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第76話 本拠地到着
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森の山賊討伐作戦を開始して、4時間程が経過していた。徐々に包囲範囲を狭めつつ、山賊の拠点と考えられていた地点まで残り1㎞程に迫っている。
「山賊たちは、こんな魔物だらけの所でどうやって生活してるんだ? 襲われない方法があるの?」
俺は疑問に思った事をマリアに聞くと、そのままマリアがイザベラさんに聞いてくれた。
「それは、グラーゴの能力によるところが大きいわ。彼は優秀な斥候職で魔物除けのアイテムを作るのが得意だったからね。きっとここの山賊たちはみんなそれを所持して行動してる筈よ」
そんな会話をしていると、マリアの位置からは一番遠い所を進んでいた冒険者が居る方向から、大きな音が響いて来た。
「これは鳴子か」
森中に響き渡る程の音で、木を打ち鳴らすような音が響き渡る。
「危険だわ。グラーゴは魔物除けのアイテムも得意だったけど、逆に魔物寄せのアイテムを作る事も得意だったの。この音は強力な魔物寄せのアイテムの作動音だわ。私は、『ラビットーホーン』に知らせて対処をさせるわ、マリア達は応援に向かって貰って良い?」
「了解しました」
俺達が急いで音の鳴った方に駆け付けると、森の魔物達が大量に押し寄せて来ていた。
既に戦闘は始まっていて、数の力に押されて冒険者側が劣勢だ。
俺はミスリルエッジを咥えると、火の魔法を纏わせて、押し寄せて来る魔物に対峙した。
手当たり次第に倒して行きながら、後を追走するリュミエルがどんどん倒した敵を収納する。
通常森の中では火魔法は山火事につながる危険性が高く、使用しない方が良いのだが、100人の冒険者に対して1000体以上の魔物が押し寄せてきている状況では、火魔法も有効だ。
遅れて駆けつけて来たマリアが、怪我をした冒険者の治療を始めた。
ラビットホーンのチェダーさんが冒険者全体に対して指示を出す。
「全員で風上に位置どれ、煙を吸わない様に魔物を追い込むんだ。必ず敵より多い人数で、対処しろよ」
その指示に従い、冒険者たちも落ち着きを取り戻して戦い始めた。
「テネブル、頼みがある。マーダーグリズリーと、キラータイガーの対処を任せたい。それ以外なら他の冒険者で何とかなる」
「解ったぜ」と答えたけど。
当然その場に聞こえる声は「ニャアン」だったぜ。
俺はリュミエルに冒険者たちの補助を頼んで、マーダーグリズリーの足元を駆け抜ける。
脚を斬り飛ばして、バランスを崩した所で以前ガンジャーからラーニングした能力ジャイロで飛び上がり、ストーンバレットを発動した。
無差別攻撃を1分程続けると、周りの魔物達もあらかた勢いを失い、他の冒険者たちが、次々と止めを刺して行った。
俺は、熊と虎のモンスターに集中して、とどめを刺す。
1時間程も戦闘を続けると、漸《ようや》くその場は収まった。
すると今度は、飛鳥から連絡が入った。
『テネブル、山賊たちだと思う集団が、荷車を引いてテネブル達の反対側に移動し始めたよ。人数は50人くらい』
『シエルありがとう。見失わない様に追跡してくれ』
『了解だよパパ』
俺は念話を、マリアに繋げてイザベラさんに指示を仰いでもらった。
『マリア、山賊が反対方向に一斉に移動を始めたらしいぞ。拠点は放棄する様だ。イザベラさんにどうするか、確認してくれ』
『解ったよテネブル』
その報告をイザベラに伝えると、イザベラさんがラビットホーンのチェダーさんに伝え、山賊の追跡の指示を出した。
『シエル、山賊たちの進行方向はどうだ?』
『えーとね、来た方向と真逆の方向だから、獣人国の方に向かってる筈だよ』
『了解、引き続き見張ってくれ』
俺はチェダーさん達と共に、山賊を追跡しようとすると、イザベラさんから声を掛けられた。
「マリアちゃん達は私と一緒に来て欲しいかな?」
「え? 追跡しなくていいんですか?」
「相手はグラーゴだからね、きっと逃げ出してる山賊たちも囮だよ。拠点の中に主力は残ってると思う」
「そうなんですね」
そして俺達は、山賊の本拠地に向かった。
「この辺りは、グラーゴたちが居付くまではどうだったんですか?」
「殆ど誰も立ち入らなかったわ。テネブルが普通に倒していたマーダーグリズリーとキラータイガーはランクAの魔物だからね。普通に考えれば一匹を倒すのに討伐隊が組まれる規模の敵なの。それが今の間だけでも20体以上だったでしょ? 冗談を抜きにして、テネブルの戦力はSランクを軽く上回っているわよ」
「え? テネブル凄すぎない?」
「あ、確かに強いと思ったぜ。でもまぁ倒せないとは思わなかったから倒しちゃった」
「その辺りは今は置いておくとして、行きましょうか」
到着した山賊のアジトは4棟ほどの高床式の倉庫とその中心に1軒の大きめの居えが建つ構成だった。
人数から考えて、高床式の倉庫に見える建物に下っ端たちは住まわされていたんだろう。
「マリア、良く見てごらんなさい。この敷地全体を細い蜘蛛の糸のような物が囲んでいるわ。グラーゴが得意としていた罠の発動装置だよ」
イザベラがそう言いながら氷の範囲魔法ブリザードを発動した。
『ブリザードをラーニングしました』
お、ラッキー! 氷魔法は適正もあるから、ラーニングをし易いとかの、特典もありそうだな。
イザベラさんバンバン氷魔法使ってくれないかな……
イザベラさんのブリザードで凍り付いた蜘蛛の糸は、そのまま崩れ落ちると、連動していた罠が一斉に作動して、4棟の倉庫は吹き飛びその周りは槍衾《やりぶすま》を敷き詰めた、大きな落とし穴も現れた。
更に落とし穴の中には、紫色をした毒々しい水も流れ込んでくる。
「完全に、私達を殲滅する気満々だったようだね」
「けっ、なんだギルマスが直々にお出ましかよ。お前が相手じゃ折角の俺の自信作も役に立たないわけだな。所で他の冒険者どもはどうしたんだ? 魔物達に喰われたか?」
「そんな訳ないだろ、とっくにお前が囮に使った手下どもを追っかけてるよ。そろそろ全部捕まえてるんじゃないかな?」
「なんだと、お前らは魔物の相手で手一杯だったろうが? どうやって脱出組に気付いた? それにAランクの魔物を大量に相手してCランクが主力のファンダリアの冒険者が生き残るとかおかしいだろ?」
「いちいち説明する義理も無いからその辺りは省くよ、グラーゴ。お前はやり過ぎたんだよ。家族の事は本当に残念だと思う。だがそれがお前が関係のない人まで殺していい理由にはならない。仲間として私が家族の元に送り届けてあげるよ」
「イザベラ、お前が氷帝になったのは聞いている。だが強くなったのはお前だけじゃない、俺は地獄を超えて来たんだ。やれるもんならやって見ろ」
俺やマリアは流石にこの会話を途中で邪魔をするのは空気読めてない奴だよな。
と思い、黙って見守っていた。
でもリュミエルだけはこんな展開が好きなのか、舌を出して「ハァハァ」言いながら、尻尾をブルンブルン振っていたぜ。
「山賊たちは、こんな魔物だらけの所でどうやって生活してるんだ? 襲われない方法があるの?」
俺は疑問に思った事をマリアに聞くと、そのままマリアがイザベラさんに聞いてくれた。
「それは、グラーゴの能力によるところが大きいわ。彼は優秀な斥候職で魔物除けのアイテムを作るのが得意だったからね。きっとここの山賊たちはみんなそれを所持して行動してる筈よ」
そんな会話をしていると、マリアの位置からは一番遠い所を進んでいた冒険者が居る方向から、大きな音が響いて来た。
「これは鳴子か」
森中に響き渡る程の音で、木を打ち鳴らすような音が響き渡る。
「危険だわ。グラーゴは魔物除けのアイテムも得意だったけど、逆に魔物寄せのアイテムを作る事も得意だったの。この音は強力な魔物寄せのアイテムの作動音だわ。私は、『ラビットーホーン』に知らせて対処をさせるわ、マリア達は応援に向かって貰って良い?」
「了解しました」
俺達が急いで音の鳴った方に駆け付けると、森の魔物達が大量に押し寄せて来ていた。
既に戦闘は始まっていて、数の力に押されて冒険者側が劣勢だ。
俺はミスリルエッジを咥えると、火の魔法を纏わせて、押し寄せて来る魔物に対峙した。
手当たり次第に倒して行きながら、後を追走するリュミエルがどんどん倒した敵を収納する。
通常森の中では火魔法は山火事につながる危険性が高く、使用しない方が良いのだが、100人の冒険者に対して1000体以上の魔物が押し寄せてきている状況では、火魔法も有効だ。
遅れて駆けつけて来たマリアが、怪我をした冒険者の治療を始めた。
ラビットホーンのチェダーさんが冒険者全体に対して指示を出す。
「全員で風上に位置どれ、煙を吸わない様に魔物を追い込むんだ。必ず敵より多い人数で、対処しろよ」
その指示に従い、冒険者たちも落ち着きを取り戻して戦い始めた。
「テネブル、頼みがある。マーダーグリズリーと、キラータイガーの対処を任せたい。それ以外なら他の冒険者で何とかなる」
「解ったぜ」と答えたけど。
当然その場に聞こえる声は「ニャアン」だったぜ。
俺はリュミエルに冒険者たちの補助を頼んで、マーダーグリズリーの足元を駆け抜ける。
脚を斬り飛ばして、バランスを崩した所で以前ガンジャーからラーニングした能力ジャイロで飛び上がり、ストーンバレットを発動した。
無差別攻撃を1分程続けると、周りの魔物達もあらかた勢いを失い、他の冒険者たちが、次々と止めを刺して行った。
俺は、熊と虎のモンスターに集中して、とどめを刺す。
1時間程も戦闘を続けると、漸《ようや》くその場は収まった。
すると今度は、飛鳥から連絡が入った。
『テネブル、山賊たちだと思う集団が、荷車を引いてテネブル達の反対側に移動し始めたよ。人数は50人くらい』
『シエルありがとう。見失わない様に追跡してくれ』
『了解だよパパ』
俺は念話を、マリアに繋げてイザベラさんに指示を仰いでもらった。
『マリア、山賊が反対方向に一斉に移動を始めたらしいぞ。拠点は放棄する様だ。イザベラさんにどうするか、確認してくれ』
『解ったよテネブル』
その報告をイザベラに伝えると、イザベラさんがラビットホーンのチェダーさんに伝え、山賊の追跡の指示を出した。
『シエル、山賊たちの進行方向はどうだ?』
『えーとね、来た方向と真逆の方向だから、獣人国の方に向かってる筈だよ』
『了解、引き続き見張ってくれ』
俺はチェダーさん達と共に、山賊を追跡しようとすると、イザベラさんから声を掛けられた。
「マリアちゃん達は私と一緒に来て欲しいかな?」
「え? 追跡しなくていいんですか?」
「相手はグラーゴだからね、きっと逃げ出してる山賊たちも囮だよ。拠点の中に主力は残ってると思う」
「そうなんですね」
そして俺達は、山賊の本拠地に向かった。
「この辺りは、グラーゴたちが居付くまではどうだったんですか?」
「殆ど誰も立ち入らなかったわ。テネブルが普通に倒していたマーダーグリズリーとキラータイガーはランクAの魔物だからね。普通に考えれば一匹を倒すのに討伐隊が組まれる規模の敵なの。それが今の間だけでも20体以上だったでしょ? 冗談を抜きにして、テネブルの戦力はSランクを軽く上回っているわよ」
「え? テネブル凄すぎない?」
「あ、確かに強いと思ったぜ。でもまぁ倒せないとは思わなかったから倒しちゃった」
「その辺りは今は置いておくとして、行きましょうか」
到着した山賊のアジトは4棟ほどの高床式の倉庫とその中心に1軒の大きめの居えが建つ構成だった。
人数から考えて、高床式の倉庫に見える建物に下っ端たちは住まわされていたんだろう。
「マリア、良く見てごらんなさい。この敷地全体を細い蜘蛛の糸のような物が囲んでいるわ。グラーゴが得意としていた罠の発動装置だよ」
イザベラがそう言いながら氷の範囲魔法ブリザードを発動した。
『ブリザードをラーニングしました』
お、ラッキー! 氷魔法は適正もあるから、ラーニングをし易いとかの、特典もありそうだな。
イザベラさんバンバン氷魔法使ってくれないかな……
イザベラさんのブリザードで凍り付いた蜘蛛の糸は、そのまま崩れ落ちると、連動していた罠が一斉に作動して、4棟の倉庫は吹き飛びその周りは槍衾《やりぶすま》を敷き詰めた、大きな落とし穴も現れた。
更に落とし穴の中には、紫色をした毒々しい水も流れ込んでくる。
「完全に、私達を殲滅する気満々だったようだね」
「けっ、なんだギルマスが直々にお出ましかよ。お前が相手じゃ折角の俺の自信作も役に立たないわけだな。所で他の冒険者どもはどうしたんだ? 魔物達に喰われたか?」
「そんな訳ないだろ、とっくにお前が囮に使った手下どもを追っかけてるよ。そろそろ全部捕まえてるんじゃないかな?」
「なんだと、お前らは魔物の相手で手一杯だったろうが? どうやって脱出組に気付いた? それにAランクの魔物を大量に相手してCランクが主力のファンダリアの冒険者が生き残るとかおかしいだろ?」
「いちいち説明する義理も無いからその辺りは省くよ、グラーゴ。お前はやり過ぎたんだよ。家族の事は本当に残念だと思う。だがそれがお前が関係のない人まで殺していい理由にはならない。仲間として私が家族の元に送り届けてあげるよ」
「イザベラ、お前が氷帝になったのは聞いている。だが強くなったのはお前だけじゃない、俺は地獄を超えて来たんだ。やれるもんならやって見ろ」
俺やマリアは流石にこの会話を途中で邪魔をするのは空気読めてない奴だよな。
と思い、黙って見守っていた。
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