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高等部3年生
そっくりさん登場(前編)
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──その日は突然訪れた。
「アリアさん」
名前を呼ばれ、振り向くと1人の女性がにっこりと笑っている。
知り合い? ……ではないはずだ。
もし会った事があれば、覚えているはずだし。
「ええと……」
「初めまして。ケリーと申します」
名乗ると同時に、その女性は私に向かって、丁寧にお辞儀をした。
ケリー? どこかで聞いた事のある名前だな?
……と、悩む前に私も自己紹介だよね。
「初めまして、ケリーさん。アリアと申します」
遅ればせながらも挨拶すると、ケリーさんが明るく笑ってみせた。
……あれ?
ケリーさんの来ている服、私の持っている服によく似ている。
まぁ、世の中には似たような服もあるだろうけど、着る日が被ったら少し恥ずかしいな。
……などと、別な事を考えていると、ケリーさんが口を開いた。
「よろしければ、気軽に“ケリー”と呼んでください」
「ありがとう、ケリー。じゃあ、私の事も“アリア”で」
そこでふと、ある事に気がつく。
よくよく見ると、ケリーの髪型や髪の色、身長も私と同じくらいだ!
すっごい偶然!!!
心の中だけでこっそり驚いていると、ケリーが慌てたように首を振った。
「いえ! アリアさんは私より年上なので……」
へぇ、ケリーは年下なんだぁ…………って、あぁ!! 思い出した!!!
ミネルが話してた子だ!!
『1つ下の学年にいる“ケリー”という女性だ。アリアと同じ髪型で、身長も同じくらいだったはずだ』
そうか。この子がねぇ……ん? あれ??
確か、ミネルの話では──
『アリアより年下だが、大人しいというか、落ち着いた顔立ちをしている』
私の印象では、ケリーって明るくて活発な人に見えるけど。
「ええと……それで、どのようなご用件ですか?」
「あ! そうですよね。突然、すみません!」
焦った様子で、ケリーが頭を下げる。
「実は友人から『エレくんのお姉様がケリーに似てる』とよく言われるので、会ってお話してみたいって思ってたんです」
──やっぱり!
セレスとマイヤが話していた人も、ケリーの事なんだ!!
「そっか。ケリーも言われてたんだね。実は私もセレス……友人に言われた事があって」
「──!! セレスさんですか!?」
私の言葉にケリーが驚いたように声を上げた。
「セレスさんが私の存在を知ってくださっているなんて……嬉しいです!」
両頬を赤く染め、心底嬉しそうに微笑んでいる。
男女問わず、セレスに憧れてる子って多いもんね。
まぁ、他の幼なじみたちに対しても同じ事が言えるんだけど。
うんうん、と一人で納得していると、ケリーが「あの……」と声を掛けてきた。
「年上の方に言うのは失礼だと思うのですが、私、アリアさんと仲良くしたいなって思ってて……」
照れくさそうに、ケリーがはにかんでいる。
あまり面と向かって言われた事がないから、私も少し気恥ずかしいけど、嬉しいな。
「ありがとう。そう言ってくれて嬉しい」
ケリーが私に向けて、パッと笑顔を向ける。
「それじゃあ……」
「うん。これからよろしくね!」
「嬉しいです! ……あ、あの、そうしましたら、その……」
「ん?」
ケリーが緊張した面持ちで尋ねてくる。
「アリアさんのご都合がよければ……今日ランチでもご一緒しませんか?」
話し掛けてくれた時もそうだけど、きっと、勇気を出して誘ってくれたんだろうな。
「うん、大丈夫だよ」
「ありがとうございます!」
ランチの誘いを了承し、そのまま学校にあるカフェテリアで会う約束を交わす。
別れ際、そういえば……と改めてケリーに声を掛けた。
「ケリーはエレと同じ学年だよね? エレの事もよろしくね」
なんて、ちょっとお姉さんぶってしまった。
「エレくんですか? ……実は私、高等部からこの学校に来たんです」
「そうなんだ」
「はい。学年は一緒ですが、1年生の時はエレくんと別々のクラスだったので話した事はほとんどないんです。でも、いくつか同じ科目を受講しているので、今度、改めて挨拶させていただきます!」
さっきも思ったけど、ケリーはエレの事を“エレくん”って呼んでるんだな。
珍しい……と思っていると、私の様子が気になったのか、ケリーが尋ねてきた。
「どうかしましたか?」
「えっ! ああ、ごめん。顔に出てたね。大した事ではないんだけど……エレと同学年の人たちは、エレの事を“エレ様”って呼んで慕ってくれる人が多いから、ケリーの呼び方が新鮮で……」
思っていた事をそのまま伝える。
すると、ケリーが何か発見したかのように私を凝視してきた。
「アリアさんは顔に出やすいんですね……」
「う、うん? そうなんだよね」
小さい頃から言われ続けているから、自覚もしている。
それがどうかしたのかな?と首を傾げていると、ケリーがわずかに表情を和らげた。
「話した回数は少ないですが……“エレ様”って距離がある気がして、寂しいなって思ったんです。図々しいかもしれませんが、“エレくん”って呼ばせてもらってます」
そっかぁ。
“エレ様”って呼んで慕ってくれる人達がいる事も嬉しいけど、ケリーのようにエレを思ってくれるのも嬉しいな。
「ありがとう」
お礼を伝え、改めてケリーに別れを告げる。
去って行くケリーに手を振っていると、後ろから「アリア」と呼びかけられた。
「……セレス! おはよう」
「おはよう。……今の方は?」
セレスが私に尋ねる。
「1つ下のケリーっていう子だよ。多分、セレスが話してた『私に似ている人』って、ケリーの事だと思う」
「そうね……去って行く姿を見て気がついたわ。それより──」
言いながら、セレスが少し目線を横に向けた。
「エレの話をしていたようだけど……」
「?? ……ああ、そうそう」
ケリーと話した内容を簡単にセレスへと伝える。
「そう、……そうだったの」
「うん」
「……って、エレの事はどうぅぅだっていいのよ!」
「うん?」
エレの話を聞きたかったのかと思ってたんだけど……。
セレス、久々に情緒不安定だなぁ。
「あの子……ケリーさん? は、アリアに憧れて真似をしているのかしら?」
……私の真似?
そっか。服装や髪型が似てるから、勘違いもしちゃうよね。
「それが……偶然なの! 友人に“ケリーに似ている人がいる”って言われて、私の事を知ってくれたみたい!!」
興奮気味に伝えると、セレスがわずかに考え込むような表情を見せた。
「そんな偶然あるかしら??」
「ねぇ、すごいよね」
セレスが私をじーっと見ている。
どうしたのかな?
「……授業が始まるわ。また後でね、アリア」
そう言うと、セレスが軽く手を上げ、優雅に去って行った。
うーん、何だったんだろう……。
ん? そういえば『後で』って……セレスと会う約束してたっけ??
「アリアさん」
名前を呼ばれ、振り向くと1人の女性がにっこりと笑っている。
知り合い? ……ではないはずだ。
もし会った事があれば、覚えているはずだし。
「ええと……」
「初めまして。ケリーと申します」
名乗ると同時に、その女性は私に向かって、丁寧にお辞儀をした。
ケリー? どこかで聞いた事のある名前だな?
……と、悩む前に私も自己紹介だよね。
「初めまして、ケリーさん。アリアと申します」
遅ればせながらも挨拶すると、ケリーさんが明るく笑ってみせた。
……あれ?
ケリーさんの来ている服、私の持っている服によく似ている。
まぁ、世の中には似たような服もあるだろうけど、着る日が被ったら少し恥ずかしいな。
……などと、別な事を考えていると、ケリーさんが口を開いた。
「よろしければ、気軽に“ケリー”と呼んでください」
「ありがとう、ケリー。じゃあ、私の事も“アリア”で」
そこでふと、ある事に気がつく。
よくよく見ると、ケリーの髪型や髪の色、身長も私と同じくらいだ!
すっごい偶然!!!
心の中だけでこっそり驚いていると、ケリーが慌てたように首を振った。
「いえ! アリアさんは私より年上なので……」
へぇ、ケリーは年下なんだぁ…………って、あぁ!! 思い出した!!!
ミネルが話してた子だ!!
『1つ下の学年にいる“ケリー”という女性だ。アリアと同じ髪型で、身長も同じくらいだったはずだ』
そうか。この子がねぇ……ん? あれ??
確か、ミネルの話では──
『アリアより年下だが、大人しいというか、落ち着いた顔立ちをしている』
私の印象では、ケリーって明るくて活発な人に見えるけど。
「ええと……それで、どのようなご用件ですか?」
「あ! そうですよね。突然、すみません!」
焦った様子で、ケリーが頭を下げる。
「実は友人から『エレくんのお姉様がケリーに似てる』とよく言われるので、会ってお話してみたいって思ってたんです」
──やっぱり!
セレスとマイヤが話していた人も、ケリーの事なんだ!!
「そっか。ケリーも言われてたんだね。実は私もセレス……友人に言われた事があって」
「──!! セレスさんですか!?」
私の言葉にケリーが驚いたように声を上げた。
「セレスさんが私の存在を知ってくださっているなんて……嬉しいです!」
両頬を赤く染め、心底嬉しそうに微笑んでいる。
男女問わず、セレスに憧れてる子って多いもんね。
まぁ、他の幼なじみたちに対しても同じ事が言えるんだけど。
うんうん、と一人で納得していると、ケリーが「あの……」と声を掛けてきた。
「年上の方に言うのは失礼だと思うのですが、私、アリアさんと仲良くしたいなって思ってて……」
照れくさそうに、ケリーがはにかんでいる。
あまり面と向かって言われた事がないから、私も少し気恥ずかしいけど、嬉しいな。
「ありがとう。そう言ってくれて嬉しい」
ケリーが私に向けて、パッと笑顔を向ける。
「それじゃあ……」
「うん。これからよろしくね!」
「嬉しいです! ……あ、あの、そうしましたら、その……」
「ん?」
ケリーが緊張した面持ちで尋ねてくる。
「アリアさんのご都合がよければ……今日ランチでもご一緒しませんか?」
話し掛けてくれた時もそうだけど、きっと、勇気を出して誘ってくれたんだろうな。
「うん、大丈夫だよ」
「ありがとうございます!」
ランチの誘いを了承し、そのまま学校にあるカフェテリアで会う約束を交わす。
別れ際、そういえば……と改めてケリーに声を掛けた。
「ケリーはエレと同じ学年だよね? エレの事もよろしくね」
なんて、ちょっとお姉さんぶってしまった。
「エレくんですか? ……実は私、高等部からこの学校に来たんです」
「そうなんだ」
「はい。学年は一緒ですが、1年生の時はエレくんと別々のクラスだったので話した事はほとんどないんです。でも、いくつか同じ科目を受講しているので、今度、改めて挨拶させていただきます!」
さっきも思ったけど、ケリーはエレの事を“エレくん”って呼んでるんだな。
珍しい……と思っていると、私の様子が気になったのか、ケリーが尋ねてきた。
「どうかしましたか?」
「えっ! ああ、ごめん。顔に出てたね。大した事ではないんだけど……エレと同学年の人たちは、エレの事を“エレ様”って呼んで慕ってくれる人が多いから、ケリーの呼び方が新鮮で……」
思っていた事をそのまま伝える。
すると、ケリーが何か発見したかのように私を凝視してきた。
「アリアさんは顔に出やすいんですね……」
「う、うん? そうなんだよね」
小さい頃から言われ続けているから、自覚もしている。
それがどうかしたのかな?と首を傾げていると、ケリーがわずかに表情を和らげた。
「話した回数は少ないですが……“エレ様”って距離がある気がして、寂しいなって思ったんです。図々しいかもしれませんが、“エレくん”って呼ばせてもらってます」
そっかぁ。
“エレ様”って呼んで慕ってくれる人達がいる事も嬉しいけど、ケリーのようにエレを思ってくれるのも嬉しいな。
「ありがとう」
お礼を伝え、改めてケリーに別れを告げる。
去って行くケリーに手を振っていると、後ろから「アリア」と呼びかけられた。
「……セレス! おはよう」
「おはよう。……今の方は?」
セレスが私に尋ねる。
「1つ下のケリーっていう子だよ。多分、セレスが話してた『私に似ている人』って、ケリーの事だと思う」
「そうね……去って行く姿を見て気がついたわ。それより──」
言いながら、セレスが少し目線を横に向けた。
「エレの話をしていたようだけど……」
「?? ……ああ、そうそう」
ケリーと話した内容を簡単にセレスへと伝える。
「そう、……そうだったの」
「うん」
「……って、エレの事はどうぅぅだっていいのよ!」
「うん?」
エレの話を聞きたかったのかと思ってたんだけど……。
セレス、久々に情緒不安定だなぁ。
「あの子……ケリーさん? は、アリアに憧れて真似をしているのかしら?」
……私の真似?
そっか。服装や髪型が似てるから、勘違いもしちゃうよね。
「それが……偶然なの! 友人に“ケリーに似ている人がいる”って言われて、私の事を知ってくれたみたい!!」
興奮気味に伝えると、セレスがわずかに考え込むような表情を見せた。
「そんな偶然あるかしら??」
「ねぇ、すごいよね」
セレスが私をじーっと見ている。
どうしたのかな?
「……授業が始まるわ。また後でね、アリア」
そう言うと、セレスが軽く手を上げ、優雅に去って行った。
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