260 / 261
高等部3年生
最終話(前編)
しおりを挟む
「魔法コンテストは残念だったね、アリア」
「ありがとう、カウイ。でも、平気だよ。私の中では満足してるから」
少しだけ気恥ずかしく思いながらも、横にいるカウイをチラリと見上げる。
私の視線に気がついたのか、カウイが優しく笑い掛けてきた。
「アリア、手を繋がない?」
……あれ? このセリフどこかで……あっ!
前に同じ事を聞かれた事があったんだ。
でも、その時は……カウイの気持ちを知ってたから、断ったんだっけ。
差し出されたカウイの手をじっと見つめる。
ゆっくりと手を握ると、カウイが心底嬉しそうに微笑んだ。
カウイの嬉しそうな顔を見ると、私まで嬉しくなっちゃう。
うん。誰がどう見ても……いい雰囲気!!
──そうです!
実は今日、カウイとお付き合いしてから“初めてのデート”なんです!!
“エンタ・ヴェリーノ学校祭”が終わり、やっと2人で会う時間を作る事が出来たんです!!!
そして今は、カウイに告白された日に行ったカフェへと向かって歩いている。
昼食について相談していた際、『また一緒に食べたいね』という話になったのだ。
少し離れた場所にあるので、当初は“ヴェント”で行くという話をしていた。
だけど、最終的にはどちらからともなく『会話をしながら、一緒に歩いて行きたいね』という……流れになった。
なにはともあれ、カウイと初めてのデートだ。
実のところ、かなり浮かれてはいるけれど……まずはぐっと気持ちを抑えて、謝罪から始めなくてはならない。
「あのね、カウイ……その、魔法コンテストの時、いい雰囲気を台無というか……カウイをぞんざいに扱ってごめんね」
改めて口にすると本当にひどい事をしてしまったな……。
キスをする流れも私が断ち切ってしまったし……。
申し訳なさから、どんどん声が小さくなっていく。
カウイはといえば、私の言葉にきょとんとした表情を浮かべている。
何の事か分かってないのかな?
「──ああ」
思い出したように声を上げると、カウイが頬を緩める。
「ううん、気にしてないよ。これから先、何度も──死ぬほどする事になるからね」
「っ!?」
……えっと、いや、うん。
その通りかもしれないけど、ね。
臆面もなく言われてしまうと、こっちが照れてしまう。
「そ、そういえば、カウイはナンバーワンコンテストの結果……残念だった?」
咄嗟に、カウイや幼なじみたちが出場した“エンタ・ヴェリーノ ナンバーワンコンテスト”へと話題を変える。
恥ずかしさから、ついつい話を逸らしてしまった。
「ううん? 全く。それとは比べ物にならないくらい、嬉しい出来事があったから」
カウイが幸せそうに私を見る。
うっ……結局、私が照れるような事を言われてしまった。
幼なじみたちが出場した“エンタ・ヴェリーノ ナンバーワンコンテスト”。
かなりの接戦だったらしいが、最終的に男性部門はオーンが選ばれ、女性部門はセレスが選ばれるという結果になった。
そして──その中でもナンバーワンに選ばれたのがオーンだった。
もちろん、オーンが王子だからという理由で選んだ人もいるかもしれない。
でもそれだけでなく、オーンの努力や人柄で選んでくれた人が多いんじゃないかなって思ってる。
ちなみに私が投票した人は……言わなくていいと言われたので、誰にも言っていない。
この件については、永遠の秘密にしよう!
あっ、そうだ。
カウイに聞きたいと思っていた事があったんだ。
「あのね、カウイ」
「うん?」
「私がカウイの事を好きだって、私が気持ちを伝えるまで気づかなかった……んだよね?」
「…………」
あれ? カウイが黙ってる。
聞こえなかったはずはないと思うけど?
様子をうかがう私の隣で、カウイが少しだけ間をおいた後、静かに口を開いた。
「……なんとなく、そうだと嬉しいなとは思ってた」
うううん?
それは……どっち??
「気がついてた……の?」
「そうじゃないかな……くらいだけど」
少しだけ気まずそうにカウイが笑っている。
こ、これは、かなり気を使ってくれている!!
……という事は、えーー!!
バレてたの!!?
頑張って隠してたのに……って、はて? いつだろう??
思い当たる節といえば、カウイに好意を持っている女性と3人で帰った時かな?
「アリアのおでこにキスをした時があったよね?」
ん? ──ああ!
婚約したマイヤへ、お祝いのプレゼントを買いに行った時だ!!
「別れ際、アリアが今まで見せた事のないような表情で見つめてくるから……我慢できなくなってキスをしてしまったんだ」
…………えっ!?
「その時に“アリアは俺に好意を持ってくれているかもしれない”と思ったんだ」
ええっ!!?
「ただ確証はなかったし、自分の都合のいいように考えてしまっただけかもしれないと思って」
えええっ!!!?
そ、そんな前から、私の気持ちはカウイに漏れていたの!?
それってつまり……私が自分の気持ちに気がつくよりも先に、カウイの方が気づいてたということ??
「そっか……そうだったんだ」
顔を見ただけで気持ちを悟られてしまう私のような人間が、隠しきれると思っていた事自体が大間違いだった。
だけど、もう少し……せめて告白までは隠しておきたかった……。
「さっきも話した通り、確証はなかったから……嬉しい気持ちは本当だよ」
カウイ……優しい。
必死にフォローをしてくれている。
「ありがとう、カウイ」
「俺の方こそ、ありがとう。アリアが表情で気持ちを伝えてくれる分、俺は言葉と態度で気持ちを伝えていくからね」
そう言って立ち止まると、カウイがそっと私にキスをした。
──へっ!!
えっ! 待って!!
今……カウイとキスしたよね!?
思わず硬直する私に、カウイが申し訳なさそうに眉尻を下げる。
「ごめん。アリアに聞いてからの方が良かったよね」
ううん! そうじゃない!!
カウイなら、いつでもOK!! ……じゃなかった!!!
「もう一度! お願いします!!」
「それは……嬉しいお願いだ」
カウイが幸せそうに顔を綻ばせる。
「よろこんで」
そう言って、ぎゅっと私を抱き寄せた。
私もカウイの背中に手を回す。
しばらく抱き締め合った後、ゆっくりと先ほどよりも長いキスをした──
「ありがとう、カウイ。でも、平気だよ。私の中では満足してるから」
少しだけ気恥ずかしく思いながらも、横にいるカウイをチラリと見上げる。
私の視線に気がついたのか、カウイが優しく笑い掛けてきた。
「アリア、手を繋がない?」
……あれ? このセリフどこかで……あっ!
前に同じ事を聞かれた事があったんだ。
でも、その時は……カウイの気持ちを知ってたから、断ったんだっけ。
差し出されたカウイの手をじっと見つめる。
ゆっくりと手を握ると、カウイが心底嬉しそうに微笑んだ。
カウイの嬉しそうな顔を見ると、私まで嬉しくなっちゃう。
うん。誰がどう見ても……いい雰囲気!!
──そうです!
実は今日、カウイとお付き合いしてから“初めてのデート”なんです!!
“エンタ・ヴェリーノ学校祭”が終わり、やっと2人で会う時間を作る事が出来たんです!!!
そして今は、カウイに告白された日に行ったカフェへと向かって歩いている。
昼食について相談していた際、『また一緒に食べたいね』という話になったのだ。
少し離れた場所にあるので、当初は“ヴェント”で行くという話をしていた。
だけど、最終的にはどちらからともなく『会話をしながら、一緒に歩いて行きたいね』という……流れになった。
なにはともあれ、カウイと初めてのデートだ。
実のところ、かなり浮かれてはいるけれど……まずはぐっと気持ちを抑えて、謝罪から始めなくてはならない。
「あのね、カウイ……その、魔法コンテストの時、いい雰囲気を台無というか……カウイをぞんざいに扱ってごめんね」
改めて口にすると本当にひどい事をしてしまったな……。
キスをする流れも私が断ち切ってしまったし……。
申し訳なさから、どんどん声が小さくなっていく。
カウイはといえば、私の言葉にきょとんとした表情を浮かべている。
何の事か分かってないのかな?
「──ああ」
思い出したように声を上げると、カウイが頬を緩める。
「ううん、気にしてないよ。これから先、何度も──死ぬほどする事になるからね」
「っ!?」
……えっと、いや、うん。
その通りかもしれないけど、ね。
臆面もなく言われてしまうと、こっちが照れてしまう。
「そ、そういえば、カウイはナンバーワンコンテストの結果……残念だった?」
咄嗟に、カウイや幼なじみたちが出場した“エンタ・ヴェリーノ ナンバーワンコンテスト”へと話題を変える。
恥ずかしさから、ついつい話を逸らしてしまった。
「ううん? 全く。それとは比べ物にならないくらい、嬉しい出来事があったから」
カウイが幸せそうに私を見る。
うっ……結局、私が照れるような事を言われてしまった。
幼なじみたちが出場した“エンタ・ヴェリーノ ナンバーワンコンテスト”。
かなりの接戦だったらしいが、最終的に男性部門はオーンが選ばれ、女性部門はセレスが選ばれるという結果になった。
そして──その中でもナンバーワンに選ばれたのがオーンだった。
もちろん、オーンが王子だからという理由で選んだ人もいるかもしれない。
でもそれだけでなく、オーンの努力や人柄で選んでくれた人が多いんじゃないかなって思ってる。
ちなみに私が投票した人は……言わなくていいと言われたので、誰にも言っていない。
この件については、永遠の秘密にしよう!
あっ、そうだ。
カウイに聞きたいと思っていた事があったんだ。
「あのね、カウイ」
「うん?」
「私がカウイの事を好きだって、私が気持ちを伝えるまで気づかなかった……んだよね?」
「…………」
あれ? カウイが黙ってる。
聞こえなかったはずはないと思うけど?
様子をうかがう私の隣で、カウイが少しだけ間をおいた後、静かに口を開いた。
「……なんとなく、そうだと嬉しいなとは思ってた」
うううん?
それは……どっち??
「気がついてた……の?」
「そうじゃないかな……くらいだけど」
少しだけ気まずそうにカウイが笑っている。
こ、これは、かなり気を使ってくれている!!
……という事は、えーー!!
バレてたの!!?
頑張って隠してたのに……って、はて? いつだろう??
思い当たる節といえば、カウイに好意を持っている女性と3人で帰った時かな?
「アリアのおでこにキスをした時があったよね?」
ん? ──ああ!
婚約したマイヤへ、お祝いのプレゼントを買いに行った時だ!!
「別れ際、アリアが今まで見せた事のないような表情で見つめてくるから……我慢できなくなってキスをしてしまったんだ」
…………えっ!?
「その時に“アリアは俺に好意を持ってくれているかもしれない”と思ったんだ」
ええっ!!?
「ただ確証はなかったし、自分の都合のいいように考えてしまっただけかもしれないと思って」
えええっ!!!?
そ、そんな前から、私の気持ちはカウイに漏れていたの!?
それってつまり……私が自分の気持ちに気がつくよりも先に、カウイの方が気づいてたということ??
「そっか……そうだったんだ」
顔を見ただけで気持ちを悟られてしまう私のような人間が、隠しきれると思っていた事自体が大間違いだった。
だけど、もう少し……せめて告白までは隠しておきたかった……。
「さっきも話した通り、確証はなかったから……嬉しい気持ちは本当だよ」
カウイ……優しい。
必死にフォローをしてくれている。
「ありがとう、カウイ」
「俺の方こそ、ありがとう。アリアが表情で気持ちを伝えてくれる分、俺は言葉と態度で気持ちを伝えていくからね」
そう言って立ち止まると、カウイがそっと私にキスをした。
──へっ!!
えっ! 待って!!
今……カウイとキスしたよね!?
思わず硬直する私に、カウイが申し訳なさそうに眉尻を下げる。
「ごめん。アリアに聞いてからの方が良かったよね」
ううん! そうじゃない!!
カウイなら、いつでもOK!! ……じゃなかった!!!
「もう一度! お願いします!!」
「それは……嬉しいお願いだ」
カウイが幸せそうに顔を綻ばせる。
「よろこんで」
そう言って、ぎゅっと私を抱き寄せた。
私もカウイの背中に手を回す。
しばらく抱き締め合った後、ゆっくりと先ほどよりも長いキスをした──
10
お気に入りに追加
4,955
あなたにおすすめの小説
深窓の悪役令嬢~死にたくないので仮病を使って逃げ切ります~
白金ひよこ
恋愛
熱で魘された私が夢で見たのは前世の記憶。そこで思い出した。私がトワール侯爵家の令嬢として生まれる前は平凡なOLだったことを。そして気づいた。この世界が乙女ゲームの世界で、私がそのゲームの悪役令嬢であることを!
しかもシンディ・トワールはどのルートであっても死ぬ運命! そんなのあんまりだ! もうこうなったらこのまま病弱になって学校も行けないような深窓の令嬢になるしかない!
物語の全てを放棄し逃げ切ることだけに全力を注いだ、悪役令嬢の全力逃走ストーリー! え? シナリオ? そんなの知ったこっちゃありませんけど?
なりすまされた令嬢 〜健気に働く王室の寵姫〜
瀬乃アンナ
恋愛
国内随一の名門に生まれたセシル。しかし姉は選ばれし子に与えられる瞳を手に入れるために、赤ん坊のセシルを生贄として捨て、成り代わってしまう。順風満帆に人望を手に入れる姉とは別の場所で、奇しくも助けられたセシルは妖精も悪魔をも魅了する不思議な能力に助けられながら、平民として美しく成長する。
ひょんな事件をきっかけに皇族と接することになり、森と動物と育った世間知らずセシルは皇太子から名門貴族まで、素直関わる度に人の興味を惹いては何かと構われ始める。
何に対しても興味を持たなかった皇太子に慌てる周りと、無垢なセシルのお話
小説家になろう様でも掲載しております。
(更新は深夜か土日が多くなるかとおもいます!)
攻略なんてしませんから!
梛桜
恋愛
乙女ゲームの二人のヒロインのうちの一人として異世界の侯爵令嬢として転生したけれど、攻略難度設定が難しい方のヒロインだった!しかも、攻略相手には特に興味もない主人公。目的はゲームの中でのモフモフです!
【閑話】は此方→http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/808099598/
閑話は最初本編の一番下に置き、その後閑話集へと移動しますので、ご注意ください。
此方はベリーズカフェ様でも掲載しております。
*攻略なんてしませんから!別ルート始めました。
【別ルート】は『攻略より楽しみたい!』の題名に変更いたしました
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
異世界王女に転生したけど、貧乏生活から脱出できるのか
片上尚
ファンタジー
海の事故で命を落とした山田陽子は、女神ロミア様に頼まれて魔法がある世界のとある国、ファルメディアの第三王女アリスティアに転生!
悠々自適の贅沢王女生活やイケメン王子との結婚、もしくは現代知識で無双チートを夢見て目覚めてみると、待っていたのは3食草粥生活でした…
アリスティアは現代知識を使って自国を豊かにできるのか?
痩せっぽっちの王女様奮闘記。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
二度目の人生は異世界で溺愛されています
ノッポ
恋愛
私はブラック企業で働く彼氏ナシのおひとりさまアラフォー会社員だった。
ある日 信号で轢かれそうな男の子を助けたことがキッカケで異世界に行くことに。
加護とチート有りな上に超絶美少女にまでしてもらったけど……中身は今まで喪女の地味女だったので周りの環境変化にタジタジ。
おまけに女性が少ない世界のため
夫をたくさん持つことになりー……
周りに流されて愛されてつつ たまに前世の知識で少しだけ生活を改善しながら異世界で生きていくお話。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる