を少し弄ると、秘密部屋へのルートが現れるのだ。


四階は、特に何もないが、天体観測などする時にはオススメの場所だ。
何かめでたいことがあると、四階まで一気に上がって酒を飲んだりする。

時々、四階から屋上に行けるハシゴを使って見晴らしのいい屋上に行くこともある。


——月を見ながら飲む酒は、一段と美味しいのだ。


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