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デラザ1
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とにかくこの世界に、どんな種族が住んでいるのか?
どんな生活をしているのか? どんな国があるのか? 猛烈に知りたい!
食と住は何とかなりそうだが、生活に必要なものはいろいろある。
着る物だってそうだ。それに怪我とか病気にだってなるかも知れないから、薬だって必要だ。
そういうのを全て自分で揃えるのは無理だ!
やっぱり街にいかないとダメだ。
知りたいこともあるし、日用品も必要だしね。
「この近くに街はあるかな?」
「歩いていけるような場所にはないぞ」
近くに街がないと聞いてがっかりだ。
これはいよいよ『ドラゴンと2人で暮らす荒野サバイバル生活』と、なるのが決定なのか!
しかし、そのドラゴンさんもいなくなったら『孤独な荒野サバイバル生活』に突入するな!
さすがに荒野に1人は嫌だ! ここには、生き物が住んでいないのだぞ。
俺だって、話をする相手ぐらいはほしい!
日用品が手に入らないと、どうなってしまうのかな?
服はいずれボロボロになる……何を着て暮らせばいいのかな……原始人か……
怪我も風邪も引けない。ちょっとした病気や怪我でも死ぬかもしれない……
文化度が一気に低下……困るぞ、困る!
「そうがっかりするな。私の背に乗せて街まで連れて行ってやろう」
ドラゴンさんの雰囲気が、少し優しくなってきたな!
「ありがとう! この世界の人たちの暮らしを見ておきたいし、薬や日用品、道具類を買わないといけないから大変助かるよ」
バッグに入っている棒は、何にでも変化してくれるから道具は必要ないのだが。
スーパーナイフの切れ味を体験してしまうと、こんなすごい道具を、肉を調理するような普段使いの道具にしてはいけないような気がする。
生活をするための道具は、街で売っているような安物の道具を使うべきだよ。
という訳で、街で鋸や金槌、釘、ロープ、ナイフなどの道具類や、服や靴などの日用品、傷薬や腹痛などの薬など、今は思い浮かばなくても、思いついただけ目一杯購入しよう!
そういえば気にする余裕もなかったのだが、俺はいったいどんな顔をしているのだろうか?
鏡がないからまったく判らない。年齢も気になるな。
「俺は何歳ぐらいに見えて、どんな顔をしているのかな?」
「年齢は、15から17歳ぐらいの間かな。顔は割と美形の部類だと思うぞ。髪は金髪で目は青だ」
お~、若くてイケメンの部類なのだな。良かった、良かった。
そうだ肝心な事を忘れているぞ!
買い物をするにはお金がいるではないか。お金なんか持っていないぞ。どうしたらいいのかな。
ひょっとして、お金もマジックバックに入っているかもしれないな。
何といっても家が入っているぐらいだからな。
試しに『金貨20枚、出てこい』と念じてみた。
マジックバックに手を入れて、手に触れたものを掴んで取り出すと金貨が20枚ほど手の中にあった。
金貨をポケットに入れておこう。これで買い物ができるはずだ。
いろいろ助かるな、このマジックバックは本当に便利だ。
しかし金貨1枚で、何がどのくらい買えるのかな?
「お金の単位を教えてくれないかな!」
「いくらで、何をどのくらい買えるかは判らない。しかし交換比率は知っているぞ。金貨1枚で銀貨50枚。銀貨1枚で銅貨50枚だと思う」
「50倍ずつか、単純で分かり易いな。その感じだと金貨20枚で相当なものが買えそうな気がするな」
「できれば、今から街まで行ってみたいです。お願いしてもいいですか?」
「街まで頼む、でいいぞ。取り敢えず、お前は仲間だと思うことに決めた。今後もそういう仲間のような話し方でいいぞ」
お~、ドラゴンさんとの距離がぐっと近づいた。
「ありがとう。では、街まで頼む」
「落ちないようにしっかり掴まってくれ」
「街の人間がドラゴンにビックリして、騒動になったらいけないから。街から少し離れた森に着地してくれないかな」
「了解した。早く背に乗れ」
レッドがドラゴンの姿に戻り、地面に伏せてくれた。
背中はかなり高い。試しにその場でジャンプしてみたら、一発で背中に乗ることができた。
普通の人は、こんなに高くジャンプできないと思うのだが!
まあ異世界にきたのだから、高いジャンプぐらいできてもいいことにしよう。
生まれて初めてドラゴンの背に乗った。皮膚は石のように固いし、地味に赤く光っている。
光っているけどツルツルはしていない。
この硬さだと、金槌で叩いたら「チーン」という音がするぐらいかな?
ドラゴンの背中には、俺が座っていた大きな突起の間に小さな突起もある。
大きな突起に足を掛けて、小さな突起を両手で掴んでおけば落ちないかな?
少し不安だな、手にもすごく力が入っている。
「今から空に向かって急角度で飛び上がるぞ。しっかり掴まっておけよ」
「了解した。もしも空から落っこちたら助けてほしい」
「分かっているよ」
レッドが空に飛び立つ。
いきなり猛スピードで飛び上がらないで、ゆっくり離陸してくれている。
レッドありがとう、優しいね。
これなら背中から落ちないで済みそうだ。
離陸した後は、どんどん高く空に舞い上がっていく。ドラゴンはずいぶん高い場所を飛ぶのだな。
鳥が飛ぶような高さだと、ドラゴンプライドが許さないのだろう。
はっきりいって怖い。怖くて地面の方を見ることが全くできない。
目を閉じたまま、掴んでいる手にどんどん力が入る。
余計な力を使っているので、このままだと着地した時にどっと疲れがでるだろうな。
この高さにも早く慣れないといけないな。
重力に逆らって離陸するので、体に重力方向に力が増していくのを感じる。
やがて水平飛行になり、その力からから解放された。定速飛行に移行したのかな。
ゆっくりと目を開けて、前方をちらっと見る。すごい速さで飛行していることが分かる。
大丈夫なのか……俺……落ちませんように!
まだ地面の方は、まったく見ることはできない。
しかし水平飛行になって時間が経つと、こんな高いところから落ちたらどうしようという、高さの恐怖に段々と慣れてくる。
高さに慣れてくると、遥か下に見える地上の景色を眺める余裕がでてくる。
少しリラックスできてきたようだ。
掴んでいる手を離そう、しかし力を込めて掴んでいたからなかなか手が離れない。
やっと離れた、しかし、すごい力で掴んでいたため手がプルプルしている。
やっと、ドラゴンの背に乗って飛行するのに慣れたみたいだ。
背中の突起ではなく、ロープみたいなものに掴まれれば、ドラゴンの背にもっと楽に乗れるかも知れないな。
でも、ドラゴンの首にロープを回したりしたら怒るよな!
ところで、下に見えている大森林は広大だな。
荒地北側の広大な大森林の、さらに北側に街があるのかな。
森からは相変わらず不気味なオーラが出ている。
この森林は広大過ぎて、人が歩いて通り抜けるのは無理だと思う。
そうすると、誰かが俺の荒地に来る可能性はゼロだな。なんか寂しいな!
態々あの荒地に、危険を犯してまでやってくる理由というかメリットがないからな。
それにしても、すごいところに転生したものだな。
かれこれ北に向かって、1時間ぐらいは飛んでいる気がする。
時計がないから感だけどね。
この飛行速度と時間だと、なんとなくあの荒地から100km以上の距離を飛んできている気がする。
ようやく街を囲む城壁が見えてきた。
街の真ん中あたりには、大きな屋敷が建っている。この街の領主の屋敷なのかもしれない。
俺には関係ないけどね。
街の建物の雰囲気は中世ヨーロッパ風だ。外観と色合いが調和していて、綺麗な街並みが形成されている。
観光客ではないが、気分がハイになる。
城壁は、魔物を街に侵入させないためのものなのかな。
それとも戦争の防衛用なのかな。俺は戦争とかあんまり好きではないな。
できれば戦争がない世界だとありがたい。
この森からだと、街まで歩いて3kmぐらいかな。街まで大した距離がないし好都合だ。
着地して、街まで歩いていこう。
「そろそろ地上に降りよう。場所は任せる」
「了解だ。」
どんな生活をしているのか? どんな国があるのか? 猛烈に知りたい!
食と住は何とかなりそうだが、生活に必要なものはいろいろある。
着る物だってそうだ。それに怪我とか病気にだってなるかも知れないから、薬だって必要だ。
そういうのを全て自分で揃えるのは無理だ!
やっぱり街にいかないとダメだ。
知りたいこともあるし、日用品も必要だしね。
「この近くに街はあるかな?」
「歩いていけるような場所にはないぞ」
近くに街がないと聞いてがっかりだ。
これはいよいよ『ドラゴンと2人で暮らす荒野サバイバル生活』と、なるのが決定なのか!
しかし、そのドラゴンさんもいなくなったら『孤独な荒野サバイバル生活』に突入するな!
さすがに荒野に1人は嫌だ! ここには、生き物が住んでいないのだぞ。
俺だって、話をする相手ぐらいはほしい!
日用品が手に入らないと、どうなってしまうのかな?
服はいずれボロボロになる……何を着て暮らせばいいのかな……原始人か……
怪我も風邪も引けない。ちょっとした病気や怪我でも死ぬかもしれない……
文化度が一気に低下……困るぞ、困る!
「そうがっかりするな。私の背に乗せて街まで連れて行ってやろう」
ドラゴンさんの雰囲気が、少し優しくなってきたな!
「ありがとう! この世界の人たちの暮らしを見ておきたいし、薬や日用品、道具類を買わないといけないから大変助かるよ」
バッグに入っている棒は、何にでも変化してくれるから道具は必要ないのだが。
スーパーナイフの切れ味を体験してしまうと、こんなすごい道具を、肉を調理するような普段使いの道具にしてはいけないような気がする。
生活をするための道具は、街で売っているような安物の道具を使うべきだよ。
という訳で、街で鋸や金槌、釘、ロープ、ナイフなどの道具類や、服や靴などの日用品、傷薬や腹痛などの薬など、今は思い浮かばなくても、思いついただけ目一杯購入しよう!
そういえば気にする余裕もなかったのだが、俺はいったいどんな顔をしているのだろうか?
鏡がないからまったく判らない。年齢も気になるな。
「俺は何歳ぐらいに見えて、どんな顔をしているのかな?」
「年齢は、15から17歳ぐらいの間かな。顔は割と美形の部類だと思うぞ。髪は金髪で目は青だ」
お~、若くてイケメンの部類なのだな。良かった、良かった。
そうだ肝心な事を忘れているぞ!
買い物をするにはお金がいるではないか。お金なんか持っていないぞ。どうしたらいいのかな。
ひょっとして、お金もマジックバックに入っているかもしれないな。
何といっても家が入っているぐらいだからな。
試しに『金貨20枚、出てこい』と念じてみた。
マジックバックに手を入れて、手に触れたものを掴んで取り出すと金貨が20枚ほど手の中にあった。
金貨をポケットに入れておこう。これで買い物ができるはずだ。
いろいろ助かるな、このマジックバックは本当に便利だ。
しかし金貨1枚で、何がどのくらい買えるのかな?
「お金の単位を教えてくれないかな!」
「いくらで、何をどのくらい買えるかは判らない。しかし交換比率は知っているぞ。金貨1枚で銀貨50枚。銀貨1枚で銅貨50枚だと思う」
「50倍ずつか、単純で分かり易いな。その感じだと金貨20枚で相当なものが買えそうな気がするな」
「できれば、今から街まで行ってみたいです。お願いしてもいいですか?」
「街まで頼む、でいいぞ。取り敢えず、お前は仲間だと思うことに決めた。今後もそういう仲間のような話し方でいいぞ」
お~、ドラゴンさんとの距離がぐっと近づいた。
「ありがとう。では、街まで頼む」
「落ちないようにしっかり掴まってくれ」
「街の人間がドラゴンにビックリして、騒動になったらいけないから。街から少し離れた森に着地してくれないかな」
「了解した。早く背に乗れ」
レッドがドラゴンの姿に戻り、地面に伏せてくれた。
背中はかなり高い。試しにその場でジャンプしてみたら、一発で背中に乗ることができた。
普通の人は、こんなに高くジャンプできないと思うのだが!
まあ異世界にきたのだから、高いジャンプぐらいできてもいいことにしよう。
生まれて初めてドラゴンの背に乗った。皮膚は石のように固いし、地味に赤く光っている。
光っているけどツルツルはしていない。
この硬さだと、金槌で叩いたら「チーン」という音がするぐらいかな?
ドラゴンの背中には、俺が座っていた大きな突起の間に小さな突起もある。
大きな突起に足を掛けて、小さな突起を両手で掴んでおけば落ちないかな?
少し不安だな、手にもすごく力が入っている。
「今から空に向かって急角度で飛び上がるぞ。しっかり掴まっておけよ」
「了解した。もしも空から落っこちたら助けてほしい」
「分かっているよ」
レッドが空に飛び立つ。
いきなり猛スピードで飛び上がらないで、ゆっくり離陸してくれている。
レッドありがとう、優しいね。
これなら背中から落ちないで済みそうだ。
離陸した後は、どんどん高く空に舞い上がっていく。ドラゴンはずいぶん高い場所を飛ぶのだな。
鳥が飛ぶような高さだと、ドラゴンプライドが許さないのだろう。
はっきりいって怖い。怖くて地面の方を見ることが全くできない。
目を閉じたまま、掴んでいる手にどんどん力が入る。
余計な力を使っているので、このままだと着地した時にどっと疲れがでるだろうな。
この高さにも早く慣れないといけないな。
重力に逆らって離陸するので、体に重力方向に力が増していくのを感じる。
やがて水平飛行になり、その力からから解放された。定速飛行に移行したのかな。
ゆっくりと目を開けて、前方をちらっと見る。すごい速さで飛行していることが分かる。
大丈夫なのか……俺……落ちませんように!
まだ地面の方は、まったく見ることはできない。
しかし水平飛行になって時間が経つと、こんな高いところから落ちたらどうしようという、高さの恐怖に段々と慣れてくる。
高さに慣れてくると、遥か下に見える地上の景色を眺める余裕がでてくる。
少しリラックスできてきたようだ。
掴んでいる手を離そう、しかし力を込めて掴んでいたからなかなか手が離れない。
やっと離れた、しかし、すごい力で掴んでいたため手がプルプルしている。
やっと、ドラゴンの背に乗って飛行するのに慣れたみたいだ。
背中の突起ではなく、ロープみたいなものに掴まれれば、ドラゴンの背にもっと楽に乗れるかも知れないな。
でも、ドラゴンの首にロープを回したりしたら怒るよな!
ところで、下に見えている大森林は広大だな。
荒地北側の広大な大森林の、さらに北側に街があるのかな。
森からは相変わらず不気味なオーラが出ている。
この森林は広大過ぎて、人が歩いて通り抜けるのは無理だと思う。
そうすると、誰かが俺の荒地に来る可能性はゼロだな。なんか寂しいな!
態々あの荒地に、危険を犯してまでやってくる理由というかメリットがないからな。
それにしても、すごいところに転生したものだな。
かれこれ北に向かって、1時間ぐらいは飛んでいる気がする。
時計がないから感だけどね。
この飛行速度と時間だと、なんとなくあの荒地から100km以上の距離を飛んできている気がする。
ようやく街を囲む城壁が見えてきた。
街の真ん中あたりには、大きな屋敷が建っている。この街の領主の屋敷なのかもしれない。
俺には関係ないけどね。
街の建物の雰囲気は中世ヨーロッパ風だ。外観と色合いが調和していて、綺麗な街並みが形成されている。
観光客ではないが、気分がハイになる。
城壁は、魔物を街に侵入させないためのものなのかな。
それとも戦争の防衛用なのかな。俺は戦争とかあんまり好きではないな。
できれば戦争がない世界だとありがたい。
この森からだと、街まで歩いて3kmぐらいかな。街まで大した距離がないし好都合だ。
着地して、街まで歩いていこう。
「そろそろ地上に降りよう。場所は任せる」
「了解だ。」
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