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高等部2年生
エウロの告白
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「俺は……例えアリアが兄……いや、誰を好きでもアリアが大好きだー!!」
…………へっ!? わ、私!?
今日はテスタコーポ初日。
それも始まったばかり。
私は大勢の生徒がいる前で、エウロに告白をされている。
呆然と立ち尽くす私。
騒ぎ、盛り上がる生徒たち。
言い終えたエウロは、少し恥ずかしそうな表情をしている。
第2ステージの説明は、ほぼ終えたけど……ど、どうしたらいいんだろう。
もうみんな盛り上がって、説明を聞いてくれなさそうだ。
考えれば考えるほど硬直する私。
エウロが再び、私に向かって何か言おうと口を開く。
──その瞬間、フウレイさんが急いで舞台に上がってきた。
「エウロとアリアは一度舞台した……いや……」
こそっとフウレイさんが、エウロに耳打ちをしている。
すると、頷いたエウロが突然、私の手を取り走り出した。
えっ、えっー!!
エウロに手を引かれるまま、舞台下へと駆け降りる。
歓声を背に受けながら、生徒たちが見えない場所まで2人で走った。
グラウンドから離れ、ひと気のない所で足を止める。
息を整えていると、遠くからフウレイさんの声が聞こえてきた。
「皆さん、テスタコーポを盛り上げるための演出はいかがでしたか?」
……演出!?
ますます混乱する私に、少しだけ息を切らしたエウロが話し掛けてくる。
「急に驚いたよな。それも大勢の生徒の前で……ごめんな」
「……う、うん」
というか、あれって……フウレイさんとエウロが考えた演出だったの??
本気で言ってくれたと思ってたけど。
エウロの様子をうかがっていると、少し照れながら笑った。
「俺、アリアが好きなんだ! だから大勢の生徒の前で言った事は申し訳ないと思っているけど、アリアを好きな気持ちは本当だから!!」
……へっ? じゃあ、さっき聞こえた演出というのは!?
「さっき、フウレイさんが『他の生徒にはテスタコーポを盛り上げる為の演出という事にしておく』って言ってくれて」
どこか申し訳なさそうにエウロが話を続ける。
「『アリアの手を引いて、生徒たちの見えない所まで行け』と。その方が演出に見えるからって。フウレイさん……いや、考えなしに行動して迷惑を掛けちゃったな」
私はいつも考えなしに行動してるからなぁ。
……何も言えない。
でも、エウロが周りの迷惑を考えずに行動したってことは……それだけ本気で想ってくれてるって事なんだ。
「サウロ兄様は、俺にとって尊敬する人の一人だ。アリアが好きになるのも無理はない。それでもアリアが兄様を好きだって知った時は、正直ショックだった」
……んん? エウロさん、誰が誰を好きですと!?
冗談でも言ってるのかな? と思い、エウロの顔をジッと見つめる。
「でも……自分でも驚いたんだけど、やっぱり兄様には勝てないっていう気持ちが全く湧かなかったんだ」
冗談どころか、エウロの表情は真剣そのものだ。
「あんなにも気にしていた兄様と自分の差を、知らず知らずの内に感じなくなっていた。アリアのお陰だ」
エウロが満面の笑みを浮かべている。
「アリアが兄様を好きだったら、俺がアリアを好きという気持ちはなくなるのか……と考えた時、どうあっても“好きと言う気持ちはなくならない”って思ったんだ」
……やっぱり!
なぜかエウロは、私がサウロさんを好きだと勘違いしている!!
情報量の多さに困惑する私の頭の上に、エウロがポンと手を置いた。
「人を好きになる気持ちは自由だろ?」
ニコッと無邪気に笑うエウロにドキッとする。
……ドキドキと緊張が入り混じっている複雑な感情だ。
と、とりあえず、誤解だけは解かなくちゃ!!
「エウロ……私、サウロさんに恋愛感情はないよ?」
私の言葉に、エウロがピシリと固まった。
「えっ!?」
もしかして聞こえなかったのかな?
「サウロさんの事は尊敬もしてるし、人として好きだけど恋愛感情はないよ」
もう一度、エウロにきちんと自分の気持ちを伝える。
「えっ! えっ!? で、でも、やたらと兄様の事を気にしていただろ?」
エウロがあたふたしている。
そっか。
私の何気ない発言がエウロを誤解させてしまったようだ。
「誤解させてしまって、本当にごめん! 実は……マイヤがサウロさんを好きなんだよね」
エウロの目が丸くなっている。
「アリアじゃなくて……マイヤ?? ……えっ! マイヤ!?」
頭がついていかないのか、エウロが混乱している。
はい、そうです。
こくんと頷き、マイヤがサウロさんを好きになった経緯を簡単に説明する。
途端に力が抜けたのか、エウロがその場へとしゃがみ込んだ。
「よ、よかったぁー」
しゃがみ込んだまま、私の右手をギュッと握る。
「かっこつけたけど、アリアが兄様に恋愛感情がないって聞いて……」
顎を軽く上げ、上目遣いで私を見つめてくる。
「すごく安心した」
エウロが嬉しそうに頬を緩める。
うー、エウロだからだろうか。イケメンだからだろうか。
ほころんだ顔が、愛おしく見えてしまう。
「……よし!」
すくっと立ち上がったエウロが、やや気まずそうに口を開いた。
「大会が始まってしまえば、俺たちの事は誰も気にしなくなると思う。もう少ししたら戻るか」
「そ、そうだね」
どうしよう……この、何とも言えない微妙な空気……。
「俺が言うのもなんだけど……兄様は奥手だから積極的な女性の方がいいと思う。マイヤはどちらかというと積極的ではないよな?」
元婚約者のエウロに協力を仰ぐ時点で、かなり積極的だと思うけど。
エウロの眼に、マイヤはどう映ってるのだろう??
「うーん。マイヤも恋となれば、積極的だと思うよ?」
とりあえず、はぐらかして答える。
「そうか。マイヤと兄様が会える機会を作れるよう、休みの日を確認しておくよ」
「ありがとう」
やった! マイヤが喜ぶ!!
「ところで、アリア。その……テスタコーポが終わったら、2人で本の街“イーブル”に行かないかって言ったのを覚えているか?」
そういえば、テスタコーポの準備中に『アリアに話したい事がある』ってエウロが言ってたな。
その流れで一緒に出掛けようという話になったんだった。
話したい事って──まさか。
「もう気がついていると思うけど……本当は一緒に出掛けた時、アリアに気持ちを伝えようと思ってたんだ」
……そうだったんだ。
全然、気づかなかった。
「俺がアリアを好きだって言った以上、一緒に出掛けづらいとは思うけど……」
頭を搔きながら、ばつが悪そうに笑っている。
「俺はアリアと一緒にどこかへ出掛けたい。アリアとなら、ずっと1日中楽しく過ごせると思う!」
照れつつも、まっすぐな言葉で自分の想いを伝えてくれる。
私もエウロとなら、どこへ出掛けても楽しいと思う。
……ううん。きっと出掛けなくたって、他愛もない話すら楽しめると思う。
でも……なぁ。
どう返事をすべきか悩んでいると、ふいにマイヤが言った言葉を思い出した。
『関係や意識を変える為に行動に移すのはいい』
前までの私なら、気を持たせてしまうからと思って断るところだけど……。
「……うん、出掛けよう」
笑顔で返事をすると、エウロがホッと安堵の表情を見せた。
「良かった……。じゃあ、戻るか」
「うん」
2人並んで歩き出そうとした瞬間、エウロが急に私の手をつかんだ。
「ど、どうしたの?」
「……どうしよう」
エウロが少し斜め下を向きながら、赤くなっている顔を腕で隠している。
「アリアに気持ちを伝えたら……恥ずかしさもあるけど、今まで我慢していた気持ちがあふれそうで」
エウロにつられ、私の顔もどんどんと赤くなっていくのを感じる。
「俺、いますぐアリアを抱きしめたい衝動に駆られている」
えっ、えっ!、ええっ!?
「……抱きしめてもいいか?」
…………へっ!? わ、私!?
今日はテスタコーポ初日。
それも始まったばかり。
私は大勢の生徒がいる前で、エウロに告白をされている。
呆然と立ち尽くす私。
騒ぎ、盛り上がる生徒たち。
言い終えたエウロは、少し恥ずかしそうな表情をしている。
第2ステージの説明は、ほぼ終えたけど……ど、どうしたらいいんだろう。
もうみんな盛り上がって、説明を聞いてくれなさそうだ。
考えれば考えるほど硬直する私。
エウロが再び、私に向かって何か言おうと口を開く。
──その瞬間、フウレイさんが急いで舞台に上がってきた。
「エウロとアリアは一度舞台した……いや……」
こそっとフウレイさんが、エウロに耳打ちをしている。
すると、頷いたエウロが突然、私の手を取り走り出した。
えっ、えっー!!
エウロに手を引かれるまま、舞台下へと駆け降りる。
歓声を背に受けながら、生徒たちが見えない場所まで2人で走った。
グラウンドから離れ、ひと気のない所で足を止める。
息を整えていると、遠くからフウレイさんの声が聞こえてきた。
「皆さん、テスタコーポを盛り上げるための演出はいかがでしたか?」
……演出!?
ますます混乱する私に、少しだけ息を切らしたエウロが話し掛けてくる。
「急に驚いたよな。それも大勢の生徒の前で……ごめんな」
「……う、うん」
というか、あれって……フウレイさんとエウロが考えた演出だったの??
本気で言ってくれたと思ってたけど。
エウロの様子をうかがっていると、少し照れながら笑った。
「俺、アリアが好きなんだ! だから大勢の生徒の前で言った事は申し訳ないと思っているけど、アリアを好きな気持ちは本当だから!!」
……へっ? じゃあ、さっき聞こえた演出というのは!?
「さっき、フウレイさんが『他の生徒にはテスタコーポを盛り上げる為の演出という事にしておく』って言ってくれて」
どこか申し訳なさそうにエウロが話を続ける。
「『アリアの手を引いて、生徒たちの見えない所まで行け』と。その方が演出に見えるからって。フウレイさん……いや、考えなしに行動して迷惑を掛けちゃったな」
私はいつも考えなしに行動してるからなぁ。
……何も言えない。
でも、エウロが周りの迷惑を考えずに行動したってことは……それだけ本気で想ってくれてるって事なんだ。
「サウロ兄様は、俺にとって尊敬する人の一人だ。アリアが好きになるのも無理はない。それでもアリアが兄様を好きだって知った時は、正直ショックだった」
……んん? エウロさん、誰が誰を好きですと!?
冗談でも言ってるのかな? と思い、エウロの顔をジッと見つめる。
「でも……自分でも驚いたんだけど、やっぱり兄様には勝てないっていう気持ちが全く湧かなかったんだ」
冗談どころか、エウロの表情は真剣そのものだ。
「あんなにも気にしていた兄様と自分の差を、知らず知らずの内に感じなくなっていた。アリアのお陰だ」
エウロが満面の笑みを浮かべている。
「アリアが兄様を好きだったら、俺がアリアを好きという気持ちはなくなるのか……と考えた時、どうあっても“好きと言う気持ちはなくならない”って思ったんだ」
……やっぱり!
なぜかエウロは、私がサウロさんを好きだと勘違いしている!!
情報量の多さに困惑する私の頭の上に、エウロがポンと手を置いた。
「人を好きになる気持ちは自由だろ?」
ニコッと無邪気に笑うエウロにドキッとする。
……ドキドキと緊張が入り混じっている複雑な感情だ。
と、とりあえず、誤解だけは解かなくちゃ!!
「エウロ……私、サウロさんに恋愛感情はないよ?」
私の言葉に、エウロがピシリと固まった。
「えっ!?」
もしかして聞こえなかったのかな?
「サウロさんの事は尊敬もしてるし、人として好きだけど恋愛感情はないよ」
もう一度、エウロにきちんと自分の気持ちを伝える。
「えっ! えっ!? で、でも、やたらと兄様の事を気にしていただろ?」
エウロがあたふたしている。
そっか。
私の何気ない発言がエウロを誤解させてしまったようだ。
「誤解させてしまって、本当にごめん! 実は……マイヤがサウロさんを好きなんだよね」
エウロの目が丸くなっている。
「アリアじゃなくて……マイヤ?? ……えっ! マイヤ!?」
頭がついていかないのか、エウロが混乱している。
はい、そうです。
こくんと頷き、マイヤがサウロさんを好きになった経緯を簡単に説明する。
途端に力が抜けたのか、エウロがその場へとしゃがみ込んだ。
「よ、よかったぁー」
しゃがみ込んだまま、私の右手をギュッと握る。
「かっこつけたけど、アリアが兄様に恋愛感情がないって聞いて……」
顎を軽く上げ、上目遣いで私を見つめてくる。
「すごく安心した」
エウロが嬉しそうに頬を緩める。
うー、エウロだからだろうか。イケメンだからだろうか。
ほころんだ顔が、愛おしく見えてしまう。
「……よし!」
すくっと立ち上がったエウロが、やや気まずそうに口を開いた。
「大会が始まってしまえば、俺たちの事は誰も気にしなくなると思う。もう少ししたら戻るか」
「そ、そうだね」
どうしよう……この、何とも言えない微妙な空気……。
「俺が言うのもなんだけど……兄様は奥手だから積極的な女性の方がいいと思う。マイヤはどちらかというと積極的ではないよな?」
元婚約者のエウロに協力を仰ぐ時点で、かなり積極的だと思うけど。
エウロの眼に、マイヤはどう映ってるのだろう??
「うーん。マイヤも恋となれば、積極的だと思うよ?」
とりあえず、はぐらかして答える。
「そうか。マイヤと兄様が会える機会を作れるよう、休みの日を確認しておくよ」
「ありがとう」
やった! マイヤが喜ぶ!!
「ところで、アリア。その……テスタコーポが終わったら、2人で本の街“イーブル”に行かないかって言ったのを覚えているか?」
そういえば、テスタコーポの準備中に『アリアに話したい事がある』ってエウロが言ってたな。
その流れで一緒に出掛けようという話になったんだった。
話したい事って──まさか。
「もう気がついていると思うけど……本当は一緒に出掛けた時、アリアに気持ちを伝えようと思ってたんだ」
……そうだったんだ。
全然、気づかなかった。
「俺がアリアを好きだって言った以上、一緒に出掛けづらいとは思うけど……」
頭を搔きながら、ばつが悪そうに笑っている。
「俺はアリアと一緒にどこかへ出掛けたい。アリアとなら、ずっと1日中楽しく過ごせると思う!」
照れつつも、まっすぐな言葉で自分の想いを伝えてくれる。
私もエウロとなら、どこへ出掛けても楽しいと思う。
……ううん。きっと出掛けなくたって、他愛もない話すら楽しめると思う。
でも……なぁ。
どう返事をすべきか悩んでいると、ふいにマイヤが言った言葉を思い出した。
『関係や意識を変える為に行動に移すのはいい』
前までの私なら、気を持たせてしまうからと思って断るところだけど……。
「……うん、出掛けよう」
笑顔で返事をすると、エウロがホッと安堵の表情を見せた。
「良かった……。じゃあ、戻るか」
「うん」
2人並んで歩き出そうとした瞬間、エウロが急に私の手をつかんだ。
「ど、どうしたの?」
「……どうしよう」
エウロが少し斜め下を向きながら、赤くなっている顔を腕で隠している。
「アリアに気持ちを伝えたら……恥ずかしさもあるけど、今まで我慢していた気持ちがあふれそうで」
エウロにつられ、私の顔もどんどんと赤くなっていくのを感じる。
「俺、いますぐアリアを抱きしめたい衝動に駆られている」
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