19 / 40
第19話 家を借りる
しおりを挟む
「先輩、早かったですね。どうでしたかレースは?」
「ああ。やはり発送予定時刻から予測を付けてゴール地点を見るのは無理があったな」
「そうなんですか、じゃぁ、レースでスキルを手に入れるのは諦めた感じですか? その割に、表情が明るいですね。まさか、フラワーちゃんとあんなことやらこんなことでもしてたんですか?」
「ホタル、そこから発想を切り替えろ……レースを見るのは無理だが、確実に勝ち馬娘がわかるレースがあるのを見つけたんだよ」
「凄いじゃないですか。どんな裏技ですか?」
俺は、今日の出走表をテーブルに広げた。
勿論馬娘の二人も、この場に居る。
「ホタル、レースの種類があるだろ」
「はい、日本の競馬と同じようにクラス分けされてますね」
「十一レースはなんて書いてある?」
「A級重賞競走 ギャンブリーカップ(G2)って書いてあります」
「ちょっとフローラに聞いてくれ。表彰式があるのはどんな競争かだ」
ホタルに頼んで、フローラに尋ねると「毎日十一レースは重賞競走ですので、勝てば表彰式があります。表彰式は重賞競走だけです」
「ほらな、表彰式は五分間くらいかけて行われていた。その場に居る使徒は勝った一人だけだ。だから表彰式を【予知】すれば勝ち馬娘は簡単に見える」
「凄いですね、一日一レースでも倍々に増やしていけるなら、一か月も続けたら、物凄い数になりますね」
「だろ? 十日で千二十四個、二十日なら百四万八千五百七十六個。三十日なら十億七千三百七十四万千八百二十四個だ」
「凄すぎますー」
「それを踏まえてだ。フラワーとフローラに聞いてくれ」
「何をですか?」
「まず、スキルのレベルは上限があるのか? だ」
「レベル十まであるそうです」
「レベル上限に達した、スキルはどうなるんだ?」
「上位スキルに進化するそうです」
「その上位スキルのレベルはどうやってあげるんだ?」
「そこに達成した人がいないので、解らないそうです」
恐らくだがスキルの種類は、俺やホタルの手に居れた特殊な物を除けば昨日スキルショップで見かけ二百種類ほどのスキルしか、存在しないのかもしれない。
その上で先程の計算のようにスキルが手に入るなら、俺はまじで勇者にでもなれる可能性がある。
これは明日からが楽しみだぞ。
手に入れた、スキルを売る事はできないかを聞いてみたが、負けた人のスキルは回収されているので、もしかしたらできるのかもしれないけど、聞いた事が無いということだった。
「ホタルの方はどうだった?」
「いい家をみつけましたよ。貴族の別荘だった物件らしいんですけど、使徒の競争で破産して、売りに出されてるそうです。買えば二億ゴルといわれましたけど、それは無理なので賃貸の話をしたら一月五十万ゴルで借りれるそうです。二十部屋もあるし、お風呂もあるから、アンドレ隊長にも話して七人全員で出し合って借りるのはどうでしょうか?」
「そうだな。今の時点でバラバラに生活すると、不都合な点が多そうだし今日のディナーの時にでも話をしてみようか」
その日のディナータイムに、全員揃う事ができたので先程の家の話を提案すると、みんな賛成してくれたので、翌日早速契約をして、引っ越すことになった。
アンドレ隊長は今日早速、ミッシェルさんとカールさんとベーアさんを連れて、モンスターハントに出かけた話をしてくれた。
ベーアさんが元々ハンターをしていたらくて、倒したモンスターの解体などで随分と役に立ってくれたそうだ。
まだ言葉がうまく通じないので、狩りは三人で行い、それでも昨日の林の中でゴブリンとウルフを合わせて十匹ほど倒したそうだ。
熊獣人のベーアさんは茶色いミディアムヘアに、ブラウンの瞳で見た目は女性だけど、がっしりしていて力強さを感じる。
早速購入した荷馬車の馭者もそつなくこなしたみたいだ。
「ベーアさんはなんで奴隷になっちゃったんですか?」
「はい。私は、ハンターとして活動していたんですが、私が所属していたパーティーがダンジョンでの依頼に失敗して、四人のうち二人が亡くなり、もう一人も大けがを負ってしまって、その治療費や依頼失敗の違約金などで借金をしてしまって……それで仕方なくです」
「ベーアさんのランクは何なんですか?」
「私はFランクですね」
「スキルは?」
「奴隷落ちをする際にスキルは、神殿で取り上げられます」
「そうなんですね、得意な武器とかはあるんですか?」
「私はパーティでは、タワーシールドを使う壁役でしたので、攻撃より防御が得意です。武器は一応、槍を使っていました」
その会話を聞いていたアンドレ隊長が「ベーアが壁役をこなせるならより安定したハンティングが行えそうだな。後は斥候が欲しい所だが、また奴隷商にでも行って人材を探すかな」と言っていた。
「全員がGランクに上がれば、ダンジョンに挑戦しようと思う。それまでは林での狩りが中心だ」
その日はそれで解散となり、翌日は朝から全員で借りるお屋敷を見に行くことになった。
俺もメインレースだけしか見ないから午後三時くらいに神殿に行けばいいので問題は無い。
朝になり、全員で商業ギルドに向かいギルドの住宅部門の人に案内をしてもらう。
ホタルは既にみているそうだが安くはない出費なので、全員が現地を確認してから借りることになった。
貴族の別宅であっただけに、パーティが開けるように広いホールと庭もあり、キッチンも百人の招待客に対応できるような立派なものがあるので問題は無い。
コンロや水道はどうなってるのか聞いてみたら、魔道具で賄っているそうだ。
火の魔石と水の魔石を定期的に補充しなくてはいけないが、この規模の屋敷の光熱費だと思えば許容範囲な値段で手に入るそうだ。
明かりは、光の魔石の照明もあるが、普段はロウソクを使うらしい。
やはり魔法のある世界では便利であるがゆえに、文明の発展が遅れてしまうんだなと思った。
現代世界なら、魔石から直接エネルギーを取り出して、発電するとかそういう発想になると思うしな。
アダムさんが、広いキッチンを気に入り屋台で販売する予定の物の仕込みで使ってもいいかを、アンドレ隊長に確認を取っていたが、「キッチンと水道の魔石を負担するなら構わないよな?」と、俺達に確認を取って来たので了承した。
「アダムさんは。なんの屋台をやるんですか?」
ホタルが、アダムさんに質問していた。
「ああ、商業ギルドに紹介して貰った屋台広場を見て回って、競合店が無かったから、ハンバーガーショップをやろうと思う。仕込みさえきちんとしておけば、対応はバイトでも出来るようになるしな」
「それ絶対はやりそうですね。あっというまにお金持ちになれるかもしれませんね」
「そうだな。収入が安定してくればレストランを始めてもいいんだが、それは、言葉が理解できるようになってからの話だ」
「ニャルちゃんが、一人で出来るようになるまで私も手伝いますね」
「そいつは助かる。軌道に乗るまでは、たいして給料出せないかもしれないが頼むな」
「学生時代にハンバーガーショップでバイトしてたから得意ですよ!」
「そいつは凄いな。『ダービーキングダム』に乗るようなお嬢様だから全然期待してなかったよ」
「私はアズマ先輩に連れて来てもらっただけですから、全然、お金持ちじゃなかったんです」
「そうなのか、まぁこの世界ではホタルの能力は重要だから、期待してるぞ」
「はい!」
みんなこの物件を気に入ったので、早速契約することになった。
部屋数も多いけど、当面は俺は仕事らしい仕事もする予定はないし、フラワーとフローラも居るから、部屋の維持も問題無いだろう。
契約料には、家賃の三か月分が必要だったが、七人で分割すれば、都内のワンルームマンション程度の家賃だから格安だよな。
「ああ。やはり発送予定時刻から予測を付けてゴール地点を見るのは無理があったな」
「そうなんですか、じゃぁ、レースでスキルを手に入れるのは諦めた感じですか? その割に、表情が明るいですね。まさか、フラワーちゃんとあんなことやらこんなことでもしてたんですか?」
「ホタル、そこから発想を切り替えろ……レースを見るのは無理だが、確実に勝ち馬娘がわかるレースがあるのを見つけたんだよ」
「凄いじゃないですか。どんな裏技ですか?」
俺は、今日の出走表をテーブルに広げた。
勿論馬娘の二人も、この場に居る。
「ホタル、レースの種類があるだろ」
「はい、日本の競馬と同じようにクラス分けされてますね」
「十一レースはなんて書いてある?」
「A級重賞競走 ギャンブリーカップ(G2)って書いてあります」
「ちょっとフローラに聞いてくれ。表彰式があるのはどんな競争かだ」
ホタルに頼んで、フローラに尋ねると「毎日十一レースは重賞競走ですので、勝てば表彰式があります。表彰式は重賞競走だけです」
「ほらな、表彰式は五分間くらいかけて行われていた。その場に居る使徒は勝った一人だけだ。だから表彰式を【予知】すれば勝ち馬娘は簡単に見える」
「凄いですね、一日一レースでも倍々に増やしていけるなら、一か月も続けたら、物凄い数になりますね」
「だろ? 十日で千二十四個、二十日なら百四万八千五百七十六個。三十日なら十億七千三百七十四万千八百二十四個だ」
「凄すぎますー」
「それを踏まえてだ。フラワーとフローラに聞いてくれ」
「何をですか?」
「まず、スキルのレベルは上限があるのか? だ」
「レベル十まであるそうです」
「レベル上限に達した、スキルはどうなるんだ?」
「上位スキルに進化するそうです」
「その上位スキルのレベルはどうやってあげるんだ?」
「そこに達成した人がいないので、解らないそうです」
恐らくだがスキルの種類は、俺やホタルの手に居れた特殊な物を除けば昨日スキルショップで見かけ二百種類ほどのスキルしか、存在しないのかもしれない。
その上で先程の計算のようにスキルが手に入るなら、俺はまじで勇者にでもなれる可能性がある。
これは明日からが楽しみだぞ。
手に入れた、スキルを売る事はできないかを聞いてみたが、負けた人のスキルは回収されているので、もしかしたらできるのかもしれないけど、聞いた事が無いということだった。
「ホタルの方はどうだった?」
「いい家をみつけましたよ。貴族の別荘だった物件らしいんですけど、使徒の競争で破産して、売りに出されてるそうです。買えば二億ゴルといわれましたけど、それは無理なので賃貸の話をしたら一月五十万ゴルで借りれるそうです。二十部屋もあるし、お風呂もあるから、アンドレ隊長にも話して七人全員で出し合って借りるのはどうでしょうか?」
「そうだな。今の時点でバラバラに生活すると、不都合な点が多そうだし今日のディナーの時にでも話をしてみようか」
その日のディナータイムに、全員揃う事ができたので先程の家の話を提案すると、みんな賛成してくれたので、翌日早速契約をして、引っ越すことになった。
アンドレ隊長は今日早速、ミッシェルさんとカールさんとベーアさんを連れて、モンスターハントに出かけた話をしてくれた。
ベーアさんが元々ハンターをしていたらくて、倒したモンスターの解体などで随分と役に立ってくれたそうだ。
まだ言葉がうまく通じないので、狩りは三人で行い、それでも昨日の林の中でゴブリンとウルフを合わせて十匹ほど倒したそうだ。
熊獣人のベーアさんは茶色いミディアムヘアに、ブラウンの瞳で見た目は女性だけど、がっしりしていて力強さを感じる。
早速購入した荷馬車の馭者もそつなくこなしたみたいだ。
「ベーアさんはなんで奴隷になっちゃったんですか?」
「はい。私は、ハンターとして活動していたんですが、私が所属していたパーティーがダンジョンでの依頼に失敗して、四人のうち二人が亡くなり、もう一人も大けがを負ってしまって、その治療費や依頼失敗の違約金などで借金をしてしまって……それで仕方なくです」
「ベーアさんのランクは何なんですか?」
「私はFランクですね」
「スキルは?」
「奴隷落ちをする際にスキルは、神殿で取り上げられます」
「そうなんですね、得意な武器とかはあるんですか?」
「私はパーティでは、タワーシールドを使う壁役でしたので、攻撃より防御が得意です。武器は一応、槍を使っていました」
その会話を聞いていたアンドレ隊長が「ベーアが壁役をこなせるならより安定したハンティングが行えそうだな。後は斥候が欲しい所だが、また奴隷商にでも行って人材を探すかな」と言っていた。
「全員がGランクに上がれば、ダンジョンに挑戦しようと思う。それまでは林での狩りが中心だ」
その日はそれで解散となり、翌日は朝から全員で借りるお屋敷を見に行くことになった。
俺もメインレースだけしか見ないから午後三時くらいに神殿に行けばいいので問題は無い。
朝になり、全員で商業ギルドに向かいギルドの住宅部門の人に案内をしてもらう。
ホタルは既にみているそうだが安くはない出費なので、全員が現地を確認してから借りることになった。
貴族の別宅であっただけに、パーティが開けるように広いホールと庭もあり、キッチンも百人の招待客に対応できるような立派なものがあるので問題は無い。
コンロや水道はどうなってるのか聞いてみたら、魔道具で賄っているそうだ。
火の魔石と水の魔石を定期的に補充しなくてはいけないが、この規模の屋敷の光熱費だと思えば許容範囲な値段で手に入るそうだ。
明かりは、光の魔石の照明もあるが、普段はロウソクを使うらしい。
やはり魔法のある世界では便利であるがゆえに、文明の発展が遅れてしまうんだなと思った。
現代世界なら、魔石から直接エネルギーを取り出して、発電するとかそういう発想になると思うしな。
アダムさんが、広いキッチンを気に入り屋台で販売する予定の物の仕込みで使ってもいいかを、アンドレ隊長に確認を取っていたが、「キッチンと水道の魔石を負担するなら構わないよな?」と、俺達に確認を取って来たので了承した。
「アダムさんは。なんの屋台をやるんですか?」
ホタルが、アダムさんに質問していた。
「ああ、商業ギルドに紹介して貰った屋台広場を見て回って、競合店が無かったから、ハンバーガーショップをやろうと思う。仕込みさえきちんとしておけば、対応はバイトでも出来るようになるしな」
「それ絶対はやりそうですね。あっというまにお金持ちになれるかもしれませんね」
「そうだな。収入が安定してくればレストランを始めてもいいんだが、それは、言葉が理解できるようになってからの話だ」
「ニャルちゃんが、一人で出来るようになるまで私も手伝いますね」
「そいつは助かる。軌道に乗るまでは、たいして給料出せないかもしれないが頼むな」
「学生時代にハンバーガーショップでバイトしてたから得意ですよ!」
「そいつは凄いな。『ダービーキングダム』に乗るようなお嬢様だから全然期待してなかったよ」
「私はアズマ先輩に連れて来てもらっただけですから、全然、お金持ちじゃなかったんです」
「そうなのか、まぁこの世界ではホタルの能力は重要だから、期待してるぞ」
「はい!」
みんなこの物件を気に入ったので、早速契約することになった。
部屋数も多いけど、当面は俺は仕事らしい仕事もする予定はないし、フラワーとフローラも居るから、部屋の維持も問題無いだろう。
契約料には、家賃の三か月分が必要だったが、七人で分割すれば、都内のワンルームマンション程度の家賃だから格安だよな。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説


元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?

生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

『王家の面汚し』と呼ばれ帝国へ売られた王女ですが、普通に歓迎されました……
Ryo-k
ファンタジー
王宮で開かれた側妃主催のパーティーで婚約破棄を告げられたのは、アシュリー・クローネ第一王女。
優秀と言われているラビニア・クローネ第二王女と常に比較され続け、彼女は貴族たちからは『王家の面汚し』と呼ばれ疎まれていた。
そんな彼女は、帝国との交易の条件として、帝国に送られることになる。
しかしこの時は誰も予想していなかった。
この出来事が、王国の滅亡へのカウントダウンの始まりであることを……
アシュリーが帝国で、秘められていた才能を開花するのを……
※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる