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今年は温度差が激しく数日前までは汗ばむような気温だったかと思えば今日は肌寒い気温になり、気付けば街行く人々は厚手の衣類に着替えている姿が見え始めていた。
そんな少し肌寒さもあるが柔らかな陽射しが降り注ぐ週末、都心にほど近い臨海付近で開催されている外食イベントは他県などを含む有名店が軒を連ねかなりの賑わいを見せていた。主に激辛メニューで有名な店ばかりが並び激辛好きには堪らないイベントとなっていた。
その中にある一画、特設会場の飲食スペースが設けられているテーブル席では史果が唖然とした表情で目の前にいる人物を注視していた。
「このイベント毎年ここで開催されててずーーーっと気になってたんだけど一緒に行ってくれる人がいなくて・・・でも史果ちゃんが辛いもの好きだって聞いたから誘っちゃった♡」
真っ赤に・・・いやもう赤黒く染まったスープと唐辛子が練り込んであろう色づいた麺を美味しそうに啜る美しい女性のギャップが激しすぎて周りの来場客の視線と同じような感覚で史果も見つめていた。
「・・・いや、私だってそんなに得意ではないですよ」
(いつの間にか“ちゃん”付になってる・・・)
事の発端は歩生との食事の日から数日後、新しく契約した携帯電話に見知らぬ番号からの着信が始まりだった。そもそもこの携帯電話は歩生から手渡され新規契約したもので以前使っていたものは足が付く可能性があることから解約した。そのためここに掛かってくるのは歩生以外いないはず・・・知らない番号ではあったが彼のことだから幾つか持っている携帯の一つだと思い何も考えず取ってしまった。
「私、子どもの頃から辛いもの大好きなんだけど食べさせてもらえなくて。しかも私の周りは甘党ばっかだし。で、前に基くんに史果ちゃんが辛いもの得意だって聞いたことがあったの思い出したの♪」
「はあ・・・」
(基希さんの前で食べたことあったっけ?・・・もしかして前に会社の人たちと激辛担々麺食べに行ったことあったからそれでかな)
自身の婚約者と少なからず関係があった自分を誘う美園の精神に疑問符が何度も浮かぶも目の前であどけなさが残りくるくると変わる表情の美園に毒気が抜き取られ思わず笑みが零れた。
他意がないだろう彼女の会話の中で時折出てくる彼の名前が覚悟していたとはいえやはり罪悪感と鬱々とした複雑な感情が湧き上がりチクリと胸に棘が刺さる。
「・・・私、少し特殊な家で育ったせいかお友だちがいなかったの。唯一一緒に遊んでくれたのは基くんと歩くんの二人で・・・だから同性の女の子とお話出来るのがすごく嬉しくて」
「そうなんだ・・・」
弾むような笑顔を振り撒く美園にそれ以上の言葉が浮かばず何も言えない史果は目の前にある激辛ラーメンをむせながら食べることしか出来なかった。
――――――――――
平日の静かな部屋で一人、朝からキーボードとマウスを使いながら歩生に送るデータ入力を勤しんでいるとスマートフォンのディスプレイが点灯し歩生からのメッセージが届いたのがわかった。
“お疲れ。来週、出張から帰る予定だから飯でも行くか?その時ついでに仕事の話もしたい”
「仕事はついでなんだ・・・ふふ、“了解です”っと」
今まであまり考えたことがなかったが、歩生の仕事量はかなりハードで今手伝っている彼の仕事を史果がやるまでは彼が一人で熟していたのだと思うと頭が下がる思いに駆られた。
あっという間に歩生との約束の日になり、事前に送られていた待ち合わせ場所へと向かうとすでに歩生の姿が見え史果は急ぎ足で彼の元へと向かった。
「すみません、遅れちゃって」
「いや、俺が早すぎただけだから」
会社からそのまま来たであろうパリッとしたスーツ姿の歩生はやはり目立ち辺りは暗いにも関わらず帰宅途中の女性たちの視線を釘付けにしていた。
(前にもあったな・・・この気まずい空気)
「と、とりあえず歩きましょ!」
恍惚と殺気の視線が入り乱れ居たたまれず史果は歩生の腕を引こうとした刹那、何かに自身の手を弾かれてしまった。史果はそれが歩生のものでないことが分かったと同時にあまりの衝撃に目を丸くするも更にその目が落ちてしまうんじゃないかという程見開いていた。
「嘘つきっ!!もう関わらないって言ったのに!!!」
今まで見てきた天真爛漫な雰囲気を微塵も感じさせないほどの殺気と頬を紅く染め怒りで乱れる美園が史果から歩生を遠ざけさせるかのように彼を押しのけ間に割って入って来た。
史果は驚きのあまり声が出てこず口をパクパクしながら怒りを纏う美園から目を離せずにいた。更に史果に詰め寄った美園に危機感を感じた歩生は彼女を止めようとするも制止を跳ねのけられてしまう。その間美園は史果の喉元を少し圧迫し呼吸が少し困難になるほど襟元を左手で掴み思いっきり右手を振り上げた。
「美園!やめろっ」
「煩いっ!」
(叩かれるッ!!)
史果は逃げることが出来ず瞬間歯を食い縛り瞼をぎゅっと瞑り覚悟を決めた。が、すぐさま掴まれていた襟元が弛み息苦しさから解放されたおかげで酸素を身体に流し込むことが出来た。
「離してっ!」
振り上げ下ろすはずだった腕は背後に立つ人物に阻止され、そのおかげで史果は平手打ちを食らわずに済んだ。美園の怒りの声色は阻止する人物に当てるも全く響いていないのか動じる気配はなかった。
何がどうなってこういう状況が生まれたのか全く理解出来ない中、史果は力が抜けカクンと膝から崩れ落ちぺたりと地面に座り込んだ。
「ったく、勝手に飛び出して頭に血上せやがって」
頭を下げていたため声の人物の足元しか見えなかったが、嗅ぎ慣れた香水が史果の鼻腔を擽り懐かしい声色が脳内に響き渡る。ハッと顔を上げ声の主へ視線を動かせば呆れた表情で美園を諭しそのまま歩生の方へ押し渡す基希の姿が視界一杯に入り込んだ。
「ははは、なんつー顔してんだよ。それよりなんか痩せたか?つっても一カ月くらい会わなかっただけだしなー。おっ、もしかして俺に逢えなくて余りの寂しさに窶れたとか?」
「も、基希・・・さん・・・」
先程の呆れ顔から一変、優しい微笑みを史果に零し史果の手を優しく包み込むと自身へ引き寄せた。温かな体温が史果を包むとそのまま両頬を基希の両手で包まれた。
「やっと触れた。寂しかった?俺は結構寂しかったけどな・・・・・・家に帰ったらもぬけの殻になって連絡はとれないわ、勝手に会社辞めてるわでマジで寂しさ通り越して・・・・・・はらわた煮えくり返ってたけどなっっ!」
「ひギゅっッ!!!」
優しく包まれていたはずの両頬は基希の左右の親指と人差し指に摘ままれ軽く痛みを伴いながらぐにぐにと引っ張られていた。それと同時に優しい笑みだったはずの表情が見る見るとドス黒いオーラを纏い恐ろしい笑みへと成り果てていた。史果は自身への危機感から後退りしようものなら今度は頬を押し挟まれ唇が前へ飛び出す形にされてしまった。
「い、いひゃいです、も、もとひしゃ」
史果は助けを求めようと歩生の方へ視線を向けるもあっちはあっちで美園に迫られておりその時点で助けてもらえないことを悟り抵抗することを諦めた。
「さーてと、こんなとこで茶番をしてても埒が明かないしそろそろ場所移動でもしますかねー。じゃあ、お二人さん、俺らにお付き合い願いましょうかあ♪では、楽しい楽しい食事会へ」
史果は勿論、歩生も観念したような表情を浮かべ今までに聞いたことのないほどの深く長い溜息を吐いていた。
そんな少し肌寒さもあるが柔らかな陽射しが降り注ぐ週末、都心にほど近い臨海付近で開催されている外食イベントは他県などを含む有名店が軒を連ねかなりの賑わいを見せていた。主に激辛メニューで有名な店ばかりが並び激辛好きには堪らないイベントとなっていた。
その中にある一画、特設会場の飲食スペースが設けられているテーブル席では史果が唖然とした表情で目の前にいる人物を注視していた。
「このイベント毎年ここで開催されててずーーーっと気になってたんだけど一緒に行ってくれる人がいなくて・・・でも史果ちゃんが辛いもの好きだって聞いたから誘っちゃった♡」
真っ赤に・・・いやもう赤黒く染まったスープと唐辛子が練り込んであろう色づいた麺を美味しそうに啜る美しい女性のギャップが激しすぎて周りの来場客の視線と同じような感覚で史果も見つめていた。
「・・・いや、私だってそんなに得意ではないですよ」
(いつの間にか“ちゃん”付になってる・・・)
事の発端は歩生との食事の日から数日後、新しく契約した携帯電話に見知らぬ番号からの着信が始まりだった。そもそもこの携帯電話は歩生から手渡され新規契約したもので以前使っていたものは足が付く可能性があることから解約した。そのためここに掛かってくるのは歩生以外いないはず・・・知らない番号ではあったが彼のことだから幾つか持っている携帯の一つだと思い何も考えず取ってしまった。
「私、子どもの頃から辛いもの大好きなんだけど食べさせてもらえなくて。しかも私の周りは甘党ばっかだし。で、前に基くんに史果ちゃんが辛いもの得意だって聞いたことがあったの思い出したの♪」
「はあ・・・」
(基希さんの前で食べたことあったっけ?・・・もしかして前に会社の人たちと激辛担々麺食べに行ったことあったからそれでかな)
自身の婚約者と少なからず関係があった自分を誘う美園の精神に疑問符が何度も浮かぶも目の前であどけなさが残りくるくると変わる表情の美園に毒気が抜き取られ思わず笑みが零れた。
他意がないだろう彼女の会話の中で時折出てくる彼の名前が覚悟していたとはいえやはり罪悪感と鬱々とした複雑な感情が湧き上がりチクリと胸に棘が刺さる。
「・・・私、少し特殊な家で育ったせいかお友だちがいなかったの。唯一一緒に遊んでくれたのは基くんと歩くんの二人で・・・だから同性の女の子とお話出来るのがすごく嬉しくて」
「そうなんだ・・・」
弾むような笑顔を振り撒く美園にそれ以上の言葉が浮かばず何も言えない史果は目の前にある激辛ラーメンをむせながら食べることしか出来なかった。
――――――――――
平日の静かな部屋で一人、朝からキーボードとマウスを使いながら歩生に送るデータ入力を勤しんでいるとスマートフォンのディスプレイが点灯し歩生からのメッセージが届いたのがわかった。
“お疲れ。来週、出張から帰る予定だから飯でも行くか?その時ついでに仕事の話もしたい”
「仕事はついでなんだ・・・ふふ、“了解です”っと」
今まであまり考えたことがなかったが、歩生の仕事量はかなりハードで今手伝っている彼の仕事を史果がやるまでは彼が一人で熟していたのだと思うと頭が下がる思いに駆られた。
あっという間に歩生との約束の日になり、事前に送られていた待ち合わせ場所へと向かうとすでに歩生の姿が見え史果は急ぎ足で彼の元へと向かった。
「すみません、遅れちゃって」
「いや、俺が早すぎただけだから」
会社からそのまま来たであろうパリッとしたスーツ姿の歩生はやはり目立ち辺りは暗いにも関わらず帰宅途中の女性たちの視線を釘付けにしていた。
(前にもあったな・・・この気まずい空気)
「と、とりあえず歩きましょ!」
恍惚と殺気の視線が入り乱れ居たたまれず史果は歩生の腕を引こうとした刹那、何かに自身の手を弾かれてしまった。史果はそれが歩生のものでないことが分かったと同時にあまりの衝撃に目を丸くするも更にその目が落ちてしまうんじゃないかという程見開いていた。
「嘘つきっ!!もう関わらないって言ったのに!!!」
今まで見てきた天真爛漫な雰囲気を微塵も感じさせないほどの殺気と頬を紅く染め怒りで乱れる美園が史果から歩生を遠ざけさせるかのように彼を押しのけ間に割って入って来た。
史果は驚きのあまり声が出てこず口をパクパクしながら怒りを纏う美園から目を離せずにいた。更に史果に詰め寄った美園に危機感を感じた歩生は彼女を止めようとするも制止を跳ねのけられてしまう。その間美園は史果の喉元を少し圧迫し呼吸が少し困難になるほど襟元を左手で掴み思いっきり右手を振り上げた。
「美園!やめろっ」
「煩いっ!」
(叩かれるッ!!)
史果は逃げることが出来ず瞬間歯を食い縛り瞼をぎゅっと瞑り覚悟を決めた。が、すぐさま掴まれていた襟元が弛み息苦しさから解放されたおかげで酸素を身体に流し込むことが出来た。
「離してっ!」
振り上げ下ろすはずだった腕は背後に立つ人物に阻止され、そのおかげで史果は平手打ちを食らわずに済んだ。美園の怒りの声色は阻止する人物に当てるも全く響いていないのか動じる気配はなかった。
何がどうなってこういう状況が生まれたのか全く理解出来ない中、史果は力が抜けカクンと膝から崩れ落ちぺたりと地面に座り込んだ。
「ったく、勝手に飛び出して頭に血上せやがって」
頭を下げていたため声の人物の足元しか見えなかったが、嗅ぎ慣れた香水が史果の鼻腔を擽り懐かしい声色が脳内に響き渡る。ハッと顔を上げ声の主へ視線を動かせば呆れた表情で美園を諭しそのまま歩生の方へ押し渡す基希の姿が視界一杯に入り込んだ。
「ははは、なんつー顔してんだよ。それよりなんか痩せたか?つっても一カ月くらい会わなかっただけだしなー。おっ、もしかして俺に逢えなくて余りの寂しさに窶れたとか?」
「も、基希・・・さん・・・」
先程の呆れ顔から一変、優しい微笑みを史果に零し史果の手を優しく包み込むと自身へ引き寄せた。温かな体温が史果を包むとそのまま両頬を基希の両手で包まれた。
「やっと触れた。寂しかった?俺は結構寂しかったけどな・・・・・・家に帰ったらもぬけの殻になって連絡はとれないわ、勝手に会社辞めてるわでマジで寂しさ通り越して・・・・・・はらわた煮えくり返ってたけどなっっ!」
「ひギゅっッ!!!」
優しく包まれていたはずの両頬は基希の左右の親指と人差し指に摘ままれ軽く痛みを伴いながらぐにぐにと引っ張られていた。それと同時に優しい笑みだったはずの表情が見る見るとドス黒いオーラを纏い恐ろしい笑みへと成り果てていた。史果は自身への危機感から後退りしようものなら今度は頬を押し挟まれ唇が前へ飛び出す形にされてしまった。
「い、いひゃいです、も、もとひしゃ」
史果は助けを求めようと歩生の方へ視線を向けるもあっちはあっちで美園に迫られておりその時点で助けてもらえないことを悟り抵抗することを諦めた。
「さーてと、こんなとこで茶番をしてても埒が明かないしそろそろ場所移動でもしますかねー。じゃあ、お二人さん、俺らにお付き合い願いましょうかあ♪では、楽しい楽しい食事会へ」
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