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いつだって君は囁き声でそう言うのだ。
まるで捨てられた子どものように。
僕はそんな君の手を振り払うことが出来なかった。
まるで騙されたピエロのように。
君は僕の肩に縋りつく。
啜り泣いて、僕を求める。
それでも本当は君も気づいているんだろう?
だからいつだって君は言う。
「違うと言って」
まるで捨てられた子どものように。
僕はそんな君の手を振り払うことが出来なかった。
まるで騙されたピエロのように。
君は僕の肩に縋りつく。
啜り泣いて、僕を求める。
それでも本当は君も気づいているんだろう?
だからいつだって君は言う。
「違うと言って」
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