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ダンジョン攻略と4人の新人騎士
ザ・ライトスタッフ その1
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「待ってたぞっ!サスティっ!!」
「うっさい!ばかっ!!」
えぇっ?!俺、なんで罵倒されんの??
と、とにかく、ガルドントを倒すための最後のピースが帰って来てくれた!
「よ、よしっ!みんな、俺が奴を抑えてる間に、
サスティのトコまで下がれっ!」
俺はアルフリーヌたちに指示を出す。
「「「はいっ!」」」
「エイクっ!」
「はいっ?!」
ミラたちと一緒に下がるタイミングを計っていたエイクに近づき、
「必勝法を授けるっ!」
エイクは一瞬、キョトンとしたがすぐに気を取り直し、
「は、はいっ!」
満面の笑顔で俺の指示を聞く。
「はは、必勝法とは大きく出ましたね!
これは、全力で邪魔しないとw」
そう言うとガルドントが腕を振りかぶる。
また石を飛ばしてくるつもりか。
「ちょっと待ってろっ!」
俺は足元にあった石をガルドント目掛け蹴飛ばす。
「くっ!」
石は見事ガルドントの肩口に当たり、
魔法はキャンセルされる。
「以上だっ!エイク、わかったな!」
「はいっ!」
「よしっ!行くぞっ!」
「「「はいっ!」」」
彼女たちの返事を聞き、俺はガルドントに飛び回し蹴りを放つ。
「ふぅっ!」
上体を反らして避けるガルドント。
「もう一丁っ!」
俺は着地せずそのまま後ろ回し蹴りにつなげる。
「がぁっ!」
こちらはガルドントの横っ面に直撃、
ガルドントを後方に吹っ飛ばす。
「ははっ!体術は苦手かっ?!」
俺は追撃に飛び込みの横蹴りを放つが、
「アナタが強すぎるんですよっ!」
上段受けで流され、残りの3本の腕で掴みにくる。
「おっとw」
俺は掴まれないよう、後ろに飛退る。
「何か策を授けていたようですが、
そんな付け焼き刃が通用するとお思いですかっ?」
ガルドントが4本の腕で襲いかかる。
「それを試すんだよっ!お前でなっ!」
俺は人間の2倍の手数を意に介さず捌く。
俺はガルドントの相手をしながら、
サスティたちの方に目をやる。
ちょうど、3人がサスティと合流した所のようだ。
さて、うまくやってるかな?
風魔法で4人の会話を盗み聞く。
「あー、そのー、えっと…。」
うん、そりゃ気まずいよね!
サスティはしどろもどろだ。
アルフリーヌは『ふぅ』、と一息つくと、
「ミラさん。」
「はい。」
言うが早いかミラが、
「歯ぁ食いしばれぇっ!!」
「え?」
ーごんっ!!!ー
魔法無しでも聞こえる程の鈍い音とともに、
ミラにぶん殴られて、アルフリーヌが吹っ飛ぶ。
「いっ!痛ぇじゃねぇっあ!痛いじゃないですかっ!」
「黙りなさいっ!」
アルフリーヌが仁王立ちで一括。
「言いたい事も、貴女の猫被りも、今は置いておきますっ!」
「……はい。」
そして、俺の方に向き直り、
「ハヤト様っ!いけますわっ!!!」
「さて、準備できたようだぜ。
お前は準備できたのか?」
「?なんのです?」
「あいつらに、ヤられる心の準備だよっ!」
ーガンッ!!ー
「がはっ!」
俺はガルドントのアゴに飛び膝を叩き込むと、
アルフリーヌたちの元へ空間移動で飛ぶ。
「くそっ!やはりアレは手に負えな…。」
アゴをさすりながら立ち上がるガルガントに、
ードンッ!!!ー
「なっ?!」
ガルガントが大楯のチャージで吹き飛ぶ。
「さっきまでのチャージより重っ?!」
ーザウッ!!ー
「がっ?!」
大楯に気を取られているガルガントの背後に一太刀。
「小癪なっ!」
浅かったのかガルガントはすぐに反撃、
大剣の出所、アタッカー目掛けて腕を振り回す。
が、その腕は虚しく空を切る。
「?!さっきまでより早いっ?!」
攻撃が空を切ったせいで体勢が崩れた所へ、
「水の壁っ!」
ードオォッ!!ー
「ぶわっ?!」
巨大な水の壁がガルガントへ打ち付ける。
押し流され、片膝を着いたガルガントを、
「えいっ!」
間髪入れず、エイクが斬りつける。
「ちいぃっ!」
エイクの剣を後ろに飛びながら避けた所を、
「おりゃあぁっ!!」
ーゴンッ!!ー
「くぅっ!」
横から大盾がチャージで吹き飛ばす。
「くそっ!」
吹き飛ばされたガルガントに、
「獲りましたわっ!!」
大剣が横薙ぎに一閃。
「っ!」
ガルガントは間一髪しゃがんで避ける。
が、ヤツの背中から血が噴き出し、
背中から生えていた腕が一本、宙に舞う。
「ぐうぅぅっ!!」
苦悶の表情でこちらを睨みつけるガルガントに、
「おっ!いい顔出来るじゃないか!」
俺は4人に補助呪文をかけながら挑発する。
「…これが必勝法ですか?」
「ああっ!」
そう、担当を変えたのだ。
アルフリーヌの大盾をミラに渡してタンクへ。
ミラの大剣をアルフリーヌに渡してアタッカーへ。
サスティを補助、回復魔法担当から魔法アタッカーへ。
そして、エイクは物理アタッカーのまま回復担当、殴りヒーラーってヤツか?
今は俺が補助呪文を担当しているが、
ゆくゆくは補助呪文をサスティとエイクが担当する。
これが俺が考えた、この4人の陣形だ。
最初にアルフリーヌが小さい身体で大盾背負ってタンクしてたのが最大の違和感だった。
あんなの、体力があるミラがタンクする方が合理的だろう。
先祖代々タンクだからって、こだわる気持ちもわかるが、
適性は大切だ。
まぁ、あの大盾をある程度使えるほどの筋力が付いたおかげで、
ミラの大剣を振り回し、かつ小柄な体形を生かしてスピードもある、
素晴らしい大剣使いになれたわけだが。
サスティも今のこの世界では威力が高い水系の攻撃魔法に専念できるのは大きい。
補助魔法、回復魔法に縛られるのはもったいない。
回復魔法はエイクも使えるしな。
前線ですばやく使用できるのが利点だ。
「どうだ?付け焼刃の切れ味は?」
「~~~~~~っ!!小賢しい真似をっ!」
俺の挑発にガルガントが切れた。
「メチャクチャ効いてるじゃねえかっ!」
つづくっ!
「うっさい!ばかっ!!」
えぇっ?!俺、なんで罵倒されんの??
と、とにかく、ガルドントを倒すための最後のピースが帰って来てくれた!
「よ、よしっ!みんな、俺が奴を抑えてる間に、
サスティのトコまで下がれっ!」
俺はアルフリーヌたちに指示を出す。
「「「はいっ!」」」
「エイクっ!」
「はいっ?!」
ミラたちと一緒に下がるタイミングを計っていたエイクに近づき、
「必勝法を授けるっ!」
エイクは一瞬、キョトンとしたがすぐに気を取り直し、
「は、はいっ!」
満面の笑顔で俺の指示を聞く。
「はは、必勝法とは大きく出ましたね!
これは、全力で邪魔しないとw」
そう言うとガルドントが腕を振りかぶる。
また石を飛ばしてくるつもりか。
「ちょっと待ってろっ!」
俺は足元にあった石をガルドント目掛け蹴飛ばす。
「くっ!」
石は見事ガルドントの肩口に当たり、
魔法はキャンセルされる。
「以上だっ!エイク、わかったな!」
「はいっ!」
「よしっ!行くぞっ!」
「「「はいっ!」」」
彼女たちの返事を聞き、俺はガルドントに飛び回し蹴りを放つ。
「ふぅっ!」
上体を反らして避けるガルドント。
「もう一丁っ!」
俺は着地せずそのまま後ろ回し蹴りにつなげる。
「がぁっ!」
こちらはガルドントの横っ面に直撃、
ガルドントを後方に吹っ飛ばす。
「ははっ!体術は苦手かっ?!」
俺は追撃に飛び込みの横蹴りを放つが、
「アナタが強すぎるんですよっ!」
上段受けで流され、残りの3本の腕で掴みにくる。
「おっとw」
俺は掴まれないよう、後ろに飛退る。
「何か策を授けていたようですが、
そんな付け焼き刃が通用するとお思いですかっ?」
ガルドントが4本の腕で襲いかかる。
「それを試すんだよっ!お前でなっ!」
俺は人間の2倍の手数を意に介さず捌く。
俺はガルドントの相手をしながら、
サスティたちの方に目をやる。
ちょうど、3人がサスティと合流した所のようだ。
さて、うまくやってるかな?
風魔法で4人の会話を盗み聞く。
「あー、そのー、えっと…。」
うん、そりゃ気まずいよね!
サスティはしどろもどろだ。
アルフリーヌは『ふぅ』、と一息つくと、
「ミラさん。」
「はい。」
言うが早いかミラが、
「歯ぁ食いしばれぇっ!!」
「え?」
ーごんっ!!!ー
魔法無しでも聞こえる程の鈍い音とともに、
ミラにぶん殴られて、アルフリーヌが吹っ飛ぶ。
「いっ!痛ぇじゃねぇっあ!痛いじゃないですかっ!」
「黙りなさいっ!」
アルフリーヌが仁王立ちで一括。
「言いたい事も、貴女の猫被りも、今は置いておきますっ!」
「……はい。」
そして、俺の方に向き直り、
「ハヤト様っ!いけますわっ!!!」
「さて、準備できたようだぜ。
お前は準備できたのか?」
「?なんのです?」
「あいつらに、ヤられる心の準備だよっ!」
ーガンッ!!ー
「がはっ!」
俺はガルドントのアゴに飛び膝を叩き込むと、
アルフリーヌたちの元へ空間移動で飛ぶ。
「くそっ!やはりアレは手に負えな…。」
アゴをさすりながら立ち上がるガルガントに、
ードンッ!!!ー
「なっ?!」
ガルガントが大楯のチャージで吹き飛ぶ。
「さっきまでのチャージより重っ?!」
ーザウッ!!ー
「がっ?!」
大楯に気を取られているガルガントの背後に一太刀。
「小癪なっ!」
浅かったのかガルガントはすぐに反撃、
大剣の出所、アタッカー目掛けて腕を振り回す。
が、その腕は虚しく空を切る。
「?!さっきまでより早いっ?!」
攻撃が空を切ったせいで体勢が崩れた所へ、
「水の壁っ!」
ードオォッ!!ー
「ぶわっ?!」
巨大な水の壁がガルガントへ打ち付ける。
押し流され、片膝を着いたガルガントを、
「えいっ!」
間髪入れず、エイクが斬りつける。
「ちいぃっ!」
エイクの剣を後ろに飛びながら避けた所を、
「おりゃあぁっ!!」
ーゴンッ!!ー
「くぅっ!」
横から大盾がチャージで吹き飛ばす。
「くそっ!」
吹き飛ばされたガルガントに、
「獲りましたわっ!!」
大剣が横薙ぎに一閃。
「っ!」
ガルガントは間一髪しゃがんで避ける。
が、ヤツの背中から血が噴き出し、
背中から生えていた腕が一本、宙に舞う。
「ぐうぅぅっ!!」
苦悶の表情でこちらを睨みつけるガルガントに、
「おっ!いい顔出来るじゃないか!」
俺は4人に補助呪文をかけながら挑発する。
「…これが必勝法ですか?」
「ああっ!」
そう、担当を変えたのだ。
アルフリーヌの大盾をミラに渡してタンクへ。
ミラの大剣をアルフリーヌに渡してアタッカーへ。
サスティを補助、回復魔法担当から魔法アタッカーへ。
そして、エイクは物理アタッカーのまま回復担当、殴りヒーラーってヤツか?
今は俺が補助呪文を担当しているが、
ゆくゆくは補助呪文をサスティとエイクが担当する。
これが俺が考えた、この4人の陣形だ。
最初にアルフリーヌが小さい身体で大盾背負ってタンクしてたのが最大の違和感だった。
あんなの、体力があるミラがタンクする方が合理的だろう。
先祖代々タンクだからって、こだわる気持ちもわかるが、
適性は大切だ。
まぁ、あの大盾をある程度使えるほどの筋力が付いたおかげで、
ミラの大剣を振り回し、かつ小柄な体形を生かしてスピードもある、
素晴らしい大剣使いになれたわけだが。
サスティも今のこの世界では威力が高い水系の攻撃魔法に専念できるのは大きい。
補助魔法、回復魔法に縛られるのはもったいない。
回復魔法はエイクも使えるしな。
前線ですばやく使用できるのが利点だ。
「どうだ?付け焼刃の切れ味は?」
「~~~~~~っ!!小賢しい真似をっ!」
俺の挑発にガルガントが切れた。
「メチャクチャ効いてるじゃねえかっ!」
つづくっ!
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