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高等部3年生
セレスの小話 高等部編(後編)
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「いらっしゃーい」
笑顔で迎え入れると、アリアは私を庭にあるテラスへと案内してくれた。
紅茶とお菓子の並んだテーブルを挟み、向かい合わせで椅子へと腰を下ろす。
ふふ。私がいつも通りに戻った事を驚いてるようね。
アリアの様子を愉しみつつも、何事もなかったかのように話を続ける。
「──ああ、そういえば、アリアに似ている方を見かけたわよ」
「セレスも!?」
驚くかと思ったら『セレスも』とはどういう事かしら?
「マイヤも『私にそっくりな人』を見たって話してた!」
「あら、そうだったの。その方は私の前を歩いていたのだけれど、後ろ姿がよく似ていたわ。気品のある歩き方をしていたから、アリアじゃないとすぐに分かったけれど」
「…………」
大親友だからこそ、気がついたのよ!
ふふんと、得意気な表情を見せたのに……アリアは複雑そうな表情をしているわね。
「──アリア」
テラスの入口から、誰かが声を掛けてくる。
この声は──!!
「ああ、エレ。どうしたの?」
「……と、セレス。久しぶりだね」
やっぱり、エレ!
楽しいひと時を邪魔しに来たわね!!
「お母様がアリアを探していたよ。『仕立て屋の方がいらっしゃったから、アリアの服も見てもらいたい』って」
「うーん……セレスが来ているから、私の分は断ってもらっていい?」
ふふ、アリアったら……って、ちょっと待って!
以前、アリアの服を見せてもらった事があるけど、私の半分、いえ! 四分の一にも満たないくらいの数だったわよね?
……絶対の絶対に作ってもらった方がいいわ!!
「今日は遅くまでいる事ができるから、行ってきても構わないわよ。いえ、むしろ行ってきなさい!」
「えっ! 今日は予定ないの?」
嬉しそうな顔で、アリアが私を見ている。
ふふふ、悪い気はしないわね。
「ええ」
「それなら、泊まっていきなよ!」
喜んでいるアリアと、嫌そうなエレの顔。
何度、この光景を見てきた事かしら。
エレに向かって、勝ち誇った笑いを見せる。
「お言葉に甘えて、泊まらせていただこうかしら。だから、行ってきなさい」
「うん! エレ、私がいない間──」
アリアが言い終わる前にエレが口を開く。
「僕が(仕方がないから)セレスの相手をするよ」
「ありがとう! 急いで行ってくるね!!」
急ぎ足でアリアが去って行く。
昔のアリアなら確実に走っていたわ。
少しずつ……本当に少しずつだけど、女性らしくはなっているようね。
今まで注意してきたかいがあったわ。
先ほどまでアリアが座っていた椅子の隣、ちょうど私の斜め前にエレが腰を下ろした。
既に自分自身の気持ちには整理がついている。
とはいえ、気持ちを自覚してから会うのは初めてじゃないかしら?
この私が少し……本当に少しだけよ? 緊張をしている。
「……? 今日は静かだけど、どうしたの?」
“今日は”ですって!? また失礼な事を!!
今にして思えば、悩んでいた理由の1つに、エレの“こういう性格”も含まれているのよね。
本当、エレのどこに惹かれたのかしら?
エレが誰よりもアリアを好きで大切だと思っている姿を私は小さい頃から見てきた。
その分、アリアに気持ちを伝えない事に苛立ち? ……いえ、もどかしさを感じた。
偏屈な一途さを近くでずっと見てきたからこそ、気になって惹かれたのかしら?
……だとしたら、私は男の趣味がかなり悪いようね。
なんという事かしら。
ここに来て、私の唯一の短所を見つけてしまったわ。
自分の趣味に軽くショックを受けつつ、ふと思い浮かんだ事をエレにぶつけてみる。
「──昔、アリアに気持ちは伝えないと話していたわよね? その考えは変わらないの?」
それは自分の気持ちを自覚するよりも前から、心の中で引っ掛かっていた事だった。
エレはこの先ずっと、アリアに気持ちを告げずに過ごしていくのかしら? と。
すぐに返事がくると思っていたのに、エレは何も言わず、ただ静かに私を見つめてくる。
な、何よ!?
どんな答えが返ってきたとしても、悩みを乗り越えた私はちょっとやそっとじゃ揺るがないわ!
「……それで静かだったの?」
「そういうわけじゃないわ!」
「ふーん……まぁ、いいや。アリアに気持ちね……伝えようと迷った時期もあったけど──止めた」
や、止めた? なぜ!?
「“弟”という特権があるからこそ見せてくれるアリアの表情や仕草、何より僕の我儘を聞いてくれる所が可愛くて……それを失うのが嫌だから」
……はぁっ!?
「何を言ってるの? アリアならエレを振っても変わらず接してくれるわよ! そういう子よ!!」
「……振られる前提なのが、気に食わないんだけど……」
事実を言ったまでよ!
そうキッパリと断言すれば、エレが小さく息を吐き出した。
「アリアは僕の事を弟だって思ってる。つまり、弟の僕は誰よりもアリアの一番近くにいる事ができる。“今回の出来事”でそれがよく分かったし……それで十分だ」
エレがにやっと笑ってみせる。
このふざけたような言い方……本当にエレらしい。
明言してはいないけれど、恐らくはアリアを庇った時の事を話しているのでしょうね。
あの時のアリアは今まで見た事がないくらいに取り乱していたから。
「アリアに好きな人ができたら、ずーっと邪魔はできないわよ?」
「邪魔はするけど?」
ニヤニヤしながらも、エレが即答する。
ふざけだしたわね!!
……ふぅっ、しょうがないわね。
これは私の心が広く優しいから、致し方なくよ??
「このまま私に見合う人が現れなかったら……お茶飲み相手くらいにはしてあげてもいいわよ!? 可哀想だから」
ふふっ、と余裕の笑みを見せる。
「いや、間に合ってるよ」
「なんですって!?」
「それにセレスに見合う人……手に負える人は未来永劫、現れないんじゃない?」
「し、失礼ね!!」
ここで誓うわ!
もう二度と、エレに救いの手を差し伸べる事はないでしょう!!
憤慨する私に向かって、エレがからかうようにクスッと笑った。
「手に負える人が現れないのは事実だけど、まぁ、寂しくなったら話し相手になってあげるよ」
私に負けじと、エレが余裕の笑みを浮かべる。
「あっ、でもセレスはうるさいからな。やっぱり無しで」
「先ほどから、失礼すぎるわ! 私はうるさくないわ! 話が長いだけよ!」
「ははっ。それは、もう認めたんだ」
認めたというか、アリアが何度も言うから……!
納得できずに眉をしかめていると、こちらへと歩いてくるアリアの姿が見えてきた。
会話する私たちの様子を見ていたのか、アリアの顔が明らかに笑っている。
……? 何か楽しい事でもあったのかしら??
笑顔で迎え入れると、アリアは私を庭にあるテラスへと案内してくれた。
紅茶とお菓子の並んだテーブルを挟み、向かい合わせで椅子へと腰を下ろす。
ふふ。私がいつも通りに戻った事を驚いてるようね。
アリアの様子を愉しみつつも、何事もなかったかのように話を続ける。
「──ああ、そういえば、アリアに似ている方を見かけたわよ」
「セレスも!?」
驚くかと思ったら『セレスも』とはどういう事かしら?
「マイヤも『私にそっくりな人』を見たって話してた!」
「あら、そうだったの。その方は私の前を歩いていたのだけれど、後ろ姿がよく似ていたわ。気品のある歩き方をしていたから、アリアじゃないとすぐに分かったけれど」
「…………」
大親友だからこそ、気がついたのよ!
ふふんと、得意気な表情を見せたのに……アリアは複雑そうな表情をしているわね。
「──アリア」
テラスの入口から、誰かが声を掛けてくる。
この声は──!!
「ああ、エレ。どうしたの?」
「……と、セレス。久しぶりだね」
やっぱり、エレ!
楽しいひと時を邪魔しに来たわね!!
「お母様がアリアを探していたよ。『仕立て屋の方がいらっしゃったから、アリアの服も見てもらいたい』って」
「うーん……セレスが来ているから、私の分は断ってもらっていい?」
ふふ、アリアったら……って、ちょっと待って!
以前、アリアの服を見せてもらった事があるけど、私の半分、いえ! 四分の一にも満たないくらいの数だったわよね?
……絶対の絶対に作ってもらった方がいいわ!!
「今日は遅くまでいる事ができるから、行ってきても構わないわよ。いえ、むしろ行ってきなさい!」
「えっ! 今日は予定ないの?」
嬉しそうな顔で、アリアが私を見ている。
ふふふ、悪い気はしないわね。
「ええ」
「それなら、泊まっていきなよ!」
喜んでいるアリアと、嫌そうなエレの顔。
何度、この光景を見てきた事かしら。
エレに向かって、勝ち誇った笑いを見せる。
「お言葉に甘えて、泊まらせていただこうかしら。だから、行ってきなさい」
「うん! エレ、私がいない間──」
アリアが言い終わる前にエレが口を開く。
「僕が(仕方がないから)セレスの相手をするよ」
「ありがとう! 急いで行ってくるね!!」
急ぎ足でアリアが去って行く。
昔のアリアなら確実に走っていたわ。
少しずつ……本当に少しずつだけど、女性らしくはなっているようね。
今まで注意してきたかいがあったわ。
先ほどまでアリアが座っていた椅子の隣、ちょうど私の斜め前にエレが腰を下ろした。
既に自分自身の気持ちには整理がついている。
とはいえ、気持ちを自覚してから会うのは初めてじゃないかしら?
この私が少し……本当に少しだけよ? 緊張をしている。
「……? 今日は静かだけど、どうしたの?」
“今日は”ですって!? また失礼な事を!!
今にして思えば、悩んでいた理由の1つに、エレの“こういう性格”も含まれているのよね。
本当、エレのどこに惹かれたのかしら?
エレが誰よりもアリアを好きで大切だと思っている姿を私は小さい頃から見てきた。
その分、アリアに気持ちを伝えない事に苛立ち? ……いえ、もどかしさを感じた。
偏屈な一途さを近くでずっと見てきたからこそ、気になって惹かれたのかしら?
……だとしたら、私は男の趣味がかなり悪いようね。
なんという事かしら。
ここに来て、私の唯一の短所を見つけてしまったわ。
自分の趣味に軽くショックを受けつつ、ふと思い浮かんだ事をエレにぶつけてみる。
「──昔、アリアに気持ちは伝えないと話していたわよね? その考えは変わらないの?」
それは自分の気持ちを自覚するよりも前から、心の中で引っ掛かっていた事だった。
エレはこの先ずっと、アリアに気持ちを告げずに過ごしていくのかしら? と。
すぐに返事がくると思っていたのに、エレは何も言わず、ただ静かに私を見つめてくる。
な、何よ!?
どんな答えが返ってきたとしても、悩みを乗り越えた私はちょっとやそっとじゃ揺るがないわ!
「……それで静かだったの?」
「そういうわけじゃないわ!」
「ふーん……まぁ、いいや。アリアに気持ちね……伝えようと迷った時期もあったけど──止めた」
や、止めた? なぜ!?
「“弟”という特権があるからこそ見せてくれるアリアの表情や仕草、何より僕の我儘を聞いてくれる所が可愛くて……それを失うのが嫌だから」
……はぁっ!?
「何を言ってるの? アリアならエレを振っても変わらず接してくれるわよ! そういう子よ!!」
「……振られる前提なのが、気に食わないんだけど……」
事実を言ったまでよ!
そうキッパリと断言すれば、エレが小さく息を吐き出した。
「アリアは僕の事を弟だって思ってる。つまり、弟の僕は誰よりもアリアの一番近くにいる事ができる。“今回の出来事”でそれがよく分かったし……それで十分だ」
エレがにやっと笑ってみせる。
このふざけたような言い方……本当にエレらしい。
明言してはいないけれど、恐らくはアリアを庇った時の事を話しているのでしょうね。
あの時のアリアは今まで見た事がないくらいに取り乱していたから。
「アリアに好きな人ができたら、ずーっと邪魔はできないわよ?」
「邪魔はするけど?」
ニヤニヤしながらも、エレが即答する。
ふざけだしたわね!!
……ふぅっ、しょうがないわね。
これは私の心が広く優しいから、致し方なくよ??
「このまま私に見合う人が現れなかったら……お茶飲み相手くらいにはしてあげてもいいわよ!? 可哀想だから」
ふふっ、と余裕の笑みを見せる。
「いや、間に合ってるよ」
「なんですって!?」
「それにセレスに見合う人……手に負える人は未来永劫、現れないんじゃない?」
「し、失礼ね!!」
ここで誓うわ!
もう二度と、エレに救いの手を差し伸べる事はないでしょう!!
憤慨する私に向かって、エレがからかうようにクスッと笑った。
「手に負える人が現れないのは事実だけど、まぁ、寂しくなったら話し相手になってあげるよ」
私に負けじと、エレが余裕の笑みを浮かべる。
「あっ、でもセレスはうるさいからな。やっぱり無しで」
「先ほどから、失礼すぎるわ! 私はうるさくないわ! 話が長いだけよ!」
「ははっ。それは、もう認めたんだ」
認めたというか、アリアが何度も言うから……!
納得できずに眉をしかめていると、こちらへと歩いてくるアリアの姿が見えてきた。
会話する私たちの様子を見ていたのか、アリアの顔が明らかに笑っている。
……? 何か楽しい事でもあったのかしら??
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