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高等部2年生
ミネルの告白(表)前編
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「権利を使う。週末、2人だけで出掛けるぞ!」
……あれから数日。
ついに、ミネルと2人だけで出掛ける日がやって来た。
“権利”とは言いつつも、これってデートだよね?
今日はミネルのお家に行ってから、一緒に“エルスターレ”へ行く話になっている。
“エルスターレ”は以前、リーセさんと出掛けた場所だ。
何となくだけど、ミネルが“エルスターレ”を選ぶとは思わなかったなぁ。
あっ、そういえば、“エルスターレ”でエレと会えるかもしれないんだった。
なぜなら、昨日の夜、私の部屋へやって来たエレが今日の予定について尋ねてきたからだ。
「明日はどこに出掛けるの?」
「えっとね。“エルスターレ”に行く予定だよ」
私の答えに、エレが少し驚いている。
「えぇ、本当? 実は、僕も明日“エルスターレ”に行くかもしれないんだ」
えぇ! そうなんだ!!
「すごい偶然だね。もしかすると、会えるかもしれないね!」
「そうだね」
2人で顔を合わせ、にっこりと笑い合う。
「きっと会えるよ」
そう言って、自信ありげな顔をしていたエレが可愛いかったなぁ。
昨日の事を反芻しつつ、予定より早く自宅を出ると、まっすぐにミネルの家へと向かった。
デートだと意識しているからか、少し緊張している自分がいる。
さらにはミネルの家に近づくにつれ、緊張がどんどんと高まってくる。
気づけば、いつの間にかミネルの家に着いていた。
ふぅ~、と一度だけ大きく息を吐くと、メイドさんにミネルの部屋まで案内してもらう。
あれ?
ミネルの部屋の近くで、メーテ(ミネルの母)さんが笑顔で手を振っている。
「アリアちゃん、いらっしゃい」
会釈をしながら、挨拶をする。
「メーテさん、お邪魔します」
「あら、そんなに畏まらなくていいのよ?」
いつ会ってもメーテさんは素敵な人だな。
「うふふ。一緒にミネルの部屋に行きましょう」
少し含みのある笑顔を浮かべたメーテさんと一緒に、ミネルの部屋へ向かう。
部屋の前に着くと、先頭を歩いていたメイドさんが扉をノックした。
「アリア様がいらっしゃいました」
「ああ、通してくれ」
メイドさんが扉を開けた先にはミネルが立っている。
私とメーテさんを確認した後、ミネルが少しだけ複雑そうに顔をしかめてみせた。
そんなミネルの表情などお構いなしに、メーテさんが話を切り出す。
「ミネル、15分ほど待って。アリアちゃんをお借りするわ」
えっ! ミネルじゃなくて、私!?
ミネルの答えも待たず、メーテさんが私の手を引き、歩き始めた。
「どこに行くんですか?」
「うふふ。私の部屋よ」
メーテさんの部屋!? なんで??
なすがまま、メーテさんの部屋へと連れて行かれる。
すると、メイドさんが2名、私の傍へ近づいてきた。
「アリアちゃん、ここに座って」
メーテさんに言われた通り、大きな鏡の前にある椅子へと腰を下ろす。
「昨日話していた通り、よろしくね」
「畏まりました」
メイドさんが丁寧にメーテさんへと会釈をする。
それからすぐに私の方へ向き直った。
「失礼します」
えっ? えぇっ??
1人のメイドさんが私の髪を結い始める。
「化粧は薄めでいいわ。口紅はこれを使って」
「畏まりました」
もう1人のメイドさんは私の顔にメイクをし始めた。
「あのー、これは?」
「アリアちゃんに似合いそうな口紅を見つけてね。ぜひ使ってほしいの」
メーテさん、わざわざ私の為に買ってくれたの!?
可愛いピンクベージュの口紅だ。
テンポよく進み、気づけば私のメイクは完成していた。
髪型は綺麗に編み込まれたダウンヘア。
「できた! 想像以上に可愛いわぁ、アリアちゃん」
自分の事のようにメーテさんが微笑んでいる。
少し変えただけだけど、いつもと違う自分を見ると気分が上がってしまう。
「さぁ、ミネルの所へ行きましょう」
上機嫌なメーテさんと、再びミネルの部屋へ向かった。
中に入り、早速ミネルにも報告する。
「メーテさんにやってもらっちゃった」
私を見たミネルが少しだけ表情を変えた。
……うーん。
似合ってる? 似合っていない??
どういう感情なのか、さっぱり分からない。
「ああ、髪型を変えたんだな。出発しよう」
特に私が変わった事は気にしていなかったらしい。
ミネルらしい反応!
「うん。“エルスターレ”だよね?」
私が確認すると、ミネルが首を横に振った。
「いや、そう思ったが止めた。裏門に“ヴェント”を用意している」
や、止めたの?
さらになんで正門から行かないの??
「裏門??」
「ああ」
それだけ答えると、ミネルは近くで待機している警護のララさん達へ話し掛けた。
「“ヴェント”を2台用意しました」
──あっ! ララさん達の事まで考えてくれたんだ。
「1人は僕たちと同じ“ヴェント”の前の席へ座ってください。もう1人は、別な“ヴェント”へ。すでに行き先は伝えています」
「ありがとうございます」
ララさん達がミネルにお礼を伝える。
他にも何点か確認し終えると、突然、ミネルが私の手を握った。
「行くぞ」
そのまま私の手を引き、裏門の方に向かって、すたすたと歩き始める。
裏門に着くと、執事の男性が“ヴェント”のドアを開けた。
手の動きで“ヴェント”に乗るよう促され、後部座席へと座る。
後から乗り込んだミネルが「頼む」とだけ伝えると、“ヴェント”が軽快に走り出した。
すごい!
練習したの? というくらい無駄のない連携!!
それにしても……結局、どこに行くんだろう?
「どこへ行くの?」
「……“ヴェッツノ”に行く」
“ヴェッツノ”って、確か服作りに使う布や絹などを取り扱っているお店が多い街だったよね?
服や小物なども売ってるんだっけ?
初めて行く場所だな。
行った事のない場所が多い事を考えると、私の世界はまだまだ狭いのかもしれない。
うん! 楽しみになってきた!!
「わぁ! 初めて行く場所だ」
「だろうな。僕もだ。そもそも僕たちには行く必要のない場所だからな」
ミネルも初めてなんだ。
……あれ? 私は何かを忘れているような……??
「あっ!」
──思い出した!
「エレが『“エルスターレ”に行くかもしれない』って言ってたの。『偶然、会えるかもね』って話してたけど、会えそうにないなぁ」
もしエレが“エルスターレ”に行ってたら、私を探してるかも。
急にミネルが場所を変えたからなぁ。
それにしても……ミネルが“ヴェッツノ”に興味があるとは思えない。なんで選んだのだろう?
「何か欲しい物でもあるの?」
私がミネルに聞くと、逆に尋ねられた。
「アリアは? 何か欲しい物はないのか?」
「私? んー」
欲しい物、欲しい物……。
「そうだ! セレスとルナ、マイヤにプレゼントしようかな」
服だと好みの服じゃない場合、気を遣わせてしまうからハンカチとかが妥当かな?
他にも何かあればいいんだけど。
「でもなぁ、本当は自分のお金でプレゼントしたいよね」
自己満足だけど、その方がプレゼントしたって思えるよなぁ。
「両親のお金でプレゼントを買うのもなぁ」
私の言葉に、ミネルがクスッと笑った。
ん? 何の笑い??
「でも、最近《水の魔法》が使えるようになったから、お父様のお手伝いを始めたの。その時にもらったお金は自分のお金だよね、うん」
自分に言い聞かすようにミネルと話していると、いつの間にか“ヴェッツノ”に着いていた。
ミネルが先に“ヴェント”から降り、私に手を差し出す。
「ありがとう」
手を借りながら“ヴェント”から降りると、ミネルが私に向かって軽く肘を曲げてみせた。
「今日は1日いう事を聞いてもらうぞ」
「ええと、これは……」
これは……腕を組むという事?
「言わせるな」
ミネルが少し顔を背けた。……まさか照れてる?
そっと、ミネルの腕に手を通す。
「……合ってる?」
「…………」
ミネルが黙ってるという事は、私の勝手な勘違い!?
は、恥ずかしいー!!
急いで手を抜こうとした瞬間、ミネルが口を開いた。
「合っている。行くぞ」
少しぎくしゃくした空気のまま、ミネルと“ヴェッツノ”の街へと歩き出した。
……あれから数日。
ついに、ミネルと2人だけで出掛ける日がやって来た。
“権利”とは言いつつも、これってデートだよね?
今日はミネルのお家に行ってから、一緒に“エルスターレ”へ行く話になっている。
“エルスターレ”は以前、リーセさんと出掛けた場所だ。
何となくだけど、ミネルが“エルスターレ”を選ぶとは思わなかったなぁ。
あっ、そういえば、“エルスターレ”でエレと会えるかもしれないんだった。
なぜなら、昨日の夜、私の部屋へやって来たエレが今日の予定について尋ねてきたからだ。
「明日はどこに出掛けるの?」
「えっとね。“エルスターレ”に行く予定だよ」
私の答えに、エレが少し驚いている。
「えぇ、本当? 実は、僕も明日“エルスターレ”に行くかもしれないんだ」
えぇ! そうなんだ!!
「すごい偶然だね。もしかすると、会えるかもしれないね!」
「そうだね」
2人で顔を合わせ、にっこりと笑い合う。
「きっと会えるよ」
そう言って、自信ありげな顔をしていたエレが可愛いかったなぁ。
昨日の事を反芻しつつ、予定より早く自宅を出ると、まっすぐにミネルの家へと向かった。
デートだと意識しているからか、少し緊張している自分がいる。
さらにはミネルの家に近づくにつれ、緊張がどんどんと高まってくる。
気づけば、いつの間にかミネルの家に着いていた。
ふぅ~、と一度だけ大きく息を吐くと、メイドさんにミネルの部屋まで案内してもらう。
あれ?
ミネルの部屋の近くで、メーテ(ミネルの母)さんが笑顔で手を振っている。
「アリアちゃん、いらっしゃい」
会釈をしながら、挨拶をする。
「メーテさん、お邪魔します」
「あら、そんなに畏まらなくていいのよ?」
いつ会ってもメーテさんは素敵な人だな。
「うふふ。一緒にミネルの部屋に行きましょう」
少し含みのある笑顔を浮かべたメーテさんと一緒に、ミネルの部屋へ向かう。
部屋の前に着くと、先頭を歩いていたメイドさんが扉をノックした。
「アリア様がいらっしゃいました」
「ああ、通してくれ」
メイドさんが扉を開けた先にはミネルが立っている。
私とメーテさんを確認した後、ミネルが少しだけ複雑そうに顔をしかめてみせた。
そんなミネルの表情などお構いなしに、メーテさんが話を切り出す。
「ミネル、15分ほど待って。アリアちゃんをお借りするわ」
えっ! ミネルじゃなくて、私!?
ミネルの答えも待たず、メーテさんが私の手を引き、歩き始めた。
「どこに行くんですか?」
「うふふ。私の部屋よ」
メーテさんの部屋!? なんで??
なすがまま、メーテさんの部屋へと連れて行かれる。
すると、メイドさんが2名、私の傍へ近づいてきた。
「アリアちゃん、ここに座って」
メーテさんに言われた通り、大きな鏡の前にある椅子へと腰を下ろす。
「昨日話していた通り、よろしくね」
「畏まりました」
メイドさんが丁寧にメーテさんへと会釈をする。
それからすぐに私の方へ向き直った。
「失礼します」
えっ? えぇっ??
1人のメイドさんが私の髪を結い始める。
「化粧は薄めでいいわ。口紅はこれを使って」
「畏まりました」
もう1人のメイドさんは私の顔にメイクをし始めた。
「あのー、これは?」
「アリアちゃんに似合いそうな口紅を見つけてね。ぜひ使ってほしいの」
メーテさん、わざわざ私の為に買ってくれたの!?
可愛いピンクベージュの口紅だ。
テンポよく進み、気づけば私のメイクは完成していた。
髪型は綺麗に編み込まれたダウンヘア。
「できた! 想像以上に可愛いわぁ、アリアちゃん」
自分の事のようにメーテさんが微笑んでいる。
少し変えただけだけど、いつもと違う自分を見ると気分が上がってしまう。
「さぁ、ミネルの所へ行きましょう」
上機嫌なメーテさんと、再びミネルの部屋へ向かった。
中に入り、早速ミネルにも報告する。
「メーテさんにやってもらっちゃった」
私を見たミネルが少しだけ表情を変えた。
……うーん。
似合ってる? 似合っていない??
どういう感情なのか、さっぱり分からない。
「ああ、髪型を変えたんだな。出発しよう」
特に私が変わった事は気にしていなかったらしい。
ミネルらしい反応!
「うん。“エルスターレ”だよね?」
私が確認すると、ミネルが首を横に振った。
「いや、そう思ったが止めた。裏門に“ヴェント”を用意している」
や、止めたの?
さらになんで正門から行かないの??
「裏門??」
「ああ」
それだけ答えると、ミネルは近くで待機している警護のララさん達へ話し掛けた。
「“ヴェント”を2台用意しました」
──あっ! ララさん達の事まで考えてくれたんだ。
「1人は僕たちと同じ“ヴェント”の前の席へ座ってください。もう1人は、別な“ヴェント”へ。すでに行き先は伝えています」
「ありがとうございます」
ララさん達がミネルにお礼を伝える。
他にも何点か確認し終えると、突然、ミネルが私の手を握った。
「行くぞ」
そのまま私の手を引き、裏門の方に向かって、すたすたと歩き始める。
裏門に着くと、執事の男性が“ヴェント”のドアを開けた。
手の動きで“ヴェント”に乗るよう促され、後部座席へと座る。
後から乗り込んだミネルが「頼む」とだけ伝えると、“ヴェント”が軽快に走り出した。
すごい!
練習したの? というくらい無駄のない連携!!
それにしても……結局、どこに行くんだろう?
「どこへ行くの?」
「……“ヴェッツノ”に行く」
“ヴェッツノ”って、確か服作りに使う布や絹などを取り扱っているお店が多い街だったよね?
服や小物なども売ってるんだっけ?
初めて行く場所だな。
行った事のない場所が多い事を考えると、私の世界はまだまだ狭いのかもしれない。
うん! 楽しみになってきた!!
「わぁ! 初めて行く場所だ」
「だろうな。僕もだ。そもそも僕たちには行く必要のない場所だからな」
ミネルも初めてなんだ。
……あれ? 私は何かを忘れているような……??
「あっ!」
──思い出した!
「エレが『“エルスターレ”に行くかもしれない』って言ってたの。『偶然、会えるかもね』って話してたけど、会えそうにないなぁ」
もしエレが“エルスターレ”に行ってたら、私を探してるかも。
急にミネルが場所を変えたからなぁ。
それにしても……ミネルが“ヴェッツノ”に興味があるとは思えない。なんで選んだのだろう?
「何か欲しい物でもあるの?」
私がミネルに聞くと、逆に尋ねられた。
「アリアは? 何か欲しい物はないのか?」
「私? んー」
欲しい物、欲しい物……。
「そうだ! セレスとルナ、マイヤにプレゼントしようかな」
服だと好みの服じゃない場合、気を遣わせてしまうからハンカチとかが妥当かな?
他にも何かあればいいんだけど。
「でもなぁ、本当は自分のお金でプレゼントしたいよね」
自己満足だけど、その方がプレゼントしたって思えるよなぁ。
「両親のお金でプレゼントを買うのもなぁ」
私の言葉に、ミネルがクスッと笑った。
ん? 何の笑い??
「でも、最近《水の魔法》が使えるようになったから、お父様のお手伝いを始めたの。その時にもらったお金は自分のお金だよね、うん」
自分に言い聞かすようにミネルと話していると、いつの間にか“ヴェッツノ”に着いていた。
ミネルが先に“ヴェント”から降り、私に手を差し出す。
「ありがとう」
手を借りながら“ヴェント”から降りると、ミネルが私に向かって軽く肘を曲げてみせた。
「今日は1日いう事を聞いてもらうぞ」
「ええと、これは……」
これは……腕を組むという事?
「言わせるな」
ミネルが少し顔を背けた。……まさか照れてる?
そっと、ミネルの腕に手を通す。
「……合ってる?」
「…………」
ミネルが黙ってるという事は、私の勝手な勘違い!?
は、恥ずかしいー!!
急いで手を抜こうとした瞬間、ミネルが口を開いた。
「合っている。行くぞ」
少しぎくしゃくした空気のまま、ミネルと“ヴェッツノ”の街へと歩き出した。
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