Honey Ginger

なかな悠桃

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中編

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平日の夜更けともなり、花菜の住んでいる周辺は人通りもなくただ二つの靴音だけが響き渡っていた。

「ここで待ってて。最近、忙しくて掃除出来てなかったし軽く片付けたら呼ぶから」

鍵を開け、耀太に外で待っていてもらうよう伝え急いで中へと入る。1DKの部屋は一人暮らしをするには丁度良い広さでそれが気に入り入社してからずっと住んでいる。

部屋自体はさほど散らかってはなかったが、アプリゲームの推しキャラグッズたちが処々に置いてあったため急いでクローゼットや収納ボックスに押し詰めていた。

「あー、そのキャラが先輩の推しのですかー。このキャラ、少し俺に似てません?」

いつの間にか部屋に入って来ていた耀太がコンビニエンスストアで購入した着替えや洗面用品の袋をテーブルに置き貼ってあるポスターをまじまじと眺めていた。

「なっっ!!待っててって言ったのに!!」

花菜は、あまりの恥ずかしさから顔を真っ赤にして怒りながら再び玄関に戻ってもらうため耀太の腕を掴もうと手を伸ばす。そんなことが耀太に通用するはずもなく、逆に花菜の手を掴まれ引っ張られてしまった。

「ひゃっ!」

「もう隠さなくていいですよ?先輩の秘密はもうバレてるし。今日イベントだったんですよね?今日一日中隣でずっとソワソワしてましたよね」

「・・・なんで知って」

花菜はアプリゲームのことは誰にも言ってない。まして会社でやったこともないのにいくら隣の席だからってわかるはずがない。

「先輩のことならなーんでも知ってますよ、俺」

耀太は柔らかな眼差しで花菜を見下ろし左頬にそっと手を添えた。

(・・・そういえばさっき知り合いとご飯行ってたって言ってたし、もしかしたらお酒も呑んだのかも)

花菜は小さく息を吐き、添えられた手を払い除けた。

「上坂くん、明日商談でしょ!そのためにうちに来たんだから早く寝なさい!今、布団の準備するからその間にシャワー浴び、ッッ」

花菜は掴まれてる手を引き抜こうとするも耀太は逃すまいと言わんばかりに力が入り強く抱き締められた。

「ちょっ!いい加減にしな「先輩の部屋、先輩と同じ甘い匂いがする」

「やッ、いい加減にして・・・んんッ」

頬、耳、首筋を這うように耀太の熱い唇がなぞり花菜はゾクっと身震いし身を捩る。耀太の日頃とは違う艶っぽい視線に花菜は声が漏れそうになるのを押し殺し下唇を噛むも身体の力は抜け耀太にしがみついた。

「そんじゃあ、シャワー借りますねー♪」

空気が一変していつもの雰囲気に戻った耀太は、花菜からパッと離れ何事も無かったかのように鼻歌を歌いながら購入した下着類を手に持って洗面所へと向かって行ってしまった。その場に取り残された花菜はヘナヘナと床にへたり込みしばらく呆然としていた。



☆☆☆
(一体、ほんと何考えてんのよ!そもそもいつも周りに可愛い女の子はべらかせてるくせに年上喪女を揶揄うなって言うの!!)

苛つきながら家族用に常置してある布団セットが入った袋をクローゼットから引っ張り出した。花菜が袋の中から布団一式を取り出し敷こうとした刹那、浴室扉の開く音が聞こえ、耀太が風呂から上がったのがわかった。

「シャワーありがとうございました。今日、汗かいてたんでスッキリしました」

Tシャツとハーフパンツ姿の耀太はタオルで髪をガシガシと拭きながら花菜の元へと近づいた。

「とりあえずここに布団敷いたから」

花菜は何もなかったようにいつも通りの口調と態度でテーブルをずらし布団を敷いていた。

「ありがとうございます。明日、始発で着替え取りに帰るんで先休んでいいですか?」

「もちろん。じゃあ、目覚まし時計置いとくから自分で設定してね。おやすみなさい」

「おやすみなさい」

花菜は時計を渡すと自身もシャワーを浴びるため着替えを準備し洗面所へと向かった。

シャワーを浴びながら花菜は、何故誰にも言ってないアプリゲームのことを耀太が知っていたのか、いくら酔いの勢いであろう冗談とはいえ、自分にああいった事をしてきたのか・・・どうしても答えが見つからず腑に落ちないでいた。

(・・・考えても仕方ない。素面しらふの本人に聞くのが一番ね)

気持ちを切り替え身体に残った泡を洗い流した。心身ともにさっぱりした花菜は浴室から出るとパジャマに着替え髪を乾かした。洗面所から出ると部屋からは物音がなく耀太が既に就寝したのがわかった。

なるべく静かにと思うものの、寝室に入るにはダイニングを通らなければ行けないため、耀太を起こさぬようそっと扉を開けた。ルームライトはつけっぱなしになっていたが、布団に入った彼から寝息が聞こえたので花菜は起こさぬよう常夜灯にした。自身の寝室へ向かおうとした花菜は、何気なしにふと眠っている耀太に視線を移した。

寝相が悪いのか掛け布団がちゃんとかかっておらず、花菜は音を立てぬよう耀太の傍に座り掛け直してあげた。

(睫毛長いな。寝顔・・・ふふ、なんか可愛いかも。喋ると毒持ちだけど、こうしてみると本当にイケメンだよな)

つい我を忘れ彼の顔をまじまじと眺めていると、フッと思わず笑みを零してしまった。そんな自分にハッと意識を戻した花菜は、居た堪れない気持ちで寝室へ向かおうと立ち上がった。

「そんなに見つめられたら抑え効かなくなるんですけど」

寝ていると思っていた耀太がむくりと起き、その姿に吃驚した花菜は思わず声も出せずただただ固まっていた。

「・・・・・・ごっごめん、起こしちゃったね。おっ、おやすみ」

立ち去ろうとした瞬間、パジャマの裾を引っ張られバランスを崩した花菜は、耀太に覆い被さるように倒れてしまった。

「いたたた・・・大丈夫?!って、いきなり引っ張んないでよ」

起き上がろうと敷布団に手を着いたが、耀太にギュッと強く抱き締められ身動きが取れない状態になっていた。

花菜が脱出しようと藻掻いていると上に覆い被さり乗っていた花菜をくるりと反転させ、気付けば今度は布団に縫い付けられるような体勢になり耀太が上に覆い被さる状態となっていた。

「な、な、何してんの?!どいてよっ」

「はあ・・・花菜先輩、無防備すぎなんだって。こんなんじゃあ、襲われても文句言えないから」

耀太の右手は暴れる花菜の両手首を上に掴むと布団に縫い付けるよう押さえつけ、耳にフッと軽く息を吹きかけた。

「ひゃッ!・・・あッ、ん・・・やめ、なさ・・・んんッッ」

花菜は擽ったさと恥ずかしさで頬を紅潮し涙目になりながら耀太を強く睨みつけた。

「そんな顔、俺には効きませんよ。むしろ興奮しかしないです」

ふに、と温かく柔らかな感触が自身の唇に伝わり、一瞬何が起こったか理解できなかった。我に返ると、耀太が食むように何度も角度を変え唇を重ね啄む。口唇を重ねるだけのキスは次第に激しさが増し、にゅるっと濡れた熱い舌が侵入はいり込み花菜の舌を探すように咥内を犯していく。

「あッ・・・ん・・・・・・ンあッ、は・・・んッ」

口許からは厭らしく水音が響き、貪るようなキスをされ花菜の口端からはどちらからとも言えない唾液が伝い流れ出た。漸く耀太の唇が離れると互いに息が上がり、花菜は涕と唾液でぐちゃぐちゃになりながら蕩け呆けた顔で耀太を見上げていた。

「・・・な・・・んで」

花菜は、軽く肩で息をしながら虚ろになった表情で耀太に問いかけた。

「男なら好きな女が目の前で無防備な姿でいたら誰でも理性吹っ飛びますよ」

耀太は尖らせた舌先で花菜の首筋をつつ・・・と舐め滑らせながら鎖骨まで下りていく。

「ふッ・・・あんッ♡ふァッ・・・んッッ」

耀太の唇が当たる鎖骨周辺にチリっとした痛みを与えられジワリと皮膚から脳へと痛みの神経が伝わってゆく。唇が離れるとそこから鬱血した朱い印が浮かび上がり耀太は恍惚な表情で眺めていた。耀太は首筋にも同様にきつく吸い付き痕を残し、何カ所も所有印を刻んでゆく。

「い、・・・いや・・・。そんなとこ・・・んっ♡・・・そんないっ、ぱい・・・痕つけ・・・ちゃだめ」

花菜は、猥雑な声色が洩れそうになるのを下唇を噛みながら必死で抑え耐えていた。

「先輩、いつまで経っても俺の気持ち全然気づいてくれないし。そんな先輩も好きだけど流石に我慢の限界っつーか。鈍感な先輩にはもう荒療治しかないなと思って♡」

真上にいる耀太は悪戯っ子が企むような表情で此方を見下ろし、チュッと軽くキスをし唇を塞いできた。

「だからっていきなりこんな・・・状況がついていけないよ。それよりいい加減、手放してよ」

ずっと掴まれている両手首をバタバタと藻掻きながら花菜は放してくれるよう懇願するも耀太は首を横に振り一向に解いてはくれなかった。

「花菜先輩は俺の事好き?それとも嫌い?」

いつもの悪態つく呆れ表情とは異なり、婀娜やかな視線を此方に向け花菜の薄っすら血が滲んだ下唇を耀太の親指がなぞる様に触れてくる。傷に触れられたのか小さな痛みが走り、花菜は思わず顔を歪ませた。

「・・・す、好きだよ。・・・で「でも俺の好きとは違う」

花菜の言葉を最後まで聞くことなく遮り、その代わり耀太が花菜の言葉を代弁するかのように放つ。

「じゃあ、俺の好きまでが追いついてきてよ」

再び唇が重なり激しく荒々しいまでに口腔を貪られ、花菜は意識が飛びそうなのを必死に堪えながら脚をばたつかせていた。

唇が離れ、首筋に唇を触れながら耀太は花菜のパジャマの釦を片手で一つ一つ外していく。

「待って!待って!」

花菜の抵抗は全く聞き入れては貰えず、あっという間に全て外され胸元が露わになる。

耀太の喉仏が動き、下着を着けていない弾力のある胸を愛おしそうにやわやわと優しく揉みしだく。

「花菜って着痩せタイプ?結構あるね。それにおっぱい柔らかくて美味しそ♡」

嬉しそうに双丘へ視線を向け、先の尖りを親指の腹でクニクニと優しく捏ねるように嬲る。

「あっ、はぁ・・・だ、んっ♡・・・め」

花菜は時折漏れる情欲的な声色を我慢するように唇を真一文字に引き締めた。

「花菜の喘ぎ声聞きたい。俺でいっぱい啼かせたい」

耀太は嬲られ硬くなった乳首を舌先で舐め上げ、口に含み吸い上げた。ちゅぱっ、くちゅっと卑猥な音を立てながら弄ばれ、花菜の身体はビクッと跳ね上がる。先程から抵抗していた両手首や脚は耀太から与えられる快楽によって力尽きたかのようにだらんと萎えていた。

耀太は抵抗がなくなったことで掴んでいた手首を離し触れていない胸を揉み、もう一方は執拗に舐めたり歯が当たる程強く吸ったりを繰り返す。

「んー・・・あッ、んぁ・・・ふ・・・ぁン♡」

「花菜、気持ちいい?脚、ずっともじもじ動いてる」

「・・・はぁ・・・う、上坂くん、もうめよ。酔った勢いでこんなこと・・・ん、絶対後悔・・・はあ、するから」

両手が自由になったため花菜は耀太の胸元を押し、止めるよう懇願した。

「後悔なんてしません。それに酔ってませんよ。酒なんて一滴も呑んでませんから」

「へっ?そうなの?ひゃッ!」

耀太は花菜の胸元に強引に顔を埋め、きつく吸い上げそこにもまた朱い花弁のように色濃く付けていく。そのまま腹部周辺にも同じ様に何カ所も紅い所有印を残していく。

耀太の手がウエスト部分に触れ抵抗する間もなくそのままパジャマのズボンを一気に下ろされてしまった。

「ひぃっ!」

そのままの勢いで脚を大きく開かれ内太腿にも甘い痺れを付けていく。

「おっぱいとキスしかしてないのに花菜のびちゃびちゃに染みちゃってる」

「ふぁ、ぁ・・・んは、だ・・・だめ・・・んくッ」

耀太は中指でクロッチ部分をなぞるように行ったり来たり触れ、その度に花菜はビクビクっと身体を仰け反らせた。

「下着、気持ち悪いですよね・・・・・・脱がしますね」

耀太はショーツに手をかけ太腿まで下ろそうとした時、花菜の手がショーツをギュッと握り阻止した。

「こ、これ以上はだめ」

花菜は意識が朦朧とする中、必死に懇願するが既に理性を失っている耀太にはその表情すら欲情の対象になっていた。「だーめ」と笑みを浮かべ、花菜の抵抗はあっさりと払われ足元から抜き奪われてしまった。

脚を閉じたくても両膝を大きく広げられ閉じることが出来ず、恥部を晒す状態になってしまっていた。花菜は両手で顔を覆い、いやいやと左右に首を振るが、耀太は全く聞き入れてはくれなかった。

目元を手で覆ったことによって視界が隠れ、それが逆に神経を過敏にさせ耀太の息があたるだけでも忘我が襲ってきた。

「凄い・・・触ってもないのにお尻の穴にまでどんどん垂れてきてる」

耀太は顔を秘部に近づけ恍惚な表情を浮かべながらゆっくりと割れ目に沿ってべろりと舐め上げた。花菜は「ひっ!」と声を震わせ足の指先に力が入る。ぴちゃぴちゃと卑猥な水音が静かな部屋に響き、花菜は漏れそうになる声を手で押さえ何とか押し殺していた。

「先輩のクリ赤く膨らんでる。ここも舐めてあげるね」

耀太は陰核にちゅっと可愛くキスをし舌先を尖らせチロチロと小刻みに舐め動かした。

「ひゃっ!・・・あ、あっ・・・あン♡やら・・・も、う・・・はぁ・・・ん♡」

花菜は皺になるほどシーツを強く掴み、腰を小刻みに震わせ悶えるように喘いだ。

耀太は執拗に舌先で嬲りながらテラテラと濡れそぼる割れ目を中指でなぞりゆっくり膣内に埋めていく。
中指は自分の意思があるかのように膣壁を引っ掻くように膣内でクイクイと蠢き、その卑猥な動きに花菜の理性は崩壊していく。耀太の唇が離れ、一つは解放されたものの膣内にはまだ彼の指が埋め込まれたままだった。

膣内なかあっつ。もうちょっとほぐしたいんでもう一本増やしますね」

耀太は人差し指も刺し入れ、更に拡がった膣口からぢゅちゅ、ぢゅくと粘着性の液が溢れ、臀部にまで垂れていた。

厭らしい水音を出しながら二本の指が愉しそうに膣内へ出しれを繰り返す。花菜は口端から涎が流れていることも気づかないくらい猥らに甘く喘ぎ、その姿が耀太の欲情を更に煽った。

「もう無理かも」

「うくっ、はぅッ・・・あッ、っあん」

耀太は指を早急に抜き出し恥部に舌を這わせ膣内に押し込めた。止め処なく溢れる液をぢゅるぢゅると音を立てながら吸い上げ、指先はその上にある突起を捏ね同時に強い刺激を受けた花菜は、背中を仰け反らせビクビクと強い痙攣を起こし一瞬で果てた。

はあ、はあ、と汗ばんだ胸元が息を上げるたびに揺れ花菜は朦朧とした眼差しで耀太を見上げた。耀太は手の甲で口元を拭い膣内に挿れていた二本の指を口に含み舐め上げ艶めかしい表情で花菜を見下ろしていた。

耀太は着ていたTシャツとハーフパンツを側に脱ぎ捨てた。ボクサーパンツの中では既に苦しそうに張り詰め引っ張られるように生地が盛り上がる硬直した男性器がくっきりと現れ屹立していた。


「もうお願いだから俺に堕ちてください」

耀太は下着を脱ぎ、割れた腹部にくっつきそうな位に聳り立ちピクピクと小刻みに動く肉棒を花菜の陰核に擦り付ける。先程イッたばかりの身体は少しの刺激にも敏感に反応し、勝手に甘い喘ぎ声が漏れてゆく。

「俺の我慢汁と花菜の愛液が混ざり合って俺の亀頭すげーぐちょぐちょに濡れてる」

花菜の腰を掴み硬く大きく膨らんだ亀頭を膣口にあて上下に擦りながら何度もスライドさせた。動きと共にくちゅ、くちゅんと粘着音が聞こえ、その度に花菜は喘ぎ無意識に腰を動かした。その様子に満足げな表情を浮かべた耀太は、擦り付ける亀頭を膣口にピタッとつけ動きを止めた。

「・・・花菜先輩、この先は先輩が決めてください。俺のこと受け入れられないならここで止めます。今後一切こんなことしません。もし、俺のこと受け入れてくれるなら俺にキスしてください」

今にも泣きそうで辛そうな複雑な笑みを滲ませた耀太は、花菜に二つの選択肢を迫った。

「ここまでしといて今更だけど、やっぱ無理矢理最後まではしたくないんです。俺、やっぱり先輩のこと好きだからこれ以上嫌われたくないし、気まずくなるのも嫌なんです」

花菜は耀太をじっと見つめ、ゆっくり上へ手を伸ばすと耀太の汗ばんだ身体に触れた。その瞬間、耀太の身体がピクっと敏感に反応し強ばるのが伝わった。

「・・・今日ね、早く帰って大好きな乙ゲーのイベントやってユズきゅんを堪能するつもりだったの」

「はい」

「なのに仕事押し付けられるわ、後輩に恥ずかしいとこ見られるわ、脅迫されるわ、・・・・・・襲われるわ、踏んだり蹴ったりだよ」

「・・・はい」

「・・・でもね、今まで後輩としか思ってなかった上坂くんに身体触られるの嫌じゃないの。なんでだろ・・・」

ふふっと目を細め笑いながら耀太の胸元に手を当てた。

「・・・上坂くんの心臓、すごくドキドキしてる」

耀太は自分の胸元にある花菜の手をぎゅっと握り締め苦しそうな表情で見下ろす。

「そんな・・・煽んないでよ。・・・俺、先輩に好きになってもらえるようにがんばります。だから・・・」

花菜は両腕を耀太の背中に回し自分にへ近付けると耀太の唇に軽く甘い口付けを交わした。

その瞬間、耀太はタガが外れたように花菜をきつく抱き締め、激しく唇を貪りあった。
彼から与えられる甘く激しい熱情に翻弄され悶えるように婀娜めく息が互いから漏れる。

「ちょっと待ってて」

耀太は、名残惜しそうに唇を離すと先程購入した袋の中から小さな長方形の箱を取り出した。箱を開け中から連なる小さな袋の一つを破いて中身を取り出すと慣れた手つきでスルスルと屹立した肉竿に被せた。

「いっ、いつの間にそんなのっ!」

花菜が真っ赤な顔をして目を逸らしながら耀太に強く言うとニヤリと笑みを浮かべ、花菜の下肢辺りに膝立ちした。

「んー、もしそういう雰囲気になってもゴムなかったらヤれないし、さすがに初めてスる相手なのに生は嫌でしょ?俺的には今後花菜以外の女とヤるつもりないし・・・まあ、将来的には無しでデキるような関係になりたいけどね」

「馬鹿・・・。ん♡あァ・・・」

悪びれることなく淡々と話す耀太に呆気に取られていると再び花菜の腰を自分に引き寄せ、耀太の亀頭が割れ目に沿って馴染むようぐちゅぐちゅと粘液を纏わりつかせ滑らせた。時折、陰核に亀頭部分が擦れ焦らされその度に花菜は嬌声を上げ小さな痙攣を走らせた。

「ゆっくり挿れるから痛かったら言って」

指とは違う圧迫感でゆっくりと大きく押し広げられていく。熱くてゴリゴリと襞を刺激しながら奥へと入り込んでいく。

「・・・ん、はぁー・・・・・・くっ」

耀太が苦しそうに呻きながらゆっくりと腰を沈めてゆく。花菜も苦しさと気持ち良さが混ざり喘ぎながら耀太の汗ばんだ背中に両手を回しギュッと抱き締めた。耀太はそれに応えるかのように唇を重ね舌を絡め合わせる。

「痛い?」

耀太は奥まで到達したあとしばらく動かず花菜の様子を伺った。花菜が横に首を振ると花菜の耳の中に舌を這わせ舐め回し、耳朶をちゅうちゅうと吸い上げた。膣奥では往々にして耀太の陰茎が小さな痙攣をしているのが伝わり更にそれが刺激となって疼かせた。

「ふァ、あッ・・・ア、ん・・・」

膣内の刺激と艶めく耀太の漏れる声色が耳にかかり煽られるように花菜の身体は自分ではもうコントロールできない程、快楽に堕ちていた。

「わかる?膣内なかで俺のちんこビクビク動いてるの・・・ごめん、やっぱもう限界。少し動くよ」

耀太の剛直が一度引き抜きかけた次の瞬間、思いっきり最奥へ突き刺してきた。

「ひゅっ!あっ、あッ・・・ら、ら・・・めーッ・・・激し・・・んッ♡」

激しい抽送でぢゅちゅっ、ぐちゅと卑猥な音とパンッパンッと肌と肌がぶつかる小刻みな破裂音、互いの荒い息遣いが部屋中鳴り響く。

「はあ、はあ・・・花菜、そんなに締めつけないで。もう・・・ほんと、ヤバ・・・いから」

額から汗が滲み、耀太から苦しそうな表情で要求するも花菜自身、耀太の言葉は全く入ってこず只管喘ぎ啼き叫ぶ自分の声しかわからなかった。

耀太は花菜の膝を更に開き、膝裏に手を入れより深く膣内に押し込み抽送を繰り返した。

「あっ、あっ・・・ヘン・・・んんーっ、も、うイ・・・ク・・・イッちゃうよぉー、ひゃあァッン」

花菜は膣内がぎゅーっと狭くなる感覚に襲われ、それと同時に下半身からの大きな痙攣が駆け巡り足の指をぎゅっと丸めた。頭の中が真っ白で何も考えれなくなった花菜は、力が抜けると同時に下腹部がヒクヒクと疼く感覚に覆われた。

「花菜、イッたね。かわいっ♡じゃあ今度は、俺をイカせて」

耀太は肩で息をする花菜の前髪を上げ額に軽くキスを落とし先程よりも更に激しく揺さぶらるように打ち付けた。先ほどより更に激しい抽挿に花菜は悶え苦しみ耀太の背に力いっぱい爪を立ててしまった。

「ひゃッ!!だっだめー!イッたばっかりで・・・おかし・・・く、アッ、んんッ、あぁぁ・・・」

「花菜っ、花菜っずっと、ずっと好きだっ・・・た・・・あー、もう、マジで・・・んくっ、・・・もう射精るっ」

耀太は何度も膣内で震えると最奥で膨らんだ鈴口からびゅるると膜越しに大量の白濁を吐き出した。
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