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めっちゃ寝てしまった結果、散文
しおりを挟む延々と働けるほど残暑かな
言うほどがんばってはいないけど、ここのところ自由時間の確保に難儀している。
労働は嫌いじゃない。ただ目標みたいなものが不確かなだけ、虚無感はついてくる。それがまた別にイヤでもない。
虚しさには虚しさなりの味わいがあるから。
特に大きな問題はない。
苦痛もない。
多少は楽しい気もする。
あとからよくやったなあと思えそうだし、意外とやめときゃ良かったなあと言うかもしれない。
2024年9月13日。二十時前。
早くも寝っ転がって、うとうとしながらこれを書いてる。一滴も飲んでないくせに頭が酩酊状態みたいだった。とっても眠い。けっこう疲れた。非常に心細い。
ここですこんと寝落ちするパターンだった。
2024年9月14日。一時半におはよう。
書き物は半端で、友だちへの連絡もできてなかった。ちょっと焦って憂鬱なのはいなめない。
疲労は軽減されている。
暮らしのサイクルは乱れているものの、眠れていて食べれていて、過労死なんかにはほど遠かった。
最近入れ替わった会社の人から、部門別の達成ペースはばらばらで、不景気だ、先行き不透明だ、資金繰りがもうあかん、なんて、不安で大変そうな本音を聞いた。
指揮者の人たちが焦る気持ちはわかる。
けれど、今はどこも似たようなもんだろうし、心配しすぎの毎日は面白くないな、と思ったのが、この一週間の感想になる。
ミーティングで耳に残ったお話を振り返ると、不安をあおるトークは好きじゃないから、少し削減してほしいと伝えた。
他人事じゃなく、現場は良くも悪くも結局今いる我々が回すしかない。それもなるべく軽快に、とか。
よっしゃ、やったろやないかい、そんな元気を出すの、別に原価はかからないでしょう、とか。
Yシャツを脱いでTシャツを着て工場なり倉庫なりに行ける人は、これからもっと増える、とか。
最近の営業スタッフは色々ポジティブな言葉を用いて、ぼく個人のモチベーションをもっと高く上げることも期待されている。焦りながらも情熱的だ。
こっちの性格に合わせて迎合されそうな言葉を瞬時に組み立ててくるので、それはすごい技術だと思われる。
まさかぼくの書いたものを読んでいるのかと疑えるやり口である。
でもやっぱりそこまでは知られてはいない。フィクションならともかくとして、実社会で不安をあおる方向のトークなんか、ぼく相手には逆効果かもしれない。
そもそもぼくはへそ曲がりだ。周りの状況と関係なく、面白そうかどうかで、やる気を出したり出さなかったりする。
自分たちの生活の足元や将来の見通しは、それほど悪いのだろうか。
今日と明日をしのぐために楽観的な心は持っていたいし、自分の好きに考えられる範囲でぼちぼちがんばりたい。
会社が潰れても国が破綻しても親が死んでも、人はそれなりに生きてゆけるよ。
いざとなったらいざという時に必要な食い扶持が発生するもんだと思っている。
たとえばの話、戦後、人々が闇市で生き抜くのは大変だったでしょう。だからこそ今の時代よりも先が未知数で、毎日がスリリングな冒険だったんでしょう。
どんなに世界が混乱しても人間個々に新たな自由やチャンスが発生するんだから、面白い物語も生まれたのよ、きっと。
歴史を俯瞰すると気持ちの余裕はこのようにして広がるのです。むしろ余裕しかなくなる、なんて、そこまで楽観しちゃうのはまずいけれどね。
実際、こんな夜中に起き抜け、ぼくはこの瞬間が無事で、しかもかなり余裕の気分で、好き放題に書けている。
なにしろよく寝たし、書きかけの文章も書けたし、もうすぐにでも朝日が昇る。
せわしなく過ぎる日々が、ありがたい気もしてきます。これでまた何がなくなったとしても、何かいいことだってある気がするのです。
もう秋なんだって? 笑っちゃう。
安心してください。生きてますよ。
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