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高等部 1年生
『まぁ、いっか』で済ませられない事態発生!!(後編)
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──放課後
カウイが教室まで迎えに来てくれたので、2人で一緒に学校を出る。
学校を出て「どこで話そうか?」と会話をしていると、5メートルほど先に止まっていた“ヴェント”から人が降りてきた。
こちらに向かってゆっくりと歩いている。
よく見ると、目元や口元以外は顔全体を覆うように包帯を巻いていて、さらには松葉杖をついている。
……大丈夫かな?
多少戸惑いながら様子をうかがっていると、松葉杖をついた人が私とカウイの目の前で止まった。
カウイが半歩、私の斜め前に出る。
「あ……の僕です。ご無沙汰してます。マライオです」
松葉杖の男の人の言葉にカウイと顔を見合わせる。
包帯で顔が分からないけど、マライオ??
私は知らないなぁ。カウイの知り合いかな?
カウイも知らないというように顔を横に振っている。
んー、人違い??
「あの、……カウイさんの従兄弟と一緒にいた一人です」
──オリュンの子分!!!
途端にカウイの表情が凍り付く。
守るように私を背に隠すと、わずかに声を低めた。
「何か御用ですか?」
「2人にずっとずっと謝りたくて……」
そう言うとマライオは、せきを切ったように泣き出した。
急な事で、思わず呆気に取られてしまう。
「以前……アリアさんに謝った時、謝ったのにどうして許してくれないんだって……思ってて……」
すすり泣くような声で、一生懸命に話し続ける。
「あの事件以降……みんなが自分を恐れて誰も近づかない学校生活で……。イジメは受けてないけど……自分はそれだけ酷い事をしたんだと……だんだん気がついてきて……。イジメてしまったカウイさんにも……怪我をさせたアリアさんにも……謝りたいってずっと思ってて……」
目から涙がどんどんと溢れている。
「ただその事に気がついた時にはカウイさんが留学していて……謝るまで時間が掛かってしまいました。本当に……すいませんでした」
本気で心の底から謝っているのを感じる。
ただ──許す、許さないの判断をするのは私じゃない。
頭を下げているマライオをカウイが黙って見つめている。
カウイ、大丈夫かな? 私がそっとカウイの手を握った。
カウイがゆっくりと私の方へ振り向いた。
良かった。表情は穏やかだ。
「頭を上げてください。直接ではないにせよ、アリアを傷つけた貴方を許せない気持ちはあります。ただ──」
カウイが言葉を選びながら、話している。
「貴方が更生して、頑張っているのは伝わりました。俺自身の事は許します」
私が握った手をカウイが、ギュッと握り返した。
そうか、そうだよね。もうカウイは、昔のカウイと違うんだよね。
「……ありがとう」
マライオが顔を上げ、掠れた声でお礼を伝えた。
許された事で少し落ち着いたのかな?
涙も止まってきたみたい。
それにしても……この怪我。どうしたのかな?
「実はもう一つ、どうしても話したいことがあって……。今はこの怪我で療養中なのですが、今日は親に無理言って連れてきてもらったんです」
……という事は“ヴェント”に乗って待っているのはマライオの両親?
さっきから、こちらをチラチラ気に掛けて見ているのは心配だからか。
「オリュンさんが……僕の前に現れました」
マライオの声が緊張して、少し震えている。
えっ!!
確かオリュンは“魔法更生院”という施設に入ってたはず。
更生して出たってこと?
「どういう経緯で“魔法更生院”を出れたのかは知りません。……ただこの怪我はオリュンさんの《火の魔法》でやられました」
その時の恐怖を思い出したのか、マライオが少し俯き、さっきよりも震え上がっている。
「『自分だけ仲間を裏切ってのうのうと学校生活を謳歌している。そんな事、許されないよなぁ?』と言われました。《癒やしの魔法》で治療をしてもらい、ここまで回復しました」
ガクガクしながらも顔を上げ、私とカウイに深刻そうに話す。
「オリュンさんから伝言を頼まれました。『1年後か2年後、力をつけて必ずやって来る。その時はケガだけじゃすまさない。確実に殺す』と……」
マライオが自分を落ち着かせるかのように、ひと呼吸おいた。
「『それまで、毎日怯えて暮らせ』と。オリュンさんは、自分が“魔法更生院”に入ったのはお二人のせいだと思ってます。必ず、お二人の元にまたやって来ます。気をつけてください。……それを伝えたかったんです」
大怪我してるのに。
少しでも早く伝えよう……という思いから、わざわざ伝えに来てくれたのかな?
伝言を伝え終えた事で肩の荷が下りたのか、疲れた顔をしたマライオが「帰ります」と告げた。
足取りが心もとなかったので、カウイと2人、マライオの乗って来た“ヴェント”まで一緒について行く。
出発前、“ヴェント”に乗ったマライオにそっと声を掛けた。
「お大事にね。完治したら、学校おいでよ? 一緒に話そう」
その瞬間、またもやマライオの目から涙があふれ出てきた。
嗚咽で喉を引きつらせながらも、必死に何度も何度も頷いている。
自分の犯した事とはいえ、マライオにとって中等部での5年間は辛い日々だったのかもしれない。
それが痛いほど伝わってくる涙だった。
マライオを見送った後、カウイが私に言った。
「オリュンくんの件……早めに親に伝えておくよ。どうして“魔法更生院”を出る事ができたのか知っておきたい」
「そうだね。話を聞く限り、どう考えても更生してないもんね」
それに気になるのが……なぜすぐに私とカウイの元に来ないんだろう?
実は油断させておいて、明日来るとか!?
「力をつけるか……」
カウイがポツリと呟いた。
「カウイどうしたの?」
「オリュンくんが“魔法更生院”に入った時、調べたんだけど……“魔法更生院”に入ってる間は魔法を使う事を封じられてるんだ。その事を考えると、オリュンくんは5年間は魔法が使えなかった事になる」
5年間……そうか!
使ってなかったから、全く魔力が強くなってないんだ!
10歳の頃の魔力のまま。ずっと訓練してきたカウイの方が、今では魔力が圧倒的に上なんだ。
「その事を考えると力をつけられる当てがあるから、1、2年後と期間を指定してきたのかもしれない」
……カウイの予想は当たってるかもしれない。
それにしてもオリュンは、全く更生しなかったんだな。
……『殺す』って本気なのかな?
マライオから聞いた伝言を思い出し、急に怖くなってきた。
これじゃあ、オリュンの思うツボじゃん。弱気になるな! 私!!
私の恐怖が伝わったのか、カウイが繋いだままの手を強く握った。
「アリアは俺が守るから。何も不安に思う必要はないよ」
カウイが力強い眼差しで言った。
「……私もカウイを守るからね!」
「アリアらしいね」
カウイがクスッと笑った。
……そういえば、手を繋いだままだった!!
「ごめん! カウイ」
急いで手を離す。
「ごめん?」
「う、うん。勝手に繋いじゃって」
「ううん。嬉しかったよ。心配してくれたんだよね? ありがとう」
にっこり笑ったカウイが少し真剣な表情に変わった。
「……話したい事があるんだよね?」
「うん」
こくりと頷く。
立ち話もなんだから……と、偶然、学校の近くで見つけた庭園まで移動し、ベンチに腰を掛ける。
一度だけ深呼吸をすると、当初の目的をカウイに伝えた。
「婚約を……解消してもいいかな?」
「……やっぱり」
やっぱり? もしかして、気づいてたの??
「分かったけど……理由を聞いてもいいかな?」
「理由はいくつかあって……元々高等部へ入学したら、婚約を解消した方がいいんじゃないかって思ってたんだ。私がいるとカウイに正式な婚約者がずっと出来ないって思ってたから。それと──」
オーンの名前は出さないけど、ウソはつかない形で説明したいな。
「私に……好意を持ってくれている人がいて。その人を好きになれるか分からないけど、今の……中途半端な状態では失礼だと思ったんだ。……急な話でごめんね」
カウイが首を横に振る。
「アリアがそういう気持ちになるくらいなら解消しよう。それに……いつまでも婚約者の形だけに捕らわれてはいけないと思っていたから」
「ありがとう。それにカウイにいい人(マイヤ)がいるとしたら、婚約したままは悪いしね」
なんとなく口にした言葉に、カウイが少し不思議そうな表情をした。
……と思ったら、何か考え込んでる?
「ちょっと気になるので確認しておきたいんだけど……俺に(アリア以外に)気になる人がいると思ってる?」
えっ! うん、思ってる!!
けど、言っていいのかな? どうなのかな??
言ってもいいものなのか悩んでいると、カウイが「はぁ~」とため息をついた。
「答えなくても分かったよ。“いる”と思ってるんだね」
「あっ、うん……」
顔に出てしまっていたか。
「それって……もしかして幼なじみの誰か?」
うん、そう! マイヤだと思ってる!!
けど、ここまで踏み込んでいいのかな?
「なるほど……アリアが勘違いしてる人はマイヤちゃんかな?」
「えっ! なんで分かったの? ……って、勘違い!?」
「はぁ~、やっぱり……」
またまた顔に出てしまっていたか。いや、今のは口に出してしまっていたか。
「なんでそういう考えに行き着いてしまったのか……不思議だよ」
「マイヤから留学の話を聞いて、勝手に想像してしまった。ごめん、勘違いだったんだね」
私が謝ると、カウイが私の方を向き、ドキッとするような優しい瞳で言った。
「そうだよ。アリアだけはきちんと覚えておいてね?」
カウイが教室まで迎えに来てくれたので、2人で一緒に学校を出る。
学校を出て「どこで話そうか?」と会話をしていると、5メートルほど先に止まっていた“ヴェント”から人が降りてきた。
こちらに向かってゆっくりと歩いている。
よく見ると、目元や口元以外は顔全体を覆うように包帯を巻いていて、さらには松葉杖をついている。
……大丈夫かな?
多少戸惑いながら様子をうかがっていると、松葉杖をついた人が私とカウイの目の前で止まった。
カウイが半歩、私の斜め前に出る。
「あ……の僕です。ご無沙汰してます。マライオです」
松葉杖の男の人の言葉にカウイと顔を見合わせる。
包帯で顔が分からないけど、マライオ??
私は知らないなぁ。カウイの知り合いかな?
カウイも知らないというように顔を横に振っている。
んー、人違い??
「あの、……カウイさんの従兄弟と一緒にいた一人です」
──オリュンの子分!!!
途端にカウイの表情が凍り付く。
守るように私を背に隠すと、わずかに声を低めた。
「何か御用ですか?」
「2人にずっとずっと謝りたくて……」
そう言うとマライオは、せきを切ったように泣き出した。
急な事で、思わず呆気に取られてしまう。
「以前……アリアさんに謝った時、謝ったのにどうして許してくれないんだって……思ってて……」
すすり泣くような声で、一生懸命に話し続ける。
「あの事件以降……みんなが自分を恐れて誰も近づかない学校生活で……。イジメは受けてないけど……自分はそれだけ酷い事をしたんだと……だんだん気がついてきて……。イジメてしまったカウイさんにも……怪我をさせたアリアさんにも……謝りたいってずっと思ってて……」
目から涙がどんどんと溢れている。
「ただその事に気がついた時にはカウイさんが留学していて……謝るまで時間が掛かってしまいました。本当に……すいませんでした」
本気で心の底から謝っているのを感じる。
ただ──許す、許さないの判断をするのは私じゃない。
頭を下げているマライオをカウイが黙って見つめている。
カウイ、大丈夫かな? 私がそっとカウイの手を握った。
カウイがゆっくりと私の方へ振り向いた。
良かった。表情は穏やかだ。
「頭を上げてください。直接ではないにせよ、アリアを傷つけた貴方を許せない気持ちはあります。ただ──」
カウイが言葉を選びながら、話している。
「貴方が更生して、頑張っているのは伝わりました。俺自身の事は許します」
私が握った手をカウイが、ギュッと握り返した。
そうか、そうだよね。もうカウイは、昔のカウイと違うんだよね。
「……ありがとう」
マライオが顔を上げ、掠れた声でお礼を伝えた。
許された事で少し落ち着いたのかな?
涙も止まってきたみたい。
それにしても……この怪我。どうしたのかな?
「実はもう一つ、どうしても話したいことがあって……。今はこの怪我で療養中なのですが、今日は親に無理言って連れてきてもらったんです」
……という事は“ヴェント”に乗って待っているのはマライオの両親?
さっきから、こちらをチラチラ気に掛けて見ているのは心配だからか。
「オリュンさんが……僕の前に現れました」
マライオの声が緊張して、少し震えている。
えっ!!
確かオリュンは“魔法更生院”という施設に入ってたはず。
更生して出たってこと?
「どういう経緯で“魔法更生院”を出れたのかは知りません。……ただこの怪我はオリュンさんの《火の魔法》でやられました」
その時の恐怖を思い出したのか、マライオが少し俯き、さっきよりも震え上がっている。
「『自分だけ仲間を裏切ってのうのうと学校生活を謳歌している。そんな事、許されないよなぁ?』と言われました。《癒やしの魔法》で治療をしてもらい、ここまで回復しました」
ガクガクしながらも顔を上げ、私とカウイに深刻そうに話す。
「オリュンさんから伝言を頼まれました。『1年後か2年後、力をつけて必ずやって来る。その時はケガだけじゃすまさない。確実に殺す』と……」
マライオが自分を落ち着かせるかのように、ひと呼吸おいた。
「『それまで、毎日怯えて暮らせ』と。オリュンさんは、自分が“魔法更生院”に入ったのはお二人のせいだと思ってます。必ず、お二人の元にまたやって来ます。気をつけてください。……それを伝えたかったんです」
大怪我してるのに。
少しでも早く伝えよう……という思いから、わざわざ伝えに来てくれたのかな?
伝言を伝え終えた事で肩の荷が下りたのか、疲れた顔をしたマライオが「帰ります」と告げた。
足取りが心もとなかったので、カウイと2人、マライオの乗って来た“ヴェント”まで一緒について行く。
出発前、“ヴェント”に乗ったマライオにそっと声を掛けた。
「お大事にね。完治したら、学校おいでよ? 一緒に話そう」
その瞬間、またもやマライオの目から涙があふれ出てきた。
嗚咽で喉を引きつらせながらも、必死に何度も何度も頷いている。
自分の犯した事とはいえ、マライオにとって中等部での5年間は辛い日々だったのかもしれない。
それが痛いほど伝わってくる涙だった。
マライオを見送った後、カウイが私に言った。
「オリュンくんの件……早めに親に伝えておくよ。どうして“魔法更生院”を出る事ができたのか知っておきたい」
「そうだね。話を聞く限り、どう考えても更生してないもんね」
それに気になるのが……なぜすぐに私とカウイの元に来ないんだろう?
実は油断させておいて、明日来るとか!?
「力をつけるか……」
カウイがポツリと呟いた。
「カウイどうしたの?」
「オリュンくんが“魔法更生院”に入った時、調べたんだけど……“魔法更生院”に入ってる間は魔法を使う事を封じられてるんだ。その事を考えると、オリュンくんは5年間は魔法が使えなかった事になる」
5年間……そうか!
使ってなかったから、全く魔力が強くなってないんだ!
10歳の頃の魔力のまま。ずっと訓練してきたカウイの方が、今では魔力が圧倒的に上なんだ。
「その事を考えると力をつけられる当てがあるから、1、2年後と期間を指定してきたのかもしれない」
……カウイの予想は当たってるかもしれない。
それにしてもオリュンは、全く更生しなかったんだな。
……『殺す』って本気なのかな?
マライオから聞いた伝言を思い出し、急に怖くなってきた。
これじゃあ、オリュンの思うツボじゃん。弱気になるな! 私!!
私の恐怖が伝わったのか、カウイが繋いだままの手を強く握った。
「アリアは俺が守るから。何も不安に思う必要はないよ」
カウイが力強い眼差しで言った。
「……私もカウイを守るからね!」
「アリアらしいね」
カウイがクスッと笑った。
……そういえば、手を繋いだままだった!!
「ごめん! カウイ」
急いで手を離す。
「ごめん?」
「う、うん。勝手に繋いじゃって」
「ううん。嬉しかったよ。心配してくれたんだよね? ありがとう」
にっこり笑ったカウイが少し真剣な表情に変わった。
「……話したい事があるんだよね?」
「うん」
こくりと頷く。
立ち話もなんだから……と、偶然、学校の近くで見つけた庭園まで移動し、ベンチに腰を掛ける。
一度だけ深呼吸をすると、当初の目的をカウイに伝えた。
「婚約を……解消してもいいかな?」
「……やっぱり」
やっぱり? もしかして、気づいてたの??
「分かったけど……理由を聞いてもいいかな?」
「理由はいくつかあって……元々高等部へ入学したら、婚約を解消した方がいいんじゃないかって思ってたんだ。私がいるとカウイに正式な婚約者がずっと出来ないって思ってたから。それと──」
オーンの名前は出さないけど、ウソはつかない形で説明したいな。
「私に……好意を持ってくれている人がいて。その人を好きになれるか分からないけど、今の……中途半端な状態では失礼だと思ったんだ。……急な話でごめんね」
カウイが首を横に振る。
「アリアがそういう気持ちになるくらいなら解消しよう。それに……いつまでも婚約者の形だけに捕らわれてはいけないと思っていたから」
「ありがとう。それにカウイにいい人(マイヤ)がいるとしたら、婚約したままは悪いしね」
なんとなく口にした言葉に、カウイが少し不思議そうな表情をした。
……と思ったら、何か考え込んでる?
「ちょっと気になるので確認しておきたいんだけど……俺に(アリア以外に)気になる人がいると思ってる?」
えっ! うん、思ってる!!
けど、言っていいのかな? どうなのかな??
言ってもいいものなのか悩んでいると、カウイが「はぁ~」とため息をついた。
「答えなくても分かったよ。“いる”と思ってるんだね」
「あっ、うん……」
顔に出てしまっていたか。
「それって……もしかして幼なじみの誰か?」
うん、そう! マイヤだと思ってる!!
けど、ここまで踏み込んでいいのかな?
「なるほど……アリアが勘違いしてる人はマイヤちゃんかな?」
「えっ! なんで分かったの? ……って、勘違い!?」
「はぁ~、やっぱり……」
またまた顔に出てしまっていたか。いや、今のは口に出してしまっていたか。
「なんでそういう考えに行き着いてしまったのか……不思議だよ」
「マイヤから留学の話を聞いて、勝手に想像してしまった。ごめん、勘違いだったんだね」
私が謝ると、カウイが私の方を向き、ドキッとするような優しい瞳で言った。
「そうだよ。アリアだけはきちんと覚えておいてね?」
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