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第三章 獣隷王国と二人目の嫁
その3
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庭を散策していた二人は、ガゼボ(庭園にある屋根付きの西洋風のあずまや)で一休み。
「今お茶をお淹れしますね。」
先回りしていたアレクシィがお茶を用意する。
「さて、収穫はその灰を使う方法で増やすとして…じゃ、
主様は他に領地を富ますため、何をすべきと考えておるのじゃ?」
「魔石かな。」
「ほう…。」
アクサナがニヤリと笑う。
ー魔石ー
魔物の体内にある核の事で、魔物の心臓のようなモノであり、弱点でもある。
魔力を含んでおり、魔力が無い人間が魔法を使うためのエネルギーになる。
例えば、杖に魔石を仕込めば魔法を放てる魔法杖に、
ビンに仕込めば明かりを灯すランタンや、湯を沸かすポットに、という具合だ。
これら魔石を仕込んだ道具は[魔道具]と呼ばれ、物によっては高値で売買される。
ランタンやポットのような日用使いの魔道具は、魔力の無い人間が快適な生活を送る上で重要なため、
人族の国では大変重要視される資源だ。
魔石の代わりとして、魔力を含んだ鉱石、[魔鉱石]と言う物も存在する。
鉱山を掘れば出るので、魔物を倒す危険を冒すよりは、と世界ではこちらの方が主流だ。
ただ、魔鉱石が採れる鉱山自体が珍しく、人族国家では争いの種になる事もある。
レインズが武勲を挙げた、マルワール王国とエメルヒス帝国の間で争われた[廃都 ドラゴニウム攻防戦]も、
魔鉱石の鉱山を巡っての争いだった。
ちなみに、どちらも使い続けると魔力が無くなるので、消耗品である。
「ワシら魔族にはわからぬが、人族には大事なんじゃろ、魔石は。」
「ああ。この前の巨大スライムの核も後で回収したけど、あれだけでこの屋敷の全魔道具の3年分エネルギーになったからね。助かるよ。」
「それは重畳っ。
で、主様は魔石をどうするのじゃ?」
レインズは遠くに広がる大魔森林を指さし、
「あの大魔森林には魔物がウヨウヨいるんだ。
今の俺なら狩りまくって魔石を集めて王国内で流通させれば、大きな利益が見込めー。」
「却下じゃ。」
アクサナが即答する。
「えっ?いい考えだと思いますけど…?」
お茶淹れながら二人の会話を聞いていたアレクシィが、思わず声を上げる。
「ふふ、主様は気付いたかの?」
「…ああ、俺には、魔族を嫁にしたって事がわかってなかったみたいだ…。」
レインズは頭を抱え、机に突っ伏する。
「えぇ?魔族が関係するんですか??」
「アレクシィよ、魔石の輸出はワシの生家、魔王国の重要な産業の一つじゃ。」
「はあ、そうですね。王国内の魔石のほとんどは魔王国産ですね。」
「それを主様も始めると?」
「魔王国とは商売敵になりますねぇ…あ。」
「イイ手だと思ったんだけどなぁ…。」
レインズは椅子にもたれかかり、ガゼボの天井を仰ぐ。
「まあこれは、ワシが魔族だから、という話ではない。
主様が何かする際、主様と縁ある者の利益を害するような事は得策ではない。」
「その相手から恨まれる…。」
「そうじゃな。」
「また…あんな目に…合うのか?」
レインズは自分の左腕をさする。
「可能性はあるのぉ。じゃが、完全に新しい事業でないと、商売敵はいるワケじゃがな。」
「…嫌われないって、難しいな。」
溜息まじりのアクサナに、レインズは苦笑いを返す。
「あのー。」
アレクシィがおずおずと手を上げる。
「なんだ、アレクシィ。」
「魔王国は、魔石を王国にだけ輸出してるんですか?」
「そうでもないが…王国に優先的に輸出する約定ではあるな。
よって、帝国などにはあまり輸出しておらぬ。」
アレクシィの質問にアクサナが答える。
「約定?」
「ほれ、主様と出逢うた時に結んだ協定の一つじゃ。」
「ああ、あの時の…。そうかっ!」
「はいっ!帝国に輸出すればいいんですっ!」
アレクシィが満面の笑みで提案する。
「…帝国と王国は敵同士じゃが?」
「はい、そうですね?」
アレクシィはアクサナの発言の真意がわからずキョトンとする。
「敵国に重要な魔石を輸出したらどうなるんじゃ?」
「…王様に怒られます。」
「いや、怒られるどころじゃないだろ。
ただでさえ俺はアクサナと結婚してるのに、これ以上謀反を疑われたくないよ。」
「うぅ…イイ手だと思ったんですが…。」
アレクシィはがっくりと肩を落とす。
「だが、アレクシィの考えは悪くないぞ?」
レインズは落ちたアレクシィの肩を掴んで引っ張り上げる。
「どういう事じゃ、主様?」
「俺に考えがある。」
レインズが不敵に笑う。
つづく
「今お茶をお淹れしますね。」
先回りしていたアレクシィがお茶を用意する。
「さて、収穫はその灰を使う方法で増やすとして…じゃ、
主様は他に領地を富ますため、何をすべきと考えておるのじゃ?」
「魔石かな。」
「ほう…。」
アクサナがニヤリと笑う。
ー魔石ー
魔物の体内にある核の事で、魔物の心臓のようなモノであり、弱点でもある。
魔力を含んでおり、魔力が無い人間が魔法を使うためのエネルギーになる。
例えば、杖に魔石を仕込めば魔法を放てる魔法杖に、
ビンに仕込めば明かりを灯すランタンや、湯を沸かすポットに、という具合だ。
これら魔石を仕込んだ道具は[魔道具]と呼ばれ、物によっては高値で売買される。
ランタンやポットのような日用使いの魔道具は、魔力の無い人間が快適な生活を送る上で重要なため、
人族の国では大変重要視される資源だ。
魔石の代わりとして、魔力を含んだ鉱石、[魔鉱石]と言う物も存在する。
鉱山を掘れば出るので、魔物を倒す危険を冒すよりは、と世界ではこちらの方が主流だ。
ただ、魔鉱石が採れる鉱山自体が珍しく、人族国家では争いの種になる事もある。
レインズが武勲を挙げた、マルワール王国とエメルヒス帝国の間で争われた[廃都 ドラゴニウム攻防戦]も、
魔鉱石の鉱山を巡っての争いだった。
ちなみに、どちらも使い続けると魔力が無くなるので、消耗品である。
「ワシら魔族にはわからぬが、人族には大事なんじゃろ、魔石は。」
「ああ。この前の巨大スライムの核も後で回収したけど、あれだけでこの屋敷の全魔道具の3年分エネルギーになったからね。助かるよ。」
「それは重畳っ。
で、主様は魔石をどうするのじゃ?」
レインズは遠くに広がる大魔森林を指さし、
「あの大魔森林には魔物がウヨウヨいるんだ。
今の俺なら狩りまくって魔石を集めて王国内で流通させれば、大きな利益が見込めー。」
「却下じゃ。」
アクサナが即答する。
「えっ?いい考えだと思いますけど…?」
お茶淹れながら二人の会話を聞いていたアレクシィが、思わず声を上げる。
「ふふ、主様は気付いたかの?」
「…ああ、俺には、魔族を嫁にしたって事がわかってなかったみたいだ…。」
レインズは頭を抱え、机に突っ伏する。
「えぇ?魔族が関係するんですか??」
「アレクシィよ、魔石の輸出はワシの生家、魔王国の重要な産業の一つじゃ。」
「はあ、そうですね。王国内の魔石のほとんどは魔王国産ですね。」
「それを主様も始めると?」
「魔王国とは商売敵になりますねぇ…あ。」
「イイ手だと思ったんだけどなぁ…。」
レインズは椅子にもたれかかり、ガゼボの天井を仰ぐ。
「まあこれは、ワシが魔族だから、という話ではない。
主様が何かする際、主様と縁ある者の利益を害するような事は得策ではない。」
「その相手から恨まれる…。」
「そうじゃな。」
「また…あんな目に…合うのか?」
レインズは自分の左腕をさする。
「可能性はあるのぉ。じゃが、完全に新しい事業でないと、商売敵はいるワケじゃがな。」
「…嫌われないって、難しいな。」
溜息まじりのアクサナに、レインズは苦笑いを返す。
「あのー。」
アレクシィがおずおずと手を上げる。
「なんだ、アレクシィ。」
「魔王国は、魔石を王国にだけ輸出してるんですか?」
「そうでもないが…王国に優先的に輸出する約定ではあるな。
よって、帝国などにはあまり輸出しておらぬ。」
アレクシィの質問にアクサナが答える。
「約定?」
「ほれ、主様と出逢うた時に結んだ協定の一つじゃ。」
「ああ、あの時の…。そうかっ!」
「はいっ!帝国に輸出すればいいんですっ!」
アレクシィが満面の笑みで提案する。
「…帝国と王国は敵同士じゃが?」
「はい、そうですね?」
アレクシィはアクサナの発言の真意がわからずキョトンとする。
「敵国に重要な魔石を輸出したらどうなるんじゃ?」
「…王様に怒られます。」
「いや、怒られるどころじゃないだろ。
ただでさえ俺はアクサナと結婚してるのに、これ以上謀反を疑われたくないよ。」
「うぅ…イイ手だと思ったんですが…。」
アレクシィはがっくりと肩を落とす。
「だが、アレクシィの考えは悪くないぞ?」
レインズは落ちたアレクシィの肩を掴んで引っ張り上げる。
「どういう事じゃ、主様?」
「俺に考えがある。」
レインズが不敵に笑う。
つづく
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