3 / 5
-アイツの弱み-
しおりを挟む
父さん達が再婚旅行から帰ってきて、やっと4人の生活が戻った。
「おっ? お前、今日弁当?」
「まぁな……」
俺が通う高校は、学食派と弁当や購買派に分かれている。
俺も普段は、学食か購買を利用するんだが……
「材料が無駄になるから!!」と無理矢理アイツに突きつけられたこの弁当。父さん達が留守の時とかも旅行してた時も何度もアイツの料理を食べた事があるが、美味いんだ。
「おじさんが、料理人だからね。何度も料理を作らされたから……」
亜澄、もしかして全てがパーフェクトなのでは?と思ったが……
食べ終えた弁当箱を包み直すと、亜澄と目が合った。
「可愛いよな、江尻」
「は? 何処が……」
呉は、アイツに恋してる。俺には、アイツの何処に惚れたのかはわからない。
少し緩くなったお茶を飲もうとした時に、呉がボソッと……
「よし! 俺、江尻に告白する」と言ったから、激しく咽せた。
「おまっ、大丈夫か?」
背中を叩かれ、ふとアイツの方を見ると何やら他のクラスメイトとこちらを見て笑いあっていた。
─ったく、人の気も知らないで……。ま、俺には関係ないか。たぶん……。
「呉くん? あー、同じ班だけど……」
「なんか、話した?」
「は? 話したって、普通に話すでしょ? 同じ班なんだし」
─そりゃそうなんだけど。
「LIMEとかも普通にするわよ? なに、さっきから……」
「なんでもねぇよ。ったく、これだからしつこい女は……」
桃子さんを交えての食事ではあるが、桃子さんは笑いながらもオロオロしていた。
「ごちそうさま。風呂いってくるから」
それだけ言い、バスルームへ。
風呂から出ると桃子さんは、一階のスーパーまで行っていて、亜澄しかいなかった。
「お風呂、きれいでしょうね?」
「は? きれいに決まってんだろーが!!」
小さな事でも、なぜか言われるとカチンとくる。
「お風呂、行ってきますっ! ふんっ!!」
─も、なんなんだよ!さっきから!!
バタンッとバスルームの扉を閉めると、溜息が出た。
あんな言い方するんじゃなかった。そう思っても、何かしら言われるとイラっとくる。
「彼氏なんかいないわよ!」
この間のストローでの関節キスだって、ママに言ったら激しく笑われたし。
「好きな人が現れたら、出来るわよ…」
お父さんには、内緒にして貰ってるけど。私の片想いの相手が敦くんと知ってるのもママだけ。クラスメイトにだって、知られてないのに。
湯船に浸かって、伸びをするのが気持ち良かった。
さぁ、身体もあったまったし、出ようとしたらいきなりバスルームの電気が消えた。
「や……怖い。暗いの……」
リビングにアツくんがいる筈なのに、一向にこっちにこない。
「ママ?」
あ、下のスーパーだ。停電、うちだけなのかな?
「敦くん? おーい」
そう呼んでも小さな声では、届かないし。
小さい頃、幼稚園での悪夢が蘇る。
「怖い……誰か…」
小さな音がした。バスルームの窓からは、真っ暗な景色。全体的に停電らしく、雨まで降っていた。
「いや、いや、いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
小さく蹲り、泣きながら大きな声を出す。
「どした? 停で…んぅっ!!!」
「怖い…怖い…怖いぃ!!!」
大声が聞こえたから、慌ててバスルームに向かったら停電っての忘れてアチコチぶつかったし。扉を開ければ、亜澄が裸のまま飛びついてきたし。
俺としては、そのままずっと抱きつかれたかったが、実際は懐中電灯の灯で俺の顔を見た途端、コイツ気を失った。
慌ててバスタオルを巻いて、亜澄の部屋まで連れてって、冷たくしたタオルを当ててなんとか、だった。
─このマンション、停電にはならないと父さん言ってたのにな。
「み、見てない…から!!」
「ほんとに?」
流石に、下着やパジャマを寝てる人とかに着せる力もなく、俺はバスタオルに包まれたアイツをベッドに寝かせ、布団をかけただけ!
「嘘ついてないでしょうね?」
「ついてねぇよ」
目を覚ました亜澄に、叫ばれ、頬をぶっ叩かれた俺は、まだ痛い頬を押さえながらそう返した。
「もういいわよ、こっち向いても……」
「うん」
髪はまだ半乾きの状態だが、亜澄はパジャマを着て、こちらを向いていた。俺、パジャマ濡れてるんだけど!?
「さっきは、取り乱して…ごめんなさい」
「別に……」
「私、停電だけは苦手名のよ」
「そ……」
なんとなく気まずくなって、話もそこそこに部屋を出ると、やっと桃子さんが帰ってきたら。
「あれ? 敦くん、お風呂入ったよね?」
桃子さんは、買い物に行ったのに、同じマンションの人と偶然会って愚痴を聞かされたことを話しながら、冷蔵庫に買ったものを入れていた。
なんとなく、手伝った。
のが悪かった?濡れたパジャマのままだったから?
翌日…
「今日は、お休みしてゆっくり寝てなさい。学校には、連絡しとくから……」
「ふぁい。ありがとうございます」
机の上には、ポカリスエットと体温計、お粥が用意されていた。
「ねぇ、大丈夫?」
桃子さんが、部屋を出て数分後。学校の制服に着替えた亜澄が、俺の部屋に入ってきた。
「きったないなー」
足で床に散らばっていた服やら雑誌を追いやって、なんとか自分のスペースを作っている。
「たまには、掃除くらい…じゃなくて、熱下がった?」
「い…や。まら…」
鼻水が出てるのに、何故か鼻が詰まるし、喉は痛いし……。
「うつる…から」
亜澄は、まだ何か言いたそうだったけど、またね、と小さく言って部屋を出て行った。
それからスゥーッと吸い込まれるように、俺は眠りについた。
懐かしい夢を見てた。
幼稚園の頃の夢。あっちゃんと楽しく遊んだ夢。手を繋いで、花壇に咲いてる花を見つけては、あーだ、こーだと話したり、一緒に遊具で遊んだり……。
陽が暮れかけて、母さんが俺を呼びにきて、振り向いたらあっちゃんはいなかった。
「あっちゃん……」
ビックリしたぁ!寝てる…よね?
静かにドアを開けて入ってきた私は、静かに静かに部屋の掃除を始めた。
あっちゃんかぁ……。そういや、私もちっちゃかった頃、そう呼ばれてたな。あっちゃんって、うちのクラスにいたかな?いない、なぁ。クラスは全員名前覚えてるし。
まさか、彼女?!とか….…。
咳き込んできたし、そろそろ目を覚ますかも?部屋もあらかたきれいになったし、そろそろ戻るかな?
そーっと部屋を出たら、ママに見つかった!
「アズ? ちょっといいかしら?」
「は、はい……」
ママが、落ち着くからと紅茶を出してくれたけど……。
「あなた、敦くんと……。まさか……」
「へ? なにが?」
「そうよねぇ。関節キスで、妊娠すると思ってた子が……」
─あー、そんな頃もありましたねぇ。
「何もしてないわよね?」
「うん。寝てたから、起こさないように部屋を掃除してただけだから……」
そう言っただけで、ママは笑い出す。
「ま、なんにもないなら良かったわ。お母さん、まだおばあちゃんになりたくないし」
「も、も、もうっ! そんなことはないから!」
キスだけじゃ、赤ちゃんなんて出来ないもん!!キスだけじゃ……。
「夢、だよな?」
なんとなく唇に柔らかいのが当たった気がしたが……。
「腹減ったな……」
部屋を出ようとしたら、亜澄がいて、いきなりバカっ!と言われたんだが……。
「桃子さーん、腹減ったー。あと、俺夢遊病かも知れない。部屋がきれいになってた」
「あー、掃除なら軽くしといたけど?」
亜澄が……。
夕飯にはまだ少し早かったけど、卵とじうどんを作ってくれたから、それを食べてひたすら寝たら、朝には元気になってた。
「お? 珍しく父さんがいる!」
「おっ? お前、今日弁当?」
「まぁな……」
俺が通う高校は、学食派と弁当や購買派に分かれている。
俺も普段は、学食か購買を利用するんだが……
「材料が無駄になるから!!」と無理矢理アイツに突きつけられたこの弁当。父さん達が留守の時とかも旅行してた時も何度もアイツの料理を食べた事があるが、美味いんだ。
「おじさんが、料理人だからね。何度も料理を作らされたから……」
亜澄、もしかして全てがパーフェクトなのでは?と思ったが……
食べ終えた弁当箱を包み直すと、亜澄と目が合った。
「可愛いよな、江尻」
「は? 何処が……」
呉は、アイツに恋してる。俺には、アイツの何処に惚れたのかはわからない。
少し緩くなったお茶を飲もうとした時に、呉がボソッと……
「よし! 俺、江尻に告白する」と言ったから、激しく咽せた。
「おまっ、大丈夫か?」
背中を叩かれ、ふとアイツの方を見ると何やら他のクラスメイトとこちらを見て笑いあっていた。
─ったく、人の気も知らないで……。ま、俺には関係ないか。たぶん……。
「呉くん? あー、同じ班だけど……」
「なんか、話した?」
「は? 話したって、普通に話すでしょ? 同じ班なんだし」
─そりゃそうなんだけど。
「LIMEとかも普通にするわよ? なに、さっきから……」
「なんでもねぇよ。ったく、これだからしつこい女は……」
桃子さんを交えての食事ではあるが、桃子さんは笑いながらもオロオロしていた。
「ごちそうさま。風呂いってくるから」
それだけ言い、バスルームへ。
風呂から出ると桃子さんは、一階のスーパーまで行っていて、亜澄しかいなかった。
「お風呂、きれいでしょうね?」
「は? きれいに決まってんだろーが!!」
小さな事でも、なぜか言われるとカチンとくる。
「お風呂、行ってきますっ! ふんっ!!」
─も、なんなんだよ!さっきから!!
バタンッとバスルームの扉を閉めると、溜息が出た。
あんな言い方するんじゃなかった。そう思っても、何かしら言われるとイラっとくる。
「彼氏なんかいないわよ!」
この間のストローでの関節キスだって、ママに言ったら激しく笑われたし。
「好きな人が現れたら、出来るわよ…」
お父さんには、内緒にして貰ってるけど。私の片想いの相手が敦くんと知ってるのもママだけ。クラスメイトにだって、知られてないのに。
湯船に浸かって、伸びをするのが気持ち良かった。
さぁ、身体もあったまったし、出ようとしたらいきなりバスルームの電気が消えた。
「や……怖い。暗いの……」
リビングにアツくんがいる筈なのに、一向にこっちにこない。
「ママ?」
あ、下のスーパーだ。停電、うちだけなのかな?
「敦くん? おーい」
そう呼んでも小さな声では、届かないし。
小さい頃、幼稚園での悪夢が蘇る。
「怖い……誰か…」
小さな音がした。バスルームの窓からは、真っ暗な景色。全体的に停電らしく、雨まで降っていた。
「いや、いや、いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
小さく蹲り、泣きながら大きな声を出す。
「どした? 停で…んぅっ!!!」
「怖い…怖い…怖いぃ!!!」
大声が聞こえたから、慌ててバスルームに向かったら停電っての忘れてアチコチぶつかったし。扉を開ければ、亜澄が裸のまま飛びついてきたし。
俺としては、そのままずっと抱きつかれたかったが、実際は懐中電灯の灯で俺の顔を見た途端、コイツ気を失った。
慌ててバスタオルを巻いて、亜澄の部屋まで連れてって、冷たくしたタオルを当ててなんとか、だった。
─このマンション、停電にはならないと父さん言ってたのにな。
「み、見てない…から!!」
「ほんとに?」
流石に、下着やパジャマを寝てる人とかに着せる力もなく、俺はバスタオルに包まれたアイツをベッドに寝かせ、布団をかけただけ!
「嘘ついてないでしょうね?」
「ついてねぇよ」
目を覚ました亜澄に、叫ばれ、頬をぶっ叩かれた俺は、まだ痛い頬を押さえながらそう返した。
「もういいわよ、こっち向いても……」
「うん」
髪はまだ半乾きの状態だが、亜澄はパジャマを着て、こちらを向いていた。俺、パジャマ濡れてるんだけど!?
「さっきは、取り乱して…ごめんなさい」
「別に……」
「私、停電だけは苦手名のよ」
「そ……」
なんとなく気まずくなって、話もそこそこに部屋を出ると、やっと桃子さんが帰ってきたら。
「あれ? 敦くん、お風呂入ったよね?」
桃子さんは、買い物に行ったのに、同じマンションの人と偶然会って愚痴を聞かされたことを話しながら、冷蔵庫に買ったものを入れていた。
なんとなく、手伝った。
のが悪かった?濡れたパジャマのままだったから?
翌日…
「今日は、お休みしてゆっくり寝てなさい。学校には、連絡しとくから……」
「ふぁい。ありがとうございます」
机の上には、ポカリスエットと体温計、お粥が用意されていた。
「ねぇ、大丈夫?」
桃子さんが、部屋を出て数分後。学校の制服に着替えた亜澄が、俺の部屋に入ってきた。
「きったないなー」
足で床に散らばっていた服やら雑誌を追いやって、なんとか自分のスペースを作っている。
「たまには、掃除くらい…じゃなくて、熱下がった?」
「い…や。まら…」
鼻水が出てるのに、何故か鼻が詰まるし、喉は痛いし……。
「うつる…から」
亜澄は、まだ何か言いたそうだったけど、またね、と小さく言って部屋を出て行った。
それからスゥーッと吸い込まれるように、俺は眠りについた。
懐かしい夢を見てた。
幼稚園の頃の夢。あっちゃんと楽しく遊んだ夢。手を繋いで、花壇に咲いてる花を見つけては、あーだ、こーだと話したり、一緒に遊具で遊んだり……。
陽が暮れかけて、母さんが俺を呼びにきて、振り向いたらあっちゃんはいなかった。
「あっちゃん……」
ビックリしたぁ!寝てる…よね?
静かにドアを開けて入ってきた私は、静かに静かに部屋の掃除を始めた。
あっちゃんかぁ……。そういや、私もちっちゃかった頃、そう呼ばれてたな。あっちゃんって、うちのクラスにいたかな?いない、なぁ。クラスは全員名前覚えてるし。
まさか、彼女?!とか….…。
咳き込んできたし、そろそろ目を覚ますかも?部屋もあらかたきれいになったし、そろそろ戻るかな?
そーっと部屋を出たら、ママに見つかった!
「アズ? ちょっといいかしら?」
「は、はい……」
ママが、落ち着くからと紅茶を出してくれたけど……。
「あなた、敦くんと……。まさか……」
「へ? なにが?」
「そうよねぇ。関節キスで、妊娠すると思ってた子が……」
─あー、そんな頃もありましたねぇ。
「何もしてないわよね?」
「うん。寝てたから、起こさないように部屋を掃除してただけだから……」
そう言っただけで、ママは笑い出す。
「ま、なんにもないなら良かったわ。お母さん、まだおばあちゃんになりたくないし」
「も、も、もうっ! そんなことはないから!」
キスだけじゃ、赤ちゃんなんて出来ないもん!!キスだけじゃ……。
「夢、だよな?」
なんとなく唇に柔らかいのが当たった気がしたが……。
「腹減ったな……」
部屋を出ようとしたら、亜澄がいて、いきなりバカっ!と言われたんだが……。
「桃子さーん、腹減ったー。あと、俺夢遊病かも知れない。部屋がきれいになってた」
「あー、掃除なら軽くしといたけど?」
亜澄が……。
夕飯にはまだ少し早かったけど、卵とじうどんを作ってくれたから、それを食べてひたすら寝たら、朝には元気になってた。
「お? 珍しく父さんがいる!」
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
ヤクザの若頭は、年の離れた婚約者が可愛くて仕方がない
絹乃
恋愛
ヤクザの若頭の花隈(はなくま)には、婚約者がいる。十七歳下の少女で組長の一人娘である月葉(つきは)だ。保護者代わりの花隈は月葉のことをとても可愛がっているが、もちろん恋ではない。強面ヤクザと年の離れたお嬢さまの、恋に発展する前の、もどかしくドキドキするお話。
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
【完結】そんなに側妃を愛しているなら邪魔者のわたしは消えることにします。
たろ
恋愛
わたしの愛する人の隣には、わたしではない人がいる。………彼の横で彼を見て微笑んでいた。
わたしはそれを遠くからそっと見て、視線を逸らした。
ううん、もう見るのも嫌だった。
結婚して1年を過ぎた。
政略結婚でも、結婚してしまえばお互い寄り添い大事にして暮らしていけるだろうと思っていた。
なのに彼は婚約してからも結婚してからもわたしを見ない。
見ようとしない。
わたしたち夫婦には子どもが出来なかった。
義両親からの期待というプレッシャーにわたしは心が折れそうになった。
わたしは彼の姿を見るのも嫌で彼との時間を拒否するようになってしまった。
そして彼は側室を迎えた。
拗れた殿下が妻のオリエを愛する話です。
ただそれがオリエに伝わることは……
とても設定はゆるいお話です。
短編から長編へ変更しました。
すみません
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
【完結】君は強いひとだから
冬馬亮
恋愛
「大丈夫、君は強いひとだから」
そう言って、あなたはわたくしに別れを告げた。
あなたは、隣でごめんなさいと涙を流す彼女の肩を抱く。
そして言うのだ。
「この子は僕が付いてないと生きていけないから」と。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる