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高等部2年生
エウロとデート(アリア編)1/2
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そう! 私にとってデートとは、必ず何かが起こるものだ。
本日の目的地は、本の街“イーブル”。
イーブルは小さな街だけど、大きい図書館が3つもある。
この街にわざわざ来る人たちは本好きだろう。
本好きな人は、本を買う確率が高い。
──そう予測した商人達が、この街で本を売り出すようになった。
それもあって、イーブルでは毎週末に広場で大々的に本を売り出している。
約束していた通り、イーブルにはエウロと一緒に行く。
エウロとはお互いの寮のちょうど中間あたりで待ち合わせしている。
エウロとの待ち合わせ場所へ向かっていると、帽子を深く被った一人の女性が私に話し掛けてきた。
さらには扇子で口元を隠している。
明らかに『顔を隠しています!』というのが分かり怪しさ満点だ。
「アリアさんですよねぇ?」
近くで警護のララさん達も警戒しているのが伝わる。
「これから、お出掛けしますよねぇ?」
──!!
私が出掛ける事を知っているなんて、より怪しい!!
あれ? でも……この声、どこかで聞いたことあるような??
「今日出掛けると貴方に災難が降り注ぎますよぅ。気を付けてくださいねぇ。ふふっ」
この語尾……どこかで……。
──あっ!
ジュリアの幼なじみ!!
「《癒しの魔法》を使うネヴェサさん!!」
「……な、なんの事か……分かりませんわぁ」
明らかに動揺しているような……。
それからすぐに(多分)ネヴェサさんは、そそくさといなくなった。
あの特徴的な話し方は、ネヴェサさんだった。
な、なんだったのかな?
ネヴェサさんといえば……。
テスタコーポの準備中、エウロがネヴェサさんに話し掛けているはず。
エウロに会ったら、ネヴェサさんの事を聞いてみようかな?
先ほどの謎の出来事について考えつつ、待ち合わせ場所に着く。
エウロは先に来ていたらしく、どこか落ち着かない様子で私の到着を待っていた。
……私も緊張しているけど、エウロも緊張しているのが遠目からでも伝わる。
すると、私を見つけたエウロが、こちらに向かって手を振ってきた。
「ご、ごめんね。エウロ待った?」
「い、いや。全く、全然、待ってない! むしろ俺が早く着いたんだ!」
それは“待った”というのでは?
疑問に思いながらも、2人で“ヴェント”に乗り込む。
“ヴェント”が発車したタイミングで、早速ネヴェサさんの事を聞いてみた。
「エウロ……ネヴェサさんと話してみてどうだった?」
私からの質問に、ほんの一瞬だけエウロの表情が曇った気がする。
「既にミネルには伝えたんだけど……ネヴェサさんは協力してくれないと思う」
もしかして、ネヴェサさんと何かあったのかな?
「実は……テスタコーポの準備をきっかけに普通にネヴェサさんと仲良くなったんだ」
だけど、協力してくれないの??
「仲良くなった所までは良かったんだ。俺自身もいい友人が出来たと思ってた」
エウロの表情を見る限り、“いい友人”が出来たという感じではないけど。
「ネヴェサさんにとっては、俺は友人ではなかったようで……」
エウロの歯切れが悪い。
「まぁ、ミネルが集まる話をしていたけど、ネヴェサさんは俺を避けてるから来ないかもしれない」
事情はよく分からないけれど、2人の間に何かがあったらしい。
何となくネヴェサさんに会った事が言いづらくなってしまい、そこからは話題を変えて、イーブルへと向かった。
1時間ほどで、“ヴェント”は“イーブル”へと到着した。
“ヴェント”を降りて、すぐに広場へと向かう。
うわぁ!!
見渡す限り、本、本、本……。
本のフリーマーケットみたい!!
初めて来たエウロも出店の数、規模に驚いている。
「すごいな。お祭じゃなく……毎週末、この規模で開催してるんだろう?」
「うん、すごいよね」
エウロと2人で広場の中を歩く。
よく見ると本以外のお店も出店してるんだ。
途中、エウロが歩みを止めると、ワクワクしたように本を指差した。
「あっ、《風の魔法》についての本が置いてる。少し、このお店見てもいいか?」
「うん! 私は隣のお店を見てるね」
一旦エウロから離れ、すぐ右隣に出店しているお店を覗いていると、さらに隣にある出店の女性が私に声を掛けてきた。
「あのぅー、見ていかれませんかぁ?」
女性は深く帽子を被っている上に、座っているから顔が見えない。
声を掛けられた女性のお店に置いてあるのは……本ではなく、丸い水晶??
「置くだけで癒されると、女性に大人気なんですよぅ」
へぇー、こういうのが流行っているのかな?
……って、この声は!!
私が女性の前にしゃがみ込む。
「ネヴェサさん?」
「…………」
「ですよね!?」
よく見たら、さっき被ってた帽子と一緒だし。
「……気がつかれたら、仕方がありませんわぁ」
俯いていたネヴェサさんが顔を上げる。
やっぱり、ネヴェサさんだった!
「私の警告を無視して、やって来ましたねぇ。アリアさん……」
「なぜ私がイーブルに来るって知ってたんですか?」
まずは率直に気になった事を尋ねる。
「エウロくんから『アリアさんと“イーブル”に行く』と聞いてましたからぁ」
そんな話をするほど、本当に仲良くなったんだな。
「実はそのお話をエウロくんから聞いた時に気がついたんですぅ」
「何をですか?」
私の質問には答えず、突然、ネヴェサさんが私の目の前へと水晶を差し出した。
「アリアさん、これを見てください」
「こ、これを?」
何が見えるんだろう?
言われるがまま、ネヴェサさんの水晶をジッと見つめる。
「うふふっ。……私の家系は、趣味が高じて催眠術が使えるようになりましたの」
へっ? 何の話??
「アリアさん、よく聞いてください。“貴方は今日1日、エウロくんの顔を見ると嫌気がさし、近づくのも触れるのも嫌になります”」
水晶がゆらゆらと揺れ、何重にも見えてくる。
それと同時にネヴェサさんの声がすーっと私の心の奥底へと入ってきた。
「いいですねぇ?」
「……はい」
ボーっとする頭の中、ネヴェサさんの声に素直に頷く。
「初めて試してみたけど、上手くいったみたいですぅ。掛かりやすい……いえ、思った以上に掛かりやすい人みたいで助かりましたわぁ。うふふっ」
ネヴェサさんの笑い声が聞こえる。
「彼は私が好きになった人だから、上手くいってもらっては困るんですぅ」
「──アリア!」
……エウロの声だ。
ん? なんだろう。
この『はっ』と目が覚めたような感覚。
「待たせてごめんな。何を見てたんだ?」
何を見てた?
……何を見てたんだっけ??
自分の前にあるお店は……普通に本を売っている。
私が返答に困っていると、急にエウロの笑顔が目に入った。
──うっ!
なぜだろう……? エウロに触りたい衝動が湧いてくる!!
触りたいし、手を繋ぎたい……急にどうしちゃったんだろう。
私、もしかして痴女の素質に目覚めたの!?
「ど、どうした?」
困惑していると、エウロが不安そうに顔を覗き込んできた。
うぅっ! ドキドキが止まらない!!
覗き込む顔に触わりたい!!
「う、ううん。大丈夫、大丈夫。行こうか」
「あ、ああ」
精一杯何もないように振る舞いつつ、一緒に肩を並べて歩き始める。
とはいえ、歩いていてもエウロに触れたくてしょうがない。
隣を気にしながら、チラチラとエウロの手を眺める。
少しくらいなら触ってもいいかな?
いや! ダメだ!!
私は本当に何を考えてるの!??
周りを見渡してみるものの、エウロ以外の人には触りたいとも思わない。
モヤモヤしながらも懸命に自分の気持ちを隠していると、偶然手と手が触れ合った。
「ご、ごめんな」
すぐに謝ったエウロがパッと手を離す。
それすら動揺していると、急にエウロが私の手をぎゅっと握ってきた。
「……嫌だったら、離すから」
本日の目的地は、本の街“イーブル”。
イーブルは小さな街だけど、大きい図書館が3つもある。
この街にわざわざ来る人たちは本好きだろう。
本好きな人は、本を買う確率が高い。
──そう予測した商人達が、この街で本を売り出すようになった。
それもあって、イーブルでは毎週末に広場で大々的に本を売り出している。
約束していた通り、イーブルにはエウロと一緒に行く。
エウロとはお互いの寮のちょうど中間あたりで待ち合わせしている。
エウロとの待ち合わせ場所へ向かっていると、帽子を深く被った一人の女性が私に話し掛けてきた。
さらには扇子で口元を隠している。
明らかに『顔を隠しています!』というのが分かり怪しさ満点だ。
「アリアさんですよねぇ?」
近くで警護のララさん達も警戒しているのが伝わる。
「これから、お出掛けしますよねぇ?」
──!!
私が出掛ける事を知っているなんて、より怪しい!!
あれ? でも……この声、どこかで聞いたことあるような??
「今日出掛けると貴方に災難が降り注ぎますよぅ。気を付けてくださいねぇ。ふふっ」
この語尾……どこかで……。
──あっ!
ジュリアの幼なじみ!!
「《癒しの魔法》を使うネヴェサさん!!」
「……な、なんの事か……分かりませんわぁ」
明らかに動揺しているような……。
それからすぐに(多分)ネヴェサさんは、そそくさといなくなった。
あの特徴的な話し方は、ネヴェサさんだった。
な、なんだったのかな?
ネヴェサさんといえば……。
テスタコーポの準備中、エウロがネヴェサさんに話し掛けているはず。
エウロに会ったら、ネヴェサさんの事を聞いてみようかな?
先ほどの謎の出来事について考えつつ、待ち合わせ場所に着く。
エウロは先に来ていたらしく、どこか落ち着かない様子で私の到着を待っていた。
……私も緊張しているけど、エウロも緊張しているのが遠目からでも伝わる。
すると、私を見つけたエウロが、こちらに向かって手を振ってきた。
「ご、ごめんね。エウロ待った?」
「い、いや。全く、全然、待ってない! むしろ俺が早く着いたんだ!」
それは“待った”というのでは?
疑問に思いながらも、2人で“ヴェント”に乗り込む。
“ヴェント”が発車したタイミングで、早速ネヴェサさんの事を聞いてみた。
「エウロ……ネヴェサさんと話してみてどうだった?」
私からの質問に、ほんの一瞬だけエウロの表情が曇った気がする。
「既にミネルには伝えたんだけど……ネヴェサさんは協力してくれないと思う」
もしかして、ネヴェサさんと何かあったのかな?
「実は……テスタコーポの準備をきっかけに普通にネヴェサさんと仲良くなったんだ」
だけど、協力してくれないの??
「仲良くなった所までは良かったんだ。俺自身もいい友人が出来たと思ってた」
エウロの表情を見る限り、“いい友人”が出来たという感じではないけど。
「ネヴェサさんにとっては、俺は友人ではなかったようで……」
エウロの歯切れが悪い。
「まぁ、ミネルが集まる話をしていたけど、ネヴェサさんは俺を避けてるから来ないかもしれない」
事情はよく分からないけれど、2人の間に何かがあったらしい。
何となくネヴェサさんに会った事が言いづらくなってしまい、そこからは話題を変えて、イーブルへと向かった。
1時間ほどで、“ヴェント”は“イーブル”へと到着した。
“ヴェント”を降りて、すぐに広場へと向かう。
うわぁ!!
見渡す限り、本、本、本……。
本のフリーマーケットみたい!!
初めて来たエウロも出店の数、規模に驚いている。
「すごいな。お祭じゃなく……毎週末、この規模で開催してるんだろう?」
「うん、すごいよね」
エウロと2人で広場の中を歩く。
よく見ると本以外のお店も出店してるんだ。
途中、エウロが歩みを止めると、ワクワクしたように本を指差した。
「あっ、《風の魔法》についての本が置いてる。少し、このお店見てもいいか?」
「うん! 私は隣のお店を見てるね」
一旦エウロから離れ、すぐ右隣に出店しているお店を覗いていると、さらに隣にある出店の女性が私に声を掛けてきた。
「あのぅー、見ていかれませんかぁ?」
女性は深く帽子を被っている上に、座っているから顔が見えない。
声を掛けられた女性のお店に置いてあるのは……本ではなく、丸い水晶??
「置くだけで癒されると、女性に大人気なんですよぅ」
へぇー、こういうのが流行っているのかな?
……って、この声は!!
私が女性の前にしゃがみ込む。
「ネヴェサさん?」
「…………」
「ですよね!?」
よく見たら、さっき被ってた帽子と一緒だし。
「……気がつかれたら、仕方がありませんわぁ」
俯いていたネヴェサさんが顔を上げる。
やっぱり、ネヴェサさんだった!
「私の警告を無視して、やって来ましたねぇ。アリアさん……」
「なぜ私がイーブルに来るって知ってたんですか?」
まずは率直に気になった事を尋ねる。
「エウロくんから『アリアさんと“イーブル”に行く』と聞いてましたからぁ」
そんな話をするほど、本当に仲良くなったんだな。
「実はそのお話をエウロくんから聞いた時に気がついたんですぅ」
「何をですか?」
私の質問には答えず、突然、ネヴェサさんが私の目の前へと水晶を差し出した。
「アリアさん、これを見てください」
「こ、これを?」
何が見えるんだろう?
言われるがまま、ネヴェサさんの水晶をジッと見つめる。
「うふふっ。……私の家系は、趣味が高じて催眠術が使えるようになりましたの」
へっ? 何の話??
「アリアさん、よく聞いてください。“貴方は今日1日、エウロくんの顔を見ると嫌気がさし、近づくのも触れるのも嫌になります”」
水晶がゆらゆらと揺れ、何重にも見えてくる。
それと同時にネヴェサさんの声がすーっと私の心の奥底へと入ってきた。
「いいですねぇ?」
「……はい」
ボーっとする頭の中、ネヴェサさんの声に素直に頷く。
「初めて試してみたけど、上手くいったみたいですぅ。掛かりやすい……いえ、思った以上に掛かりやすい人みたいで助かりましたわぁ。うふふっ」
ネヴェサさんの笑い声が聞こえる。
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「──アリア!」
……エウロの声だ。
ん? なんだろう。
この『はっ』と目が覚めたような感覚。
「待たせてごめんな。何を見てたんだ?」
何を見てた?
……何を見てたんだっけ??
自分の前にあるお店は……普通に本を売っている。
私が返答に困っていると、急にエウロの笑顔が目に入った。
──うっ!
なぜだろう……? エウロに触りたい衝動が湧いてくる!!
触りたいし、手を繋ぎたい……急にどうしちゃったんだろう。
私、もしかして痴女の素質に目覚めたの!?
「ど、どうした?」
困惑していると、エウロが不安そうに顔を覗き込んできた。
うぅっ! ドキドキが止まらない!!
覗き込む顔に触わりたい!!
「う、ううん。大丈夫、大丈夫。行こうか」
「あ、ああ」
精一杯何もないように振る舞いつつ、一緒に肩を並べて歩き始める。
とはいえ、歩いていてもエウロに触れたくてしょうがない。
隣を気にしながら、チラチラとエウロの手を眺める。
少しくらいなら触ってもいいかな?
いや! ダメだ!!
私は本当に何を考えてるの!??
周りを見渡してみるものの、エウロ以外の人には触りたいとも思わない。
モヤモヤしながらも懸命に自分の気持ちを隠していると、偶然手と手が触れ合った。
「ご、ごめんな」
すぐに謝ったエウロがパッと手を離す。
それすら動揺していると、急にエウロが私の手をぎゅっと握ってきた。
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