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第2話 とりあえず世界一周かな?
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蘭さんがスマホで予約の取れる店を見つけて、二人で六本木の繁華街へと向かった。
「先輩、仕事はこのまま続けるんですか?」
「いや……無理だな。いまさら日当一万円しかならない仕事を頑張るモチベーションにはならないよ。一応引き継ぎとかはちゃんとしたいから、いきなり辞めるとは言わないけど、派遣会社に頼んで親が病気で看病しなくちゃならないから、出来るだけ早く退職させてくれと頼むよ」
「そうなんですね。私でも当ててたらそうしたと思います」
「だよね……」
興奮冷めやらずの状態で食べた廻らないお寿司は格別の味だった。
その後は、都内の高級と呼ばれるホテルのラウンジで美味しい酒を飲みながら、蘭さんに丸め込まれる事になる。
「先輩! 私に投資しませんか?」
「投資? それって愛人契約みたいなの?」
蘭さんは、一瞬、びくっとなった感じがしたが、それでも笑顔を崩さずに言葉を続けた。
「先輩がそれを望むなら、それでもいいですけど、もっと純粋に私の才能を育てる投資だと嬉しいです」
「ふーん。まぁあぶく銭みたいなもんだし、偶然今日の、あの瞬間に一緒に居たのも何かの縁かもな。馬券を買ったと思って、投資してみようかな」
「本当ですか? 超嬉しいです~」
そう言いながら、蘭さんは俺に抱き着いてほっぺたにキスをしてくれた。
抱きつかれると胸のふくらみのサイズが良く解り、今更断れないな……と思った。
「先輩は、会社辞めちゃったら、とりあえず何をするんですか?」
「まだ何も考えてないよ」
「じゃぁ何も決まっては無いんですね?」
「ああ、そうだね。蘭さんは決めてるのかい?」
「あ、ホタルって呼んで下さい。勿論呼び捨てでお願いします。アララギとか舌嚙みそうだって、みんなから言われるんで」
「そりゃ助かる。確かに噛みそうだった。ホタルちゃんでいいかな?」
「んー、ちゃん付けで呼ばれると愛人関係っぽいから、呼び捨ての方が良いかも」
「そっか、じゃぁホタルで」
「小栗先輩は、小栗さんでいいですか?」
「んー他人行儀な感じするから、そのまま先輩で頼むよ」
「了解です、先輩。それで質問の答えなんですけど、留学したいって話はしましたよね」
「ああ、言ってたね」
「私は今、会社で受付をやってるんですけど、もっと語学を極めて翻訳家とか通訳の仕事がしたいんですよね」
「へーそれは凄いね。俺なんかじゃ絶対できそうにないや」
「小説っていうかラノベってあるじゃないですか」
「ああ、俺も結構読むよ無料の投稿サイトのばっかりだけどね」
「私も凄い好きで、これは結構な日本文化だと思うんです。それを海外に紹介したいんですよね。現状のラノベの外国語翻訳版だとイマイチ日本の厨二的な表現やオタク文化の説明ができて無くて、日本語で読むラノベみたいに面白くないんです。それを色々な言語で面白さそのままに広めれる様になりたいんです」
「へー英語だけじゃ無くて?」
「そうですね、英語は前回のTOEIC試験で満点でしたから、ほぼ大丈夫なんですけど、スラングやオタク文化を面白い表現に出来るかはまだ自信が無いんです。そういう表現は現地で過ごさないと身に付かないかな? って思っててですね。後は大学でフランス語とスペイン語は専攻してましたから、それも身につけたいんです」
「凄いね。他にも話せる言葉はあるの?」
「日常会話程度なら北京語、広東語、韓国語、ロシア語、アラビア語も大丈夫です」
「それだけ話せたら大学に残れなかったのかい?」
「大学に残るには、お金が掛かりますから……私は在学中に父親亡くしちゃって、大学卒業するのも結構大変だったんです」
「そうなんだ。苦労したんだね。俺がホタルに投資するのは良いとして具体的に何をするんだい?」
「そう! そこが重要なんですけど、私まだ海外に行った事無いんです。だから一年くらいかけて色々な国を見て回りたいんです。一緒に行きませんか?」
「一緒に? また唐突だね」
「その間は全然そういう関係で構いませんから、世界一周のクルーズ船で一年程世界中を廻りたいんです。クルーズ船は出来れば乗客に日本人が少ない船でお願いしたいです」
「俺は外国語なんてさっぱりだから……」
「私が専属通訳です!」
「お、そうか、それなら何とかなるのか?」
「じゃぁ決定でもいいですか?」
そんな感じでホタルの勢いに一気に押し切られた。
だが、俺はきっとホタルと一緒に旅をしても彼女を抱く事は無いかもしれない。
結構ヘタレだからな! 上手く仲良くなれて向こうから俺の彼女になりたい感じを出してくれないと、金の力で無理やり物にした下衆ジジイな自分をきっと許せないだろう。
とは言っても俺は普通の健康体の男だから、今の歳まで清い身体って訳でもないし、それこそ以前にWIN5を的中させた時などには、しかるべき場所に通ったりはしたんだけどな。
その日は、それ以上の進展も無く自宅へ戻り、改めてネットバンクの残高を確認しながら、これから始まる輝ける未来を夢見た。
翌日派遣会社の担当者に連絡を入れた所「今まで無断欠勤も無くまじめに頑張ってくれたので、即日有給休暇の消化に入ってそのまま退職で構わないと言われた。
モチベーション的には助かるけど、もう少し必要とされてると思ったんだけどな……
ホタルの方は引き止めが凄かったらしいが、今月いっぱいでの退社に落ち着いたみたいだ。
俺とホタルの関係を予想する人などいるわけもないので、疑われたりはしなかった。
その日以降も晩御飯はホタルと一緒にレストランか居酒屋で食べるようになり、世界一周旅行の計画は着々と進んだ。
俺の収入の安定化の話とかも話題に出て来て、都内に賃貸マンションを二棟、二十四部屋分程購入して、働いていない間も家賃収入が確実に入るように提案してくれた。
俺も、(確かにその通りだな)と考えて築三十年のマンション二棟を一億八千万円ほどで取得した。
1LDKタイプのマンションだから、「都内では家賃八万円程度でも稼働率は百パーセントに近いでしょう」との不動産屋の口車に乗せられて現金で支払いを済ませた。
これで海外旅行中でも毎月二百万円弱の家賃収入はあり、諸経費を払っても十年で投資は回収できるはずだ。
「先輩、これで老後も安泰ですね!」
「俺が八十歳まで生きるとしたらその頃には築八十年を超えるからとっくに需要が無くなるだろう?」
「大丈夫ですよ。三十年後を目途に土地を担保に建て替えればいいですし、無謀な事をしなければ、物件数ももっと増やしていけますから」
「そんなに上手くいくもんなのかよ?」
そして肝心のクルーズの方だが、世界一周とは言っても一度の航海で本当に世界中を廻る様な物はなく、大体三か月ほどのツアーで北米コースとか南米コースとかで分かれている感じだった。
そっちは、ホタルに任せっきりでコースをチョイスして貰ったが、最初の旅は英国船で太平洋を横断して南米に向かう、百日間ほどのクルーズに決まった。
百日間で一人一千万円を超える結構ゴージャスなプランだ。
食事はつくが、チップやカジノのプレー料金を考えれば五割増しは考えておかなければいけないだろう。
「二回目以降はもっと安いプランにしますから!」とは言っていたが、俺も折角だから少しはブルジョアジーな生活をしてみたかったし、まぁいいだろう。
そして【WIN5】で勝利してからちょうど一月後には、俺はホタルと共に世界一の豪華客船と名高い『ダービーキングダム』へと搭乗した。
「先輩、仕事はこのまま続けるんですか?」
「いや……無理だな。いまさら日当一万円しかならない仕事を頑張るモチベーションにはならないよ。一応引き継ぎとかはちゃんとしたいから、いきなり辞めるとは言わないけど、派遣会社に頼んで親が病気で看病しなくちゃならないから、出来るだけ早く退職させてくれと頼むよ」
「そうなんですね。私でも当ててたらそうしたと思います」
「だよね……」
興奮冷めやらずの状態で食べた廻らないお寿司は格別の味だった。
その後は、都内の高級と呼ばれるホテルのラウンジで美味しい酒を飲みながら、蘭さんに丸め込まれる事になる。
「先輩! 私に投資しませんか?」
「投資? それって愛人契約みたいなの?」
蘭さんは、一瞬、びくっとなった感じがしたが、それでも笑顔を崩さずに言葉を続けた。
「先輩がそれを望むなら、それでもいいですけど、もっと純粋に私の才能を育てる投資だと嬉しいです」
「ふーん。まぁあぶく銭みたいなもんだし、偶然今日の、あの瞬間に一緒に居たのも何かの縁かもな。馬券を買ったと思って、投資してみようかな」
「本当ですか? 超嬉しいです~」
そう言いながら、蘭さんは俺に抱き着いてほっぺたにキスをしてくれた。
抱きつかれると胸のふくらみのサイズが良く解り、今更断れないな……と思った。
「先輩は、会社辞めちゃったら、とりあえず何をするんですか?」
「まだ何も考えてないよ」
「じゃぁ何も決まっては無いんですね?」
「ああ、そうだね。蘭さんは決めてるのかい?」
「あ、ホタルって呼んで下さい。勿論呼び捨てでお願いします。アララギとか舌嚙みそうだって、みんなから言われるんで」
「そりゃ助かる。確かに噛みそうだった。ホタルちゃんでいいかな?」
「んー、ちゃん付けで呼ばれると愛人関係っぽいから、呼び捨ての方が良いかも」
「そっか、じゃぁホタルで」
「小栗先輩は、小栗さんでいいですか?」
「んー他人行儀な感じするから、そのまま先輩で頼むよ」
「了解です、先輩。それで質問の答えなんですけど、留学したいって話はしましたよね」
「ああ、言ってたね」
「私は今、会社で受付をやってるんですけど、もっと語学を極めて翻訳家とか通訳の仕事がしたいんですよね」
「へーそれは凄いね。俺なんかじゃ絶対できそうにないや」
「小説っていうかラノベってあるじゃないですか」
「ああ、俺も結構読むよ無料の投稿サイトのばっかりだけどね」
「私も凄い好きで、これは結構な日本文化だと思うんです。それを海外に紹介したいんですよね。現状のラノベの外国語翻訳版だとイマイチ日本の厨二的な表現やオタク文化の説明ができて無くて、日本語で読むラノベみたいに面白くないんです。それを色々な言語で面白さそのままに広めれる様になりたいんです」
「へー英語だけじゃ無くて?」
「そうですね、英語は前回のTOEIC試験で満点でしたから、ほぼ大丈夫なんですけど、スラングやオタク文化を面白い表現に出来るかはまだ自信が無いんです。そういう表現は現地で過ごさないと身に付かないかな? って思っててですね。後は大学でフランス語とスペイン語は専攻してましたから、それも身につけたいんです」
「凄いね。他にも話せる言葉はあるの?」
「日常会話程度なら北京語、広東語、韓国語、ロシア語、アラビア語も大丈夫です」
「それだけ話せたら大学に残れなかったのかい?」
「大学に残るには、お金が掛かりますから……私は在学中に父親亡くしちゃって、大学卒業するのも結構大変だったんです」
「そうなんだ。苦労したんだね。俺がホタルに投資するのは良いとして具体的に何をするんだい?」
「そう! そこが重要なんですけど、私まだ海外に行った事無いんです。だから一年くらいかけて色々な国を見て回りたいんです。一緒に行きませんか?」
「一緒に? また唐突だね」
「その間は全然そういう関係で構いませんから、世界一周のクルーズ船で一年程世界中を廻りたいんです。クルーズ船は出来れば乗客に日本人が少ない船でお願いしたいです」
「俺は外国語なんてさっぱりだから……」
「私が専属通訳です!」
「お、そうか、それなら何とかなるのか?」
「じゃぁ決定でもいいですか?」
そんな感じでホタルの勢いに一気に押し切られた。
だが、俺はきっとホタルと一緒に旅をしても彼女を抱く事は無いかもしれない。
結構ヘタレだからな! 上手く仲良くなれて向こうから俺の彼女になりたい感じを出してくれないと、金の力で無理やり物にした下衆ジジイな自分をきっと許せないだろう。
とは言っても俺は普通の健康体の男だから、今の歳まで清い身体って訳でもないし、それこそ以前にWIN5を的中させた時などには、しかるべき場所に通ったりはしたんだけどな。
その日は、それ以上の進展も無く自宅へ戻り、改めてネットバンクの残高を確認しながら、これから始まる輝ける未来を夢見た。
翌日派遣会社の担当者に連絡を入れた所「今まで無断欠勤も無くまじめに頑張ってくれたので、即日有給休暇の消化に入ってそのまま退職で構わないと言われた。
モチベーション的には助かるけど、もう少し必要とされてると思ったんだけどな……
ホタルの方は引き止めが凄かったらしいが、今月いっぱいでの退社に落ち着いたみたいだ。
俺とホタルの関係を予想する人などいるわけもないので、疑われたりはしなかった。
その日以降も晩御飯はホタルと一緒にレストランか居酒屋で食べるようになり、世界一周旅行の計画は着々と進んだ。
俺の収入の安定化の話とかも話題に出て来て、都内に賃貸マンションを二棟、二十四部屋分程購入して、働いていない間も家賃収入が確実に入るように提案してくれた。
俺も、(確かにその通りだな)と考えて築三十年のマンション二棟を一億八千万円ほどで取得した。
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「先輩、これで老後も安泰ですね!」
「俺が八十歳まで生きるとしたらその頃には築八十年を超えるからとっくに需要が無くなるだろう?」
「大丈夫ですよ。三十年後を目途に土地を担保に建て替えればいいですし、無謀な事をしなければ、物件数ももっと増やしていけますから」
「そんなに上手くいくもんなのかよ?」
そして肝心のクルーズの方だが、世界一周とは言っても一度の航海で本当に世界中を廻る様な物はなく、大体三か月ほどのツアーで北米コースとか南米コースとかで分かれている感じだった。
そっちは、ホタルに任せっきりでコースをチョイスして貰ったが、最初の旅は英国船で太平洋を横断して南米に向かう、百日間ほどのクルーズに決まった。
百日間で一人一千万円を超える結構ゴージャスなプランだ。
食事はつくが、チップやカジノのプレー料金を考えれば五割増しは考えておかなければいけないだろう。
「二回目以降はもっと安いプランにしますから!」とは言っていたが、俺も折角だから少しはブルジョアジーな生活をしてみたかったし、まぁいいだろう。
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