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つぷつぷ、と南波斗の細い指が、ルメアの中に入っていく。
その感じに、ルメアはシーツを強く握って耐えた。

「ひっ、う……ぁあ……っ! んっ、ぁ……あ、……っ、んぁっ!」


「痛い?」

ルメアの喘ぎが止まらないのを見て、南波斗が心配そうに声を掛ける。
「いたく、ない……っ!」

決して『痛い』わけじゃ、ない。


「そっか。じゃあ、進めるよ?」


違うことが分かって、南波斗は指をもっと奥に入れる。
彼の指が中で動く度に、くちゅくちゅ、といやらしい音が鳴る。


「ルメアの前立腺は、どこだろう……ね?」


初めて聞く単語に、ルメアは首を傾げ繰り返した。


「ぜんり、つ…………せ……ん……っ?」


びくん、びくんっ、と震えながら言葉にしたら、案の定声が震えていた。
「うん。一番気持ちいいところ」

「あ、はっ……ぁああっ……!」
人差し指が壁を擦る。
その快楽が、信じられないくらい頭をトロかしてくれる。



「あっ?! あ、だ、だめっ! やだぁっ!そこ、やめて……ッ!!」


目の奥がチカチカする。


「みーつけた……」


楽しそうな南波斗の声。

「ここ。この、コリっ、とした部分……」


そこが『前立腺』らしい。

南波斗は何度も何度も、前立腺を指で擦る。
足先をピンッ、と伸ばして、枕に顔を埋める。
「んーーッ!!! はっ、ひぅっ! あっ、はぁっん……ッ!!」


トントントン、と指で叩かれると、ルメアの身体は魚のように飛び跳ねる。


「イキたかったら、イっていいよ」


口の端からは、涎が止まらない。
唾液を飲み込む時間がないくらい、南波斗のくれる快楽が早くて、追いつけない。

「イく、イ……ぐ……っ! はぁああっ! あっ、やぁっ……っ!!」

腰を高く突き出して、南波斗の掌に押し付ける。

もっと。

もっと、気持ちよくして欲しい。


「は、ぁあ……ああぁぁああっ…………ッ! 南……波、斗……っ、もっ……やだ、いや……」



「……やっぱり、イっちゃダメ」


甘えた顔で、とろけた顔で南波斗を見つめるルメアを見て、南波斗は目を閉じた。


——いじめたい…………っ


なぜか急に、S のスイッチが入った。

「指、増やすね?」

一本でも十分苦しいのに、二本目なんて無理だ。

「あ……。すぐ、入っちゃったね?」


一本でかなり中が濡れたから、二本目はすんなり入った。
「ひぐぅ……ぅっ!! あく、んんあああっ!!」

ルメアの中で、バラバラに動く指が前立腺を掠める度、震え上がる。
前後に出し入れされると、ちゅくちゅく、と音が鳴る。

その音が鼓膜を刺激して、羞恥心をマックスにさせる。


「イく……っ! 南波斗、南波、斗……っ! イッちゃう……ッ、イくからぁっ!!」


「……だーめ」


喉を反らせて、天井を見つめるルメア。



「気付いてる? ルメア、腰、揺れてる」



自分で腰を動かしてしまうほど、射精したいのだろう。
それは南波斗も分かる。

でも、なぜかルメアをいじめたいのだ。


「は、ぁ、ぁぁああああっ……! もっ、イかせて……ぇぇっ!」


必死にお願いをしてくるルメアを見て、南波斗はため息をついた。

「……しょうがないなぁ…………」


「イきた、い……っ、お願、いぃぃい…………っ!」



「じゃあ、前立腺だけで、イけるよな?」


✩.*˚✩.*˚✩.*˚


ルメアの中に埋まっている指は、もう三本になっていた。
その指は、確実に前立腺を狙っている。


「んああっ! や、ぁ、あぁあっ!!? はぁあああんっ!!」



言葉を喋れなくなるほどになってしまったルメアを、南波斗は優しく撫でる。

——どんなルメアも、好きだよ……っ

ついでにルメアの前も扱いてみると、面白いくらいビクビク震えた。


「はっ、ぁああっ、んぁっ…………っ! イく……ッ!!!」


「いいよ、出して……っ」


南波斗の言葉と同時に、ルメアは限界を超えた。

どぷっ…….、と白濁液を吐き出したルメアは、ガクガクと震えた。


「や、ぁあ、ぁああああ、あっ、あ…………」


ぬぽっ、とルメアの孔子から指を一気に抜く。

「ルメア……。俺の、挿れていい?」

南波斗の中心部も、ガチガチになっている。
孔子も十分に慣らしたから、もう大丈夫だろう。


「っ……いい、よ………………」



「ありがとう、ルメア」
また腰が下がってきたルメアの腰を起こして、自分のを擦り付ける。
「本当に挿れるからね?」

まだルメアの意識はある。
あの時と同じように、気を失われてしまっては嫌だ。
「気、失わないでね」



「が……ん、ばる…………」














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