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他愛もない会話を少し黒龍——クロとする。
南波斗は今もぐっすり寝ている。
と、そこにコンコン、と耳に優しく馴染むようなノック音がした。
すかさずクロが、ルメアを護る姿勢に切り替わった。
「誰だ」
『四龍が一人、白龍です』
透き通った聞きなれた声。
「入っていいぞ」
「失礼します」
白龍を先頭に、残りの四龍たちがルメアの部屋に入ってきた。
この部屋に四龍が揃うのは、初めてだった。
「ルメア様ぁああ!!」
と、突然黄龍がルメアの姿を見つけた瞬間泣きながら駆け寄ってきた。
「あーっ、ストップ、ストップ!」
「っ……!?」
ピタッと黄龍——ヤミが足を止める。
「今、南波斗が寝ているんだ」
ヤミはハッとしたように口を噤み、コクコクと頷いた。
「なはと……?」
今まで黙っていた緑龍——オルが眉間にシワを寄せながら南波斗の名前を口にした。
「……ケルラやクロ、ヤミに聞いていないのか?」
「いえ…………何も……」
ルメアがジト目でクロとヤミに視線を向けると、二人は同じように、そっぽを向いた。
ふぅ、と息を吐いて改めてルメアの口から説明しようとした。
「南波斗は地上で出会った人間なんだ」
ルメアがゆっくりと話し出すと、四龍たちは彼の前に横に並んで跪いた。
「簡単に俺たちの関係を言うと……」
ゴクッと、何も知らないオルが生唾を飲み込む。
「——付き合ってる」
ゴフゥッ、とお茶を飲んでいたら盛大に吹き出していたたろう——と思えるくらい、大きな反応を見せた。
「なっ、え……?」
「ルメア様に素敵な人が見つかって、私は安心しました」
挙動不審になりかけているオルを置いて、シロは微笑んでルメアに祝福の言葉を告げる。
「ありがとう」
「みんな、知ってたのか!?」
小さめの声で、オルが叫ぶ。
すると、オル以外の四龍は深く頷いた。
髪を掻きむしって、オルはぐぅ……と唸った。
「オレはルメア様から直接聞いた」
「俺もヤミと同じだ」
「私はケルラ殿から」
それぞれ誰から聞いたのかを告げると、オルは歯を食いしばってその場で膝から崩れ落ちた。
「「「……どんまい……」」」
四龍たちからの哀れみの目と言葉で、オルは「あ’’ーーーッ!!!」と叫んだ。
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「誰だ」
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と、突然黄龍がルメアの姿を見つけた瞬間泣きながら駆け寄ってきた。
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「っ……!?」
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「なはと……?」
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「いえ…………何も……」
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それぞれ誰から聞いたのかを告げると、オルは歯を食いしばってその場で膝から崩れ落ちた。
「「「……どんまい……」」」
四龍たちからの哀れみの目と言葉で、オルは「あ’’ーーーッ!!!」と叫んだ。
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