39 / 134
第39話 新しい日常
しおりを挟む
8月19日(WED)8時
「東雲さん、おはようございます」
「ちゃんと眠れましたか?」
「あ、はい。ベッドがふかふかで凄い気持ちよく眠る事ができました」
「それは、ベッドを選んだメンバー達も喜ぶよきっと。今日は何か特別に用事があったりする?」
「別に無いですけど、お昼は友達とモンスター狩りに行く予定です」
「翔君用の装備を一式用意しておいたから、後で確認しておいてね。使いやすいのを選んであげたから、きっと気に入ってくれると思うわ」
「ありがとうございます超嬉しいです。あの、ここって友達連れて来たりしても大丈夫何ですか?」
「翔君の家だから、全然気にしなくても大丈夫だよ。今日は夕方から、長官とギルマスが翔君の顔を見たいって言ってたから、それまでには帰って来て欲しいかな」
「うわぁ国の大臣さん達と会うなんて、めちゃくちゃ緊張してしまいます」
「心配しなくても大丈夫だよ。二人とも堅苦しい所は無い人達だから」
今まで普通の高校生だったのが、余りの環境の変化にビックリする事の方が多過ぎて、俺これからどうなるんだろう?
流されちゃうしか無いのかな?
9時前になって、向井さんがやって来た。
「おはようございます。今日からよろしくお願いしますね」
「おはようございます向井さん。こちらこそよろしくお願いします」
「婆ちゃんでいいよ。翔君のお父さんも、私の事は婆ちゃんって呼んでたからね」
「見た目母さんより若いくらいの人に、婆ちゃんなんて呼べ無いですよ」
「嬉しい事言ってくれるねー、じゃあもっとエステに行って、翔君の彼女に見えるくらいに頑張ろうかねー」
「それちょっと怖いです」
「私は仕事に行って来ますね。向井さんよろしくお願いします」
それから、東雲さんの用意してくれた装備を、チェックしてみた。
買ったらいくらするんだろこれ。
なんかメチャカッコいいし、省吾に自慢してやろう。
「向井さん俺も出かけて来るね、よろしくお願いします」
「行ってらっしゃい。狩をするなら気をつけてね」
俺は転移門を使って八幡防衛都市までやって来た。
転移門の側にあるDGの買取所で省吾と待ち合わせている。
買取所に行くと何か今日は人に見られる。
何かおかしいのかな? この装備も全然変ではないと思うんだけど。
「ちょっといいですか? 君のその防具って理ブランドのR装備ですよね? 凄いなぁ本物始めてみました。一体いくらしたんですか? 本物なら今オークションで500万円以上はするはずですよ」
知らない人にいきなり話しかけられて、俺の装備を見ていきなりなんかとんでもない事言い始めた。
「ええっ、これってそんな高級品なんですか? 一緒に住んでる人に用意してもらったから値段なんか全然解んなかったです」
「ちょっと武器も見せてもらえませんか?」
と、聞かれた所でやっと省吾が現れたので、すいません約束の時間があるのでと言ってその場から逃げた。
「省吾おせーぞ、何か知らない人に話しかけられて、めちゃ困ったじゃんかよー」
「なんて話しかけられたんだ? ……てか翔その装備ってもしかして理ブランドか? しかもR装備じゃんかよ」
「お前もかよ、そうやって話しかけられたんだ。これそんなに凄いのか?」
「探索者やってるやつならみんな欲しがるほどの、すげえ装備だよ。普通だとDITの班長クラス以上の人がつけてるくらいのな」
「何でそんなに詳しいんだ?」
「逆になんで知らないんだ。
それって東雲さんが用意してくれたんだろ? やっぱ世界ランカーの人は違うよな」
「言われてから気付いたけど、理って俺の父さんの名前じゃん。って事はこれ父さんが作った装備なのかな?」
「話の流れからして、それで間違いなさそうだな。俺にもHQでいいから都合付けてくれよ、必ずお金ためて払うからさぁ、理ブランドは基本DIT内部でしか出回らないそうだから、手に入れるチャンスなんて滅多にないんだぞ」
「何がそんなに凄いんだ? 」
「性能が段違いなんだよ、R装備でも、通常のSR品よりはるかに高性能なんだぜ。ステータスアップの付与効果とかあったりするし」
「それでか、どうも身体が軽く感じると思ったぜ。装備の事は東雲さんに聞いてみるよ。そろそろ狩りに行こうぜ!」
狩りをする為に防衛都市の外に出た。
ここで初めて武器をウエポンバッグから取り出したら「その刀ってさ雑誌で映ってた時の東雲さんが持ってたやつじゃないの?」
特徴のある分厚くて反りの少ない刀だった。
確かにそう言われればそんな気がする。
銘が入ってないしよくわかんないけどね。
「そうかもな、槍も入ってたぞ。これ今日は省吾が使ってみたらいいじゃん」
「いいのかよ? マジ嬉しいぜ。これで今日は目標LV5まで上げて、JOB取得だな!」
狩りは凄く順調に行って、昼過ぎには二人ともLV5を達成した。
「今日さ、俺んち来て見ないか?」
「俺も行ってみたいと思ってた。いいのか?」
「東雲さんも自分の家なんだから、気にしなくて良いって言ってくれてたし大丈夫だ」
「それなら、遠慮なく寄らせて貰うぜ」
ちょっと時間は早かったが、買取所でアイテムを納品して、家に帰る事にした。
今日は2時間ちょっとで、二人で2万円も稼げたぜ。
D特区の自宅に省吾を連れて行くと、口が半開きになって沈黙が続いた。
「どこまで旅立ってるんだ。早く現世に戻って来いよ」
「あ、あぁ、お前マジかこれ、こんな所にあずさ様と一緒に住んでるとか反則過ぎるだろ。俺にもそんなチャンス巡って来ないかなぁ、てか翔はもうモンスター狩って小遣い稼ぎする必要無くねぇか?」
「それは違うぜ省吾。俺はさ、母さんと義父さんをモンスターに奪われた。この事実は何があっても変わらないし、俺は小倉の街を必ず取り返すって決めたんだ。それにはさ、強くなるための環境も必要だから、ここに居る事で目標に早く辿り着けるんじゃないかと思ってる。目標を遂げる為に利用できる事は、利用させて貰おうって打算だな」
「お前普段あんまり感情表に出したりしないけど、結構ちゃんと考えてんだな。まぁ俺はお前の連れだし、いいじゃん。小倉取り返すの付き合うぜ」
向井さんがお昼ご飯を作ってくれたので、省吾と一緒に食べた。
何か本当に久しぶりの家庭の味で、こんなご飯が毎日食べれる様になるとか、ちょっと前の俺から考えれば、信じられない幸せだ。
もうこの幸せを誰にも崩されたくない。
だから強くなる。
ご飯を食べ終わってから、省吾と装備の話をしてたら、向井さんがやってきてどんな武器を使うのか聞いてきた。
「今日からこれを使ってるんです」と言って刀と槍を見せると
「いいの使ってるんだねぇ、私は昔薙刀やってて、これでも道場の師範代までなったんですよ」
と言って、槍を掴むとかっこよく振り回して構えて見せた。
すげぇ決まってる。
すると、
「師匠、俺に槍の使い方教えて下さい」と省吾が、がばっと頭を下げた。
「お仕事の合間でよかったら、ここで教えてあげるよ」と言われ
「翔、俺時間ある時ここに通ってきてもいいか?」と聞いてきた。
「別にいいぞ、俺は刀使うんだけど刀の扱い方とかは向井さんは詳しいですか?」
「型を見てあげるくらいなら解るけど、もっといい人が居るじゃないの、東雲さんは刀に関しては世界一の実力者だそうですよ」
と教えてくれた。
身近に居すぎて失念してたが、東雲さんやっぱ神だよな。
でも、向井さんも十分に凄かった。
LVも俺たちの3倍だし基本が違う。
それから夕方までみっちりと、槍の基礎を教わった。
18時を過ぎて向井さんが帰って行った。
「じゃぁそろそろ俺も帰ろうかな」と言ったが、
「今日だけもう少し居てくれないか、何か今日は人が来るみたいで、一人だと心細くてさ、頼むよ」
と、省吾に頼むと
「しょうがねぇな、あんまり遅くなるようなら途中で帰るぞ」と言いながらも残ってくれる事になった。
18時半になり、玄関が騒がしくなった。
東雲さんが「ただいま」と言って入ってきて、それに続くように総勢20名ほどの人達が入ってきた。
びっくりして東雲さんに「何事ですか? こんな大人数で」と言うと、
「みんな一目、翔君を見ておきたいって着いて来ちゃった。騒がしくて御免ね、ちょっとみんなで夕飯の準備するから、リビングでゆっくりしててね」
女性陣がキッチンで手馴れた感じで準備を始めると、男の人達がそれぞれ挨拶してくれた。
みんなDITの創設メンバーの人たちで、お父さんのファンだと言ってた。
料理の準備が出来る頃に、再び玄関に人が訪れた。
「こんばんわ、DIT長官の島です。初めまして、君が翔君か。会えるのを楽しみにしてたぞ」
「ぉ、確かに理に雰囲気似てるな、ギルドマスターの斉藤だ。よろしくな」
「は、初めまして、よ、よろしくお願いします」ちょっとどもった。
省吾は隣で固まっていた。
それから広いリビングでみんなで食事をし、俺が知らない父さんの話を色々聞かせてくれた。
やっと金縛りから開放された、省吾もなんとか付き合ってくれた。
「島長官もギルドマスターも、なんでそんなに俺を気にしてくれるんですか?」と聞くと、
「俺と颯太はな、理に10億づつ借金してるからな、利息代わりだ」
ブッと飲んでた紅茶を噴いた。
「10億づつですか? 凄い額ですね。こんな家があるからお金もちななんだろうなとは思ってたけど、10億とか聞いてもピンと来ないですよ」
「お父さんの総資産はな、今だと3兆円は越えてるぞ。居なくなって以降もお父さんの開発したアイテムを俺が複製して、今の世界は何とかやっていけてる状況だからな」
「ちょっと頭が付いて行かないです」省吾は再び固まっていた。
「まぁお金はこっちで勝手に周りの土地をどんどん買わせて貰ってるがな。興味があったら東雲にどれくらいの土地があるか教えてもらったらいいぞ」
「なにかあったら俺と達也を頼れ、お前は俺たちの息子と同じだ」
と言って貰えた。
「東雲さん、おはようございます」
「ちゃんと眠れましたか?」
「あ、はい。ベッドがふかふかで凄い気持ちよく眠る事ができました」
「それは、ベッドを選んだメンバー達も喜ぶよきっと。今日は何か特別に用事があったりする?」
「別に無いですけど、お昼は友達とモンスター狩りに行く予定です」
「翔君用の装備を一式用意しておいたから、後で確認しておいてね。使いやすいのを選んであげたから、きっと気に入ってくれると思うわ」
「ありがとうございます超嬉しいです。あの、ここって友達連れて来たりしても大丈夫何ですか?」
「翔君の家だから、全然気にしなくても大丈夫だよ。今日は夕方から、長官とギルマスが翔君の顔を見たいって言ってたから、それまでには帰って来て欲しいかな」
「うわぁ国の大臣さん達と会うなんて、めちゃくちゃ緊張してしまいます」
「心配しなくても大丈夫だよ。二人とも堅苦しい所は無い人達だから」
今まで普通の高校生だったのが、余りの環境の変化にビックリする事の方が多過ぎて、俺これからどうなるんだろう?
流されちゃうしか無いのかな?
9時前になって、向井さんがやって来た。
「おはようございます。今日からよろしくお願いしますね」
「おはようございます向井さん。こちらこそよろしくお願いします」
「婆ちゃんでいいよ。翔君のお父さんも、私の事は婆ちゃんって呼んでたからね」
「見た目母さんより若いくらいの人に、婆ちゃんなんて呼べ無いですよ」
「嬉しい事言ってくれるねー、じゃあもっとエステに行って、翔君の彼女に見えるくらいに頑張ろうかねー」
「それちょっと怖いです」
「私は仕事に行って来ますね。向井さんよろしくお願いします」
それから、東雲さんの用意してくれた装備を、チェックしてみた。
買ったらいくらするんだろこれ。
なんかメチャカッコいいし、省吾に自慢してやろう。
「向井さん俺も出かけて来るね、よろしくお願いします」
「行ってらっしゃい。狩をするなら気をつけてね」
俺は転移門を使って八幡防衛都市までやって来た。
転移門の側にあるDGの買取所で省吾と待ち合わせている。
買取所に行くと何か今日は人に見られる。
何かおかしいのかな? この装備も全然変ではないと思うんだけど。
「ちょっといいですか? 君のその防具って理ブランドのR装備ですよね? 凄いなぁ本物始めてみました。一体いくらしたんですか? 本物なら今オークションで500万円以上はするはずですよ」
知らない人にいきなり話しかけられて、俺の装備を見ていきなりなんかとんでもない事言い始めた。
「ええっ、これってそんな高級品なんですか? 一緒に住んでる人に用意してもらったから値段なんか全然解んなかったです」
「ちょっと武器も見せてもらえませんか?」
と、聞かれた所でやっと省吾が現れたので、すいません約束の時間があるのでと言ってその場から逃げた。
「省吾おせーぞ、何か知らない人に話しかけられて、めちゃ困ったじゃんかよー」
「なんて話しかけられたんだ? ……てか翔その装備ってもしかして理ブランドか? しかもR装備じゃんかよ」
「お前もかよ、そうやって話しかけられたんだ。これそんなに凄いのか?」
「探索者やってるやつならみんな欲しがるほどの、すげえ装備だよ。普通だとDITの班長クラス以上の人がつけてるくらいのな」
「何でそんなに詳しいんだ?」
「逆になんで知らないんだ。
それって東雲さんが用意してくれたんだろ? やっぱ世界ランカーの人は違うよな」
「言われてから気付いたけど、理って俺の父さんの名前じゃん。って事はこれ父さんが作った装備なのかな?」
「話の流れからして、それで間違いなさそうだな。俺にもHQでいいから都合付けてくれよ、必ずお金ためて払うからさぁ、理ブランドは基本DIT内部でしか出回らないそうだから、手に入れるチャンスなんて滅多にないんだぞ」
「何がそんなに凄いんだ? 」
「性能が段違いなんだよ、R装備でも、通常のSR品よりはるかに高性能なんだぜ。ステータスアップの付与効果とかあったりするし」
「それでか、どうも身体が軽く感じると思ったぜ。装備の事は東雲さんに聞いてみるよ。そろそろ狩りに行こうぜ!」
狩りをする為に防衛都市の外に出た。
ここで初めて武器をウエポンバッグから取り出したら「その刀ってさ雑誌で映ってた時の東雲さんが持ってたやつじゃないの?」
特徴のある分厚くて反りの少ない刀だった。
確かにそう言われればそんな気がする。
銘が入ってないしよくわかんないけどね。
「そうかもな、槍も入ってたぞ。これ今日は省吾が使ってみたらいいじゃん」
「いいのかよ? マジ嬉しいぜ。これで今日は目標LV5まで上げて、JOB取得だな!」
狩りは凄く順調に行って、昼過ぎには二人ともLV5を達成した。
「今日さ、俺んち来て見ないか?」
「俺も行ってみたいと思ってた。いいのか?」
「東雲さんも自分の家なんだから、気にしなくて良いって言ってくれてたし大丈夫だ」
「それなら、遠慮なく寄らせて貰うぜ」
ちょっと時間は早かったが、買取所でアイテムを納品して、家に帰る事にした。
今日は2時間ちょっとで、二人で2万円も稼げたぜ。
D特区の自宅に省吾を連れて行くと、口が半開きになって沈黙が続いた。
「どこまで旅立ってるんだ。早く現世に戻って来いよ」
「あ、あぁ、お前マジかこれ、こんな所にあずさ様と一緒に住んでるとか反則過ぎるだろ。俺にもそんなチャンス巡って来ないかなぁ、てか翔はもうモンスター狩って小遣い稼ぎする必要無くねぇか?」
「それは違うぜ省吾。俺はさ、母さんと義父さんをモンスターに奪われた。この事実は何があっても変わらないし、俺は小倉の街を必ず取り返すって決めたんだ。それにはさ、強くなるための環境も必要だから、ここに居る事で目標に早く辿り着けるんじゃないかと思ってる。目標を遂げる為に利用できる事は、利用させて貰おうって打算だな」
「お前普段あんまり感情表に出したりしないけど、結構ちゃんと考えてんだな。まぁ俺はお前の連れだし、いいじゃん。小倉取り返すの付き合うぜ」
向井さんがお昼ご飯を作ってくれたので、省吾と一緒に食べた。
何か本当に久しぶりの家庭の味で、こんなご飯が毎日食べれる様になるとか、ちょっと前の俺から考えれば、信じられない幸せだ。
もうこの幸せを誰にも崩されたくない。
だから強くなる。
ご飯を食べ終わってから、省吾と装備の話をしてたら、向井さんがやってきてどんな武器を使うのか聞いてきた。
「今日からこれを使ってるんです」と言って刀と槍を見せると
「いいの使ってるんだねぇ、私は昔薙刀やってて、これでも道場の師範代までなったんですよ」
と言って、槍を掴むとかっこよく振り回して構えて見せた。
すげぇ決まってる。
すると、
「師匠、俺に槍の使い方教えて下さい」と省吾が、がばっと頭を下げた。
「お仕事の合間でよかったら、ここで教えてあげるよ」と言われ
「翔、俺時間ある時ここに通ってきてもいいか?」と聞いてきた。
「別にいいぞ、俺は刀使うんだけど刀の扱い方とかは向井さんは詳しいですか?」
「型を見てあげるくらいなら解るけど、もっといい人が居るじゃないの、東雲さんは刀に関しては世界一の実力者だそうですよ」
と教えてくれた。
身近に居すぎて失念してたが、東雲さんやっぱ神だよな。
でも、向井さんも十分に凄かった。
LVも俺たちの3倍だし基本が違う。
それから夕方までみっちりと、槍の基礎を教わった。
18時を過ぎて向井さんが帰って行った。
「じゃぁそろそろ俺も帰ろうかな」と言ったが、
「今日だけもう少し居てくれないか、何か今日は人が来るみたいで、一人だと心細くてさ、頼むよ」
と、省吾に頼むと
「しょうがねぇな、あんまり遅くなるようなら途中で帰るぞ」と言いながらも残ってくれる事になった。
18時半になり、玄関が騒がしくなった。
東雲さんが「ただいま」と言って入ってきて、それに続くように総勢20名ほどの人達が入ってきた。
びっくりして東雲さんに「何事ですか? こんな大人数で」と言うと、
「みんな一目、翔君を見ておきたいって着いて来ちゃった。騒がしくて御免ね、ちょっとみんなで夕飯の準備するから、リビングでゆっくりしててね」
女性陣がキッチンで手馴れた感じで準備を始めると、男の人達がそれぞれ挨拶してくれた。
みんなDITの創設メンバーの人たちで、お父さんのファンだと言ってた。
料理の準備が出来る頃に、再び玄関に人が訪れた。
「こんばんわ、DIT長官の島です。初めまして、君が翔君か。会えるのを楽しみにしてたぞ」
「ぉ、確かに理に雰囲気似てるな、ギルドマスターの斉藤だ。よろしくな」
「は、初めまして、よ、よろしくお願いします」ちょっとどもった。
省吾は隣で固まっていた。
それから広いリビングでみんなで食事をし、俺が知らない父さんの話を色々聞かせてくれた。
やっと金縛りから開放された、省吾もなんとか付き合ってくれた。
「島長官もギルドマスターも、なんでそんなに俺を気にしてくれるんですか?」と聞くと、
「俺と颯太はな、理に10億づつ借金してるからな、利息代わりだ」
ブッと飲んでた紅茶を噴いた。
「10億づつですか? 凄い額ですね。こんな家があるからお金もちななんだろうなとは思ってたけど、10億とか聞いてもピンと来ないですよ」
「お父さんの総資産はな、今だと3兆円は越えてるぞ。居なくなって以降もお父さんの開発したアイテムを俺が複製して、今の世界は何とかやっていけてる状況だからな」
「ちょっと頭が付いて行かないです」省吾は再び固まっていた。
「まぁお金はこっちで勝手に周りの土地をどんどん買わせて貰ってるがな。興味があったら東雲にどれくらいの土地があるか教えてもらったらいいぞ」
「なにかあったら俺と達也を頼れ、お前は俺たちの息子と同じだ」
と言って貰えた。
69
あなたにおすすめの小説
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
超時空スキルを貰って、幼馴染の女の子と一緒に冒険者します。
烏帽子 博
ファンタジー
クリスは、孤児院で同い年のララと、院長のシスター メリジェーンと祝福の儀に臨んだ。
その瞬間クリスは、真っ白な空間に召喚されていた。
「クリス、あなたに超時空スキルを授けます。
あなたの思うように過ごしていいのよ」
真っ白なベールを纏って後光に包まれたその人は、それだけ言って消えていった。
その日クリスに司祭から告げられたスキルは「マジックポーチ」だった。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
魔法物語 - 倒したモンスターの魔法を習得する加護がチートすぎる件について -
花京院 光
ファンタジー
全ての生命が生まれながらにして持つ魔力。
魔力によって作られる魔法は、日常生活を潤し、モンスターの魔の手から地域を守る。
十五歳の誕生日を迎え、魔術師になる夢を叶えるために、俺は魔法都市を目指して旅に出た。
俺は旅の途中で、「討伐したモンスターの魔法を習得する」という反則的な加護を手に入れた……。
モンスターが巣食う剣と魔法の世界で、チート級の能力に慢心しない主人公が、努力を重ねて魔術師を目指す物語です。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
追放されたら無能スキルで無双する
ゆる弥
ファンタジー
無能スキルを持っていた僕は、荷物持ちとしてあるパーティーについて行っていたんだ。
見つけた宝箱にみんなで駆け寄ったら、そこはモンスタールームで。
僕はモンスターの中に蹴り飛ばされて置き去りにされた。
咄嗟に使ったスキルでスキルレベルが上がって覚醒したんだ。
僕は憧れのトップ探索者《シーカー》になる!
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる