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高等部2年生
行動開始の合図
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ナイトたち……!?
チラッと後ろを向くと、幼なじみ達がジメス上院議長を牽制するかのように並んで立っていた。
少しだけ距離を取ってはいるものの、会話は聞こえるくらいの位置で構えている。
このままケンカが勃発してもおかしくないような雰囲気だ。
「では、“また”お会いしましょう」
軽く会釈すると、ジメス上院議長とノレイさんは他の出席者の所へと挨拶に向かって行った。
多少なりとも表情の変化はあったけど、ジメス上院議長は最後まで余裕があると言うか、落ち着いて対応をしていた。
きっと自分が負けるなんて、微塵も思ってないんだろう。
それに比べてノレイさんは……かなり怒ってたなぁ。
でも、実はノレイさんが怒る姿を見て、少し安心したんだよね。
無感情な人間かもしれないと思ってたから、人の為に怒れる人で良かった。
……まぁ、それが私にとって良い事なのか、悪い事なのかまでは分からないけど。
「──焦ったわよ、アリア!」
ジメス上院議長が去ったのを見届け、セレスが私に声を掛けてきた。
「(ノレイさんもいたし)隠してもしょうがないと思ったから……それに皆の品位を下げるような事を言われたのも許せなかった」
私の言葉を聞き、セレスがまんざらでもない表情をしている。
「全くしょうがないわ──」
「アリア、私の為にありがとう」
セレスの言葉にかぶせつつ感謝を告げると、ルナが私の手を握った。
うん、ルナ。
今の発言を黙っていない人がいる事を知っていて、わざと言ってるよね?
「心の友である“私の為”が9割よ! 他の方は、残り1割を分け合いなさい!」
いつの間にかセレスの中で、私は“大親友”から“心の友”に昇進? したようだ。
「うふっ。そんな低レベルな会話をしているなんて、アリアちゃんに思われている自信がない証拠よ?」
マイヤが可愛らしく、ルナとセレスに微笑んでいる。
……1人増えた。
「あっ、サウロさん」
「えっ! うふふっ。……って、いないじゃない! ルナちゃん!!」
ルナに騙され、マイヤが不満げに怒っている。
でも、そのお蔭でみんなの空気が和み、賑やかな雰囲気へと戻った。良かった。
すると、場の空気を壊さない為か、お父様がこそっと私に囁いた。
「終わったら話をしよう」
「分かりました」
んー、何を聞かれることやら。
「今は、夜会を楽しみなさい」
「ありがとうございます」
そのまま他の上院の方たちに話し掛けられ、お父様たちは別な場所へと移動して行った。
うーん。楽しめるか分からないけど、セレス達のいつものやり取りを見ていると安心するな。
そんな事を考えながら、しばらく仲の良いやり取りを傍観していると、ふいに綺麗な音色が聞こえてきた。
──あっ!
行動開始の合図でもあるダンスが始まったんだ!
……とはいっても、ダンスが苦手な事を考慮してくれたのかな?
私は誰とも踊らなくていいらしい。
本当に助かった。
ホッと胸を撫で下ろしていると、ソフィーの幼なじみ──リイさんの所へ向かうはずのカウイがやって来た。
私の前に立ち、目を合わせながらそっと私の右手を取る。
「後でダンスを申し込むから、一緒に踊ってくれたら嬉しいな」
そう言って静かに微笑むと、指を絡ませ手のひらを合わせた。
「それじゃあ、名残惜しいけど……行ってくるね」
「う、うん」
ゆっくりと手を離したカウイが、リイさんを探す為に去って行く。
……こういう時、ドキドキして頭が回らなくなるんだよなぁ。
一人で動揺していると、近くにいたエレが突然、さっきカウイの触れた右手をギュッと握った。
「アリア、僕と踊ろう」
「ええっ?」
練習はしたけど、上手く踊れるか不安。
「今しか踊るチャンスがないかもしれないし、最初に踊るのはアリアがいいんだけど……だめかな?」
可愛い瞳でエレが、私を見つめる。
全然ダメじゃないです!
むしろ、こちらから土下座してお願いしたいくらいです!!
「上手に踊れないと思うけど……踊ろう!」
エレの手を取り、広間の中央まで歩く。
エレにエスコートされるのは初めてかもしれない。
ちょっと気恥ずかしい。
優雅に踊る人たちの中に入ると、早速、エレにリードされながら踊り始める。
さすがエレ! 私のぎこちなさを上手にカバーしながら踊ってくれている。
「今回の為にドレスを作ったの?」
踊りながら、エレが私に尋ねる。
「ドレス? ああ、ミネルがプレゼントしてくれたの」
「へぇーー、通りで。ミネルさんが余裕な表情をしていると思った」
ん? 余裕な表情とは??
「ミネルさんが選んだドレス?」
「ううん。ドレスというか、デザインは私が選んだんだ。どうかな?」
私からの質問に、エレが微笑した。
「アリアが選んだデザインなら、許せるかな? もちろん、アリアによく似合ってる」
許せる? という若干気になるワードはあったけど、素直にお礼を伝える。
「今後は着る機会も多くなると思うし、今度、僕からもプレゼントさせて?」
「それなら、私もエレにプレゼントしたいよ!」
エレなら何でも着こなしそう!
「いいね、それ。じゃあ、お互いにプレゼントし合おうか」
「うん」
曲が変わり、切りよくダンスを終えようとした瞬間、エレがふんわりと私を抱きしめた。
「さて、たっぷり充電もできたし、僕の仕事をしてくるかな?」
にこっと笑い、エレがミネルの元へ歩き出した。
ありがとう! 私もエレに元気をもらったよ!
よし……私もそろそろ動きだそうかな?
うーん、どこから行くべきか……。
「──案内が必要じゃないかい?」
伏せていた顔を上げると、そこにはリーセさんが立っていた。
私に向かって、スッと手を差し出してくる。
「ルナから今日の話は聞いてるよ。よければ、私にエスコートさせて頂けますか?」
手を伸ばしたまま、リーセさんは優しく笑みを浮かべている。
とりあえず、歩き回ろう! と短絡的に思っていた私には、リーセさんの申し出は助かる!
「助かります!」
「なら、良かった」
リーセさんの手を取り、2人並んで会場内を歩く。
「1人で歩くより、誰かと歩いた方が変な目で見られないはずだよ」
……確かにそうかもしれない。
「そういえば、ルナはユーテルさんにダンスを申し込まれたみたいで、今一緒に踊っているよ」
元別館メンバーで無駄な動きの多いユーテルさん!
ルナをダンスに誘ったんだ!!
「ルナ、踊る事にしたんですね」
「う、うん。『どうしてもと言うなら、踊ってあげてもいい』と言ってたけど……」
ルナらしい。塩対応!
私にはものすごく優しいし、甘えてきて可愛いのに、な。
「ユーテルさんは変わってるね。それを聞いて喜んでいたよ」
リーセさんが、苦笑している。
ユーテルさんは、鋼の心を持っているのかもしれない。
もしくは、冷たくされるのが嬉しいタイプなのか。
ルナの影響でいい方向? また別な扉を開いた??
どちらにせよ、ユーテルさんは変わったのかもな。
「ルナがユーテルさんに話してみると言っていたよ。他の子たちも動き出してるみたいだね」
「はい、そうみたいです」
会話しながらも、私とリーセさんで不自然にならない程度に周りを見渡す。
「もし“見える人”がいたら、合図をして。私もアリアと一緒に覚えて、その人の情報を集めておくよ」
「合図ですか?」
リーセさんが「そうだね……」と呟きつつ、合図の方法を考えている。
「今繋いでる手を強く握るのを合図にしよう」
要するに……私から手を強く握るって事だよね?
少し恥ずかしいけど、そんな事を言える状況じゃない。
「分かりました」
「分かりやすいね、アリアは……」
リーセさんがクスッと笑った。
恥ずかしいという気持ちが顔に出てましたか。
「それがアリアの可愛くて魅力的な所だから、そのままでいてね?」
少しだけ身体を斜めに傾け、リーセさんが私の顔を覗き込んでくる。
顔が近いという事もあり、ついついドキッとしてしまう。
パーティーに来てから、ドキドキしっぱなしだ。
……私の心臓持つかな。
「──さて、始めようか」
リーセさんにエスコートされながら、私も強く頷いた。
チラッと後ろを向くと、幼なじみ達がジメス上院議長を牽制するかのように並んで立っていた。
少しだけ距離を取ってはいるものの、会話は聞こえるくらいの位置で構えている。
このままケンカが勃発してもおかしくないような雰囲気だ。
「では、“また”お会いしましょう」
軽く会釈すると、ジメス上院議長とノレイさんは他の出席者の所へと挨拶に向かって行った。
多少なりとも表情の変化はあったけど、ジメス上院議長は最後まで余裕があると言うか、落ち着いて対応をしていた。
きっと自分が負けるなんて、微塵も思ってないんだろう。
それに比べてノレイさんは……かなり怒ってたなぁ。
でも、実はノレイさんが怒る姿を見て、少し安心したんだよね。
無感情な人間かもしれないと思ってたから、人の為に怒れる人で良かった。
……まぁ、それが私にとって良い事なのか、悪い事なのかまでは分からないけど。
「──焦ったわよ、アリア!」
ジメス上院議長が去ったのを見届け、セレスが私に声を掛けてきた。
「(ノレイさんもいたし)隠してもしょうがないと思ったから……それに皆の品位を下げるような事を言われたのも許せなかった」
私の言葉を聞き、セレスがまんざらでもない表情をしている。
「全くしょうがないわ──」
「アリア、私の為にありがとう」
セレスの言葉にかぶせつつ感謝を告げると、ルナが私の手を握った。
うん、ルナ。
今の発言を黙っていない人がいる事を知っていて、わざと言ってるよね?
「心の友である“私の為”が9割よ! 他の方は、残り1割を分け合いなさい!」
いつの間にかセレスの中で、私は“大親友”から“心の友”に昇進? したようだ。
「うふっ。そんな低レベルな会話をしているなんて、アリアちゃんに思われている自信がない証拠よ?」
マイヤが可愛らしく、ルナとセレスに微笑んでいる。
……1人増えた。
「あっ、サウロさん」
「えっ! うふふっ。……って、いないじゃない! ルナちゃん!!」
ルナに騙され、マイヤが不満げに怒っている。
でも、そのお蔭でみんなの空気が和み、賑やかな雰囲気へと戻った。良かった。
すると、場の空気を壊さない為か、お父様がこそっと私に囁いた。
「終わったら話をしよう」
「分かりました」
んー、何を聞かれることやら。
「今は、夜会を楽しみなさい」
「ありがとうございます」
そのまま他の上院の方たちに話し掛けられ、お父様たちは別な場所へと移動して行った。
うーん。楽しめるか分からないけど、セレス達のいつものやり取りを見ていると安心するな。
そんな事を考えながら、しばらく仲の良いやり取りを傍観していると、ふいに綺麗な音色が聞こえてきた。
──あっ!
行動開始の合図でもあるダンスが始まったんだ!
……とはいっても、ダンスが苦手な事を考慮してくれたのかな?
私は誰とも踊らなくていいらしい。
本当に助かった。
ホッと胸を撫で下ろしていると、ソフィーの幼なじみ──リイさんの所へ向かうはずのカウイがやって来た。
私の前に立ち、目を合わせながらそっと私の右手を取る。
「後でダンスを申し込むから、一緒に踊ってくれたら嬉しいな」
そう言って静かに微笑むと、指を絡ませ手のひらを合わせた。
「それじゃあ、名残惜しいけど……行ってくるね」
「う、うん」
ゆっくりと手を離したカウイが、リイさんを探す為に去って行く。
……こういう時、ドキドキして頭が回らなくなるんだよなぁ。
一人で動揺していると、近くにいたエレが突然、さっきカウイの触れた右手をギュッと握った。
「アリア、僕と踊ろう」
「ええっ?」
練習はしたけど、上手く踊れるか不安。
「今しか踊るチャンスがないかもしれないし、最初に踊るのはアリアがいいんだけど……だめかな?」
可愛い瞳でエレが、私を見つめる。
全然ダメじゃないです!
むしろ、こちらから土下座してお願いしたいくらいです!!
「上手に踊れないと思うけど……踊ろう!」
エレの手を取り、広間の中央まで歩く。
エレにエスコートされるのは初めてかもしれない。
ちょっと気恥ずかしい。
優雅に踊る人たちの中に入ると、早速、エレにリードされながら踊り始める。
さすがエレ! 私のぎこちなさを上手にカバーしながら踊ってくれている。
「今回の為にドレスを作ったの?」
踊りながら、エレが私に尋ねる。
「ドレス? ああ、ミネルがプレゼントしてくれたの」
「へぇーー、通りで。ミネルさんが余裕な表情をしていると思った」
ん? 余裕な表情とは??
「ミネルさんが選んだドレス?」
「ううん。ドレスというか、デザインは私が選んだんだ。どうかな?」
私からの質問に、エレが微笑した。
「アリアが選んだデザインなら、許せるかな? もちろん、アリアによく似合ってる」
許せる? という若干気になるワードはあったけど、素直にお礼を伝える。
「今後は着る機会も多くなると思うし、今度、僕からもプレゼントさせて?」
「それなら、私もエレにプレゼントしたいよ!」
エレなら何でも着こなしそう!
「いいね、それ。じゃあ、お互いにプレゼントし合おうか」
「うん」
曲が変わり、切りよくダンスを終えようとした瞬間、エレがふんわりと私を抱きしめた。
「さて、たっぷり充電もできたし、僕の仕事をしてくるかな?」
にこっと笑い、エレがミネルの元へ歩き出した。
ありがとう! 私もエレに元気をもらったよ!
よし……私もそろそろ動きだそうかな?
うーん、どこから行くべきか……。
「──案内が必要じゃないかい?」
伏せていた顔を上げると、そこにはリーセさんが立っていた。
私に向かって、スッと手を差し出してくる。
「ルナから今日の話は聞いてるよ。よければ、私にエスコートさせて頂けますか?」
手を伸ばしたまま、リーセさんは優しく笑みを浮かべている。
とりあえず、歩き回ろう! と短絡的に思っていた私には、リーセさんの申し出は助かる!
「助かります!」
「なら、良かった」
リーセさんの手を取り、2人並んで会場内を歩く。
「1人で歩くより、誰かと歩いた方が変な目で見られないはずだよ」
……確かにそうかもしれない。
「そういえば、ルナはユーテルさんにダンスを申し込まれたみたいで、今一緒に踊っているよ」
元別館メンバーで無駄な動きの多いユーテルさん!
ルナをダンスに誘ったんだ!!
「ルナ、踊る事にしたんですね」
「う、うん。『どうしてもと言うなら、踊ってあげてもいい』と言ってたけど……」
ルナらしい。塩対応!
私にはものすごく優しいし、甘えてきて可愛いのに、な。
「ユーテルさんは変わってるね。それを聞いて喜んでいたよ」
リーセさんが、苦笑している。
ユーテルさんは、鋼の心を持っているのかもしれない。
もしくは、冷たくされるのが嬉しいタイプなのか。
ルナの影響でいい方向? また別な扉を開いた??
どちらにせよ、ユーテルさんは変わったのかもな。
「ルナがユーテルさんに話してみると言っていたよ。他の子たちも動き出してるみたいだね」
「はい、そうみたいです」
会話しながらも、私とリーセさんで不自然にならない程度に周りを見渡す。
「もし“見える人”がいたら、合図をして。私もアリアと一緒に覚えて、その人の情報を集めておくよ」
「合図ですか?」
リーセさんが「そうだね……」と呟きつつ、合図の方法を考えている。
「今繋いでる手を強く握るのを合図にしよう」
要するに……私から手を強く握るって事だよね?
少し恥ずかしいけど、そんな事を言える状況じゃない。
「分かりました」
「分かりやすいね、アリアは……」
リーセさんがクスッと笑った。
恥ずかしいという気持ちが顔に出てましたか。
「それがアリアの可愛くて魅力的な所だから、そのままでいてね?」
少しだけ身体を斜めに傾け、リーセさんが私の顔を覗き込んでくる。
顔が近いという事もあり、ついついドキッとしてしまう。
パーティーに来てから、ドキドキしっぱなしだ。
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「──さて、始めようか」
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