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第四章 アクサナの里帰り
その1
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「あらあら、キレイなお嬢さんねぇ。」
「あ、ありがとうございますっ、お義姉様っ!」
出迎えたレーナにセレーテは緊張している様子。
その姿にレインズは吹き出してしまい、セレーテに睨まれる。
爺の遺体を砦近くの海が見える丘に埋めた後、
レインズ達は獣人王国から、自領バルクの邸宅へと戻った。
マルワール王国海軍から奪った新造船の船足は早く、約20日で戻って来れた。
アクサナが風魔法を使い続けた帆船で10日かかった事を思えば
魔石を動力としたこの船の船足は恐ろしい。
そして、そんな王国肝いりの船をレインズは自家の主である王国から結果的に奪ったワケで…。
『…退く気は無かったが、これで益々退けなくなったな。』
自領の小さな港に不釣り合いな巨大な船を見上げ、レインズは身震いした。
それは武者震いだったか、それとも…。
「商談に出掛けて帰ってくるなり、
『お友達を助けに行く』って飛び出したと思ったら、
こんなキレイなお嫁さんを連れて帰ってくるなんて…。」
「まったく、お前は生き急いでると言うかなんと言うか…。」
「はは、そんなつもりはないんだけどね。」
あまりの急展開にセレーテとアルソンは呆れ気味だ。
「それで、貴方は私達の目の届かない所で、何をしているのかしら?
ちゃんと説明してくれるわね?」
「ああ、それは…。」
レインズはセレーテが解放軍である事、獣隷王国経由で帝国へ魔石を輸出する事は伏せて説明する。
魔石を獣隷王国に輸出する事、その商談相手の狼人族の族長と親しくなり、
族長の娘のセレーテを娶る事になった事、その嫁入道具代わりに巨大船を持参した…と伝えた。
結果、ウソだらけの説明になったが、アルソンは納得してくれた。
レーナはと言うと、口にこそ出さなかったが、
レインズの説明がウソだらけだろうと気付いていたようだが…。
「なるほど、この貿易が上手くいけば、領地は豊かになるだろうな。」
呑気なアルソンは魔石貿易に賛成のようだ。
問題はもう一つの方…。
「セレーテとの婚姻もだけど、連れて来た獣人達を移民として受け入れ、
大魔森林の開拓に従事させる事も許して欲しいんだけど…。」
レインズはアルソンの顔色を伺う。
獣人族に忌避感情の強いアルソンは、
領地に被差別種族を入れる事で起こるであろう、今いる領民との軋轢を心配し、
難色を示していたが、最終的には折れた。
「…俺は君の父上の代理としてココにいるだけで、
最終的にココを継ぐのはレインズ、お前だ。好きにすればいいよ。
…義父殿が目を覚まされた時なんと弁明するか一緒に考えてくれるなら、ね。」
「ありがとう、義兄さん。もちろん、俺がちゃんと説得するさ。」
「あら、お父様はそんなに狭量な方ではないわ。
レインズの決めたことなら反対はされないハズよ。」
「はは、ならイイんだけどね。」
レインズは父が幼い自分をよく褒めてくれた事を思い出し、懐かしんだ。
「魔石の輸出と移民の件もだけど、セレーテちゃんとの婚姻も…王国には報告しない方がイイわねぇ。」
「確かに…しかしこの領地は秘密だらけだな。
その上魔族やら獣人族やら…レインズは公表出来ない者ばかりー…いっ!」
アルソンの足の甲にレーナのヒールが突き刺さる。
「レーナ殿、良いのじゃ。アルソン殿の言う通りじゃからのぉ。」
「そ、そうですわっ、お義姉様っ。ワタクシ気にしませんわっ。」
「「ぷっ。」」
猫をかぶり続けるセレーテに、レインズとアレクシィは思わず吹き出す。
「な、なんだですか?お二人様ともッ。ワタクシ、何かおかしかって?」
「お、おかしいも何も…。」
「セレーテ様、普段通りお話になられた方がよろしいかと。」
「で、でも…。」
「大丈夫だ、セレーテ。姉さんはそんな事気にしないよ。」
『…義兄さんはわからないけど。』
と、レインズは心の中で呟く。
「そ、それじゃあ…。」
不安そうなセレーテは不安そうに口を開く。
「その…獣人だからってそんなに警戒しないでくれ。
オレはレインズにその…惚れたんだ。
決して俺とツガイになった事を後悔させない。
それに、連れてきた奴等なら森の外周の魔物程度には負けはしない、オレが保証するよ。」
セレーテが恐る恐る、いつもの口調で話す。
「お…俺?
獣人とは言え、女性の一人称が俺っ?!
こっ、これだから下賎な蛮族は…んぎっ!」
立ち上がってセレーテを糾弾するアルソンの足の甲に、再びレーナの踵が突き刺さる。
「まぁ、セレーテちゃんは俺っ子だったのね!
ほんと、レインズは可愛い女の子にモテモテね!」
「お、おい!
辺境に転封されたとは言え、ウィンパルト家は貴族だぞっ!
こんな礼儀知らずぅんっ!」
あの甲に刺さった踵がさらに食い込む。
「……い、良いじゃないかっ、俺っ子…。」
アルソンの言葉には力が無い…が、今は気にしないでおこう。
「ところで、その嫁入り道具にセレーテちゃんが持って来た大きな船はどうするの?
このまま、あの港には置いておけないんでしょ?」
レーナがレインズに尋ねる。
レーナはあの船が王国にバレてはいけない船だと気づいているようだ。
「それにはワシに考えがある。」
アレクシィがニヤリと笑う。
「考え?」
「ワシの生国、魔王国で改装するのじゃ。」
つづく
「あ、ありがとうございますっ、お義姉様っ!」
出迎えたレーナにセレーテは緊張している様子。
その姿にレインズは吹き出してしまい、セレーテに睨まれる。
爺の遺体を砦近くの海が見える丘に埋めた後、
レインズ達は獣人王国から、自領バルクの邸宅へと戻った。
マルワール王国海軍から奪った新造船の船足は早く、約20日で戻って来れた。
アクサナが風魔法を使い続けた帆船で10日かかった事を思えば
魔石を動力としたこの船の船足は恐ろしい。
そして、そんな王国肝いりの船をレインズは自家の主である王国から結果的に奪ったワケで…。
『…退く気は無かったが、これで益々退けなくなったな。』
自領の小さな港に不釣り合いな巨大な船を見上げ、レインズは身震いした。
それは武者震いだったか、それとも…。
「商談に出掛けて帰ってくるなり、
『お友達を助けに行く』って飛び出したと思ったら、
こんなキレイなお嫁さんを連れて帰ってくるなんて…。」
「まったく、お前は生き急いでると言うかなんと言うか…。」
「はは、そんなつもりはないんだけどね。」
あまりの急展開にセレーテとアルソンは呆れ気味だ。
「それで、貴方は私達の目の届かない所で、何をしているのかしら?
ちゃんと説明してくれるわね?」
「ああ、それは…。」
レインズはセレーテが解放軍である事、獣隷王国経由で帝国へ魔石を輸出する事は伏せて説明する。
魔石を獣隷王国に輸出する事、その商談相手の狼人族の族長と親しくなり、
族長の娘のセレーテを娶る事になった事、その嫁入道具代わりに巨大船を持参した…と伝えた。
結果、ウソだらけの説明になったが、アルソンは納得してくれた。
レーナはと言うと、口にこそ出さなかったが、
レインズの説明がウソだらけだろうと気付いていたようだが…。
「なるほど、この貿易が上手くいけば、領地は豊かになるだろうな。」
呑気なアルソンは魔石貿易に賛成のようだ。
問題はもう一つの方…。
「セレーテとの婚姻もだけど、連れて来た獣人達を移民として受け入れ、
大魔森林の開拓に従事させる事も許して欲しいんだけど…。」
レインズはアルソンの顔色を伺う。
獣人族に忌避感情の強いアルソンは、
領地に被差別種族を入れる事で起こるであろう、今いる領民との軋轢を心配し、
難色を示していたが、最終的には折れた。
「…俺は君の父上の代理としてココにいるだけで、
最終的にココを継ぐのはレインズ、お前だ。好きにすればいいよ。
…義父殿が目を覚まされた時なんと弁明するか一緒に考えてくれるなら、ね。」
「ありがとう、義兄さん。もちろん、俺がちゃんと説得するさ。」
「あら、お父様はそんなに狭量な方ではないわ。
レインズの決めたことなら反対はされないハズよ。」
「はは、ならイイんだけどね。」
レインズは父が幼い自分をよく褒めてくれた事を思い出し、懐かしんだ。
「魔石の輸出と移民の件もだけど、セレーテちゃんとの婚姻も…王国には報告しない方がイイわねぇ。」
「確かに…しかしこの領地は秘密だらけだな。
その上魔族やら獣人族やら…レインズは公表出来ない者ばかりー…いっ!」
アルソンの足の甲にレーナのヒールが突き刺さる。
「レーナ殿、良いのじゃ。アルソン殿の言う通りじゃからのぉ。」
「そ、そうですわっ、お義姉様っ。ワタクシ気にしませんわっ。」
「「ぷっ。」」
猫をかぶり続けるセレーテに、レインズとアレクシィは思わず吹き出す。
「な、なんだですか?お二人様ともッ。ワタクシ、何かおかしかって?」
「お、おかしいも何も…。」
「セレーテ様、普段通りお話になられた方がよろしいかと。」
「で、でも…。」
「大丈夫だ、セレーテ。姉さんはそんな事気にしないよ。」
『…義兄さんはわからないけど。』
と、レインズは心の中で呟く。
「そ、それじゃあ…。」
不安そうなセレーテは不安そうに口を開く。
「その…獣人だからってそんなに警戒しないでくれ。
オレはレインズにその…惚れたんだ。
決して俺とツガイになった事を後悔させない。
それに、連れてきた奴等なら森の外周の魔物程度には負けはしない、オレが保証するよ。」
セレーテが恐る恐る、いつもの口調で話す。
「お…俺?
獣人とは言え、女性の一人称が俺っ?!
こっ、これだから下賎な蛮族は…んぎっ!」
立ち上がってセレーテを糾弾するアルソンの足の甲に、再びレーナの踵が突き刺さる。
「まぁ、セレーテちゃんは俺っ子だったのね!
ほんと、レインズは可愛い女の子にモテモテね!」
「お、おい!
辺境に転封されたとは言え、ウィンパルト家は貴族だぞっ!
こんな礼儀知らずぅんっ!」
あの甲に刺さった踵がさらに食い込む。
「……い、良いじゃないかっ、俺っ子…。」
アルソンの言葉には力が無い…が、今は気にしないでおこう。
「ところで、その嫁入り道具にセレーテちゃんが持って来た大きな船はどうするの?
このまま、あの港には置いておけないんでしょ?」
レーナがレインズに尋ねる。
レーナはあの船が王国にバレてはいけない船だと気づいているようだ。
「それにはワシに考えがある。」
アレクシィがニヤリと笑う。
「考え?」
「ワシの生国、魔王国で改装するのじゃ。」
つづく
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