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慌ただしいオフィスでは皆それぞれ業務をこなし、例外なく史果も同様キーボードとマウスを交互に動かし仕事に追われていた。あの旅行から数週間が経つも特に変わらぬ日常を過ごしていた。焦る気持ちだけを不安定に募らせながらも目の前にある責務をこなすことで一杯一杯だった。
(どう別れを切り出すべきか・・・んっ?そもそも付き合ってるって言えるのかな?だって向こうは婚約者いるし・・・。そう考えると改めて私の立場って・・・。はあ、これじゃあ佐伯さんの時と同じじゃない・・・ほんと私、男運なさすぎ)
パソコンのモニター画面に思いっきり大きな溜息を吐いてしまい、隣に座る同僚からの視線の気まずさから無駄に咳払いをした。しかし気にする素振りを見せない同僚に史果は少し安堵すると気持ちを切り替えるため一旦席を外した。
リフレッシュルームに向かうと既に数名の他部署の社員が休憩をしているのが見受けられ、史果も自販機で買った無糖のアイスコーヒーを手に窓側の席に腰を下ろした。
幸い、基希は一カ月ほどの出張で家を空けており顔を見ず済んでいることだけが今の史果にとって非常にありがたい状況だった。
(どう切り出せばいいものか・・・直球に言えばいいのかな『婚約者がいるの知ってますよ。だからもうこの関係は終わりにしましょう』って・・・そう言ってしまえばいいんだろうな・・・言えれば・・・)
言えば結果はすぐにでも見える。それを言えないのは史果の心で基希の存在が大きくなってしまったから・・・。
(私は・・・狡い・・・)
自分を卑下するような表情で嗤いアイスコーヒーを一口含んだ。モヤモヤっとしたものを苦みと共に流し込むかのように喉元へと送り込んだ。一息つき紙コップをテーブルに置こうとした刹那、テーブルに置いてあったスマートフォンの液晶パネルが光り誰かからのメッセージがを受信したことが窺えた。
“今日、飯付き合え”
画面に現れた文字からしても相手の表情、朴訥な雰囲気が読み取れ思わずクスリと吹き出してしまった。
“いいですよ。もちろん歩生さんの奢りで(笑)”
送ると同時に既読マークが付きすぐさま待ち合わせ場所と時間が記された内容が送られてきた。
(あーあ、私がいつまで経っても言わないからお尻叩こうとしてるのかな)
腕を組み仁王立ちするブスっとした仏頂面の歩生を想像しながら残っていたカップの中身を一気に喉へと流し史果は勢いよく立ち上がった。
「よしっ!定時に帰れるように急いで仕事済ませなきゃっ!!」
軽く背伸びをした史果は先程までの鬱々とした気持ちがほんの少し和らぎ足取り軽い様子で再び自身のフロアへと戻った。
☆☆☆
時刻は19時を少し過ぎた頃合い。史果は猛スピードで業務を終わらせ歩生から指定された場所で待っていた。
「わりい、遅くなった」
史果が暇つぶしにスマートフォンを弄っていると頭上から聞き慣れた声色が降り注ぎ、頭を上げると少し息を切らした歩生が立っていた。
「いえいえ、そんな時間も経ってないですし。それにしても走って来たんですか?」
「あー、まあ。実はこの近くで商談入ってたからここの待ち合わせ場所にしたんだが、思った以上に延びちまって」
歩生はネクタイを緩めワイシャツの上釦と袖口のカフスボタンを一つ外した。袖を肘まで軽く折り曲げると程よく引き締まり筋張った腕が現れた。その大したことのない仕草のはずが一気に男の色気を放ち、周りを歩く女性たちの視線を集めていた。
「と、とりあえず行きましょ」
(本当、ここの家系の人たちってなんでこんな色気駄々洩れなのよっ!)
歩生に向ける視線とは真逆の突き刺さる視線に居た堪れなかった史果は、その場から早く立ち去りたい気持ちで歩生を促し当てもなく前へと進んだ。
「あっ、おい!勝手に行くな。しかも向かう場所から逆方向に進むな」
既に予約してあるらしく歩生に制止され腕を掴まれるとそのまま引っ張られるように目的地へと向かった。
「ここじゃ不満だったか?」
「いえいえ!まさか!私、焼き鳥大好きなんで嬉しいです!!」
歩生が予約した店は選りにも選って以前基希と来たことのある彼の行きつけの焼き鳥屋だった。あの時同様気まずさが胃を膨らませ目の前に焼かれ皿に並べられた串が喉を通らずにいると怪訝そうにビールを呑む歩生と目が合った。
「・・・基希のせいでアンタには辛い想いばっかさせて申し訳ないと思ってる。ただ、正直悠長にしている時間もないのも事実」
「・・・はい」
周りの楽しそうなざわめきとは対照的に二人の席だけ別の空間を貼りつけたような静けさを漂わせていた。
「えっと、歩生さんもこういった場所来たりするんですね。てっきり私の想像し得ない桁の所ばかりかと思ってたので」
重い空気を少しでも打破しようと史果は一旦違う話題にすべく空元気に手元のグラスビールを一口呑んだ。
「ん、ああ・・・まあな。確かに立場上そういったとこに行くことが多いけど俺、あんま堅苦しいの好きじゃなくて。よくこういったとこ開拓してって・・・あのバカもこういう店好きだから互いに情報交換してるんだ」
「そうなんですか」
歩生は食べた串を串入れに放り込むと再びビールをゴクゴクと喉へ流し込んだ。
「辛くないですか?・・・その、美園さんのこと」
歩生は、視線を下げ俯き絞り出すように声を出す史果をじっと見据え小さく息を吐いた。
「辛いからどうだって言うんだ。ただの恋愛ごっこじゃないんだよ、これは。俺のちっぽけな想いをぶつけたせいで会社の業績や全社員を混乱させるわけにはいかねーんだよ。今どき政略結婚なんてって思うかもしんねーけど俺らはそういう世界にいるんだ」
投げやりな言葉とは裏腹に無意識なのか苦しそうな表情をする歩生に史果は言葉を返すことが出来ず黙ったまま少し温くなったビールを口に含んだ。苦さが口一杯に広がりまるで互いの気持ちを表すかのような気分に陥った。
――――――――――
怒涛の日常から安らぎの週末に差し掛かるもまだ出張から戻っていない家主の広い空間の中、史果はぼーっとした表情でソファに座っていた。
一人ということもあり、上下グレイのストライプ模様のスウェットに前髪をちょんまげしたスタイルでいると部屋のチャイムが鳴りインターフォンへ足早に向かった。
「あ、歩生さん!?」
「今から15分後に下降りて来い」
それだけ言うと彼はモニターから消えてしまい、史果は呆れと半ば諦めに近い嘆声を吐き前髪を結んでいたゴムを外した。
「もう!いい加減にしてくださいよ!せめて連絡くれるとか。こっちの都合お構いなしすぎませんか!?」
「どうせ暇だろ?」
「・・・・・・」
車内の空気が重い中、急いで準備を整えた史果はどこへ連れて行かれているかもわからず後部座席に座らされた。隣には普段よりもラフな恰好をした歩生が長い脚を嫌味のように組みアームレフトに肘を掛けていた。一方の史果は、乗り慣れない運転手付きの高級車に戸惑い身を縮こませ鬱々しい表情を浮かべていた。
「甘いもん好きか?」
「へっ?ええ、まあ」
その会話を最後に車内は車から発せられる音以外は再び静かになってしまった。結局どこへ向かっているかも聞けぬまま歩生に声を掛けられるまでいつの間にかうつらうつらと意識を手放していた。
「おい、起きろ」
「ふえ?」
肩を揺すられ眠りの世界から一気に呼び覚まされた史果は、気付けば車は停車しておりドアが開かれていた。車を降り寝ぼけた表情の史果は目の前の建物が目に入った瞬間、一気に覚醒し無意識に背筋が伸びた。
「ここって、確か☆3がつく高級ホテルですよね、確か外交とかでも使われるほどの・・・」
映像以外でお目にかかることのないホテルを前に呆気に取られていると歩生は紛うことない様子でホテル内へと入って行ってしまった。
(いやいや、今の私たちTPOに合ってませんけど!?・・・いや、歩生さんは大丈夫かもしんないけど私ヤバいんですけど!!)
「おい、何立ち止まってるんだよ。ほら、行くぞ」
「やっ、ちょっとむ、無理ですよー-っ!!」
着いてこない史果に苛立たせたのかエントラスから戻り彼女の手を掴むと再びホテル内に入って行く。誰が見ても場違いの装いにホテルを利用する客から怪訝な表情を向けられ居心地悪そうに俯いていると支配人らしき男性が歩生の元へ向かって来た。
「鹿島様、いらっしゃいませ。ご案内させて頂きます」
「あーいや、先に整えてから向かう。上に連絡入れといてくれ」
「畏まりました」
支配人は歩生の言葉に内線でどこかへ連絡している間、歩生に連れられエレベーターへと乗り込んだ。
「・・・そちらの家系は先に目的を言うと呪われる呪術にでもかかってるんですか?」
「あ?」
「・・・何でもありません」
全く理解できない史果は、もう流れに身を任そうと開き直り据わった眼差しでエレベーターの階数ランプを眺めていた。
(どう別れを切り出すべきか・・・んっ?そもそも付き合ってるって言えるのかな?だって向こうは婚約者いるし・・・。そう考えると改めて私の立場って・・・。はあ、これじゃあ佐伯さんの時と同じじゃない・・・ほんと私、男運なさすぎ)
パソコンのモニター画面に思いっきり大きな溜息を吐いてしまい、隣に座る同僚からの視線の気まずさから無駄に咳払いをした。しかし気にする素振りを見せない同僚に史果は少し安堵すると気持ちを切り替えるため一旦席を外した。
リフレッシュルームに向かうと既に数名の他部署の社員が休憩をしているのが見受けられ、史果も自販機で買った無糖のアイスコーヒーを手に窓側の席に腰を下ろした。
幸い、基希は一カ月ほどの出張で家を空けており顔を見ず済んでいることだけが今の史果にとって非常にありがたい状況だった。
(どう切り出せばいいものか・・・直球に言えばいいのかな『婚約者がいるの知ってますよ。だからもうこの関係は終わりにしましょう』って・・・そう言ってしまえばいいんだろうな・・・言えれば・・・)
言えば結果はすぐにでも見える。それを言えないのは史果の心で基希の存在が大きくなってしまったから・・・。
(私は・・・狡い・・・)
自分を卑下するような表情で嗤いアイスコーヒーを一口含んだ。モヤモヤっとしたものを苦みと共に流し込むかのように喉元へと送り込んだ。一息つき紙コップをテーブルに置こうとした刹那、テーブルに置いてあったスマートフォンの液晶パネルが光り誰かからのメッセージがを受信したことが窺えた。
“今日、飯付き合え”
画面に現れた文字からしても相手の表情、朴訥な雰囲気が読み取れ思わずクスリと吹き出してしまった。
“いいですよ。もちろん歩生さんの奢りで(笑)”
送ると同時に既読マークが付きすぐさま待ち合わせ場所と時間が記された内容が送られてきた。
(あーあ、私がいつまで経っても言わないからお尻叩こうとしてるのかな)
腕を組み仁王立ちするブスっとした仏頂面の歩生を想像しながら残っていたカップの中身を一気に喉へと流し史果は勢いよく立ち上がった。
「よしっ!定時に帰れるように急いで仕事済ませなきゃっ!!」
軽く背伸びをした史果は先程までの鬱々とした気持ちがほんの少し和らぎ足取り軽い様子で再び自身のフロアへと戻った。
☆☆☆
時刻は19時を少し過ぎた頃合い。史果は猛スピードで業務を終わらせ歩生から指定された場所で待っていた。
「わりい、遅くなった」
史果が暇つぶしにスマートフォンを弄っていると頭上から聞き慣れた声色が降り注ぎ、頭を上げると少し息を切らした歩生が立っていた。
「いえいえ、そんな時間も経ってないですし。それにしても走って来たんですか?」
「あー、まあ。実はこの近くで商談入ってたからここの待ち合わせ場所にしたんだが、思った以上に延びちまって」
歩生はネクタイを緩めワイシャツの上釦と袖口のカフスボタンを一つ外した。袖を肘まで軽く折り曲げると程よく引き締まり筋張った腕が現れた。その大したことのない仕草のはずが一気に男の色気を放ち、周りを歩く女性たちの視線を集めていた。
「と、とりあえず行きましょ」
(本当、ここの家系の人たちってなんでこんな色気駄々洩れなのよっ!)
歩生に向ける視線とは真逆の突き刺さる視線に居た堪れなかった史果は、その場から早く立ち去りたい気持ちで歩生を促し当てもなく前へと進んだ。
「あっ、おい!勝手に行くな。しかも向かう場所から逆方向に進むな」
既に予約してあるらしく歩生に制止され腕を掴まれるとそのまま引っ張られるように目的地へと向かった。
「ここじゃ不満だったか?」
「いえいえ!まさか!私、焼き鳥大好きなんで嬉しいです!!」
歩生が予約した店は選りにも選って以前基希と来たことのある彼の行きつけの焼き鳥屋だった。あの時同様気まずさが胃を膨らませ目の前に焼かれ皿に並べられた串が喉を通らずにいると怪訝そうにビールを呑む歩生と目が合った。
「・・・基希のせいでアンタには辛い想いばっかさせて申し訳ないと思ってる。ただ、正直悠長にしている時間もないのも事実」
「・・・はい」
周りの楽しそうなざわめきとは対照的に二人の席だけ別の空間を貼りつけたような静けさを漂わせていた。
「えっと、歩生さんもこういった場所来たりするんですね。てっきり私の想像し得ない桁の所ばかりかと思ってたので」
重い空気を少しでも打破しようと史果は一旦違う話題にすべく空元気に手元のグラスビールを一口呑んだ。
「ん、ああ・・・まあな。確かに立場上そういったとこに行くことが多いけど俺、あんま堅苦しいの好きじゃなくて。よくこういったとこ開拓してって・・・あのバカもこういう店好きだから互いに情報交換してるんだ」
「そうなんですか」
歩生は食べた串を串入れに放り込むと再びビールをゴクゴクと喉へ流し込んだ。
「辛くないですか?・・・その、美園さんのこと」
歩生は、視線を下げ俯き絞り出すように声を出す史果をじっと見据え小さく息を吐いた。
「辛いからどうだって言うんだ。ただの恋愛ごっこじゃないんだよ、これは。俺のちっぽけな想いをぶつけたせいで会社の業績や全社員を混乱させるわけにはいかねーんだよ。今どき政略結婚なんてって思うかもしんねーけど俺らはそういう世界にいるんだ」
投げやりな言葉とは裏腹に無意識なのか苦しそうな表情をする歩生に史果は言葉を返すことが出来ず黙ったまま少し温くなったビールを口に含んだ。苦さが口一杯に広がりまるで互いの気持ちを表すかのような気分に陥った。
――――――――――
怒涛の日常から安らぎの週末に差し掛かるもまだ出張から戻っていない家主の広い空間の中、史果はぼーっとした表情でソファに座っていた。
一人ということもあり、上下グレイのストライプ模様のスウェットに前髪をちょんまげしたスタイルでいると部屋のチャイムが鳴りインターフォンへ足早に向かった。
「あ、歩生さん!?」
「今から15分後に下降りて来い」
それだけ言うと彼はモニターから消えてしまい、史果は呆れと半ば諦めに近い嘆声を吐き前髪を結んでいたゴムを外した。
「もう!いい加減にしてくださいよ!せめて連絡くれるとか。こっちの都合お構いなしすぎませんか!?」
「どうせ暇だろ?」
「・・・・・・」
車内の空気が重い中、急いで準備を整えた史果はどこへ連れて行かれているかもわからず後部座席に座らされた。隣には普段よりもラフな恰好をした歩生が長い脚を嫌味のように組みアームレフトに肘を掛けていた。一方の史果は、乗り慣れない運転手付きの高級車に戸惑い身を縮こませ鬱々しい表情を浮かべていた。
「甘いもん好きか?」
「へっ?ええ、まあ」
その会話を最後に車内は車から発せられる音以外は再び静かになってしまった。結局どこへ向かっているかも聞けぬまま歩生に声を掛けられるまでいつの間にかうつらうつらと意識を手放していた。
「おい、起きろ」
「ふえ?」
肩を揺すられ眠りの世界から一気に呼び覚まされた史果は、気付けば車は停車しておりドアが開かれていた。車を降り寝ぼけた表情の史果は目の前の建物が目に入った瞬間、一気に覚醒し無意識に背筋が伸びた。
「ここって、確か☆3がつく高級ホテルですよね、確か外交とかでも使われるほどの・・・」
映像以外でお目にかかることのないホテルを前に呆気に取られていると歩生は紛うことない様子でホテル内へと入って行ってしまった。
(いやいや、今の私たちTPOに合ってませんけど!?・・・いや、歩生さんは大丈夫かもしんないけど私ヤバいんですけど!!)
「おい、何立ち止まってるんだよ。ほら、行くぞ」
「やっ、ちょっとむ、無理ですよー-っ!!」
着いてこない史果に苛立たせたのかエントラスから戻り彼女の手を掴むと再びホテル内に入って行く。誰が見ても場違いの装いにホテルを利用する客から怪訝な表情を向けられ居心地悪そうに俯いていると支配人らしき男性が歩生の元へ向かって来た。
「鹿島様、いらっしゃいませ。ご案内させて頂きます」
「あーいや、先に整えてから向かう。上に連絡入れといてくれ」
「畏まりました」
支配人は歩生の言葉に内線でどこかへ連絡している間、歩生に連れられエレベーターへと乗り込んだ。
「・・・そちらの家系は先に目的を言うと呪われる呪術にでもかかってるんですか?」
「あ?」
「・・・何でもありません」
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