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第2章 嘘つきたちの宴
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しおりを挟む「ま、まさかあんた!謙太郎の前世の恋人だって嘘ついたわけ?謙太郎の婚約者のままでいるために?……信じらんないっ!謙太郎もこんな女狐に騙されないでよ!本当の御門華は私よ!前世で沢山愛し合ったじゃない!!!!」
甲高くも悲痛に叫ぶキャサリン様の声にわらわらと学生たちが集まってきました。
「な、何か勘違いをしていないかい?」
ケヴィン様が必死に弁明しようとしますが、キャサリン様の耳には届いていません。
「この嘘つき女!」
彼女の唾が私の顔にかかります。
その侮辱を私は甘んじて受け入れるしかないのです。
キャサリン様のあまりもの令嬢らしからぬ行動に周りのお嬢様方が卒倒し始めます。
流石に騒ぎが大きくなり、遠くで眺めていた先生方がこちらに向かってくるのが見えました。
「彼の前世は本郷謙太郎という名前でね。私の婚約者だったのよ。血液型も誕生日も好きなものも嫌いなもの、交友関係も私はよく知ってるわ。数え切れないほどのデートもしたわ。それに私たちの世界はこの世界とは違って恋愛結婚が容認されていたの。言ってる意味わかる?私たちは確かに愛し合っていた。そして、私と彼は誓い合ったのよ。永遠に共に生きていくと、身体同士を持ってしてね。この世界じゃ有り得ないでしょ?婚前交渉なんてはしたない真似は出来ないものね!」
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