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高等部2年生
カリーナ元王妃捕獲大作戦!! 3/4
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もしかして、ここにいる人たちも行方不明者!?
さらに操られているのかもしれない??
カリーナ元王妃にバレないよう、表情には出さず……顔に出てしまう私には無理か。
少しだけ顔を下に向けながら、必死で頭を悩ませる。
彼らが操られていると仮定した場合、“魔法の色”が見えるのは悪い事をしているからだけど、恐らくは自分たちの意思ではないはず。
要するに本来の人格ではなく、操られている方の人格に“魔法の色”が見えているわけだよね。
《聖の魔法》についてはまだまだ謎が多いけど、魔法の性質や、悪意によって見え方が変わるように、操られている場合も違う見え方をするのかもしれない。
──ああ、なるほど!
きっと黒いモヤは、操られている人に見えるんだ!!
……ん? んん?
そうなると、カリーナ元王妃も操られているという事になる??
……とにかく、操られている考えが正しいとすると、オーンを連れてきて《光の魔法》で浄化できないかな?
でも、もし操られていなかったら?
んー……その時は悪い魔法の使い方をしている人たちだから、私が魔法を封じ込めればいいのか!!
「──話は終わりかしら?」
考え込んでいる間にカリーナ元王妃とミネルの会話は終わっていたらしい。
カリーナ元王妃が、私たちに問い掛けてくる。
ふむ。考えてみよう!
ここで『はい』と答えて、家を出るとしましょう。
それからオーンを連れて、再び家に押し掛ける!
普通に考えて、帰ったばかりの人間が間髪入れずにやって来たら怪しむよね。
そもそも今日初めて会ったわけだし、警戒してドアを開けてくれないかもしれない。
……かといって、外で魔法を使ったら?
他の住民に迷惑が掛かるし、他の仲間が押し寄せて来たら危険だ。
「……あ、あの」
おずおずとカリーナ元王妃に話し掛ける。
「“アリア”という女性も来ている事は聞いていらっしゃいますか?」
「ええ、聞いたわ。”コモ”が『すぐにお店を出てしまって、どこへ行ったか分からない』と話していたわ」
やっぱり、カリーナ元王妃も“アリア”の存在を気にしてるんだ!
……こうなったらダメ元で聞いてみよう。
「私、“アリア”の居場所を知っているんです。まだ街にいるみたいなので、こちらへ連れてきますか?」
「連れてこれるの?」
よし! 興味を示してくれた!
「はい。疑われている様子はなかったので、『ジメス上院議長のお嬢様の居場所を知っている』と言えば来ると思います」
「なるほどね……。それなら連れてきて」
うん、予想通り!
私の話に乗ってくれた!!
ジュリアの魔法を戻したいなら、アリア(私だけど)を捕まえたいはずだもんね。
「1時間以内で、連れてこれると思います」
「分かったわ。ただし、そこの男……そういえば名前を聞いてなかったわね」
カリーナ元王妃がミネルを見ている。
「“ロイン”です」
「そう。ロインは残りなさい」
えっ!?
……どうしよう。
私たちがいない間にミネルが捕まったり、ケガをさせられたりしたら……。
「分かりました」
慌てる様子もなく、ミネルが答える。
そんな中、エウロがそっと手を挙げた。
「あの、俺が残ってもいいですか? ロインがいないと、うまく連れてこれるか不安なんで……」
「構わないわよ」
え? ミネルの代わりにエウロが残るの!?
確かに作戦を立てる為にはミネルの力が必要だけど……心配だな……。
少し緊迫した空気が漂う中、最終的には私とミネルが“アリア”を連れてくる事になった。
エウロを残し、ミネルと2人でカリーナ元王妃の家を出る。
それからすぐにオーン達が待っている場所──カリーナ元王妃からは見えない場所へと足早に向かった。
私とミネルに気づいたオーンが、怪訝な顔で声を掛ける。
「お帰り……エウロは?」
「注意したつもりだったが、やはり怪しまれてしまったらしい。人質に取られた」
ミネルが淡々とみんなに状況を伝える。
「会話の内容ではなく、僕たちの所作や話し方で怪しまれたのかもしれない。上流階級の立ち居振る舞いというものを徹底的に教え込まれているからな。そう簡単には隠せないだろう」
時間を惜しむように、ミネルが早口で会話を進めている。
街に馴染める服装にはしたけど、やっぱり小さい頃から身につけていたものって隠し通せないんだなぁ。
もっと意識すれば良かったと反省していると、ふいにミネルが私の方へと顔を向けた。
「ああ、アリアは完璧に馴染んでたから安心しろ」
……それはそれで複雑なんですけど。
「とはいえ、この街に住んでる人間の名前を名乗ったからな。怪しまれてはいるが、気づかれてはいない」
そうそう!
ずっと聞きたかったんだよね。
「なんで、カリーナ元王妃の事を知っている人物を、ミネルが知ってたの?」
「聞き込みをした時、1人疑わしい人物がいたという話をしただろう? 」
私がこくりと頷く。
「元々、《知恵の魔法》──“ナレッジ”で、この街の情報については可能な限り記録してあったからな。怪しいと思った時点で、事前にその人物と家族の名前は調べておいたんだ。一種の賭けではあったが、上手くいって良かった。……で?」
今度はミネルが私に尋ねてくる。
「どうして『“アリア”を連れてくる』と話したんだ?」
その問いに答えるべく、まずは家の中で見たものと、家から出る事になった経緯についてオーンとカウイに説明する。
「カリーナ元王妃も含めて、家の中に5人いたでしょ? 多分だけど、みんな《闇の魔法》で操られている。だから、オーンが《光の魔法》で浄化できれば、詳しい話を聞けると思ったんだ」
私の話に驚いてはいるようだけど、みんな冷静に話を聞いてくれている。
唯一、オーンだけがやや悩ましげな表情を浮かべている。
「……5人か。アリアが言った通り、《光の魔法》で浄化する事は出来ると思う。ただ抵抗されるだろうから、取り押さえる人間が必要だ」
そうか……。
5人まとめて浄化する事は出来ないから、誰かを浄化している間は他のメンバーを取り押さえていないといけない。
んー、難題だ。
「それなら、カウイとアリア、オーンの警護が合わせて6人いる。手伝ってもらおう」
「でも、それって警護の仕事ではないんじゃ……」
「相手に暴れられでもしたら、警護対象にも被害が及ぶ。安全を守るという意味では業務範囲内だろう」
……こじつけのような気もするけど、確かに今は警護の人たちの力が必要だ。
早速、ミネルが少し離れた場所に立つ警護の人たちを呼び寄せ、一通りの状況を説明している。
「本来の業務ではないのに申し訳ございません。協力して頂けると助かります」
頭を下げ、協力を仰ぐ。
危険だと止められる可能性もあったけど、行方不明者が《闇の魔法》で操られているかもしれないと必死に伝え、何とか受け入れてもらえた。
無事に説明を終え、次に作戦方法についてみんなと議論を交わす。
「エウロには? どうやって説明するの?」
「僕が指示を出す。エウロなら、すぐに動けるだろう」
私の質問に、ミネルがすぐさま返事をする。
確かに。エウロはうまく順応してくれそう。
「もし……《闇の魔法》に操られていない場合、家に押し掛けて取り押されるなんて問題になるよね」
私の予想が外れた場合の不安をみんなに伝える。
「問題ない」
ミネルがきっぱりと答える。
「どちらにせよ、“魔法の色”が見えている人たちだから。アリアが心配する事は何もないよ」
カウイが穏やかに微笑む。
「そうだね。理由なんて、後でいくらでも後付けできるよね? ミネル?」
オーンが口元に笑みを浮かべながら、ミネルに顔を向ける。
「そういう事だ」
ミネルが不敵に笑った。
「作戦も決まったし……行こうか」
さらに操られているのかもしれない??
カリーナ元王妃にバレないよう、表情には出さず……顔に出てしまう私には無理か。
少しだけ顔を下に向けながら、必死で頭を悩ませる。
彼らが操られていると仮定した場合、“魔法の色”が見えるのは悪い事をしているからだけど、恐らくは自分たちの意思ではないはず。
要するに本来の人格ではなく、操られている方の人格に“魔法の色”が見えているわけだよね。
《聖の魔法》についてはまだまだ謎が多いけど、魔法の性質や、悪意によって見え方が変わるように、操られている場合も違う見え方をするのかもしれない。
──ああ、なるほど!
きっと黒いモヤは、操られている人に見えるんだ!!
……ん? んん?
そうなると、カリーナ元王妃も操られているという事になる??
……とにかく、操られている考えが正しいとすると、オーンを連れてきて《光の魔法》で浄化できないかな?
でも、もし操られていなかったら?
んー……その時は悪い魔法の使い方をしている人たちだから、私が魔法を封じ込めればいいのか!!
「──話は終わりかしら?」
考え込んでいる間にカリーナ元王妃とミネルの会話は終わっていたらしい。
カリーナ元王妃が、私たちに問い掛けてくる。
ふむ。考えてみよう!
ここで『はい』と答えて、家を出るとしましょう。
それからオーンを連れて、再び家に押し掛ける!
普通に考えて、帰ったばかりの人間が間髪入れずにやって来たら怪しむよね。
そもそも今日初めて会ったわけだし、警戒してドアを開けてくれないかもしれない。
……かといって、外で魔法を使ったら?
他の住民に迷惑が掛かるし、他の仲間が押し寄せて来たら危険だ。
「……あ、あの」
おずおずとカリーナ元王妃に話し掛ける。
「“アリア”という女性も来ている事は聞いていらっしゃいますか?」
「ええ、聞いたわ。”コモ”が『すぐにお店を出てしまって、どこへ行ったか分からない』と話していたわ」
やっぱり、カリーナ元王妃も“アリア”の存在を気にしてるんだ!
……こうなったらダメ元で聞いてみよう。
「私、“アリア”の居場所を知っているんです。まだ街にいるみたいなので、こちらへ連れてきますか?」
「連れてこれるの?」
よし! 興味を示してくれた!
「はい。疑われている様子はなかったので、『ジメス上院議長のお嬢様の居場所を知っている』と言えば来ると思います」
「なるほどね……。それなら連れてきて」
うん、予想通り!
私の話に乗ってくれた!!
ジュリアの魔法を戻したいなら、アリア(私だけど)を捕まえたいはずだもんね。
「1時間以内で、連れてこれると思います」
「分かったわ。ただし、そこの男……そういえば名前を聞いてなかったわね」
カリーナ元王妃がミネルを見ている。
「“ロイン”です」
「そう。ロインは残りなさい」
えっ!?
……どうしよう。
私たちがいない間にミネルが捕まったり、ケガをさせられたりしたら……。
「分かりました」
慌てる様子もなく、ミネルが答える。
そんな中、エウロがそっと手を挙げた。
「あの、俺が残ってもいいですか? ロインがいないと、うまく連れてこれるか不安なんで……」
「構わないわよ」
え? ミネルの代わりにエウロが残るの!?
確かに作戦を立てる為にはミネルの力が必要だけど……心配だな……。
少し緊迫した空気が漂う中、最終的には私とミネルが“アリア”を連れてくる事になった。
エウロを残し、ミネルと2人でカリーナ元王妃の家を出る。
それからすぐにオーン達が待っている場所──カリーナ元王妃からは見えない場所へと足早に向かった。
私とミネルに気づいたオーンが、怪訝な顔で声を掛ける。
「お帰り……エウロは?」
「注意したつもりだったが、やはり怪しまれてしまったらしい。人質に取られた」
ミネルが淡々とみんなに状況を伝える。
「会話の内容ではなく、僕たちの所作や話し方で怪しまれたのかもしれない。上流階級の立ち居振る舞いというものを徹底的に教え込まれているからな。そう簡単には隠せないだろう」
時間を惜しむように、ミネルが早口で会話を進めている。
街に馴染める服装にはしたけど、やっぱり小さい頃から身につけていたものって隠し通せないんだなぁ。
もっと意識すれば良かったと反省していると、ふいにミネルが私の方へと顔を向けた。
「ああ、アリアは完璧に馴染んでたから安心しろ」
……それはそれで複雑なんですけど。
「とはいえ、この街に住んでる人間の名前を名乗ったからな。怪しまれてはいるが、気づかれてはいない」
そうそう!
ずっと聞きたかったんだよね。
「なんで、カリーナ元王妃の事を知っている人物を、ミネルが知ってたの?」
「聞き込みをした時、1人疑わしい人物がいたという話をしただろう? 」
私がこくりと頷く。
「元々、《知恵の魔法》──“ナレッジ”で、この街の情報については可能な限り記録してあったからな。怪しいと思った時点で、事前にその人物と家族の名前は調べておいたんだ。一種の賭けではあったが、上手くいって良かった。……で?」
今度はミネルが私に尋ねてくる。
「どうして『“アリア”を連れてくる』と話したんだ?」
その問いに答えるべく、まずは家の中で見たものと、家から出る事になった経緯についてオーンとカウイに説明する。
「カリーナ元王妃も含めて、家の中に5人いたでしょ? 多分だけど、みんな《闇の魔法》で操られている。だから、オーンが《光の魔法》で浄化できれば、詳しい話を聞けると思ったんだ」
私の話に驚いてはいるようだけど、みんな冷静に話を聞いてくれている。
唯一、オーンだけがやや悩ましげな表情を浮かべている。
「……5人か。アリアが言った通り、《光の魔法》で浄化する事は出来ると思う。ただ抵抗されるだろうから、取り押さえる人間が必要だ」
そうか……。
5人まとめて浄化する事は出来ないから、誰かを浄化している間は他のメンバーを取り押さえていないといけない。
んー、難題だ。
「それなら、カウイとアリア、オーンの警護が合わせて6人いる。手伝ってもらおう」
「でも、それって警護の仕事ではないんじゃ……」
「相手に暴れられでもしたら、警護対象にも被害が及ぶ。安全を守るという意味では業務範囲内だろう」
……こじつけのような気もするけど、確かに今は警護の人たちの力が必要だ。
早速、ミネルが少し離れた場所に立つ警護の人たちを呼び寄せ、一通りの状況を説明している。
「本来の業務ではないのに申し訳ございません。協力して頂けると助かります」
頭を下げ、協力を仰ぐ。
危険だと止められる可能性もあったけど、行方不明者が《闇の魔法》で操られているかもしれないと必死に伝え、何とか受け入れてもらえた。
無事に説明を終え、次に作戦方法についてみんなと議論を交わす。
「エウロには? どうやって説明するの?」
「僕が指示を出す。エウロなら、すぐに動けるだろう」
私の質問に、ミネルがすぐさま返事をする。
確かに。エウロはうまく順応してくれそう。
「もし……《闇の魔法》に操られていない場合、家に押し掛けて取り押されるなんて問題になるよね」
私の予想が外れた場合の不安をみんなに伝える。
「問題ない」
ミネルがきっぱりと答える。
「どちらにせよ、“魔法の色”が見えている人たちだから。アリアが心配する事は何もないよ」
カウイが穏やかに微笑む。
「そうだね。理由なんて、後でいくらでも後付けできるよね? ミネル?」
オーンが口元に笑みを浮かべながら、ミネルに顔を向ける。
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ミネルが不敵に笑った。
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