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第104話 ダンジョン攻略始めちゃう?
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俺達はシエルの転移魔法で、ダンジョンの側に転移して来た。
「マリア、どうせ入るなら依頼受けてから入った方がよく無いか?」
「あ、そうだねちょっと冒険者ギルドによってから行こうか」
久しぶりに、訪れた冒険者ギルドカノン支部には、前回来た時に居たコリーンさんと言う狐獣人の受付嬢のお姉さんが居た。
「テネブル、前みたいにいきなり尻尾に飛びついたりしたら駄目だよ?」
「ああ、そんな事有ったな。大丈夫だよ椅子に座ってたら尻尾見えないし……」
以来の掲示板を見て、今日はシエルたちもいるし、4層の依頼を受ける事にした。
「テネブル、ダンジョンって中はどんな風なの?」
「通路で小部屋が繋がってるような感じかな。小部屋の中は基本他のパーティが戦ってたら、手を出さないのがルールらしいよ」
「へぇ、それってさ、それこそダンジョン物のゲームと同じような感じなんだね」
「そう言われてみたらそうだな」
ギルドの依頼を受けると、ダンジョンへと向かう。
1層と2層は、マリア達3人に任せる事にした。
勿論不測の事態に備えて、ちゃんと監視はしてるよ?
マリアが弓を構えて、一層のスライムとゴブリンを狙い撃つ。
リュミエルはミスリルクローを装備して、爪に風属性を纏わす。
そしてシエルは、リュミエルの頭の上に乗っかり撮影してた……
まぁいっか。
シエルが戦うのは俺も望んでないしな。
シエルには移動や索敵で活躍して貰った方が安心だぜ!
そんな感じで、4層で依頼アイテムを回収してギルドに納品すると、ファンダリアへ戻った。
「そう言えばチュールちゃんの魔法薬造りは順調なの?」
「そうだね、ポーション3までは安定して作れるようになって来たみたいだよ」
「万能薬やエリクサーはまだ無理みたいだけどね」
あ、そういえば爺ちゃんが言ってたよなエリクサーの材料。仙桃と薬草と神秘の泉だと10万分の一になるけどユグドラシルのしずくを手に入れれば、もっと現実的な数字になるって言ってたな。
確か今アルザス先生が行っている筈だし、戻って来たら案内して貰おう。
そう言えば本来はもっと邪神の復活にも手間がかかり、ダンジョンの攻略やアカシックレコードを読み取るって言う作業が必要だったんだよな? 邪神が実体として存在していた以上、創造神べノーラも必ず存在している筈だ。
なんかその存在に胡散臭さしか感じないぜ……
まだまだ解決しなきゃならない問題は山積みだな。
それに、あの封印をしてあった島を王国の王族が知っていた理由の、原因究明と魔国と王国の関係辺りも調べなきゃいけない。
結構やらないといけない事って多いかも……
シエルが転移を使える様になったのが、大きいからLVアップを少し頑張って、この世界のどこにでも転移出来るようにしないと駄目だな。
「ねぇ、マリア?」
「ダンジョンって攻略されてる所はあるの?」
「聞いた事が無いよ?」
「そっか、誰か詳しい人とか居るのかな?」
「良く解んないけど、ファンダリアの冒険者ギルドのイザベラマスターならある程度の情報は持ってるんじゃないかな?」
「そっか、明日は朝から冒険者ギルドに行って、情報収集しなきゃね」
その後は、チュールちゃんも合流して、久しぶりにみんなで孤児院の大きなお風呂に入った。
マリアにシャンプーで洗って貰うのが超気持ちいいし、何より眼福だぜ!
リュミエルとシエルの視線は少し痛いけど、これだけは譲れないんだからね。
お風呂に入って、みんなで家に戻ると、久しぶりにマリアのオッパイに挟まれて、ゆっくりと寝りに付いた。
リュミエルとシエルは、チュールちゃんのベッドで一緒に寝てた。
◇◆◇◆
翌朝、俺達は朝食を済ますと、ファンダリアの冒険者ギルドに向かった。
「イザベラマスターにお会いしたいんですけど?」
「ちょっと待っててねマリアちゃん」
そう言って、受付のシーラさんがイザベラさんに取次ぎをしてくれた。
「お久しぶりね、マリア山賊討伐の時はありがとう。今日はは何の用ですか?」
「はい、ダンジョンの事を聞きたくて来ました。イザベラ様ならダンジョンの攻略についての情報をお持ちかと思いまして」
「貴方達は、ダンジョンを攻略しようと思ってるの?」
「は、はい」
「そうなんですね。現在世界中で確認されているダンジョンは12か所あります。そして攻略されたダンジョンは0です。私が冒険者として活動していた頃にはグラーゴ達と5層までは攻略しましたが、あなた達はダンジョンには入った事がある?」
「はい、カノンのダンジョンなら5層まで行きました」
「そう、それなら解ると思いますが、ダンジョンでは階層ごとに魔物のレベルが倍に上がります。5層でもLVは80で6層に行くと160、7層だと320、8層では640までの敵が出現します。攻略が現実的でないのは理解できましたか?」
「あ、あの…… ダンジョンは何層まであるんでしょうか?」
「誰も辿り着いて無いのではっきりとはわかりませんが、恐らく10層では無いかと思われています。先代勇者のパーティーが9層までは辿り着いた実績がありますので」
「それは、伝説の勇者リョウマ様一行の事ですか?」
「そうね、その勇者様のパーティですらLV1280を超える9層では攻略を諦めたらしいですから、仮に10層で終わりであったとしても敵のLVは2560にも達すると言う事ですから、ほぼ攻略は無理だと思います」
「解りました…… ありがとうございます」
その話を聞いていた俺も、いきなり倍に敵のレベルが上がると、ほぼ無理かな? と思ったんだけど、全部のダンジョンが階層ごとの上限レベルって一緒なのかな? って言う疑問を覚えた。
もし一層の上限レベルが違うダンジョンがあるのなら、その辺りの問題はクリアできるかもしれないし。
「ねぇ、マリア一応その12か所のダンジョンの場所を全部教えてもらう事は出来るかな?」
「うん。聞いて見るね」
結局ダンジョンの場所は教えて貰えたので、他のダンジョンを確かめながら、攻略方法を考えようと言う事になった。
この世界では、移動方法の問題とかがあるので、あまり遠くの国のダンジョンに行くと言う発想自体が、起こらないだろうから、俺達の様に移動方法さえ準備できるのであれば、違う切り口で頑張る方法がある筈だしな。
うちにはシエルと言う移動に関してはプロな存在が居るしね。
取り敢えずカノンダンジョンで6層までは俺も頑張ればなんとかなりそうだから、全員100LVまでは頑張るか!
「マリア、どうせ入るなら依頼受けてから入った方がよく無いか?」
「あ、そうだねちょっと冒険者ギルドによってから行こうか」
久しぶりに、訪れた冒険者ギルドカノン支部には、前回来た時に居たコリーンさんと言う狐獣人の受付嬢のお姉さんが居た。
「テネブル、前みたいにいきなり尻尾に飛びついたりしたら駄目だよ?」
「ああ、そんな事有ったな。大丈夫だよ椅子に座ってたら尻尾見えないし……」
以来の掲示板を見て、今日はシエルたちもいるし、4層の依頼を受ける事にした。
「テネブル、ダンジョンって中はどんな風なの?」
「通路で小部屋が繋がってるような感じかな。小部屋の中は基本他のパーティが戦ってたら、手を出さないのがルールらしいよ」
「へぇ、それってさ、それこそダンジョン物のゲームと同じような感じなんだね」
「そう言われてみたらそうだな」
ギルドの依頼を受けると、ダンジョンへと向かう。
1層と2層は、マリア達3人に任せる事にした。
勿論不測の事態に備えて、ちゃんと監視はしてるよ?
マリアが弓を構えて、一層のスライムとゴブリンを狙い撃つ。
リュミエルはミスリルクローを装備して、爪に風属性を纏わす。
そしてシエルは、リュミエルの頭の上に乗っかり撮影してた……
まぁいっか。
シエルが戦うのは俺も望んでないしな。
シエルには移動や索敵で活躍して貰った方が安心だぜ!
そんな感じで、4層で依頼アイテムを回収してギルドに納品すると、ファンダリアへ戻った。
「そう言えばチュールちゃんの魔法薬造りは順調なの?」
「そうだね、ポーション3までは安定して作れるようになって来たみたいだよ」
「万能薬やエリクサーはまだ無理みたいだけどね」
あ、そういえば爺ちゃんが言ってたよなエリクサーの材料。仙桃と薬草と神秘の泉だと10万分の一になるけどユグドラシルのしずくを手に入れれば、もっと現実的な数字になるって言ってたな。
確か今アルザス先生が行っている筈だし、戻って来たら案内して貰おう。
そう言えば本来はもっと邪神の復活にも手間がかかり、ダンジョンの攻略やアカシックレコードを読み取るって言う作業が必要だったんだよな? 邪神が実体として存在していた以上、創造神べノーラも必ず存在している筈だ。
なんかその存在に胡散臭さしか感じないぜ……
まだまだ解決しなきゃならない問題は山積みだな。
それに、あの封印をしてあった島を王国の王族が知っていた理由の、原因究明と魔国と王国の関係辺りも調べなきゃいけない。
結構やらないといけない事って多いかも……
シエルが転移を使える様になったのが、大きいからLVアップを少し頑張って、この世界のどこにでも転移出来るようにしないと駄目だな。
「ねぇ、マリア?」
「ダンジョンって攻略されてる所はあるの?」
「聞いた事が無いよ?」
「そっか、誰か詳しい人とか居るのかな?」
「良く解んないけど、ファンダリアの冒険者ギルドのイザベラマスターならある程度の情報は持ってるんじゃないかな?」
「そっか、明日は朝から冒険者ギルドに行って、情報収集しなきゃね」
その後は、チュールちゃんも合流して、久しぶりにみんなで孤児院の大きなお風呂に入った。
マリアにシャンプーで洗って貰うのが超気持ちいいし、何より眼福だぜ!
リュミエルとシエルの視線は少し痛いけど、これだけは譲れないんだからね。
お風呂に入って、みんなで家に戻ると、久しぶりにマリアのオッパイに挟まれて、ゆっくりと寝りに付いた。
リュミエルとシエルは、チュールちゃんのベッドで一緒に寝てた。
◇◆◇◆
翌朝、俺達は朝食を済ますと、ファンダリアの冒険者ギルドに向かった。
「イザベラマスターにお会いしたいんですけど?」
「ちょっと待っててねマリアちゃん」
そう言って、受付のシーラさんがイザベラさんに取次ぎをしてくれた。
「お久しぶりね、マリア山賊討伐の時はありがとう。今日はは何の用ですか?」
「はい、ダンジョンの事を聞きたくて来ました。イザベラ様ならダンジョンの攻略についての情報をお持ちかと思いまして」
「貴方達は、ダンジョンを攻略しようと思ってるの?」
「は、はい」
「そうなんですね。現在世界中で確認されているダンジョンは12か所あります。そして攻略されたダンジョンは0です。私が冒険者として活動していた頃にはグラーゴ達と5層までは攻略しましたが、あなた達はダンジョンには入った事がある?」
「はい、カノンのダンジョンなら5層まで行きました」
「そう、それなら解ると思いますが、ダンジョンでは階層ごとに魔物のレベルが倍に上がります。5層でもLVは80で6層に行くと160、7層だと320、8層では640までの敵が出現します。攻略が現実的でないのは理解できましたか?」
「あ、あの…… ダンジョンは何層まであるんでしょうか?」
「誰も辿り着いて無いのではっきりとはわかりませんが、恐らく10層では無いかと思われています。先代勇者のパーティーが9層までは辿り着いた実績がありますので」
「それは、伝説の勇者リョウマ様一行の事ですか?」
「そうね、その勇者様のパーティですらLV1280を超える9層では攻略を諦めたらしいですから、仮に10層で終わりであったとしても敵のLVは2560にも達すると言う事ですから、ほぼ攻略は無理だと思います」
「解りました…… ありがとうございます」
その話を聞いていた俺も、いきなり倍に敵のレベルが上がると、ほぼ無理かな? と思ったんだけど、全部のダンジョンが階層ごとの上限レベルって一緒なのかな? って言う疑問を覚えた。
もし一層の上限レベルが違うダンジョンがあるのなら、その辺りの問題はクリアできるかもしれないし。
「ねぇ、マリア一応その12か所のダンジョンの場所を全部教えてもらう事は出来るかな?」
「うん。聞いて見るね」
結局ダンジョンの場所は教えて貰えたので、他のダンジョンを確かめながら、攻略方法を考えようと言う事になった。
この世界では、移動方法の問題とかがあるので、あまり遠くの国のダンジョンに行くと言う発想自体が、起こらないだろうから、俺達の様に移動方法さえ準備できるのであれば、違う切り口で頑張る方法がある筈だしな。
うちにはシエルと言う移動に関してはプロな存在が居るしね。
取り敢えずカノンダンジョンで6層までは俺も頑張ればなんとかなりそうだから、全員100LVまでは頑張るか!
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