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高等部 1年生
カウイの告白(後編)
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俺の提案にアリアが笑顔を見せる。
「ありがとう! 行ってみたい」
「うん、そうしようか」
カフェを出て、2人で“エンタ・ヴァッレ”へと向かう。
歩いている最中も変わらず、楽しそうに会話をするアリアを見て思う。
俺はアリアと一緒にいて楽しいし幸せだけど、アリアは俺といて楽しいのかな?
オーンやミネルと違い、話すのが上手いとは言えない。
そうかといって、エウロみたいに楽しい話ができる訳でもない。
ふと、アリアと目が合い、つい思った事を口に出してしまう。
「アリアは楽しそうに話すね」
「うん? 本当? 自分ではあまり意識してなかったなぁ」
そうなんだ。
「あれ? でも一緒にいて楽しかったら、楽しくなるのは当たり前のような気もする」
アリアが首を傾けながらも納得したように話している。
そっか。そう思ってくれてるんだ。
……嬉しいな。
“エンタ・ヴァッレ”までの通学路。
ちょうど、ひと気もない。
足を止め、アリアに話を切り出す。
「聞いてほしい事があるんだ」
アリアも歩みを止めると、何気なく俺を見た。
先ほどまでとは違う空気を察したのか、アリアが真剣な表情へと変わった。
多少緊張も混ざっているようだ。
それにもかかわらず、昔も今も変わる事なく、きちんと目線を合わせて話を聞いてくれるアリアが好きだ。
「俺は……」
真正面からアリアと向かい合う。
「10歳の頃、アリアから『私の婚約者はカウイになったよ』と言われた時『安心した』って返事をしたけど、すごく嬉しかったのを覚えている」
昔の事を思い出し、思わず口元が緩む。
「あの時は気づけなかったけど……きっとあの時から、アリアの事が好きだったのだと思う」
アリアがわずかに照れた表情を浮かべる。
「今までもこれからもずっとアリアが好きだよ。この気持ちは……きっとずっと変わらない」
アリアに気づかれないくらい、小さく深呼吸をする。
「今度は“仮の婚約者”ではなく、俺の“正式な婚約者”になってくれませんか?」
俺の言葉に少しはにかみながらも、アリアがゆっくりと口を開いた。
「カウイの気持ちは、すごく嬉しい。……ありがとう」
微かに落ちた視線から、戸惑っているような、困ったような雰囲気を感じる。
「あの……」
「……俺に少しも望みはない?」
話し始めたアリアの言葉にかぶせるように聞いた。
これから言う事は、アリアをさらに困らせてしまうだろう。それはよく分かっている。
「少しでも可能性があるのなら、俺に頑張らせてくれないかな?」
……でも、簡単に諦めるのも嫌なんだ。
「今は婚約者にならなくてもいい。ゆっくり……アリアのペースでいいから、俺との未来を考えてほしいんだ」
アリアがうつむき、黙っている。
どう返事をしていいのか、迷っているのだと思う。
こんなに緊張するのは初めてかもしれない。
それ以上はあえて何も言わず、静かにアリアの答えを待った。
すると、少しだけ顔を上げたアリアが、言葉を選ぶように話し始める。
「カウイに恋愛感情があるかと聞かれたら……(現時点では)ないと思う」
ゆっくりと姿勢を正し、今度は真っ直ぐに俺を見つめてきた。
「でも少しも望みがないかと聞かれたら……えーっと、そんな事もないから」
途端にアリアの表情が崩れ、今にも頭を抱え込みそうになっている。
「こ、困ってるよ~」
その言葉に、一気に緊張の糸がほぐれる。
「少しも望みはない?」って、聞いておいて良かった。
ずるい言い方をしてしまったけど、少しでも望みがあるんだと思うと嬉しさがこみ上げる。
「……はぁ、良かった」
アリアにとっては、よくない……困った状況だとは思うけど。
何とも言えないような表情で唸るアリアに、1つ提案を持ち掛ける事にした。
「アリア……期限を設けよう」
「……期限?」
不思議そうな表情でアリアが尋ねる。
「高等部にいる間に俺の事を好きにならなかったら……その時はさすがに望みはないと思うから」
「えぇっ! それは待たせすぎだよ!」
……待たせすぎ?
正直、『10年待ってて』と言われてもアリアの為なら待てるけど。
──以前、ミネルと会話をしていた時にアリアの話題になった事がある。
その際、ミネルから告げられたセリフを思い出す。
『アリアは恋愛のネジが壊れている』
言われた時は答えに窮したけど、妙に納得してしまう自分もいた。
アリアは行動的だし、何に対しても積極的だ。
けど、恋愛に関してだけは『自分には関係ない』と思っているような気がしていたから。
だからこそ、無理強いはせずにアリアのペースで考え、返事をもらいたい。
「待たせすぎではないよ。それにすぐに俺の事を好きになる可能性だってあるかもしれないよ?」
少し首を傾け、アリアに問い掛ける。
「うっ、それを言われてしまうと……。でも、ようやくリハビリに入ったからなぁ」
「リハビリ?」
……って、何のだろう?
「あっ、ごめん。私の個人的な事なんだ。“ある事”をきっかけに先入観が解けたというか、なんというか」
なぜかアリアがしどろもどろになっている。
「とりあえず、カウイの優しさに甘えてしまう事になっちゃうけど……ありがとう」
「ううん。こちらこそ、ありがとう」
困りながらもお礼を言ってくれたアリアに感謝を伝える。
きっとアリアは、オーンがアリアに告白した事を俺が知らないと思っているだろうな。
高等部に入ってすぐに宣戦布告されたから、とうの昔に知っているんだけど。
オーンの事もあるから、今後、余計に悩ませてしまうかな?
“エンタ・ヴァッレ”に着き、外から学校を眺めながら会話をする。
ふと、思い出したように気になっていた事を尋ねた。
「そういえば、念願の魔法を使えるようになったけど……どう? きちんと制御できてる?」
「それがね……」
アリアが少し浮かない表情をしている。
「『魔法を使いたい気持ちはあると思うけど、使うのを控えてほしい』ってお父様に言われたの」
えっ!?
「今回の一連の出来事をお父様に話した際、ジュリアが魔法を使えなくなった話もしたの。ほら、カウイ達も気にしてくれてたでしょう?」
アリアの言葉に黙って頷く。
「カウイ達には『身に覚えがない』って話したけど……思い出したの」
「何を?」
俺の問い掛けにアリアが答える。
「試合の時に『魔法を封じ込めれるの?』って、ジュリアに聞かれたのを」
魔法を封じ込める? 初めて聞く話だ。
「その話をお父様にしたら『少し気になる事があるから、確証を得るまでは使わないでほしい』って。テウスさん(カウイ父)もそうだと思うけど、ジュリアのお父さん──ジメス上院議長の件で、お父様が寝る間も惜しんで動いている事は私も知ってるから……それからまだ話せてないんだ」
今回の件、アリアの家族が一番憤りを感じているはずだ。
きっと、エレくんの耳にも入っているだろうな。
「ようやく魔法を使えるようになったのに使っちゃいけないなんて……」
アリアがうな垂れている。
「本当だね。アリアにとってはつらいね。いつも魔法を使っている人を羨ましそうに見てたのに」
「えっ! カウイ、気がついてたの?」
「う、うん」
アリアが驚き、恥ずかしそうにしている。
多分、みんな気がついてたと思うけど……言わない方がいいかな?
帰り道、アリアにそっと手を差し出す。
「アリア、手を繋がない?」
「えっ、あっ、それは、ちょっと」
前の時は抵抗もなく、手を繋いだアリア。
そのアリアが……困り果てている。
「ごめん。大丈夫だよ」
差し出した手を引っ込め、頬を緩める。
手を繋げないのは残念だけど、やっと意識をしてもらえたようで嬉しい。
──これでようやく、スタート地点に立った。
アリアがいつも一生懸命なように、俺も後悔のないよう精一杯自分のできる事をやろう。
その結果、自分の望む答えじゃなかったとしても……きっと後悔はないと思える。
「ありがとう! 行ってみたい」
「うん、そうしようか」
カフェを出て、2人で“エンタ・ヴァッレ”へと向かう。
歩いている最中も変わらず、楽しそうに会話をするアリアを見て思う。
俺はアリアと一緒にいて楽しいし幸せだけど、アリアは俺といて楽しいのかな?
オーンやミネルと違い、話すのが上手いとは言えない。
そうかといって、エウロみたいに楽しい話ができる訳でもない。
ふと、アリアと目が合い、つい思った事を口に出してしまう。
「アリアは楽しそうに話すね」
「うん? 本当? 自分ではあまり意識してなかったなぁ」
そうなんだ。
「あれ? でも一緒にいて楽しかったら、楽しくなるのは当たり前のような気もする」
アリアが首を傾けながらも納得したように話している。
そっか。そう思ってくれてるんだ。
……嬉しいな。
“エンタ・ヴァッレ”までの通学路。
ちょうど、ひと気もない。
足を止め、アリアに話を切り出す。
「聞いてほしい事があるんだ」
アリアも歩みを止めると、何気なく俺を見た。
先ほどまでとは違う空気を察したのか、アリアが真剣な表情へと変わった。
多少緊張も混ざっているようだ。
それにもかかわらず、昔も今も変わる事なく、きちんと目線を合わせて話を聞いてくれるアリアが好きだ。
「俺は……」
真正面からアリアと向かい合う。
「10歳の頃、アリアから『私の婚約者はカウイになったよ』と言われた時『安心した』って返事をしたけど、すごく嬉しかったのを覚えている」
昔の事を思い出し、思わず口元が緩む。
「あの時は気づけなかったけど……きっとあの時から、アリアの事が好きだったのだと思う」
アリアがわずかに照れた表情を浮かべる。
「今までもこれからもずっとアリアが好きだよ。この気持ちは……きっとずっと変わらない」
アリアに気づかれないくらい、小さく深呼吸をする。
「今度は“仮の婚約者”ではなく、俺の“正式な婚約者”になってくれませんか?」
俺の言葉に少しはにかみながらも、アリアがゆっくりと口を開いた。
「カウイの気持ちは、すごく嬉しい。……ありがとう」
微かに落ちた視線から、戸惑っているような、困ったような雰囲気を感じる。
「あの……」
「……俺に少しも望みはない?」
話し始めたアリアの言葉にかぶせるように聞いた。
これから言う事は、アリアをさらに困らせてしまうだろう。それはよく分かっている。
「少しでも可能性があるのなら、俺に頑張らせてくれないかな?」
……でも、簡単に諦めるのも嫌なんだ。
「今は婚約者にならなくてもいい。ゆっくり……アリアのペースでいいから、俺との未来を考えてほしいんだ」
アリアがうつむき、黙っている。
どう返事をしていいのか、迷っているのだと思う。
こんなに緊張するのは初めてかもしれない。
それ以上はあえて何も言わず、静かにアリアの答えを待った。
すると、少しだけ顔を上げたアリアが、言葉を選ぶように話し始める。
「カウイに恋愛感情があるかと聞かれたら……(現時点では)ないと思う」
ゆっくりと姿勢を正し、今度は真っ直ぐに俺を見つめてきた。
「でも少しも望みがないかと聞かれたら……えーっと、そんな事もないから」
途端にアリアの表情が崩れ、今にも頭を抱え込みそうになっている。
「こ、困ってるよ~」
その言葉に、一気に緊張の糸がほぐれる。
「少しも望みはない?」って、聞いておいて良かった。
ずるい言い方をしてしまったけど、少しでも望みがあるんだと思うと嬉しさがこみ上げる。
「……はぁ、良かった」
アリアにとっては、よくない……困った状況だとは思うけど。
何とも言えないような表情で唸るアリアに、1つ提案を持ち掛ける事にした。
「アリア……期限を設けよう」
「……期限?」
不思議そうな表情でアリアが尋ねる。
「高等部にいる間に俺の事を好きにならなかったら……その時はさすがに望みはないと思うから」
「えぇっ! それは待たせすぎだよ!」
……待たせすぎ?
正直、『10年待ってて』と言われてもアリアの為なら待てるけど。
──以前、ミネルと会話をしていた時にアリアの話題になった事がある。
その際、ミネルから告げられたセリフを思い出す。
『アリアは恋愛のネジが壊れている』
言われた時は答えに窮したけど、妙に納得してしまう自分もいた。
アリアは行動的だし、何に対しても積極的だ。
けど、恋愛に関してだけは『自分には関係ない』と思っているような気がしていたから。
だからこそ、無理強いはせずにアリアのペースで考え、返事をもらいたい。
「待たせすぎではないよ。それにすぐに俺の事を好きになる可能性だってあるかもしれないよ?」
少し首を傾け、アリアに問い掛ける。
「うっ、それを言われてしまうと……。でも、ようやくリハビリに入ったからなぁ」
「リハビリ?」
……って、何のだろう?
「あっ、ごめん。私の個人的な事なんだ。“ある事”をきっかけに先入観が解けたというか、なんというか」
なぜかアリアがしどろもどろになっている。
「とりあえず、カウイの優しさに甘えてしまう事になっちゃうけど……ありがとう」
「ううん。こちらこそ、ありがとう」
困りながらもお礼を言ってくれたアリアに感謝を伝える。
きっとアリアは、オーンがアリアに告白した事を俺が知らないと思っているだろうな。
高等部に入ってすぐに宣戦布告されたから、とうの昔に知っているんだけど。
オーンの事もあるから、今後、余計に悩ませてしまうかな?
“エンタ・ヴァッレ”に着き、外から学校を眺めながら会話をする。
ふと、思い出したように気になっていた事を尋ねた。
「そういえば、念願の魔法を使えるようになったけど……どう? きちんと制御できてる?」
「それがね……」
アリアが少し浮かない表情をしている。
「『魔法を使いたい気持ちはあると思うけど、使うのを控えてほしい』ってお父様に言われたの」
えっ!?
「今回の一連の出来事をお父様に話した際、ジュリアが魔法を使えなくなった話もしたの。ほら、カウイ達も気にしてくれてたでしょう?」
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「その話をお父様にしたら『少し気になる事があるから、確証を得るまでは使わないでほしい』って。テウスさん(カウイ父)もそうだと思うけど、ジュリアのお父さん──ジメス上院議長の件で、お父様が寝る間も惜しんで動いている事は私も知ってるから……それからまだ話せてないんだ」
今回の件、アリアの家族が一番憤りを感じているはずだ。
きっと、エレくんの耳にも入っているだろうな。
「ようやく魔法を使えるようになったのに使っちゃいけないなんて……」
アリアがうな垂れている。
「本当だね。アリアにとってはつらいね。いつも魔法を使っている人を羨ましそうに見てたのに」
「えっ! カウイ、気がついてたの?」
「う、うん」
アリアが驚き、恥ずかしそうにしている。
多分、みんな気がついてたと思うけど……言わない方がいいかな?
帰り道、アリアにそっと手を差し出す。
「アリア、手を繋がない?」
「えっ、あっ、それは、ちょっと」
前の時は抵抗もなく、手を繋いだアリア。
そのアリアが……困り果てている。
「ごめん。大丈夫だよ」
差し出した手を引っ込め、頬を緩める。
手を繋げないのは残念だけど、やっと意識をしてもらえたようで嬉しい。
──これでようやく、スタート地点に立った。
アリアがいつも一生懸命なように、俺も後悔のないよう精一杯自分のできる事をやろう。
その結果、自分の望む答えじゃなかったとしても……きっと後悔はないと思える。
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